新しい大学のありがたみ

新しい公立大学はさまざまの御利益を地域にもたらします。
その設立は安価で容易,しかもその経営はかならずペイするというおいしさ。
そして地域の経済は活性化し,地域の文化的発展も期待できます。
それはこの大学づくりがハコモノづくりではなく,人づくりそのものだからです。
鹿児島の21世紀はここから始めなければなりません。

県民所得の県外漏出を防ぐ

ある計算によれば(付録参照),県外への進学で毎年4百億円が流出しています。
新しい公立大学の設立は,これを防ぐことに役立ちます。
公立大学は地域の学問環境を向上させ,学生文化を活性化させます。鹿児島が学問の地として発展してゆけば,県内への進学希望者が増え,県外からも学生(=消費者)が入ってきます。大学間の競争は全体にとってプラスです。

軽い公費負担

新しい公立大学は「金食い虫」ではなく,むしろ「金の卵を産む鶏」です。
商経学部のような非実験系で,学生定員2百名,教員数26名,事務職員数16名として,ざっと計算したところ(付録参照),4学年の学生がそろった段階で年間収入は約7億円,支出は約6億4千万円で,黒字になります。
学生数をもう少し増やし,職員数をもう少し減らせば,この傾向はますます顕著になるでしょう。

街は大学生で活気づく

鹿児島市を大学都市に変えます。
(遠隔地キャンパスをおく離島にも大学ができることになります。)
大学生が街の空気づくりをリードして,文化を高次化させます。
しかも,新しい公立大学はイベントづくりを教育の一環に組み入れますので,学生のしかけるイベントで街はさらに華やぎます。
もちろん,学生による商店経営も活性化の要点です。
学生たちは長く閉じられたシャッターを次々と開き,その一角を連日「大学祭」のムードに一変させます。

真の生涯学習の場

新しい公立大学はあらゆる年齢層の学生を受け入れます。
この大学はそのまま異年齢・異業種交流の場となり,教室の内外で学生は有益な刺激を受けるでしょう。
双方向型の授業スタイル,終日開講制はとりわけ社会人に適しています。
いつでも何度でも入りたい大学,鹿児島で生きることを楽しくさせてくれる大学,それがこの大学です。

この大学は県民の誇り

他県のどこにもない,新しいスタイルの大学。
鹿児島は長く失ってきた先導性をここで取り戻します。
有能な人材が鹿児島にとどまり,鹿児島にとどまりながら全国,全世界にメッセージを発し,影響を及ぼします。
地域にねざした国際人がここで育成されます。
なぜなら,この大学は情報化と国際化に乗ずる術を教えるからです。
そして,情報化と国際化に乗ずる気がまえこそ,鹿児島の偉大な先人たちが後世に伝えようとしたことでした。
この大学はその誇りを取り戻します。