2001年
 つぶやき

2/1

◆しみじみ
 昨夜は,雨の中,自転車で帰宅したがちっとも寒くない。
 なんだ,いつのまにやら春になってたんだね。


2/2

◆ハングル
 3月におこなわれる組合の親睦旅行はソウル2泊3日の旅。
 で,組合員を対象にそろそろハングル教室を開きたい。
 教えるのは私だ。(まだ全然読めないけど)。
 初心者歴は長く,何度も挫折してきたが,先日ようやく開眼した。
 高信太郎の『まんがハングル入門』(カッパブックス)のおかげ。
 高信太郎の漫画や政治信条はともかく,この本は良い。
 こういう覚え方をしたかったんだよ,私は。
 4度目のソウルの街で看板の文字をどんどん読んでやる。


2/3

◆眠たい
 春眠なのか,朝起きるのがつらい。
 昼食(ほか弁の牡蠣弁当)後にもしばしうたた寝。
 夕食(WESNのブリ弁当)後にもまたウトウト。
 昨年は「老人性早起き」を誇っていたのに,この変化は何だ。


2/4

◆8百万円
 近くに豚カツ定食の店ができたので入ってみる。
 この界隈で800円という値段の設定もさることながら
 店のオバサンが「お勘定は〜百万円」というのも寒い。
 オバサンのダミ声と妙な作り笑いの元気よさも辛かった。


2/5

◆朝シャワー
 自転車通勤を始めてから朝シャワーを浴びる習慣をやめた。
 職場に着くまでに体が冷えて風邪をひくから。
 しかし,このごろは気候もだいぶん暖かくなったので
 今朝は起きてすぐシャワーを浴び,いい気分で通勤。


2/6

◆NPO
 NPOの創設については年賀状でもあちこちにアピールしたが
 その「公約」の実現に向けて,ただいま趣意書や定款の作文中。


2/7

◆発想術のテキスト
 新学期からのゼミ用テキストを選ぶのに苦労している。
 学生が求めるのは安価でありがたみ(御利益)のある本。
 文庫・新書で,読めばたちまち考え方が変わるようなもの。
 弁証法とかの簡単な解説本があれば,それもおもしろかろうが
 最近ではビジネス書関係で何か適当なものを探すしかなさそう。
 で,一冊買ってみると,これが外見のわりにはけっこうおもしろい。
 『アメリカ・ビジネスマンの教科書』(KAWADE夢新書,01年2月)。
 タイトルも装丁も恥ずかしいほど下品だが
 ひとつの標語を2〜3頁で解説するスタイルはよい。
 昔からぼくは標語つき日めくり暦が嫌いではなかった。
 チープで田舎くさい感覚が何ともいえずうれしい。
 この本に列記される標語は英語だから,これも「お勉強」向き。
 We agree to disagree. とか,標語ごとに1年間ゼミ討論しようか。


2/8

◆スマート
 雨の日が続き,しばらく車に乗って通勤した。
 今日は晴れたのだが,自転車に乗るのがオックーな感じ。
 体ってのはすぐになまるんだね。
 やっぱり新しい車を買おうかな,なんて思ったり。
 今買うならMCCスマートかな。(ベンツの系列だぜ)
  → スマートの画像1(4KB)画像2(19KB)
 まもなく軽自動車仕様に改造されて売り出される。
 130万円なら,手が届く値段にも思える。
 現在使用中のミゼットは下取りでいくらだろう?


2/9

◆三昧境
 「ざんまいきょう」とは「雑念を離れた忘我の境地」のことで
 研究者の理想的なありようとも言える。
 字義どおりには「研究に没頭すること」だが,もう少し深い。
 未熟な学者は他人(先哲)の言葉で自説を補強するのに対し
 三昧境の学者は自分の思ったことがそのまま真理になる。
 少なくとも自分でそう思い,あれこれ思い煩うこともない。
 三昧境に達した学者と言えば,内田義彦とか丸山真男など。
 ところが,うかうかしているうちに,同世代にも現れた。
 友人から贈られた本を読んでいると,彼らもすでに三昧境。
 もう怖いものなしの境地だね。
 うらやましいな。


2/10

◆エアソファ
 雑誌『DIME』で通信販売商品を見て,欲しくなる。
 空気でふくらませるソファ。(塩化ビニール製)
 売り文句は「チープさが最高」。値段は4980円。
 電話で問い合わせたらインターネットでも注文できるという。
 さっそくオーダーし,ローソンでお金を支払う。
 連休がはさまるので品物配達は5日ほど先らしい。


2/11

◆ドライブ
 4月の新入生歓迎合宿の候補地(川内)へ下見に行く。
 昨夜,深夜放送の映画(Color of Night)を見たので睡眠不足。
 街道筋の物産販売所をあちこち眺め
 焼酎の工場を見学し,原発の展示館にも寄る。
 どこもけっこう繁盛しており,地域の底力を感じる。
 地方はさびれる一方,とは言えないような気がしてきた。


2/12

◆無銭飲食
 昼はリンガーハットでチャンポン(380円)とおむすび(120円)。
 お勘定のとき財布をもってこなかったことに気づく。
 あせったが,「お金は後でけっこう」と言われた。
 レシートの裏に氏名と電話番号を書いて店を出る。

◆Dancer in the Dark
 夜は映画。全25席程度の小さな映画館。
 評判の映画なのに客はカップルが3組(と私)。
 観賞後は気持ちが沈む,と聞いていたが,そのとおりだった。
 冷たい雨と強い風の中,自転車に乗って帰る。


2/13

◆食事の悩み
 大学食堂が春休みに入ったので別の店を探さねばならぬ。
 いつもの食事仲間で車を連ね,市内各所を攻めようか。
 同調者を募るのも面倒で,今日は一人で近所の定食屋に。


2/14

◆NPOの企て
 鹿児島で起業支援のNPOを立ち上げようと思い
 今日はその種の情報誌『アントレ』(リクルート社)を読んでる。
 そこで紹介されているのは概して都会地での起業。
 それに,ほかの人のマネをするのも悲しいので
 われわれのリストから類似のものを削除する,その参考にしたい。


2/15

◆何のための起業
 NHKのドキュメント「学生よ自分の力を試せ」が再放送された。
 片岡勝という社会起業家の物語。
 「大きくなったら何になる?」という問いかけの成人版。
 数日前,最初の放送のとき見て感動したので
 同僚にも再放送を見るよう勧めたが,見た者は少ない。
 見て同じく感動した人は,まもなく転出する人。
 志を同じくする人といっしょに楽しく活動したかったが
 やっぱりいつものように一人で楽しむしかなさそう。
 しかし,番組で片岡さんは言ってたな。
 メッセージが明確なら,必ず誰かが呼応する,って。
 それを信じなさい,とも言う。……信じようかな。


2/16

◆偉人伝
 昔の南極越冬隊の物語を深夜放送(NHK)で見る。
 砕氷船「宗谷」なんて懐かしい名前。ちょっと泣きました。
 思えば,子どものころアムンゼンとかスコットの伝記を読んだな〜。
 こうした類の本,いまの子どもたちも読んでるんだろうか?

◆エアソファ到来
 通販で買ったソファ,添付の空気入れを使ってふくらませました。
  → ソファの画像


2/17

◆空気もれ
 ソファは空気が少しずつもれているようで
 一晩たつとヘナ〜っという感じになる。
 気持ちよく座るには毎日ポンプで空気を注入しなければならない。


2/18

◆今ここ
 『もてない男』(ちくま新書)で人々をおもしろがらせた小谷野敦だが
 『バカのための読書術』(ちくま新書,01年1月)も,また楽しめる。
 その「あとがき」に辛辣な指摘があり,考えさせられた。
 すなわち,若者が「今,ここ」にしか関心がなくなったのは,
 80年代ころから知識人のあいだで「今ここ」から考えよと言われだしたから。
 この流行が若者に及んで,歴史や地理への無関心と無知に結びついた。
 う〜む,なるほど,「今ここ」の強調は若者を甘やかすことにもなるのね。


2/19

◆空気もれ続く
 ソファを構成する3つのパーツの一つは空気もれがひどく
 もはや一晩どころか1時間も座ればヘナヘナになる。
 ただし,どこからもれているのか不分明なので,返品交換はムリか?
 交換は配達日から8日以内,というので,悩ましい。

  追記:夜遅く,よーくチェックして小さな穴を発見した。
  20日,販売元に電話したら,そのパーツの新品を送るとのこと。
  こちらは「鹿児島の斉藤と申しますが」と言っただけなのに
  「あー,はいはい,前に送ったときと同じ住所でいいですね」
  この即答ぶりは,鹿児島,いや九州での客の少なさを物語る。


2/20

◆暗点
 夕食は弁当屋で買おうと自転車を走らせていたら視野に異常。
 久しぶりの暗点の発生だ。(2ヶ月ぶりか)
 もちろん不愉快だが,今回も何とか乗り越えられるだろう。
 4ヶ月近く禁煙が続いており,自転車通勤も習慣化したのに
 これら健康志向の取り組みはほとんど無意味だったようで……。


2/21

◆IT後進県
 鹿児島県はものすごく時代に遅れていることを誇ろう。
 新聞報道などではキャッチアップを急げということになっているが
 ハード面を整えても,それを何のためにどう使うかのアイデアがなきゃダメ。
 ノーアイデアの場合どうなるかは,うちの職場を見ればよい。
 そこそこ環境は整い,PCも教員は1人1台以上になったが
 だからといって,何かすてきなことが起きているわけではない。
 したがって,むしろローテクこそが美しい生活につながる,と
 逆転の発想で個性をアピールすれば,それなりにおもしろかろう。


2/22

◆ブリ大根
 昼,桜島にフェリーで渡ってすぐの「火の島めぐみ館」で
 ブリ大根定食(600円)を食べたが,これが噂どおりの絶品。
 ただし,2月いっぱいで今季は終了するんだそうだ。
 ローカルTV番組で知ってでかけたのだが,店名を覚えてなく
 最初まちがってフェリー乗り場近くの国民宿舎に入ってしまった。
 そのフロントにいた男女4人の従業員はそろって不愛想。
 桜島の情報を知らないのか,知ってて黙ってるのか
 とにかく何も教えてくれず,相手にするのも面倒という態度。
 この国民宿舎は新築ピカピカなので,従業員も気取っているのか。
 そういえば,そこのレストランはなぜかイタリアンだった(バカっぽい)。
 それに比べ,「火の島めぐみ館」は雰囲気もいいぞ。
 お客も多い。ブリ大根のほかに,だんご汁定食も600円。
 道の駅を名乗り,地元の野菜も安く売ってる。


2/23

◆明日は同窓会
 24日(土曜)午後1時半,如水会館(東京)に集合とのこと。
 正しくは如水会館「前」に集合で,そのままゾロゾロとつるんでどこかに行く。
 そして,夜遅くまでたっぷり,しみじみと交流する,という。
 30年ぶりに友人たちと会える機会なのだが,行かない。
 気持ちがもう一つ前向きになれない。
 このまま会わずに,ただ想いをめぐらすだけにしよう。


2/24

◆乱視?
 例の暗点とはまた異なり,ものがよく見えない「感じ」がする。
 乱視か?
 乱視ならメガネで問題は解決するからいい。
 しかし,ものが二重に見えるというほどでもないので,何だろうな,これは。


2/25

◆閃輝暗点?
 夕方,また視野異常が発生したので,20分ほど横になる。
 インターネットで調べたら,やはり閃輝(せんき)暗点のようだ。
 ぼくの場合,キラキラ輝くほどではないし,片頭痛も伴わぬ。
 ただ,症状が長く続かないので閃輝暗点の一種かなと思うだけ。
 閃輝暗点なら「心配するほどのことはありません」というが
 脳血管の収縮が原因となると,心配は心配だ。


2/26

◆病院に立ち寄る
 近所の今給黎(いまきいれ)病院は大きな病院。
 ホームページ(www.imakiire.or.jp)で病気の解説もしている。
 閃輝暗点と片頭痛については,つぎのような説明:

症状の主因は脳血管の収縮と、それの反動としても頭皮血管(こめかみに触れる浅側頭動脈が多い)の拡張による血管性頭痛です。ヒスタミンなどの遊離物質が関係しているようです。
念のため CTスキャンやMRIで器質的な病気ではないことを確認の上、指導を受けられてみてはいかがでしょか。発作に有効なクスリが見つかると、それを持参しているだけで発作がでなくなったと言う、患者さんもいらっしゃいます。

 うーむ,そうか。ってんで,今朝ちょっと立ち寄ってみた。
 待合いは患者で一杯だ。だから,診察時間だけ調べて帰る。

2/27

◆診察は1分間
 今給黎病院のサイトで脳外科の解説をしているのは西澤医師。
 この人に診察してもらおうと出かけたら今日は別の医師だった。
 看護婦が「同じような先生ですよ」というから,そのまま居残る。
 CTとか撮影したり,たっぷり2時間待たされて,診察は1分間。
 ま,午前の部の最後だったから,先生も疲れてたんだろう。
 「別に問題ないみたいですよ」の一言だけ。
 「脳血栓の家系なもんで……」と半泣きで食い下がったら
 「んじゃ,念のためMRIをとりますか」というが,これは予約制。
 3月15日の朝に行くことになった。


2/28

◆魚肉ソーセージ
 テレビで電気炊飯器の誕生物語をみた。
 編集して感動物語を作っていると感じたが,それはさておき
 試作品を成功させた町工場の経営者の家では
 食卓にソーセージの揚げ物を出して祝ったという。
 ソーセージがご馳走だった時代を懐かしみ,夜食はこれにした。


過去の記事:
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1999年
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