2001年
 つぶやき

4/1

◆カメラ屋で靴
 最近,立川駅のそばに「ビックカメラ」が店を出した。
 4〜6階はパソコン専門というので行ってみる。(原チャリで)
 立川店では靴も売っており,つい一足買ってしまった。
 店内はどのフロアにも客があふれ,景気よさそう。
 ぼくも含め,人々の購買意欲は衰えていない。
 日本の経済は明るいぞ。


4/2

◆プリンタの故障
 紙詰まりが起き,それ自体は簡単に解消したが
 そのさいUSBケーブルの金属端子がはずれてプリンタ側に残る。
 手でひっぱっても取れない。
 メーカー(エプソン)の修理センターが近所(日野市)なので
 持ち込もうとしたら,ぼくのプリンター(LP-900)は扱わぬという。
 「ごく簡単な修理だと思うんですが……」と頼んだが
 「いや,何かあると困りますから」という。
 日野で預かって長野の本社で修理するとのことだが
 それでは時間がかかりすぎるので,販売店(多摩市)に行こう。
 そこなら店のニーチャンが即座にどうにかしてくれるだろう。


4/3

◆サーバの不調
 新入生から受講登録を電子化しようと試みている。
 ファイルメーカーというソフトを使えば簡単だ。
 ところが,それを作動させるサーバがダウンした。
 学内の一室に「ひそかに」設置している専用サーバだ。
 いま上京中なので,修復は鹿児島にもどる5日以降。
 機種がマイナー系のMacintoshだと,こういうとき助けになる人も少ない。
 さらに問題は,フリーズするようなサーバを使っての受講登録は実現困難。


4/4

◆お別れ会
 夜,大学時代の知人の葬儀に出る。(表参道の青山会館)
 おかげで30年ぶりに昔の知り合いとも会えた。
 「おまえの話し方はちっとも変わってないな」と数人から言われた。
 このごろは落ち着いたしゃべり方もできるようになったはずだが。

◆飼い犬に手を
 昼,犬の背中をなでてやってたら手を噛まれた。
 右手の薬指,小指から若干血が出たので包帯。
 ったく,毎晩散歩に連れてやってるのに,理不尽な犬だ。


4/6

◆かんちがい
 今日は入学式,と思って背広を着て行けば,とんだカンチガイ。
 入学式は9日で,今日は学科会議があっただけだった。
 受講登録を電子化する計画はあっさり否定される。
 仕掛けは作るのも簡単なので,それほど徒労感はないが
 「問題が起きないこと」を重視する学科方針ってのはさびしい。


4/5

◆抗生物質
 指が腫れてきたから,朝,病院に行き,薬をもらう。


4/7

◆秘技
 ゼミ運営がうまくいかないという悩みをもつので
 他の教員の「先進例」「成功例」に学ぼうと,同僚たちに尋ねたら
 教育学の先生から「それはあなたの資質・力量の問題」と断じられた。
 教育改善のヒントすら与えてもらえなかった。
 教育の「技法」はどうやら個々の教員の秘技に属するものらしい。
 道理で「ファカルティ・ディベロプメント」開催を学科内で呼びかけても
 ほとんど誰も応えてくれないわけだ。
 基礎演習で学生に獲得させるべき知的技術の枠組みを
 統一的に追求する件もこのごろは学科教員の意識から消え去った。


4/8

◆卒業生とお食事会
 昨夜は西鹿児島駅近くの韓国料理店「ソウル」に集まる。
 キムチ餃子,プルコギなどを6人でたらふく食べた。
 これで代金1万2千円強は,安いと思う。


4/9

◆ぶよぶよ
 新しく同僚になった女性に,職場のBBSへの参加を呼びかけた。
 メールで返事が来て「辞退します」とのこと。
 「グチャグチャ」「ぶよぶよ」といった語法が嫌いだからだそうだ。
 つまり,ぼくはそういう言葉づかいをしているらしいのだ。

 [4/10追記]真相らしきものが解明した。
 先日の歓迎会でぼくが荒木経惟の写真集の話をしたさい
 グチャグチャでブヨブヨの裸体にも味があるといったらしい。
 そういうオヤジの「悪趣味」に彼女はおぞましさを感じた。


4/10

◆写真見合い
 同僚の教員(30代の男性)が結婚をしたがっている。
 昔のゼミの卒業生にメールでその話をしたら少し反応あり。
 よせばいいのに,妙な「親切心」がムクムクとわきあがる。
 さっそく男の写真をデジカメで撮って送信した。
 すると,ほどなくして「パスします」との返事。
 やはり,こういう仲人オヤジになるべきではなかった。


4/11

◆パイナップル
 夜の11時,帰宅する途中のコンビニでパイナップルを買う。
 かんづめで1個99円だった。
 こういうの買うのも食べるのも久しぶり。
 深夜,かんづめを開け,ひとりで黙々と食べる。
 最後のほうは少しあきた。


4/12

◆歴史の語り部
 今日は新入生歓迎オリエンテーションを兼ねた合宿。
 その前段に水俣病資料館見学が組み込まれている。
 鹿児島から2時間かけて水俣に行く。(さすがに疲れる)
 資料館では「語り部」の話を聞くも,よく聞き取れず。
 ぼくの故郷に近いので熊本の言葉はわかるはずなのに……。
 また,感動的な講話でも,学生にとっては「一種の強制」だから
 途中で眠るやつがいてもしかたないな。


4/13

◆藺牟田湖(いむたこ)
 合宿を終え,鹿児島に戻る途中カルデラ湖で遊ぶ。
 ひなびた小さな湖を,貸し自転車で一周する(400円)。
 大半の学生・教師は疲れて貸切バスの近くを動かず。
 疲れるだけの合宿みたいだから,来年からは中止かな。


4/14

◆モバイルギアでLAN
 LANカードは2500円と安いことを知り,購入。
 LAN環境下でモバイルギアを使えるようにしようとの魂胆。
 セッティングに少し苦労したが,作動OK。
 モデムよりもはるかにスピーディーで気持ちいい。
 しかし,職場にはデスクトップも普通のノートパソコンもあるので
 わざわざモバイルギアを使いたくなる場面ってあるのか?


4/15

◆破傷風?
 昨夜少し寒気がして,発熱の兆し。
 十日前,犬にかまれたせいか,と思う。
 なにしろ多摩地方の土には破傷風菌が多いからな〜。
 一夜明けたら何ともないので一安心。


4/16

◆インターネット支払い
 インターネット通販で購入し,支払いはローソン。
 ところが昨日はローソンの本部の機械が故障していたらしく
 終日つながらず,「3日以内の支払い」条件が危うい。


4/17

◆サバの味噌煮
 サバの缶詰の買い置きがあったことを思いだし,夜食に。
 ご飯もレンジで暖めるレトルトもの。(100円)
 これに「モランボン」系列のスーパーで買ったキムチを添えて
 一人しみじみとおいしくいただいた。


4/18

◆お遊び
 朝,ソフトプラザかごしまで遊ぶ。
 ここはいわゆる起業支援センターで,うちも一室借りている。
 近いうちにNPOを立ち上げる予定だ。
 産学協同,地学連携でがんばろうと思うのだが
 問題は同僚があまり燃えてくれないこと。
 なんだかみんなイッパイイッパイの状態で生きているらしい。
 逆に,勉強もせず「遊んでいる」こちらの方が変,という目つき。

◆授業開始
 昨日は講義が3コマもあり,終日しゃべりっぱなし。
 講義後,学生に書かせるレポートもかなりの枚数だし
 しかも最近は「コレッ」といった文章に出会わない。
 おもしろいこと書く学生はこのごろほとんどいない。
 似たような平板な文章ばかり読むとさすがに疲れる。


4/19

◆賞味期限
 1週間ほど前,職場の親睦会のあと,全員にケーキが配られた。
 家族向けだから,けっこうボリュームがある。
 賞味期限は18日とあり,冷蔵庫に入れておいたが
 昨夜,よく見ると賞味期限は13日だった。
 捨てるのも悔しい,と,一人で半分以上たいらげる。

 あ,ちょっと関係ない話だが,昨日も今日も眼に暗点が出る。
 例によって20〜30分我慢して自然に回復するのを待つ。


4/20

◆嫌われ者
 学科のホームページやBBSの管理を続けているが
 学科の教員連中は必ずしもそれを歓迎していない。
 どこがどう不満なのかわからないから反省のしようがない。
 そうした感受性のなさがまた彼らを不愉快にさせているのかも。
 職場には「嫌われ者」が数人いるが,ぼくもいつしかその仲間。
 思えば,むしろそれが本来のポジションだった。


4/21

◆自己非開示
 昨年の夏から秋にかけて「大学教育の自己点検」文書づくりをした。
 初めはノリノリ,後半はヨレヨレの作業だった。
 内容は少し毒を抜かれたうえで学科で承認されたので
 すぐにでもホームページ上で公開できると思った。
 ただ,今うちの学科はホームページの頻繁な更新をあまり好まない。
 それを思ってやや控えめにしていたが,どうにもムズムズする。
 とうとう昨日学科会議で「自己点検文書を公開したい」と述べた。
 すると「印刷物になるまで待て」と言われた。
 いったい何(誰)に気兼ねして開示を遅らせようとするんだろう。
 学科の性格そのものが自己非開示型になっている。
 新しい企ては好まれず,旧来パターンの踏襲ばかり。

◆卒業生の葬儀
 2年前の卒業生(夜間部の斉藤ゼミ)がクモ膜下出血で急死した。
 23才の女性だ。
 同級生の知らせで,あわてて通夜に出たが
 ご家族に何を言ってあげればよいかわからなかった。


4/22

◆泣けた
 両親が死んだときも泣いたりはしなかったのに
 卒業生の葬式では涙が出た。
 彼女の友人たちが大泣きするので貰い泣きの部分も。

◆赤軍
 夕方,街に出て映画館で「スターリングラード」を観る。
 腕のよい狙撃手どうしの戦いの話と知ってはいたが
 それよりスターリングラード攻防戦というテーマにひかれた。
 社会主義を守る戦いを描くなんて珍しいと思ったが
 それはとんだカンチガイで,赤軍が兵士を平気で消耗する話。
 独ソ戦争をコレラとペストの戦いみたいに描き
 何だかナチズムの方がましなんじゃないの,と思えてしまう。


4/23

◆ジジイ
 昨日は葬儀のあと映画館に行ったので白シャツ姿だった。
 飲み物を持ち込もうと隣のコンビニに入ったら
 妙なジジイの姿が見えた。
 鏡に映る自分の姿だった。
 自己イメージの主観と客観の落差に驚く。


4/24

◆マルセル・パニョル
 文化シネマの2階はレンタルビデオのコーナーだったが
 ミニシアターに改造されるのでビデオは1本300円で売られてた。
 先日立ち寄ってフランス映画を中心に11本買う。
 なかでも「マルセルの夏」「母の城」は懐かしいな。
 ちょうどフランスにいたときに観て,原作まで買った。
 読みやすくておもしろかったもんだから
 マルセル・パニョルの他の本もシリーズで買って読む。
 アメリカの戯曲家ニール・サイモンと同様,自伝的な作品で読ませる。
 いまも本棚にパニョルの本が10数冊並んでて,フランスの思い出をかきたてる。
 う〜む,久しぶりにシミジミとしてしまった。


4/25

◆お食事会
 夕方,1年生を連れて,学校の近くの焼鳥屋へ行く。
 座を盛り上げようとする者がいないので,2時間たらずで解散。
 そもそも教員がろくに飲めないし
 おまけにやたら「語りたがる」もんだから
 学生の方もそれほど楽しそうにしていない。
 教員はけっこうお金を出したものの,ほとんどムダだったね。


4/26

◆夜半の目覚め
 昨夜は焼鳥一色でお腹がふくらみ,炭水化物は摂らず。
 さすがに夜遅くになって小腹が空いたので
 台所を物色し,パイナップルの缶詰をあける。
 就床し,どれほど眠っただろうか,気分が悪くて目覚める。
 胃薬を飲んでまた寝る。

 さて,今日はまた夕方からコンパだ。(夜間部の学生と)


4/27

◆ヨーグルト・ジャーマニー
 昨夜は夜間部の学生と韓国料理店「ソウル」でコンパ。
 8人でたらふく飲んで食べて1万5千円は安い。
 2次会はロイヤルホストでデザート。
 ヨーグルト・ジャーマニーを食べて,みな幸せ気分。
 →2次会の画像


4/28

◆葬儀の社会学
 恵比寿で,日仏社会学会理事会のあと,研究会。
 専修大の教員が「フランスにおける葬儀の変遷」を報告した。
 彼は日本の葬儀業界誌『SOGI』にフランス事情をシリーズで執筆。
 こうしたテーマへの取り組みを励ます業界の存在と
 その業界誌の派手さに驚いた。(儲かってるのね〜)


4/29

◆こたつ
 東京もかなり暖かくなったが,こたつでうたた寝。
 日曜日なのに(だから)家には誰もいない。
 外は小雨。
 居間に寝ころんで,連休の始まりを一人楽しむ。


4/30

◆Critical Thinking
 ゼミで何を「教える」か,悩んでいる。
 教えることは何もないが,学生は何かを学びたがっている。
 で,本屋に行ってあれこれ物色していたら
 ビジネス書のコーナーに『クリティカル・シンキング』など
 クリティカルな思考と御利益志向の並立を企てる本がある。
 う〜む,そこらあたりで学生の食いつきを狙おうかな。


過去の記事:
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2000年---------10-11-12月
1999年
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