2001年
 つぶやき

11/1

◆地域イントラ
 ITで地域を変える,という自説を明後日の公開講座でも述べよう。
 昨日読んだ『生活革命』(野村総研,01年10月)にも同種のアイデアがある。
 横浜市泉区での地域イントラネット実験が紹介されていた。
 住民間の交流にはBBS(電子掲示板)が一番役に立ったという。
 その他,地域問題の解決にイントラは大きく貢献したともいう。
 正直な感想をいえば,そんな話は眉唾だ。
 さらに本音をいえば,ITで地域を変えるという自説も虚妄に近い。
 なぜなら,ここ数年,ぼくの属する学科でのBBS実験は
 いずれも低調なままだし,教員ですら情報発信を忌避する。
 情報教育を柱にしている機関でさえそうなのだから
 地域にイントラネットを張っても成功するかどうかは怪しい。

◆ご近所主義
 週刊誌『アエラ』11/5号にも地域でのIT活用術が紹介されている。
 ネット上の掲示板を媒介にした「新しい形の地縁」。
 気心の知れた仲間がいれば地元ほど楽な遊び場はない。
 その気心を知る上で掲示板は役に立つ。
 また,電子掲示板につきものの誹謗中傷にも
 ご近所さんであることが自然の抑止力となる。
 こうした記事にうなずき,膝を叩きたくなるが
 やはり身近な体験(職場のイントラ)とのズレが説明できない。
 記事で紹介されているのは東京とその周辺なので
 母集団が大きいから「楽な遊び場」も作りやすいのか。
 そう解釈してもよいが,すると「田舎=重苦しい」の図式は不変のまま。


11/2

◆絹のパジャマ
 ウフッ,着心地いいぞ,中国製の絹のパジャマ。
 9月,蘇州寒山寺近くの土産物屋で買った千円程度の安物。
 サラサラしてるのに寒くない。
 しかし問題は,洗濯のしかたがわからないこと。


11/3

◆おはら祭
 公開講座の担当なので鹿児島にいる。
 例年,この時期は上京し,一度も「おはら祭」を見たことがない。
 今年は見ることができそうだが,足を運ぶのがめんどうくさい。
 連れもなく一人でお祭りを眺めるのもさびしい。
 子どもを連れて国立市の祭(一橋祭と合同)を楽しんだのも今は昔。
 すっかり祭とは縁遠くなり,鹿児島の祭にも気持ちは動かない。

 [地元TVニュースで,今日の「おはら祭」は雨天中止と知る]


11/4

◆朝マックのつれづれに
 朝,マクドナルドに寄って備えつけの新聞を読む。
 日経流通新聞がお気に入りだが,本日は見あたらず。
 来年度はゼミ学生がいないので(希望者がゼロだった)
 懲罰的に「経済学特講」を受け持たされるようだが
 それならばその受講生を「手駒」にして
 新しい「商売」でもやったろか,と思っているのだ。


11/5

◆一人遊び
 一昨日の公開講座では,わが「商経学科」のPRに励んだ。
 いかに地域のために役立つ存在なのかを力説した。
 しかし,じつはこのごろの商経学科のことはよく知らない。
 ここしばらく学科の理念・教育目標を語り合ったおぼえがない。
 同僚はみな忙しそうだし,それぞれに何かやっているみたい。
 チームを組んで何かをしようと思うと辛いから
 一人でできることを,しみじみと追求するのが正しい。
 ぼくもようやく悟ってきたが,人前に出るとまだ少しウソをつく。


11/6

◆哲学する?
 池田晶子『メタフィジカル・パンチ』(文藝春秋,96年)を読む。
 おととい古本屋で買ったものだ。
 著者は在野の美人哲学者としてテレビに出た時代もあったが
 しゃべりがいまいちのせいか,このごろは見かけない。
 美人で哲学者というのは批判するのも「ひいき」するのも難しいが
 この本はすなおにおもしろいと言える。
 じつは,かつて商経学科「改革」の隠しテーマが「哲学する」だったので
 本を読みながら,教育理念をめぐる過去の思いをしみじみと懐かしんだ。
 表には「実学」を掲げながら,「哲学する」力を育てたかった。
 同僚にはその気持ちを受けとめてもらえると思ったのが間違い。
 さて,古本屋では土屋賢二『汝みずからを笑え』(文藝春秋,00年)も買った。
 読みながら,不覚にもときどき声を出して笑ってしまった。
 哲学教師のオヤジ・ユーモアに笑ってしまう自分が情けない。
 一方,友人から送られてきた哲学本も読まねばならない。
 渡辺憲正『イデオロギー論の再構築』(青木書店,01年10月)
 この本は何かいいこと書いてあるのかもしれないが読みにくいぞ。
 しかし,このごろはまたこうした難解本がありがたがられるのか?
 と,すれば,時代がぐるりと一回りしたってことか?


11/7

◆ユーカリ
 今朝出がけに,隣の小児科病院の前で子連れの女性に挨拶される。
 ちょっと見覚えがなかったが,名前を聞いて思い出す。
 二部の卒業生で,かつてキャプテン鹿児島にいた人だった。
 96年頃,商経学科はそこのパソコン通信「ユーカリ」を利用した。
 県立短大CUG(Closed Users Group)を開設させてもらった。
 インターネットの隆盛とともにキャプテン(NTT)は消滅したが
 それまではしっかり楽しませていただいた。
 石原さん(子連れの女性の旧姓)にはお世話になった。
 今朝,彼女と別れたあとで懐かしさがこみあげてきた。
 思えば商経学科のIT化は「ユーカリ」から始まったのだ。


11/8

◆古楽器の演奏会
 体育館で「シェークスピア時代の音楽」を聴く催しが開かれた。
 チェンバロはまずまずだったが,リュートの人は下手だった。
 こちらはこれでも学生時代はギター部だ。(マネジャーだけど)
 もう長いこと楽器にさわっていないな〜。
 爪だけはいまでも「演奏用に」伸ばして臨戦態勢。
 今日,リュートのよたよたとした演奏を聴き,少し「やる気」が……。


11/9

◆鼻かぜ
 寝具=厚い掛け布団+毛布,という季節になった。
 それでも明け方くしゃみがとまらない。
 昼,鼻炎の薬を買って飲み,教授会の間ひたすら睡眠。
 夕方,パソコンのモニターに向かえば,久しぶりに閃輝暗点。
 研究室でも目をつぶって休養をとりつづけた一日。
 明日は学会で大阪泊まりだから,体調を快復させねば。


11/10

◆大阪で遊ぶ
 関西学院大学での経済学史学会に参加。
 初日が終わり,栗田啓子(東女),西沢保(一橋)と連れだって夕食。
 大阪観光も兼ね,まず通天閣に登り
 近くのジャンジャン横丁で串焼き・ビール。
 つぎに道頓堀でたこ焼き屋「大たこ」の行列に並ぶ。
 仕上げはうどんすきで有名な「美々卯」の本店で。
 いずれもこれまで行ったことのないところばかり。
 楽しい大阪の夜でした。


11/11

◆大阪・二日目
 航空券とホテル宿泊券がセットだと朝食がつく。
 おかげで久しぶりに朝ご飯をたらふく食べたよ。
 昼食は関学のなかにあるおしゃれなレストランで
 軽くスパゲッティを……,しかし,塩辛すぎて味は落第。
 夜は早慶グループと西宮北口の居酒屋で飲んだ。


11/12

地底人像◆地底人
 帰りの飛行機は13時半発なので午前中は心斎橋をぶらつく。
 たまたま入った古本屋BOOK-OFFで長く探してた漫画を発見。
 いしいひさいち『地底人の逆襲』は1980年頃からシリーズで書かれたもの。
 これが双葉文庫で2000年1月に出ていたことを知らずにいた。
 地底人シリーズをもう一度読みたいと前から願っていただけに
 今日,それを見つけたときは少し心がふるえた。


11/13

◆しばらく定住
 9月末から毎週のように飛行機に乗って動き回った。
 自分では気づかないが,多少疲れているかもしれない。
 今日,理髪店に行ったら,オヤジに「疲れ」を指摘された。
 具体的に?…… いや,それは内緒。


11/14

◆発信能力
 平田オリザ『芸術立国論』(集英社新書,01年10月)を読む。
 膝をたたく個所が多く,意外によい本であった。
 勝手にこちらの問題関心に引きつけていえば
 表現(発信)への意欲を育て,表現する能力(術)を身につけさせることが
 地方(鹿児島)における人材育成のポイントのようだ。

◆外部評価
 大学の教育・研究のあり方について外部からの評価が重要とされる。
 そうしたトレンドのなかで,本学でも外部評価委員会が発足。
 学外から10名の委員を招いて,批判を頂戴するという仕掛けだ。
 本日,第一回が開かれたが,委員にはなかなか発言させず。
 つまり,長々と説明を聞かせて疲れさせ,発言を封じようという作戦?
 そこまで意図したものではないにせよ,「説明」は長すぎた。
 教員ってのは長話が好きで,相手の迷惑をかえりみない。
 こんな外部評価委員会はかえって逆効果なんじゃないかな。


11/15

◆積極的発言?
 昨夕,市の情報政策課が主催したワークショップに出た。
 IT推進のための産官学連携のあり方,というテーマだった。
 鹿大(工)や鹿児島高専など工学系の教員にまじる。
 司会者は「技術力の向上がポイントだろう」というが
 問題はそれ以前に存在すると思われた。
 高専や中小企業主が参加する「錦江湾テクノパーク」の話だが
 聞けば,会員間の連絡はeメールではなく紙が媒体。
 「高専の教員がなぜ指導しないんだ?」と質問すると
 「オヤジさんたちはキーボードが苦手ですから」との答え。
 そんなレベルをウロウロしているのに,IT推進は笑わせる。
 と,もっぱら自分の意見を言いまくった。
 すると,今日,情報政策課から「お礼」のメールが来て
 「積極的にご発言いただき、活気ある会議になったように思います」
 うーむ,皮肉まじりのあいさつに,ちょっと反省した。

◆新世紀100年プロジェクト会議
 鹿児島市の「委員」委嘱を知らせる郵便が届いた。
 新しい鹿児島についてのイメージを語りあう「会議」。
 新聞などで委員募集をしていたので応募したら選ばれた。
 100人だから,応募者全員が委員になったのかもしれない。
 ともかく,物好きゆえ,12月1日の会議には参加して
 例によって言いたい放題のことを言おう。
 「役所から一番嫌われるタイプ」の人間になりそうな気がする。


11/16

◆露天風呂
 朝9時,ふと露天風呂に入りたくなって,市内の銭湯に行く。
 300円だった値段はいつのまにか330円になっていた。
 快晴の青空を眺めながら風呂に入る。
 鹿児島の銭湯には朝でも客がけっこういるから不思議だ。


11/17

◆山の郵便配達
 という中国映画を観る。
 こういうアート系の作品を鹿児島でも観られるようになった。
 上手に会話ができない父と子……なんだか思い当たる話。
 いかにも泣かせどころを心得ているといった作り。
 まんまと乗せられて涙をにじませたのはぼくだけじゃない。

◆ワーニャおじさん
 チェーホフの戯曲の新訳を読む(岩波文庫,01年9月)。
 かつてルイ・マルの映画「42丁目のワーニャ」を観て
 原作を読みたいと思ったが,読まずに過ごしてきた。
 小野理子の訳はなかなかいい。解説はさらにいい。
 ベンキョーになりました。


11/18

◆メディア実践
 NHK教育で「メディアと教育」といった特集が続いているようだ。
 昨夜は東大の水越伸が「講演」をしていた。
 ラーメンを作りながら聴いたが,水越の主張は届いた。
 メディアリテラシーの教育はメディア実践とメディア遊びを
 伴うものでなければ効果がないという。
 自分で撮ったビデオを作品化し公開する「実践」
 すなわち発信を体験して,受信するさいの批判力も身につけたい。
 水越のこの主張に合致する番組も観た。
 小学生にCM(地元PR)を作らせる授業のドキュメント。
 NHKと民放の共同企画だが,内容はショボくて直視にたえなかった。


11/19

◆やはり負け?
 県内大学の単位互換制が始まれば,よその学生がうちにも来る。
 うちの講義はどれも一級品なので,学生間で評判が広まる。
 やがて多くの県民に伝わり,うちの名声さらに高まる。
 と,皮算用して,一人ニタニタしていた。
 ところが鹿児島大学法文学部のホームページを見ると
 いつのまにやら連中も危機意識をもったようで
 ゼミその他で魅力向上の工夫をあれこれやっている。
 このあいだまではWebページの作り方もお粗末だったのに
 こちらがちょっと気を抜いているすきに追いつかれ
 追い越されて,大きく引き離されてしまった。
 このままでは単位互換にまつわるこちらの計算も狂う。
 あ,そうか,うちの同僚が単位互換にやや消極的なのは
 彼我に力量の差があると観念してのことだな。
 ぼくの「誇り」や「自負心」は「無知の幸せ」にすぎなかった(のか?)


11/20

◆カズオ・イシグロ
 昨夜,NHK教育で辻仁成と対談していた。
 「人はいかに人生をムダに過ごしてしまうのか」……
 これが小説のテーマだという。
 いや〜,頭よさそうだったな〜。
 一方,辻はいかにも頭わるそう。
 思想する力に差があるので,寒い風が視聴者にも伝わる。


11/21

◆Amazon.fr
 19世紀末フランス経済学を経済学史学会のフォーラムの
 ひとつのテーマにしようという話がある(2年先の話だが)。
 乗りませんか,と親切な誘い(のようなもの)があった。
 乗るべきだろう,とも思われる。
 『フランス経済学の伝統』といったタイトルの本(CNRS ed., avril 2000)を
 アマゾン・フランスに注文してたのが今日届いて,ちょっとその気。
 届いた本は1000頁で,覚悟はしていたもののやはり厚い。
 論文集だが,扱われている人名の半分は知らない。
 読んでおもしろければいいんだが,どうだか?


11/22

◆空席待ち
 明日から連休のせいか東京行きの便はいずれも満席。
 早めに空席待ちをしようと、久しぶりにミゼットで空港へ向かう。
 16時のJASはぼくの前の人で満席になる。
 16時45分のANAに乗れた。
 夜遅くの便まで待機し続けることも覚悟していたので
 ちょっと幸せ。

◆1汁0菜
 国立の家族宅には8時ごろ着いた。
 すでに夕食の時間はすぎ、「おかず」は残っていなかった。
 「あれ、夜遅くなるんじゃなかったの?」と言われる。
 ぬるくなったみそ汁でご飯を食べる。


11/23

◆父親のしごと
 昼食はパンというので、西国分寺まで買いに走る。
 テレビの画面が変なので(人物のおでこが長く見える)
 立川のビックカメラに行って新品を購入。
 29インチで49800円と安く、しかも10%還元。
 夕方は娘の自転車を修理。
 と、いろいろ家族のために働く父親であった。
 明後日、日曜日にはちょっとした家族行事も予定されていたが
 職場に用事。早朝の便で鹿児島にもどらねばならない。
 職場の用事の方を来週に延ばしてほしかったのだが
 うちの職場はわがままをいう人が勝つことになっている。


11/24

◆メッサーシュミット
 うちの車(プリウス)は半分電動だが、その電源部分がいかれた。
 バッテリー交換は無料だそうで、代車(Vitz)が来る。
 ちょっと甲州街道を走ってみた。
 連休中なので人々は東京を離れ、道路は空いているはず
 なのに、予測ははずれ、道路は渋滞。
 トラックが多いのは仕事をしてるってことか?
 世の中、不況でもないのかもしれない。
 と、向こうの道をメッサーシュミットが軽快に走っていった。
 40年ほど前のクラシックカーだ。
 中学生の時代からの憧れの車。
 あまりのありがたさに両手をあわせたくなったよ。


11/25

◆鹿児島にもどる
 朝5時半,夜明け前の国立駅にも乗客はいた。
 羽田空港も同様。日曜日の早朝なのに人であふれる。
 8時ちょうどの鹿児島行JASは満席だったが
 空席待ちで乗れたので,鹿児島には10時前に着いた。
 ミゼットに乗って,まず温泉へ行き
 朝風呂をあびてから学校へ向かう。

◆早起きの損
 連休を中断し,早朝の便で鹿児島にもどったのは
 新しい同僚を得るための面接と会議があったからだが
 学科の理念でぼくと他の連中とのズレを悟らされただけの結末だった。
 チームとして機能させるか,バラバラの個人商店(研究者)をならべるか。
 小規模校はチームワークでしかパワーを獲得しえないのだが……。
 この説は民主的に多数決で否定されてゆく。
 チームとして機能しない組織で,さて,どう生活してゆこうか。
 自分もタコ壺に入って「個人業績」をあげるよう努力すべき?
 じっさい,学校のことは「テキトーにやればいいんだ」と助言された。
 そうしたいような気もするが,自堕落な感じはヤだな〜。
 ったく,こんなことなら欠席して,結果だけ知らされた方がよかったよ。


11/26

◆ガンの告知
 奥さんの妹はやはり肝臓ガンだった。
 ご家族にお話があります,と医者に言われたとき予感。
 もうすぐ本人にも告知するのだそうだ。
 ぼくの母親のときは(鹿児島の病院では)告知しなかった。
 最近では告知するのが当たり前になってきたのか。
 治療の諸段階を本人に知らせ「ガンと闘わせる」のか。


11/27

◆『マンガの社会学』
 関学の荻野昌弘さんからいただいた(世界思想社,01年11月)。
 マンガを卒論のテーマにしようとする学生を対象にした本だ。
 思えばぼくも社会学部に入学したときは
 現代文化と取り組みたいと考えていた。
 社会思想研究にスライドして以来,やや体を丸めている。
 荻野さんはピエール・アンサールの弟子だが(だから?)
 まったく禁欲的なところがなくて縦横に関心を拡がらせる。
 そういう自在さは切れ味の良さを伴うので許されている。
 荻野さんは発想・着眼の鋭さ・おもしろさで勝負する。
 しかし,粘着性にやや欠けるところがある。
 この本でも要領よく文章をまとめ,それなりのしごとをしているが
 味わいの深さでは共著者の宮原浩二郎氏の方が上等だね。
 力を抜いちゃいかんよ。


11/28

◆『ゆき子のホウレン草』
 フレデリック・ボワレの「ヌーベルまんが」。評判がいいぞ。
 エロチックなまんがだが,NHKフランス語会話テキストに
 この夏まで連載されていたというから驚く。
 単行本(太田出版,01年9月)を買って読んだ。
 太田出版の雑誌「Manga Erotics」で見たボワレのまんがは
 いまいち感心しなかったが,今度の本には味がある。
 それにしてもフランスの男が好む日本人女性は
 なぜかほとんど例外なくブスっぽい。
 フランスにいるときに感じた「気持ち悪さ」をこの本でも感じた。

◆閃輝暗点2回
 昼食時に出て,夜の講義中にまた出た。
 これまでは,出るとしても一日一回だったので
 一日に2回も出てややショック。
 2回目は30分間ほど続いた。


11/29

◆皇室の「慶事」
 雅子さんが出産したら,県庁では国旗が掲揚されるらしい。
 そして,出先の機関はそれに同調する。
 県立短大は,昭和天皇が死んだときも弔旗をあげなかった。
 そこでこのたびも国旗掲揚はしない。


11/30

◆しゃらくさい
 『「消費不況」の謎を解く』(ダイヤモンド社,01年9月)を読む。
 著者の松原隆一郎(東大)は格闘系肉体派で有名だし
 都市工学から経済学に転じた人なので色モノ系の本だろうと
 思ったら意外にまともで,勉強になった。
 教壇でも,わかりやすくて刺激的な講義をしていそうだ。
 さらに,この本の主要部分は夏期休暇に
 能登半島へ家族旅行にでかけ,そこの宿で書いたんだという。
 まだ若いのにしゃらくさいマネをする。
 つまり,軽いノリで安直に仕上げたことを公言する。
 だから,読後に「勉強になりました」と感服するのも恥ずかしい。


過去の記事:
2001年---------10月
2000年---------10-11-12月
1999年
1998年

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