2002年

 つぶやき


10/1

◆瓶詰めの海産物
 先月鹿児島へ遊びに来た友人からの贈り物。
 鮭と貝柱の瓶詰めで,どうやらお茶漬け用らしい。
 スーパーで「ご飯」を買い,一人しみじみと食す。
 賞味期限は10月半ばまでなので
 これからしばらく夕食はこのパターンだな。


10/2

◆漢字の間違い
 漢字の間違いにはきわめて非寛容な私である。
 漢字を書き間違うやつは頭が悪いと思う。
 その私が昨日の授業では輸出入を輪出入と書いた。
 そして,自分の間違いは笑ってすませた。


10/3

◆研究室の整理
 ゼミ生5人だから研究室でゼミができるように
 積年のゴミを片づけて空間をつくろうとしている。
 前任者が設置した一人用ロッカーも取り払う。
 その部分の床は20数年ぶりに光を浴びたわけだ。
 93年の水害の後,この部屋で半年暮らしたが
 そのときの毛布類もゴミの底から姿をあらわした。
 来週末の学会報告準備で忙しいはずなのに
 こうしたバカな作業で汗をかいている。
 室内はホコリが舞い,くしゃみと鼻水がとまらない。


10/4

◆モデムでピーヒョロロ
 自宅の旧式パソコンをインターネットにつなぐ。
 メールとかならモバイルギアでも不自由はないが
 17インチ画面の方が見やすいから使わぬ手はない。
 しかし,モデムも含め,すべて古いものばかりなので
 昔おぼえた技を思い出すのに苦労した。
 モデムの発する接続音もなつかしい。


10/5

◆娘の退学
 退学の意志は固いのに,娘はなぜかグズグズしていた。
 それでもようやく指導教員に承認印をもらいにいった。
 ところがこの教員はなかなか印を押さない。
 「君のお父さんがさぞかし悲しむだろう」と言うのだ。
 この教員と私は面識も交流もないが,共通の友人を持つ。
 したがって一段と親身になってくれているようだ。
 彼の説得で娘の心が変わるとは思わないけれども
 私でも彼の立場なら似たようなことを言うだろう。
 自分のせいで学生に修学意欲を失わせたのではないかと
 やはりアタフタしそうな気がする。


10/6

◆バーサンこける
 室内の小さな段差につまづいてバーサンが倒れた。
 大声で痛がるので家人が救急車を呼んだ。
 診察の結果,骨には異常なく,タンコブができただけ。
 頑丈だね。
 帰宅するとバーサンは救急車に乗ったことも忘れ
 病院に行ったことも覚えていない。
 以上,昨夜電話で奥さんが知らせてきたこと。
 奥さんは今日,大学の同窓会(Home Coming Day)で
 スピーチすることになっているが
 こうした非常事態も織り込んで準備を済ませている。


10/7

◆トレイの山
 夕食は自宅で「お茶漬け」という生活が続いている。
 食卓に変化をつけるためスーパーで総菜を買う。
 サラダとかキムチの類であるが
 ご飯も買うので台所にはトレイがたまる。
 分別ゴミとして出す日を覚えてないからだ。


10/8

◆街づくり研究会
 鹿児島市内の学生を地域活性化に利用しようという企て。
 商工会議所のTMO担当者のアイデアのようだ。
 参加しませんかの呼びかけを受け,乗ろうと思う。
 呼びかけてきた人はある大学の教員で
 次の市長選に出馬するかも,と噂されている人だが
 ぜんぜん気にならない。
 わが商経学科はこれまで商工会議所とあまり縁がなく
 むしろこちらの方が連携を求めていたので
 呼びかけ人の思惑などお構いなしだ。


10/9

◆一挙に秋
 鹿児島も寒くなってTシャツ1枚では無理。
 部屋の隅にあったトレーナーを着る。
 春先に脱ぎ捨てたまま一夏を越したトレーナーである。


10/10

◆Windows CE 用の FTP ソフト
 モバイルギアでこのページを更新しようとしても
 先月はそのつど失敗していた。
 プロバイダに問い合わせたらソフトに問題ありとの回答。
 ソフトはアメリカ産のシェアウェアScotty FTPだ。
 そこで国産のフリーウェア2本をダウンロードして
 試してみると2本とも上首尾である。
 これならまたモバイルギアを旅先に携行できるな。


10/11

◆準備完了
 内発的な動機があっての学会報告ではない。
 それでも多少は「おもしろいこと」言わなきゃな,と思う。
 安直ながらインターネットでネタを仕入れ
 それなりに整えて配付資料をプリントしたら
 なんだかもうほとんど仕事が終わったような気分。


10/12

◆けっこう受けた
 日仏社会学会は,この春死んだブルデューを追悼し
 そのドキュメント映画「社会学は格闘技だ」を素材に
 議論のバトル「コロシアム」を開いた。
 ぼくはヒール役で,ブルデューの悪口をいう係。
 相手は予想以上にブルデューびいきだったので
 役柄の割り振りはぴったりだったわけだ。
 フロアの人々も楽しんでくれたと思う。


10/13

◆自転車の鍵
 娘が自転車を駅前に停めたまま,その鍵をなくした。
 ロックされた自転車をかかえ,汗をかきながら
 自転車屋さんに運んでいくのが父親の仕事だ。
 スペアキーが家で見つからないのでこういうハメに。
 しかし,自転車屋さんがロックを壊すのを見て
 なるほどこういう風に壊すのか,と勉強になった。


10/14

◆貧乏臭の再生産
 家族はみな自分用の机・イスをもっている。
 イスはいずれも安物で,座り心地が悪い。
 ここは思い切ってあの有名なアーロンチェアを
 買おうかと思うが,値段が一脚11万円超なので
 みな「高すぎる」といって賛成しない。
 父親の貧乏嗜好(miserabilism)が一家に拡がったようだ。
 近所のDIY店に中国製6900円のイスがあり
 奥さんが座ってみて「これは良い」というので
 一脚購入し,店の軽トラックを借りて運ぶ。
 こうして我が家ではチープな趣味が再生産されてゆく。


10/15

◆早くも次の学会
 経済学史学会が来年5月に開く全国大会の共通論題は
 「産業主義とアソシアシオン」で,ぼくもパネリストに加わる。
 19世紀後半のフランス経済学の特徴をとらえるのが趣旨。
 栗田啓子(東京女子大)が「エンジニア・エコノミスト」
 御崎加代子(滋賀大)が「ワルラスと産業主義」
 そしてぼくがマルクス以降の「初期社会主義の変容」を担当。
 ほかの二人はそれぞれ「専門家」で研究蓄積があるが
 こちらは傍系ゆえ,お勉強もこれからだ。
 今月末の「打ち合わせ」が一つの勝負どころ。
 呼びかけてくれた二人を落胆させぬようにしなければ。


10/16

◆TMO
 Town Management Organizationは一種の流行だ。
 市街地を活性化せよと「お上」からの号令で
 各地の商工会議所がそれを担当する。
 鹿児島ではそこに「大学との連携」を加味して
 ちょっとした差別化を図りたい模様。
 ふだん存在を無視されているわれわれとしては
 お声がかかったのを幸いに,自己アピールに励もう。
 さて,呼びかけた人は発想が旧弊で硬直的だったが
 鹿児島大学の教員(建築家)は危なくておもしろい。
 「街づくりにはその町内にキチ●イが一人いなきゃダメ」
 ここで彼は危険な用語を肯定的な意味で使っているが
 初対面の人を相手に無警戒な発言するのは大物ゆえ?


10/17

◆No Man's Land
 ボスニアとセルビアの戦争を描いた映画(2001)。
 明日で最後というので,夕方,走って行く。
 評判どおりの佳作。観ておいてよかったと思う。
 全体にブラックユーモアの味つけだが
 背中の下に地雷を置かれ,動けば爆発という状況で
 寝たまま動けない男が便意を催すあたりは
 観客を笑わせながら泣かせる。


10/18

◆バスエラー
 定年退職した元同僚がパソコンの不具合を訴える。
 起動時に「バスエラー」が出てフリーズするという。
 昨夜,問題解決を試みるため自宅を訪問した。
 マック使用者ならではの慈愛の精神だ。
 昨夜は問題の症状があらわれなかったが
 インターネットで調べてみるとこれは平凡な問題。
 NTTが配布するADSL接続ソフトが元凶だ。
 別のフリーソフトに替えれば解決するらしいが
 マックというマイナーなPC利用者ゆえの苦しみ。


10/19

◆地域調査
 谷山(鹿児島市南端の商業地区)で学生とともに調査。
 高齢者にとって暮らしやすい街づくりのため
 地元の高齢者を対象にアンケートをとる。
 明け方から断続する大雨にぬれながら路地を歩く。
 それでも学生はよくがんばってくれた。
 夕方6時からの地元商店主たちとの意見交換会でも
 ズバズバと言いたいことを言い、私を喜ばせた。


10/20

◆3万アクセス
 2000年7月にサイトを移転し
 1年後の01年7月に1万アクセス。
 8ヶ月後の02年3月に2万を超える。
 そして3万への到達は7ヶ月後だから
 少しずつ訪問者が増えてるってことか?


10/21

◆正装が続く
 今日はネクタイをしめて商工会議所へ行く。
 明後日は九州地区夜間部教育協議会だし
 週末には新潟で学会がある。
 1週間に3回も「正装」するのはめったにないこと。


10/22

◆60歳!
 TMOがらみで知り合った鹿大の安山宜之さんは
 見かけも若く,助教授の肩書からも40代の人と思っていた。
 ところが鹿大のホームページで1942年生まれと知る。
 建築業界でそこそこ名があって鹿大に招かれながら
 助教授に据え置かれていることにも驚いた。
 一方,安山さんの落ち着いた物腰や動き回る世界の広さは
 60歳という年齢によるものと理解でき得心した。

◆商学交流
 商店街と大学の連携を意味する新語。
 横浜国大が9月27日に「全国商学交流フォーラム」を開いた。
 このイベントはさほど盛り上がらなかったようだが
 地元紙「神奈川新聞」の記事からは学ぶものがある。
 これをヒントにわれわれはさらにおもしろい企画をたて
 鹿児島における商経学科の存在感を高めたい。


10/23

◆激安の印鑑
 携帯用の朱肉を買うため街をうろついたら
 鹿児島市役所の裏に「激安ハンコ」の店発見。
 入ってみると認印が百円より安い60円だった。
 ただし「斉藤」はなかった。(「斎藤」ならあり)
 「なければおつくりしますよ」という。
 220円だそうだ。(それでも安い!)
 それならば,と戸籍どおりの文字を注文。
 それは齊藤に似ているが,齊のなべぶたの下が
 「Y」ではなく「了」になっているもの。
 そういう印鑑は機械彫りじゃできまいと思っていたら
 「できます,できます」といって5分で完成。
 せこい携帯用朱肉の方が高かった。(540円)


10/24

◆デパートの混雑
 鹿児島の老舗デパート山形屋は平日でも客が多い。
 市の中心部をはずれた商店街の閑散ぶりとの差。
 購買意欲に燃えた女性たちはデパートに集うのか。
 デパート店内の雑踏のなかに身を置くと
 平成不況,小泉不況なんてウソのような気がする。


10/25

◆オープンカー
 新潟出張の日だが,自動車の任意保険が切れるというので
 あわてて朝のうちに鹿児島ダイハツへ走る。
 軽のオープンカー「Copen」の試乗車があり
 乗ってみたかったが時間がない。


10/26

◆新潟の夜
 25日の夜は古町という繁華街で食事。
 来年の学会発表の打ち合わせをかねてだが
 ぼくの受け持つ領域の英文タイトルが決まれば
 とりあえず事務レベルの話は終わるという。
 Durkheim and Associationで「ま,いいか」と決。
 あとは楽しく食べて飲む。
 でも一人5千円は少し高かったかな。
 26日の夜は,九州の連中とつるんで遊ぶ。
 駅前の居酒屋だが,大学院生には金を出させず
 一人7千円の支払いで,二日連続の「豪遊」となる。
 なにしろ普段つましい暮らしだからね。


10/27

◆日本テレコム
 新潟のホテルからネットにアクセスするさい
 全国一律1分10円の0088にかけたが
 泊まったホテル(東急イン)ではつながらず。
 しかたなくNTTで東京のアクセスポイントにつなぐ。
 eメールは成功したがページの更新は失敗。
 これは鹿児島のプロバイダに問題がありそうだ。
 夜,新潟から上京し,家族宅にて二日分更新。


10/28

◆スペル間違い
 過去の「つぶやき」の英単語スペルミスを指摘された。
 Dancer を Danser と書き,BoseをBozeと書いたこと。
 すぐさま修正したが,そのままにしておくべきだったか。


10/29

◆高速道路の料金所
 鹿児島北の料金所で市内に向かう車が大渋滞。
 料金所が停電で,料金の受け渡しが手間取るせい。
 空港リムジンバスの運転手が怒って
 「こういうときは無料で通過させなさい!」
 というと乗客のあいだから拍手がわいた。


10/30

◆掛け布団
 自慢じゃないが上海で買ったシルクの布団。
 軽くていいが,寒い季節にはちょっと合わない。
 自慢じゃないが我が家は風通しがよく
 とくに冬は戸外と室内が同じ温度になるから
 やわな寝具ではもたないのである。


10/31

◆鹿児島シティ・フォーラム
 鹿児島市の街づくりのための組織が
 まもなく立ち上がろうとしている。
 事務局をわが商経学科内に設けるので
 第1回目の活動(タウンウォッチング)には
 たくさんの学生を動員したいものだ。
 商工会議所の人に向かって,それは可能だと壮語したから
 大量動員は願望というより公約に近い。
 ところが,これは相当甘い見通しだった。
 学生にはさほどおもしろくない企てだったようだ。
 ぼくだけ乗って,勝手にホームページまで作っちゃったよ。


過去の記事:
2002年--------9月
2001年---------10-11-12月
2000年---------10-11-12月
1999年
1998年

Back to Home