つぶやき |
◆銭湯めぐり うちの奥さん,鹿児島に来るとまず銭湯。 だもんで,ぼくが車で連れて回ることになる。 家の掃除が来鹿の名分ではあるが じっさいには「骨休めの慰安旅行」という趣き。 |
◆下品な宣言 城山への登り口,西郷洞窟前の「長寿泉」は 施設は貧弱でも湯量豊富で泉質も良い。 脱衣所に掲げられた宣言文にも驚かされる。 そこのお湯は下半身に効くというものだが トイレの落書きレベルなので詳しくは紹介できない。 |
◆木が邪魔 玄関先の木(松など)の枝が公道にとびだし 通行人に迷惑だし,景観も損ねている。 昨日,近所のおばさんから文句を言われた。 たまに家にいるとこういう目に会う。 わが家は県の公舎ゆえ,木を切るのも県に頼みたい。 今日,庁舎管理課に電話で問い合わせてみた。 明日,担当の職員が実情を調べに来る。 [後記:調べにきたが反応はいまいち] |
◆腰痛 患部を暖めればよいのか,冷やせばよいのか? 前にも似たような症状が出たが 何をどうしたら治ったのか覚えていない。 経験を活かせないことも大きな問題。 [後記:保健室でもらった湿布薬がよく効いた] |
◆営業力 ゼミ生を中心としたサークルは営業に乗り出した。 西鹿児島駅近くで街頭アンケートをとる仕事とか 商工会議所主催の日曜市への出店とか もう勝手に話を進めており,感心させられる。 「先生,サポートしてね」と声をかけられたが これは外交辞令で,じっさいの出番はなさそう。 |
◆ゼミの技法 有斐閣のPR誌『書斎の窓』3月号を読んで 船曳建夫(東大)の随筆にちょっと共鳴した。 ゼミを時代が要求している,と言うのである。 いまの学生は楽しく対話できる相手を求めている。 知識を得たいだけならネットの方が便利だし 一方的な受動性を強要されるのは大学受験まで。 ゼミこそが大学の精華である。 大学が提供する最高のエンターテインメントなのだ。 う〜む,このあたりが鹿児島県の弱いところ。 県はあいかわらず上から教えを垂れることが 教育の要諦だと思い込んでいる。 双方向型教育を柱とする県立短大よりも 放送大学をありがたがり,金をかける。 その志の低さ。 |
◆かごしまデザインフェア 新デザインの仏壇があるというので見に行く。 鹿児島の伝統工芸に新しいエネルギーが 注入されているかもしれないと期待したのだ。 しかし,あまりの陳腐さにがっかり。 北九州の仏壇メーカー「はせがわ」とは 比べようもないほど発想力が貧弱。 仏壇にかぎらず,その他の展示品も おしなべて「とんがり」の度合いが低い。 どうやって耕していけばよいのだろう。 |
◆立ち回り 土曜日の天文館は混雑していた。 横断歩道で信号待ちをしていた人ゴミの中で騒動。 若者二人がケンカを始めた。 肩が触れた触れない……類のいさかいのようだ。 映画のようには互いのパンチは決まらない。 ヘッドロックをしたり,もみあったり なんだかカッコ悪いぞ。 それでもケンカに「乗っている」男はまだしも 人目を気にして,ケンカをやめたがっている男は 腰が引けている分だけますます見苦しい。 始めからあっさり謝ればよかったのに。 ケンカ好きの男の相手をするもんじゃない。 |
◆不発弾 60年ほど前,米軍が鹿児島市に落とした爆弾が 鹿児島駅近くで見つかり,9日に処理される。 5百メ−トル以内の住民は避難しなければならない。 わが家もそこに含まれる。 朝8時までに退去せよと 早朝7時半から放送やサイレンで促される。 |
◆NHKと卑語 NHK教育テレビで現代演劇をやっていた。 ナイロン100℃という劇団の舞台公演だ。 夜食の準備をしながら聴いていると 何度も「シッポが短いくせに」とか言っている。 テレビに前に座ってきちんと聴いたら 「チン○が短い」と反復していたのである。 NHK教育だからこそ許されるのだろう。 ただし芝居自体はあまりおもしろくなかった。 |
◆ランチ・ジプシー 春休みで学食もないんで昼食に苦労する。 500円程度の定食を探しているからだ。 鹿児島はラーメンが700円という土地。 安くてうまい店を見つけるのは至難の業。 |
◆自前のメールサーバ MacをWebサーバに仕立てるApple Share IP は すでに旧式のソフトだが,使い勝手がよく 動作も安定しているので手放せない。 このソフトはメールサーバを作る機能も備える。 それは今まで未踏の領域だったのだが 学生サークルを応援する流れのなかで メールサーバちゅうのを立ち上げてしまった。 ところが開始して2日もたたないのに警告が届く。 上位サイトの管理者からの警告である。 「不正メール中継に悪用されている」から ただちに停止せよとのこと。 たしかに十分な勉強もせずに発進してしまった。 マック利用者にありがちな悪癖弊習である。 反省しつつ,すみやかに停止した。 |
◆報告書の書き方 高齢者にやさしいまちづくり,というテーマで 昨年も県内2ヶ所で調査活動をおこなった。 その報告書というか感想文を提出した。 アンケートの数値や分析は別の人が出すから ぼくは印象批評を担当したのである。 各地の取り組みについて,いわゆる辛口の批評を展開した。 その方が相手に喜んでもらえると思ったのだ。 ところが逆であった。 助成金を出している県の担当者からは 「事業の成果がないみたいに書かれると困る」 また,事業を指導する商工会連合会の上部からは 「きちんと指導できてないと読まれる」として それぞれクレームがつき,係の職員が書き直した。 つまり,否定的な言辞はすべて削除された。 報告書とはこういうものでなければならない。 鹿児島の場合はとくに「ひねり」が喜ばれない。 むしろ歯の浮くような世辞の方が喜ばれる。 辛口を気取るような人間にはもうお呼びはかかるまい。 |
◆学会報告準備 5月に開かれる経済学史学会で報告をする。 共通論題の他の報告者と打ち合わせねばならぬ。 その打ち合わせの日程調整が進行中。 メーリングリストでやりとりする。 どの大学でもeメールが日常化しているようだ。 さて,肝心の報告についてだが 幹事はぼくの準備ぶりを危ぶむ。 「斉藤さん,頑張ってますか?」と鋭く問う。 |
◆炭水化物 昼=うどんライス,夜=ラーメンとポテトサラダ。 注意していないと,こういう食事になる。 それで太りすぎたりはしないが 栄養の偏りはどこかに出るかもしれない。 |
◆愛他主義? 娘は国分寺のライブハウスによく行っているらしい。 そして,店のホームページづくりを頼まれたという。 娘は自分ではろくに経験もないのに 兄や父(ぼく)に聞けば何とかなると思い 軽く引き受けた。 たしかに兄も父も同様の傾向をもつ。 さらにいえば父の父もそうだった。 荷物を背負って,喜んでもらいたがる。 しかし,それほどありがたがられない。 |
◆剃刀 豪雨をついて床屋へ行く。 なにしろ卒業式はもうすぐだからね。 いつも感じることながら床屋でヒゲをそるのは怖い。 志賀直哉の短編小説「剃刀」を思い出してしまう。 床屋のオヤジの情緒安定を祈るばかり。 |
◆卒業式 いつもなら卒業式がすんだらすぐ上京する。 しかし,今年はそういうわけにはいかない。 鹿児島の美風=てげてげ(=いいかげん)が通用しない。 |
◆飲み会続き 卒業式の日は夕方から教職員のパーティ。 「持ち寄り」による飲み会 Booze Party だったので たらふく食べて飲んで気分はハッピー。 そして今日は夜間部学生との飲み会。 明日は夜間部の昔の卒業生との飲み会。 このところアルコールに強くなったおかげで こうした行事を平気でこなせる。 かつてのぼく(下戸)を知る人には信じられまい。 |
◆ヤギ汁 沖永良部(奄美群島)の名物料理らしい。 「あれは苦手だ」という人も多い。 昨日の飲み会で初めて食する機会を得る。 おでんっぽい感じで「こいつはいける」と思い 女将に「ヤギ汁っておいしいですね」というと 「あ,それはおでん。ヤギ汁はこの後」 そして出てきたヤギ汁は,や,ヤギ汁だった。 いちおうお椀一杯分は完食できました。 |
◆ Valley of Tears 昨年の第二部斉藤ゼミの卒業生と会う。 1年前だから,さほど懐かしいってこともないが 誰もがそれなりに涙の谷間を渡っており がんばれよ,と言いたくなる。 |
◆チョムスキー 9.11 と題する記録映画の上映会に行く。 150席ほどの館内に観客があふれる。 上映後は講演とフリートーキング。 アメリカによるイラク攻撃が始まったが 鹿児島でもようやく反戦の動きが高まりつつある と思われ,一人しみじみとうなずく。 |
◆組織の理念 春休みの,しかも日曜だというのに学生が集まる。 斉藤ゼミを中心とした「まちづくり」グループである。 起業を視野に入れての活動だから熱も入る。 25日には市役所に出向いて「仕事」をもらう。 そのさいに用いる説明パンフ作りが今日の仕事。 パンフの冒頭に掲げる理念について議論する。 ぼくはコーヒーを飲みながら傍聴した。 |
◆隣人 3軒ならんだボロ家(県の官舎)に住んでいるが 隣のことは全然知らない。 県職員の異動のたびに住人は入れ替わる。 こちらの方が先住民なのに,引っ越しの挨拶もない。 ぼくは入居時,菓子折りをもって挨拶回りをしたぞ。 先日,隣の男とぱったり出会う。 そして,お互い挨拶もせずに目をそらす。 |
◆ストーブ ストーブ不要の陽気だが,まだ使っている。 その炎でひとり暮らしの孤独をなぐさめる図柄。 手をかざしながら,物思いにふける。 その姿はサマになっている,ような気がする。 |
◆ベトナム 学生の「まちづくり」サークルが始動したが 最初のアクションである市役所訪問は 「仕事」のゲットにはつながらず,少し残念。 実績がないから当然かもしれないが 担当職員の「眼力」不足にも問題がある。 しかし,学生の方は「これをバネにしよう」と健康だ。 ベトナム料理店に結集してランチを食べながら 新しい営利活動のアイデアを語りあう。 そして,夏休みにはベトナムへ行こうという話になった。 まったくもって明朗快活,元気いっぱい。 |
◆節句働き これまでずっと意味をとりちがえていた。 期限間近にならないと始動しないことではなく 正しくは「怠け者の節句働き」といい ノラクラ者に限って人が休んでいるときに働くの意。 ま,正誤をとわず今のぼくは節句働き。 |
◆息を殺す 夜10時前だから,いつもより早めの帰宅だった。 夕食も遅めで,スーパーで買った弁当をパクつく。 そのとき,もうしわけなさげにドアを叩く音。 男が小声で「こんばんわー」という。 町内会か何かの集金のようだ。 無視して,また弁当にむかう。 |
◆歓送迎会 3月末なのに鹿児島にとどまっている。 家族宅に一度も帰らぬまま,新学期を迎えるのだろうか? しかし,おかげで初めて職場の歓送迎会に出席できた。 事務局は県の職員異動にともない大きく入れ替わる。 しかし,ぼくが歓送迎会に出る気になったのは それで夕食をすませようというさもしい魂胆。 |
◆花見 鹿児島で満開の桜を見るのも初めてのような気がする。 学生から「花見をしましょう」の呼びかけあり。 ぼくが鹿児島にいるのは仕事があるからで さすがにここ数日はおつきあいできない。 |
◆鹿児島紅茶 かつて国産紅茶の大半は鹿児島産だった。 輸入の自由化で全滅したかにみえるが どっこい,がんばって作り続けている人がいる。 といった話は地元のテレビや新聞で報道されたが 意外にも学生たちは全然知らない。 ということは全県的にも知る者は少なかろう。 ならば,物語を付加して鹿児島紅茶を売ろうと 「まちづくり」支援学生サークルは屋台を出す。 教員にとっても未知の世界に入ろうとしている。 |
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