つぶやき |
◆禁忌 奥さんからバーサン(奥さんの母親)の動きについて 「ホームページには書かないでね」と言われた。 バーサンは幼児化というか知的退行が著しく 公言するのもはばかられる状態だからである。 似たようなことは職場にもあって ホームページに何かを書けば必ず苦情が出る。 誰が読んでいるかわからないから,という理屈。 誰も読んでないと思うんだけどね。 |
◆ Illustrator 娘は人のためのホームページづくりに燃え 音を出す仕掛けを一応マスターしたあと こんどはロゴやマークの製作に乗り出した。 ちょっと教えるとなかなか飲み込みがよい。 Illustrator というソフトの操作について 娘の質問や要望に父親はしばしば応えられない。 娘は興味のある方面にはかくも積極的。 大学中退はもったいないような気もするが 生きる底力をかいまみて,少し安心した。 |
◆佐野書院 東京商大の初代学長,佐野善作の私邸だった家。 一橋大学のすぐ裏にあり,すてきな庭がつく。 かつて,ぼくらはそれを院生寮にしようとしたが 老朽化が甚だしく,企てを断念した。 現在は同窓会の資金援助で建て替えられ こぎれいなホール,りっぱな談話室を備える。 昨日,フランス革命の講演会が開かれた。 ぼくは午前中,一橋の古典センターにいたが そのセンター教授が講演会の主催者なので 浮世の義理で会に出る。 久しぶりの佐野書院の風情ありげなたたずまい。 鹿児島にはこういう建物がないんだよな〜。 ◆自賠責保険 |
◆夜遊び 下の息子はガールフレンドを家まで送っていき 朝まで帰って来なかった。 浪人のくせに,いい気なもんだ。 さぞかし楽しかったろう。 母親は「お父さん,ちゃんと叱って」と言うが その趣旨は「相手のスキに乗ずるな」ということ。 女の子の母親は看護師で夜勤,父親は単身赴任。 そのスキを狙うのは下品だというのだ。 道徳よりも美意識の問題になっている。 |
◆サブカル本 帰鹿の途中,浜松町駅の大型書店に立ち寄る。 サブカルチャーの棚に並ぶ「お下劣」本を しばし立ち読みしたが,買わず。 興味が失せたわけではない。 アパートを引き払うとき捨てるべき駄本を けっきょく鹿児島に送ったので その整理を思うと,新本を買う気がなえた。 |
◆学生からの刺激 今月末,経済学史学会で発表することになっている。 先週,ほかの発表者たちと打ち合わせをした。 ほかの連中は大学院でも教えているので 教育と研究が絡み合って,いいですね,というと 意外にも「そんなことはないですよ」との返事。 最近の大学院は昔の学部レベルだし その上,シラバスと授業評価が強要され 段取りよく「教え込まねばならない」。 むしろ学部の方が学生は「荒々しい」から 接して楽しく,刺激も得られるという。 ならば,短大は宝の山ってことになる。 連休が明け,今日からまたその山に入る。 |
◆連絡手段 今週末,学科で新任教員の歓迎会を催す。 会場その他についてメールで知らせ 参加人数確認のため返事を,と頼んだのに 返信をくれた教員は半数以下だ。 情報教育を売りにしている学科だが 内部連絡はやはりペーパーもしくは電話 あるいは研究室への直接訪問で行うしかない。 しかし,じつはここにポスト情報社会の 予兆のようなものを見てとるべきかも。 |
◆恥じらい 論文などの執筆で忙しそうにしている人をみて かつてのぼくは「恥ずかしくないのかな」と思った。 稚拙なアイデアを稚拙な文章でさらすのは 世過ぎのため「やむをえず」すべきことだった。 しかし,こういうWebページを作るようになって以来 自己露出はぜ〜んぜん平気になっちゃいました。 だから学会報告なんてのも平然と引き受ける。 これは進歩なのか退廃なのか。 逆に,論文をよく書いていた者たちは Webページでの自己露出に消極的。 |
◆布団 来週末,奥さんが友人2名と来鹿する。 おばさん連中は全員わが家に泊まる。 部屋に余裕はあるが,布団が足りない。 大学会館にあるボロのマットレスを借りよう。 おばさんたちに文句はいわせない。 |
◆隠居というライフスタイル 早起きして上京した。 日仏社会学会の理事会と研究会に出席。 テーマは「老若共同参画社会」についてで 老人差別からの脱却をめざす点は理解できたが 生涯現役が規範みたいになるのはどうだろう。 フランス人などのように早期引退と 悠々自適の生活を志向するのも悪くない。 日本にだって昔は「隠居」という老後があった。 いま老人は年寄りの分に甘んじてはいけないらしい。 ぼくはそのへんについて質問したが 報告者からは喜んでもらえなかった。 |
◆桑原時夫 桑原時夫を支援するページがあった。 サラ金の被害者を食いものにした悪徳弁護士として 昨年末,弁護士資格を失い,この4月に破産宣告。 ぼくの知る昔の桑原はそれほど悪人ではなかった。 25年の弁護士生活で人が変わったのか。 たしかに札束を見せびらかし,子分をはべらせ 女にマンションを与え,競馬の馬主になり…… と,最近はバカな噂をよく聞いた。 しかし,根が貧乏ゆえ上品さとは縁遠くても 金儲けや蓄財に狂奔する男じゃない。 サラ金の被害者を救済しようとした初心と 処理方法をシステマチックにした独創性 この二つがたまたま巨額な収入につながった。 また,弁護士資格の剥奪についても 彼の方が被害者との指摘もある(自由法曹団通信)。 |
◆クリエイティブ・シンキング おもしろがってビジネス本ばかり読んでいる。 脱常識とか思考のこわばりの打破とか それこそ大学が引き受けるべき領域なので 何を読んでも授業の参考になるような気がする。 頭脳の筋肉の,いわば基礎体力をつけさせ パワフルな地域人を育てていきたい,と シミジミ考えながら,飛行機で鹿児島に戻る。 |
◆すぐれた授業 児童らの魂を動かす,涙と笑いの授業。 小学校教諭の教育実践記録をテレビでみた。 子どもたちの涙に,つい感動させられた。 うちの同僚にも,学生の魂を動かす人がいる。 立派だと思うが,ぼくにはできない。 泣かせたいとも思わない。(趣味じゃない) 講義を聞いて「ひとつ利口になりました」と 言われるぐらいがちょうどいい。 が,これはこれで至難のわざなのである。 |
◆二人乗りの車 一人乗り(ミゼット2)に乗っているが 車内には荷物を置くスペースがなく 外の荷台もじつは使い勝手が悪い。 だから二人乗りの小さな車がほしい。 外国産のスマートは試乗してみて 動きのタルさに失望。 スズキのツインは先日,街角でみかけたが 外観が凡庸で,インパクトが弱い。 ダイハツの軽スポーツ(コペン)も 何だかすぐにアキがきそうでヤだ。 結局ズルズルとミゼットに乗り続けるのかな。 |
◆床屋 行きつけの床屋は70才をこえたジイサンだ。 好色の,昔でいう「プレイボーイ」だから 町内でも浮いてる,というか嫌われ者。 女房子供にも逃げられて…… と,他人とは思えぬハグレぶり。 その床屋が閉まっていた。 ドアに「入院につき閉店」と貼り紙がある。 で,初めて同じ町内の別の散髪屋に行く。 そこも高齢のバアサンが一人でやっていた。 洗髪台も古色蒼然。味わい深い。 ヒゲ剃りは省いたら,代金2千円と安価。 |
◆4万アクセス 昨年10月の3万アクセスから7ヶ月。 学科のホームページからのリンクをはずしても アクセス数の減少は見られないので 従来の「客」は離れていないようだ。 私の「つぶやき」は職場の同僚の不興を招き 「やめれば」とか「リンクは張るな」と言われ 昨年からリンクをはずしたままである。 その効あって,学生には読まれていない。 |
◆混浴 奥さんとその友人,計3名が来鹿した。 夕方,桜島に連れてゆく。 古里温泉の「海辺の露天風呂」に入る。 男の入浴客がたくさんいたが オバサンたちは平気だ。 風呂に入り,海に入り,で大喜び。 「鹿児島に来たって感じね」と言う。 |
◆特攻 奥さんを案内し,久しぶりに訪れた知覧は 映画「ホタル」の成功でさらに変貌していた。 とくに特攻隊を記念する平和会館は 展示品が倍増し,語り部までいた。 語り部のジイサンは泣かせどころを心得ており じっさい,ぼくもググッときたし 女性客の多くは声をあげて泣く。 ジイサンはしてやったりと満足げ。 |
◆心労 薩摩半島のあちこちを駆け回った。 ドライブにも疲れたが人にも疲れた。 夕食のとき湯飲み茶わんをヒジで倒し 奥さんのヒザに熱いお茶がかかったが ぼくはすばやくフォローする元気もなく 奥さんの困った様子を呆然と眺めるばかり。 |
◆教養の崩壊 笠井潔と東浩紀との対談本からの孫引きだが 東大の石田英敬は院生にバフチンの説明をしたとき 「先生,ドストエフスキーって誰なんですか」 と質問され,「ついにその日がやってきた」と悟った。 「その日」とは教養崩壊の時代のことである。 んなバカな,でなく,ありそうな話だと思う。 さて,この対談本『動物化する世界の中で』も けっこうおもしろかった。(集英社新書,03年4月) 偉そぶる笠井(48年生)を東(71年生)が はじめ慇懃,だんだん露骨におちょくる。 読んでいて小気味よいような,つらいような 複雑な股裂き気分を味わう。 |
◆なめくじ 数年ぶりにナメクジが現れはじめた。 久しく姿を見なかったので死滅したと思ったが どっこい,そうは問屋がおろさない。 またぞろ,廊下まで進出し徘徊している。 古い官舎ゆえ,洗濯排水は地面吸収で 浴室の外はいつもぬかるんでいる。 このところ連日洗濯が行われたため それがナメクジを蘇生させたのかもしれない。 |
◆実踏調査 1年生の基礎ゼミの学生を外に連れだす。 タウンウォッチングというやつである。 教育プランが行き詰まったときはこれに限る。 裏通り,路地裏をさまよい歩くだけでも 学生にとっては良い「勉強」になる。 こちらは小学生の遠足の引率者気分。 |
◆モバイルギア あちゃ〜,愛用のモバギが壊れてる。 京都3泊のために持参して Webページの更新やメール送受信をしたいのに 出発間際にチェックしたら不調。 ウンともスンともいわない。 したがって,26日(月)までページ更新不能です。 ◆レジュメ |
◆鶴橋 京都での学会発表はいちおう無事終了。 自分の出るフォーラム以外はパスして 観光に励もうと思ったが,足にマメ。 人のすすめで「哲学の道」から始めたのが失敗。 市バスの1日乗車券でグルグル回っただけ。 昨夜は,大阪で泊まる。 一駅隣が鶴橋なので,今朝行ってみたら 予想以上にコリアンな迷路的市場に感動。 |
◆足もとを見られた 先日,奥さんの友人から質問された。 玄関を見ると「まともな」靴がないけど 学会にもこのどれかを履いていくの? というのである。 つい意識させられ「一番まし」なので行く。 つまり,履き慣れない靴で京阪をめぐる。 足にマメができたのはそのせいだ。 いつでもどこでも小汚く,というポリシーを 守りきれなかった自分の心の弱さ。 |
◆食い倒れ? 大阪ネタをもうひとつ。 ホテルのフロントで「おいしい店」を尋ねたら 「彩華というラーメン屋が評判ですよ」という。 ピリ辛と聞いていたが,要するにキムチラーメン。 味も,ぼくのつくるラーメン以下だ。 即席ラーメン+キムチよりもまずいのである。 店は夜10時過ぎでも満員だったから 大阪の人はああいう味を好むらしい。 食い倒れの街ってのは虚妄だったのか。 |
◆おとなげ 友人が書いた本の「悪口」をここで軽くつぶやいたら その同伴者(ぼくは面識がない)の名で批判のメール: 私は読んでとてもいい本だと思いました。[中略] ごもっとも,と思い,いつものように即修正。 |
◆外国のCM 風強く,雲の動きも怪しい。 嵐の予感に心も弾む。 早めに帰宅し,DVD「世界のCM」を楽しむ。 GAKKEN(学習研究社)が出した4巻シリーズ。 全部で7時間と長大だが CMの集成なので,いつでも中断できる。 監修者による解説本も鋭い短評を並べ,読ませる。 |
◆ハワイ ハワイ大学のコミュニティカレッジでの 語学研修に毎年20〜30名の学生が参加する。 今年の夏はぼくがその引率者になる気配。 うふふ,じつはアメリカに行くの初めて。 なんだか,ちょっとワクワクするね。 |
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