2003年
 つぶやき

6/1
◆ご近所散策
 家の近所に行列のできる豆腐屋がある。
 はじめて並んでみた。
 となりあったバアサンと世間話などする。
 「大きな竹箒を買いたいんですが……」
 「それならこの先の瀬戸物屋にあるよ」
 行けばたしかにお目当ての箒があった。
 国産と輸入品の2本が並ぶ。(同額で450円)
 眺めていると,店のオヤジが声をかけてきた。
 「国産の方が5倍長持ち!」
 また一つディープな鹿児島に触れた気分で
 豆腐を片手に,箒をかついで家に帰る。

6/2
◆物欲ふたたび
 いま欲しいのはデジカメ,モバイルPC,自転車。
 デジカメは広角レンズ(28ミリ相当)付きのもの。
 室内での催しを記録するのに必要だ。
 この種のデジカメは高額だから困る。
 モバイルはちゃんとしたキーボード付きのもの。
 ドコモの新製品シグマリオン3を考えているが
 外国では使えなさそうな感じだから困る。
 自転車はカッチョイイのが欲しいけど
 通勤用だから泥よけも必要で
 となると選択肢も激減し,悩ましい。

6/3
◆はなまる
 鹿児島でも「はなまるうどん」が開店した。
 讃岐うどんの全国チェーン店である。
 土曜日も満員だったが,月曜日も満員。
 オバサンというかオバーサンであふれる。
 鹿児島の有閑階級も層が厚い。
 さて,はなまるうどんだが,なんだか母の味。
 ぼくの母も讃岐人だったからね。

6/4
◆腕立て伏せ
 いま体重は74キロ近い。(身長=176.5cm)
 70キロを超えると体が重いような気がする。
 減量のため夜食をやめ,運動をしよう
 と決意したものの,何をしたらよいかわからない。
 とりあえず腕立て伏せをしてみたら
 10回で息も絶え絶えとなる。
 くやしいので間隔をあけて3セット。
 ほかに夜の街路を早歩きという手も考えたが
 深夜の徘徊は怪しまれそうだからやめた。

6/5
◆朝シャン
 朝,髪を洗おうと浴室に入る。
 いそいそと裸になりシャワーを浴びる。
 さて,と見ると,シャンプーがない。
 しかたないので石鹸で洗う。
 変な感じだが,昔は石鹸が普通だった。

6/6
◆自転車ツーキニスト
 新聞によれば自転車通勤が「流行」らしい。
 つまり,我知らずのうちに流行に乗っていた。
 自転車屋に注文しておいたのが今日届く。
 Giant(台湾)の CROSS 3400だ。
 通販でヒップバッグも買った。
 Mountainsmith という,それなりのブランド。

6/7
◆駅の裏通り
 JR西鹿児島駅は鹿児島中央駅と改名するが
 いま人通りのない西口もついでに開発中だ。
 市の商工課は通行人からアンケートをとり
 通りの活性化を模索する(ポーズ?)。
 例によって,誰も本気でないプランづくり?
 うちの学生が調査活動に協力している。
 これは半分勉強だから,それでよいのだ。
 ぼくはその模様をデジカメで記録すべく
 買ったばかりのチャリで通りを往復する。

6/8
◆アサヒガニ
 夜間部のゼミ生とお食事会。
 さまざまの魚料理が出てアサヒガニも付く。
 ところが,ぼくも学生も食べ方がぎこちない。
 要するに全員ビンボー人なのである。
 食べ慣れないゴチソウを前にした村人一同という図柄。
 鹿児島の特産品だというから,さらに奇妙。

6/9
◆『性生活報告』
 かつては愛読していた雑誌である。
 高齢者の投稿誌で,「つくりもの」感が少ない。
 老人たちの「劣情」のありかがよくわかる。
 久しぶりに本屋で立ち読みしたら
 ぼくと同世代の投稿者が増えていた。
 いつまにやら,ぼくも老人の範疇に入っていたわけだ。
 同時に,もうこの雑誌を読む必要もなくなった。
 同世代以下の性生活ならインターネット上の
 BBS(掲示板)に露骨な投稿記事がある。
 しかし,これらは古老の猥談ほどのコクがない。

6/10
◆小食化
 減量を意識していることもあって
 このごろは腹八分でも平気だ。
 しかし,それが危ないという説もある。
 小食化は代謝率の向上をまねき
 少し食べてもすぐ肥る体質に変えるらしい。
 どうすりゃいいんだ,って感じ。

6/11
◆肩こり
 もともと肩こりしにくい体質である。
 お気楽な生活スタイルも肩こりを遠ざける。
 ところが昨日から少し首筋が痛い。
 新しい自転車のせいかな。
 前傾姿勢で乗るのに慣れてくれば大丈夫なのか。
 それともハンドルの位置などを修正した方がよいのか。

 [後記:体を前傾し,首だけ上げていたため
  首筋に妙な負担がかかっていた。
  頭を下げ,上目づかいで走るのが正しいようだ]


6/12
◆羊頭狗肉
 サンヨーのビデオデッキを買った。(12800円)
 倍速再生でも「自然なフルボイス」というのが決め手。
 早回しなら音も甲高くなるところを電子的に処理?
 と,技術革新を楽しみにしていたが期待外れ。
 単に無声部分を飛ばしているだけで
 次の音が始まれば前の音声は尻切れ。
 以前使用していた同社の製品とまったく同機能!
 フルボイスというから改良されたのかと思ったのに
 なんだ,全然進歩してないじゃん。
 また,テレビの受信設定も厄介で
 使用説明書も依然としてわかりにくい。

6/13
◆豆腐パーティー
 まちづくり支援サークルの学生を家に招く。
 先月,奥さんが掃除したので,我が家はまだきれいだ。
 だから,学生を招くなら今のうち,と考えた。
 近所の豆腐屋は例によって行列ができてたが
 学生を喜ばせるため,ぼくも雨中の行列に並ぶ。
 そのかいあって,学生たちは豆腐に大満足。
 キムチ,しらす,梅肉などのトッピングでも楽しむ。

6/14
◆サイクルコンピュータ
 自転車に装着し,時速や走行距離などを示すもの。
 価格は3千円ほどだが,なかなか便利だ。
 小さい部品なので盗まれやすいと聞き
 自転車を離れるときは取りはずしてポケットへ。
 われながらセコイことしてるな,と思う。

6/15
◆裁判闘争
 鹿児島国際大の3教授を守る会に出る。
 3教授は解雇の不当性を証明するために
 1999年のできごとを正確に思い出すべく
 いまでも念力の大半をそれに費やしている。
 休みなく後ろ向きの作業を強いられる地獄。
 解雇した側にいる菱山泉学長や伊東光晴理事は
 この地獄絵をみて笑っているのだろうか。
 いずれも経済学史学会の古参会員である。
 つまり,一時は二人とも開明的と見なされていた。

6/16
◆打たせ湯
 2日間,雨が降り続いたので自転車に乗ってない。
 なのに首すじが依然として痛い(ような気がする)。
 首すじの痛みは自転車のせいじゃなさそうだ。
 何か病気なのだろうか?
 奥さんに電話で相談したら
 銭湯で打たせ湯を浴びなさい,との御託宣。
 言われるままにすると,あら不思議
 首の痛みはすっかりとれました。

6/17
◆古屋の漏り
 真夜中,耳元の異音で目を覚ます。
 雨漏りの音であった。
 洗面器にタオルを入れて対応する。
 子どものころ住んでいた貧乏長屋を思い出す。

◆高校の同窓会
 高校時代の友人3名と飲む。
 彼らはぼくのガールフレンドの氏名まで覚えていた。
 「あんなかわいい子が何でお前に……」と責められて
 少しうれしく,しみじみとした気分になる。
 また,彼らは方言を今でも自在にあやつる。
 一方,ぼくにはそれが今や至難の技。
 「ふるさとを捨てたな」といわれた。
 勘定は1次会,2次会とも誰かが済ませていた。
 「割り勘」と叫ぶのもはばかられ,握手して解散。


6/18
◆栄養指導
 職場の集団検診で血圧が高いといわれた。
 上110,下92で,下の方が問題。
 食生活を改善すべきと思われ,栄養指導を受ける。
 栄養士さんは血圧の問題を笑い飛ばし
 「近くに美人がいたんじゃないの」という。
 ただし指導は,朝トマトを食え,など難題ばかり。
 約5キロの減量をめざし,これから精進々々。

6/19
◆二重あご?
 じつは今月初めからアゴの下が気になっていた。
 鏡で見ると,なんだか腫れてるような感じ。
 んでまた,首すじが痛い日もあったので
 怪しい病気にかかってんじゃないかと心配した。
 昨日,集団検診のあと,思い切って耳鼻咽喉科に行く。
 そこでは「別に異常なし」といわれた。
 やはり単なる肥満だったのか。
 病院からの帰りに電器店でトースターを買う。
 減量のため,朝は食パンをちゃんと食べたいからだ。

6/20
◆論文仕立て
 先月末の経済学史学会での報告を論文化せよと
 年報担当の幹事から言い渡された。
 自分でもそうしようと思ってはいたが
 一度しゃべれば,それでほとんど満足だし
 聴衆の受けも今一だったからな〜。
 昨年の日仏社会学会での発表も活字化していない。
 「業績づくり」の観点では愚かな怠慢であるが
 これも論文にするほどのものじゃなかった。

6/21
◆朝食
 サッカーの日本vs.フランス戦は早朝4時放送なので
 早寝早起きをもくろんだが,かなわず。
 ビデオに録画したものを朝食とともに楽しむ。
 食卓にはコーヒーとトースト,ゆで卵,トマト。
 3日連続で同じメニューだが,まだあきない。
 半熟卵はおフランス風にスプーンで食べる。
 そのために卵立てを買いたくなる(本気モード)。
 いや,その前にバターナイフを買わなくちゃ。
 マーガリン塗るのにアーミーナイフじゃ味気ない。

6/22
◆食卓グッズ
 鹿児島の老舗デパート,山形屋に行く。
 半熟卵を上手に食べるための道具を探した。
 すなわち,エッグスタンドに乗せた卵の
 上部だけカットする専用の器具を求めた。
 しかし,店員はぼくの話を理解してくれない。
 隣の鹿児島三越にはエッグスタンドさえなかった。
 ま,いずれもなくったって困りゃしないが。

6/23
◆故郷のなまり
 徒然なるままに故郷(八女)の方言を思い出そうとした。
 ネットで検索し,出てきたあれこれの言葉を懐かしむ。
 たとえば次のフレーズ:
 「たまがるごつやすっとよかばってんね」
 =たまげるほど痩せるといいけどね。
 声を出して読んではシミジミとする。
 その八女も合併で筑後市に吸収されるらしい。

6/24
◆ダイエット本
 わがこととしてのダイエットには今まで関心がなく
 その方面の本も読んだことがなかった。
 このごろは本屋で立ち読みなどしている。
 ところが読めば「朝食ぬきダイエット」その他
 方式は雑多に乱立し,心をまどわす。

6/25
◆連休のない6月
 家のパソコンの調子が悪いらしく
 久々に家族から「帰宅」を要請される。
 このリクエストには応えなきゃ,な。
 週末に上京しようか。

6/26
◆ゼミの沈滞
 夜間部のゼミがど〜も盛り上がらない。
 必修ゆえ学生もしかたなく出席している感じ。
 テキストの輪読なんて無理なので
 「発想法を鍛える」と題して,議論を促す。
 なるべく「とんでもないこと」を考えさせようとするが
 考えることすら面倒くさいみたいな空気。
 教員一人,はしゃいでみせる姿も悲しい。

6/27
◆輪行100キロ
 雨の日は自転車に乗らないので
 走行距離100キロ達成に20日間を要した。
 乗車時の前傾姿勢にもだいぶん慣れてきた。

6/28
◆いらち
 頭悪そうな感じってのが耐えられない。
 会議を長引かせる愚鈍な司会者とか
 誤字を書いても平気な人とかには
 こちらの方がイラついてしまう。

6/29
◆ニール・サイモン
 アメリカ映画「The Goodbye Girl」(1977)の
 DVD(特価1500円の2割引)を買う。
 ニール・サイモンの脚本が好きなので
 これは何度も楽しめそうな気がする。
 また,彼の戯曲を集めた本があれば(邦訳はあるが)
 この夏,ワイキキの浜辺に寝そべりながら
 英語のお勉強がてら,終日読みふけりたい。

6/30
◆ PDA(Personal Digital Assistance)
 モバイルギアのたぐいの携帯端末がほしい。
 立川のビックカメラであれこれ眺める。
 お目当ては NTT ドコモの Sigmarion III だったが
 実物を見ると,どうもピンと来ない。
 ただし,そこにいた店員は客との距離感がよく
 ちょっと気持ちよかったな。

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