つぶやき |
◆和風テレビディナー 録画しておいたサッカーの仏 vs.カメルーン戦を ひとりで見ながら夕食をとる。 近所のスーパーで買ったのは,ご飯の小と サバの缶詰,豆腐,もやしの酢の物,もずく。 |
◆メルヘン館 鹿児島市内にある「むだなもの」のひとつ。 1年のゼミ学生とともに探検に行く。 鹿児島独特の「メルヘン」は皆無に近く ピーターパンなど,定番っぽいものばかりが並ぶ。 大人の貧弱で低俗なメルヘン観を 子どもに押しつけて情操教育をしているつもり。 おまけに出し物は10年前の開館時から不変のまま。 さすがにお役所だね。 客を増やすより暇で無事故の方がよい,ってか。 |
◆ "8 Mile" 浪人している息子が観たいと言っていた映画。 世紀末デトロイトの貧しい人々の暮らしを描く。 はたして息子はどれだけ理解できるだろうか。 白人ラッパー Eminem の自伝的な物語だが ラップのバトルというのも興味深かった。 韻を踏むことと舌鋒の鋭さを競い合う。 日本でも昔は言葉の文化があったような気がする。 博多にわか,とかね。 |
◆ "Bend it like Beckham" 客はぼく一人の映画館で「ベッカムに恋して」を観る。 イギリスにおけるインド人の生活と文化を ステレオタイプ気味にだが,おもしろく紹介し 一人で観るのはもったいないような気にさせる。 |
◆貧民窟 鹿児島の小売り業にとって単身生活者は マイナーでネグリジブルな存在らしい。 スーパーのお総菜コーナーに行っても 一人者向けの総菜や食材パックがない。 おかげさまで何を買っても食べ残しが出る。 残った分は冷凍保存するという芸もあろうが んなことはめんどい,と思っているうちに 我が家はスラムの一隅のような様相。 |
◆散髪 なじみのじいさん床屋はまたしても休業中。 そこでふたたび近くのおばーさん床屋に行く。 エアコンでなく扇風機で涼む仕掛けも味わい深い。 おしゃべりも洗髪もヒゲ剃りもなく15分で終了。 それがここの基本形なのだろう。 お代は1800円だった。 |
◆さらに小食化 日曜日,午前中から自転車で銭湯に行く。 お湯は循環じゃないというのが自慢の温泉。 さすがに湯上がりの肌はスベスベだぜ。 風呂屋の2階の食堂で「ざるそば」を食う。 手打ちというが,外観も食感もボソボソだ。 つけ汁はひたすら甘い。 途中で食欲を失い,半分残した。 |
◆流れる汗 自転車通勤は快適だが,降りると汗が噴きだす。 ママチャリ時代は汗知らずだったから不思議なもんだ。 研究室に着替えがあるわけでもなく ただジッとして汗が乾くのを待つ。 |
◆南日本銀行 高校・大学と同窓の男が専務をしている。 鹿児島銀行よりもっと小さな県内2番手の地銀だ。 県立短大を鹿児島大学と見比べたときと 位置関係が相似しているように思えてならない。 そのマイナー同士でおもしろことをやろうよ,と 以前に呼びかけたときは反応が悪かったが このごろは「南銀も地域貢献をしなきゃならんので」と こちらのアイデアに乗る構えを見せ始めた。 |
◆鹿児島のダメさを売る 太田誠一議員の「レイプ=男の元気」発言や 森喜朗前首相の「石女への福祉不要」発言は いずれも鹿児島における会合の場で出たものである。 その鹿児島は8日に再びすてきなニュース種を提供してくれた。 県議会は「ジェンダーフリー教育に反対する陳情」を採択した。 男らしさ,女らしさを失わせてはならないというのである。 性差解消を唱える書籍を図書館から追放せよ,と 新たな焚書坑儒をも求めている。 乱暴というか野蛮というか,絵に描いたような時代逆行ぶり。 情けない,と嘆くのは簡単すぎるから,ひとひねりして これを鹿児島の文化として売りにしようか。 鹿児島=封建的という既存のイメージを裏切らず さらに補強し,鹿児島の蛮風を観光資源にしよう。 教育の現場ではついでに方言の使用も強制する。 チャラチャラした言葉を使うやつの首に「標準語札」をかける。 これも絵になるぞ。 |
◆痩せ始めた ズボンの腰回りがゆるくなった。 先日,風呂屋で体重を計ったら70キロだったから 1ヶ月で3 kg ほど減ってる。 ダイエット効果てきめん,というやつだが このままの勢いで痩せ続けたらどうなる,と 逆の不安も芽生えたりして。 |
◆オヤジ殺し オヤジを手玉にとるような学生がいる。 提出レポートでの「告白」にドキリとさせられ どんな女の子かと思えば,肉感的というより 単なるプクプク系なので少し笑う。 それでも,昨夜ひらかれた学内の夏祭りで 事務局のオヤジ連中はその子に群がっていた。 聞きしに勝るフェロモンの威力だ。 |
◆非常識は共有されない 元気な中小企業のキモは「非常識の発想」にあるという。 「顧客を減らす」とか「売れないものを作る」とか とんでもない方針が逆に利益を生んでいるケースを 昨夜,NHK教育テレビが紹介していた。 非常識ならまかせてくれ,と思ったが 本当のキモはその非常識を経営方針にすることにある。 つまり,経営者がその方針で組織を動かすこと。 ひるがえって考えれば,ぼくはこのごろ「丸い」。 学科の長になったころは「妙なアイデア」を投げかけて 学科全体に「うねり」を作ろうとしたが 今や「反対に抗するのは疲れる」ので問題提起すらやめた。 ま,リーダーの器じゃなかったわけですね。 |
◆緑陰読書 学期も終わりに近いが,講義のネタを仕入れに走る。 午前中,街の本屋に行って5冊買い 広々とした中央公園の木陰でひもとく。 強めの風が心地いいぞ。 自慢の速読で新書2冊を攻略。(理解度は1〜2%) ウィークデーなれど,どのベンチにも人がいて あれま,鹿児島もけっこう都会じゃん。 |
◆生活音 裏の家も同じく県の公舎だが,乳児の声がする。 県庁移転前,そして市電の一路線が廃止される前 ここは通勤に便利なのでけっこう偉い人が住んでいた。 今は老朽化が進み,かつ県庁からも遠いため 喜んで入居したがる人は少ないようだ。 だから短期出向組の若夫婦にあてがわれたりする。 隣人は顔も見せぬまま,ここ数年で何組も入れ替わった。 夏ゆえ窓を開け放っていると 生活音で隣人の暮らしがわずかにうかがえる。 |
◆マッサージ 盲学校のマッサージ実習のため我が身を投げ出す。 この齢で恥かしながらマッサージは初体験である。 だから,もみ方の上手下手はわからない。 痛さと,くすぐったさが交互に来る。 他の「客」は「気持ちい〜」などと言っていたが そうした法悦の境地は味わえず。 ただ全身をゆだね,触るにまかせていると 母に体をさすってもらった幼児期の記憶が じわーっと湧いてきて,シミジミとする。 |
◆共訳 レイモン・アロンはサルトルと並ぶ往年の知的スターで マルクス主義を批判する頭目の一人だった。 彼のソルボンヌでの講義録(60年代)が出版された。 『マルクスのマルクス主義』と題され,けっこう評判だ。 この本の翻訳に手を貸せ,との依頼が来た。 引き受けようかな,と思う。 共訳の方が仕事が進む。 いや,能率が良いという意味ではない。 単独での場合は怠けてしまうのである。 肝心のプルードンやベンヤミン関係の翻訳は 一人でやろうと思ったばっかりに筆が進まず。 相手がいれば,いやでも仕事をしなきゃならん。 じっさい,これまで本になったのは共訳ばかりだ。 |
◆サロン いつ上京するの?と奥さんから電話。 大学院の先生が「ご主人に話をしてもらいたい」と ぼくの7月中の上京を期待している模様。 フランスの現代思想について話を聞きたいらしい。 サロンのような雰囲気で,ともいう。 なんじゃらほい,てな感じだね。 |
◆孤立無援 わが商経学科は地域との連携を進めます,と 学外者に会うたびに宣伝してきた。 しかし,学科内では「勝手な活動」と見なされている。 「それは学科の決まりではない」と念を押された。 個人プレーとしては放任された(ようだ)から 残り半年,学科長の名で勝手な活動を続けよう。 ともかく学科内での孤立は最近ますます顕著で ぼくが夏休み中に家族宅へ戻ることさえ おもしろくないから邪魔してやれという空気。 この場合には「管理職としての自覚を持て」と言われる。 |
◆マック同好会 鹿児島 Apple User Group の会合に出る。 出席者数は100人を越え,大盛会だった。 Illustrator や FileMaker の達人による実演を見る。 ふと気づけば,ずっと口をあけたままでいた。 集中すると口が開くのは昔からの癖だ。 お〜い,与太郎〜。 |
◆レーザー光線 ウォーターフロント・フェスティバルという祭で うちの学生が50人以上「社会活動」している。 どんな祭か見ておこうと,夕方出かけた。 広大な会場に人があふれている。 しかし,内容は村の祭の単なる拡大版。 目玉イベントも今どき時代遅れのレーザーショーだ。 緑の光線が大音量のビートにあわせて宙を舞うが その動きや構成には芸も何もない。 音がひびわれるPA(音響装置)も悲しい。 2世代ほど昔の企画をそのまま使う方も使う方だが レーザー光線の無意味な動きに拍手する観客も観客だ。 |
◆魔笛 ベルイマン監督の「魔笛」DVDを買った。 モーツァルトのオペラを映画化したもの。 他にゴダールの「勝手にしやがれ」も購入。 うちの学校の図書館のDVDコーナーは 街のレンタル屋と似たような品ぞろえなので こうした名画系は自分で買うしかないのだ。 ベルイマンの「魔笛」はかつて観そこなった映画。 昔,わざわざ岩波ホールまで行ったのに観られず。 だから昨夜の鑑賞は余計に力がこもったよ。 誰かの映画評どおり,「魔笛」の解釈が変わった。 というか,この齢になってようやく筋が飲み込めた。 |
◆商店街診断 来年には鹿児島にも新幹線が来る。 駅裏の商店街にも何らかの影響が出るだろう。 その一帯の通行人調査に,うちの学生も関わった。 昨日,調査の結果報告を聞く集まりに行く。 しかし,診断員による分析は中学生レベルでがっかり。 わざと凡庸に仕立てるのがプロの手か? 雇い主(=市)は鋭い分析など求めていず 調査と診断の完了という形だけを求めるから? |
◆シンポジウムの打ち合わせ 鹿児島にとって新幹線はプラスかマイナスか,なんて 「何をいまさら」と笑いたくなるようなテーマで シンポが企画され,ぼくもいちおうパネリスト。 PRしないので一般の聴衆は来るはずがない。 シンポ開催という事実づくりに意義があるようだ。 ぼくは企画者の怪しい意図を感知しながらも 押しの強さに負けて,連座するハメに。 地域と結びつく商経学科をアピールしてきた手前 こうしたテーマのイベントは断りにくいのよ。 |
◆ゴーヤ 苦瓜の料理に初挑戦した。 料理というのも恥ずかしい,単なるおひたし。 失敗するはずもない簡単料理だが美味なり。 |
◆喫茶店でランチ A定食(焼き魚)600円の看板を見て入る。 ゲーム機のテーブルという「古さ」が懐かしい。 ほかの客も「それっぽい」ぞ。 ウェイトレスのぞんざいさもうれしい。 ゾクゾクするほど型どおりの田舎のスナック。 |
◆自由分散性 非常勤講師との交歓会は学科の恒例行事だが 昨夜は,転出する同僚の送別会も兼ねた。 つまりダブルで大事な会なのに,集まりが悪い。 チームの意識の希薄化がますます進んだようだ。 学科の改編にとっては好都合な流れでも 自分が切り捨てられる側なら背筋が寒くなる。 お前もセルフ・ヘルプに励め,ってか。 |
◆冷凍する? 同僚の「つましさ」に学ぼうとした。 夜10時頃,スーパーの総菜を半額で買い ラップして冷凍保存するのだそうだ。 こうすれば月3万円で暮らせるという。 この人は六本木ヒルズの横に自宅を そして鹿児島空港の近くに別荘をもつ。 ふだんは月額7千円の官舎に住み 上述のとおり「つましく」暮らしている。 ぼくもマネして総菜を冷凍した。 レンジでチンして食べたが,味も食感も劣化。 解凍のしかたにコツがあるのかなあ。 それとも食べられればそれでいいってこと? |
◆アラビア語 教育テレビでアラビア語講座が始まった。 短期の集中講座だから毎晩ちゃんと見よう。 わけのわからなかった文字の形が しだいに理解できそうな気分になり ワクワクしてくる。 |
◆ Sweat and Tears 校内の机・イスを移動する力仕事で汗をかく。 校費2割削減で,教職員の労働奉仕も増えた。 他方,放送大学や「生命の学習館」を祭った 県の豪華施設「県民交流センター」は ランニング・コストだけで年間 5億3400万円 つまり,職員賃金を除いても一日 146万円かかる。 その蕩尽に比べると,こちらの貧困はまさしく涙もの。 |
◆減量は底を打つ 2ヶ月のダイエットで約6キロ減量した。 いまでは夕食のごはんも「小」で足りる。 不足しても肥満部分を燃焼させて 体力を維持してきたようだ。 しかし,それも底を打った感じがする。 昨日,ふと甘いものが欲しくなり,そう思った。 |
過去の記事 |