つぶやき |
◆一人で映画祭 渋谷で催される国際映画祭の記事を新聞で読み いろんな国の映画を観てみたくなった。 んで,レンタル DVD で一人映画祭をやる。 「旅立ちの汽笛」(キルギス,2001)と 「少女の髪どめ」(イラン,2001) 前者はキルギスタンの思春期グラフィティ。 後者はイランにおけるアフガン難民の話。 |
◆仁義なき闘い どこの店も閉店時間が遅くなった。 国立市では,あの紀伊国屋でさえ……。 紀伊国屋の夜の繁盛ぶりに,ちょっと白ける。 近くのSeven-Elevenも24時間営業になるし 小商店は生き残る隙間すら奪われる。 |
◆天下市 一橋大の学園祭と合体した国立市の祭。 子どもを肩車して歩きまわったのも今は昔。 去年は上京せず,連休を鹿児島で過ごした。 (おかげで「おはら祭」を初めて見物した) 今年は上京したが,遊び相手もいない。 うたた寝するバーサンの傍ら,DVD で映画鑑賞。 |
◆長命を寿ぐ,か バーサンがますますワイルドになっていく。 バーサンが動けば家族の悲鳴が聞こえる。 「きゃ〜,おば〜ちゃ〜ん,何してんの〜」 |
◆4年制化せず 鹿児島県は県立短大を4年制化しないと決めた。 長期計画から「4年制を検討する」の文字が消えたのだ。 学内からは自嘲めいて「めでたい」の声も聞こえる。 当面このままで存続する,とも思われるからだ。 東京都をはじめ,よそでは大きな動きがあるが 鹿児島県は「な〜んにも考えていない」みたいで その意味でも「おめでたい」というべきか。 |
◆バンザイ突撃 われわれの学科の存在(ありがたみ)は 設置者である鹿児島県には認知されず。 ならば,これまでの「媚び」も放棄して 本来の「批判者」的ポジションに立ち返り めちゃくちゃなことをしよう。 |
◆英文レジュメ 学会の研究年報を現在編集中だが ほかの人の分のDTP作業を終えた。 ようやく自分の論文を入力しようとして ファイルを開けたら,英文レジュメが消えている。 レジュメだから,書き直してもいいが 論文そのものの中身も忘れかけている。 (その程度の内容ってことなんですがね……) 半分泣きそうな気分で机の周辺を探しまくり 反故紙の山から,この論文の試し刷りを発見。 思わずほほずりした。 [後記:レジュメはこのWebページに載せていた。 |
◆ジーコジーコ 研究室の電話が壊れていた。 着信音が鳴らないのである。 ちっとも電話がかかってこないので このごろ静かだな,とは思っていた。 昨日,大事な連絡が来なくて一騒動を起こす。 電話機を替えてもらったが,これが旧式の黒電話。 丸いダイヤルを指で回すのも味わい深いぞ。 |
◆小用 このごろ決まって明け方に目を覚ます。 一度トイレに行って,また寝る。 はっきり言って「ジジイ化した」わけだ。 当初は,この現実が飲み込めず 目を覚ましたら,そのまま起床していた。 だから昼間とっても眠たかった。 いや,昼のうたた寝も気持ちいいもんですけどね。 |
◆洋服の青山 12日の商工会議所訪問用に,服を買う。 ジャケットを1つ買うつもりで青山に行く。 店員が「スーツなら2着目は千円です」という。 その言葉にグラッときて,フラフラと試着し 流れに乗ってスーツを2着も買ってしまった。 |
◆お断り状 非常勤講師の数名に「来年度は不要」と断る手紙を 出さねばならないが,経験がなく,知恵もない。 これまでは教務担当教員が代理で処理していた。 今の担当者は「いっぱい,いっぱい」の状態で 断り状の作成は学科長の仕事だといってきた。 で,事務局で文例を探すが,適当なのがない。 しかたなく一から作文することになる。 ところが,まだ一行も書けない。 つまり,ぼくも「いっぱい,いっぱい」 |
◆文化祭 県民交流センターは県の愚政の産物といわれ 荘厳な外観のわりに中身は中途半端。 どこか安っぽさの漂う,そのホールにて うちの大学祭の一環,文化祭が催された。 つたない芸でも身内がやることゆえ 思わず感動してしまったりする。 保護者っぽく,批評眼もゆるむ。 |
◆第一級正装 スーツにネクタイ姿で歩く。 朝,商工会議所の「偉い人」に会ったからだ。 学内では「へ〜,珍し〜」と言われ,うれしい。 調子にのって,毎日着て来ようかな,とも思うが そうするとインパクトもなくなるわけで……。 |
◆県民交流センター うちの夜間部入学案内の紙を置かせてもらう。 自宅の近くゆえ,スーツを着て徒歩で行く。 事務室で「これを置かせてください」と頼むと 若い女性→後ろのおじさん→さらにその後の…… と,目の前で伝言ゲームが進み ようやく一番後のおじさんが出てくる。 そして,事務室入り口そばの机を指差す。 そこはゴチャゴチャわけのわからない紙の山。 「あの〜,総合案内のカウンターに置かせてください」 「何で!」 「もう少し目立つところに置きたいので」 「あそこはね!センター関係だけ」 「あの〜,他のものもあるようですが」 「何!」 階段を下り,カウンターを見て,許可が下る。 センターは教育委員会の管轄なので この人も元はどこかの「先生」なのだろう。 いばり方が板についていた。 こちらはひたすら「へりくだり」を楽しむ。 |
◆行幸 朝10時前,自転車で街まで買い物に。 国道の各所に警官が立ち,人が群れる。 天皇・皇后が通るらしい。 「自転車の人は降りてください」と言われ 押し歩きし始めると,また声をかけられる。 「あと1分で車が通ります。見ていきませんか」 警察と思えぬ,軽いノリである。 好奇心に負け,足をとめた。 先導の車は2台,と意外に簡素な陣容で その車は通過して行った。 黒スーツの若者が「天皇陛下バンザイ」を連呼するが 唱和する者は数名で,その少なさも意外。 |
◆生涯現役社会 NHKの討論番組で高齢者問題をやってた。 65才以上の人にも働く場を,というテーマ。 慶応の清家篤が一手販売しているテーマである。 パネリストに一橋の米倉誠一郎がいた。 やつが何を言うか,興味を引かれて観る。 「ジジイになってまで働く意味があるか」 フムフム,逆張りで人の意表をつく手法だ。 ぼくにもなじみの手口だが,米倉は数枚上手。 テレビ慣れしているし,芸もある。 しかし,しばらく聴いていると,やはり底浅。 切実さを欠いた口先の芸だからだ。 |
◆R2 学園祭で,スバル自動車の宣伝パンフをもらう。 12月発売の軽自動車「R2」に心ひかれる。 昔のメッサーシュミット2人乗り3輪車を思い出す。 (どちらも元は飛行機会社) スバルの2人乗り「R1」は発売されないらしい。 しかし,とにかく来年は2人乗り以上の車を買い 新しいモテモテ・ワールドに突入したい。 |
◆写経のおもむき 日仏社会学会年報の編集が終わり,印刷屋にわたす。 つぎはレイモン・アロンの翻訳に取り組む番だ。 翻訳ってのは写経に似ている。 文字を書き写しているだけだが 何か善いことをしているような気分になれる。 淡々と作業をしていると心も癒えてくる。 |
◆カップ麺 ダイエットの流れで,即席ラーメン類は敬遠してきた。 しかし,学内生協にならぶカップ麺を見て つい「禁」を破り,夜の講義前に食す。 根がビンボーゆえ,おいしいと思う。 最近はもう「まじめな」ダイエットをやめたのに 腕時計はますますユルユルなってきたから 体が炭水化物を求めているのかもしれない。 |
◆学内行政 小さな職場でも人事問題はオオゴトだ。 ぼくは管理職ながら,そもそも人徳がなく 自分でもその方面は不得意だと思う。 それでも管理職ゆえ人の配置は考えねばならぬ。 その方面で力をふるうのに長けた人は 耳打ちなどの小技で人々を動かせる。 ぼくにはできぬ技だ。 昨日,別の人が怒鳴り込んできた。 自分の意にそわぬ人事は許さぬ構えだ。 「まだ何もしてないんですが」というのに 勝手に腹を立てている。 |
◆旧友 大学時代からの友人とこのごろ毎週会う。 うちの学校に非常勤講師として来ているからだ。 講義のあと,いっしょに昼食をとる。 昔みたいにバカを言って楽しむ。 おしゃべりを楽しむ文化から離れて久しい。 鹿児島ではぼくの話は人を興じさせず むしろ憤らせることの方が多い。 |
◆非常勤手当 うろ覚えだが,水田洋の『わが精神の軌跡』によれば 水田は名古屋大の教職員組合で旗をふり 非常勤講師手当を回数払いでなく月割に変えた。 講義は1回幾らではなく,全体でひとまとまりのもの という理屈を展開したのである。 うちの学校はいまでも授業回数で賃金を支払う。 したがって,しばしば予算を消化しきれない。 ところが,教員たちはこのシステムを疑わぬばかりか 非常勤講師の無断休講を問題視する。 空出張と同種の不正で許せない,と憤る。 教育の自己点検作業などは面倒くさがるのに 「決まりは守りましょう」の類には燃える。 ◆チャリ走行1000キロ |
◆ブコウスキー 街の大型書店でブコウスキーの本を発見。 『酔いどれ紀行』が文庫で出ていたのだ。 なつかしい悪友に出会った気分。 さっそく買い,脱力感たっぷりの文章を味わう。 |
◆ツイン スズキの2人乗り自動車「ツイン」が気になる。 デザインがかなりショボイので 購入の対象からはずしてきたが このごろはその不細工さに心がひかれる。 とにかく新車を買って県内のあちこちに行きたい。 初めて鹿児島に来てオートバイで走り回った昔のように 新しい気持ちになり,新しい発見を求めたい。 来年は授業の日以外は「地方視察」に励む。 う〜,考えただけでワクワクするな〜。 |
◆顧客の顔 どうせ飲むなら珍しい芋焼酎を飲みたい。 そのための店を3軒押さえてある。 一つは鹿児島三越の地下で,二つは近所の店。 とはいえ,どこにもめったに行かない。 ところが三越地下の店員は人の顔を覚えている。 前に●●を買われましたね,と声をかけてくる。 2回買っただけなのに,と少しビックリ。 一方,近所の店のおやじは客の顔を覚えない。 ほんとうなら逆だろう,と思う。 小商店の方が顧客を大事にしそうなのに これが鹿児島の鹿児島らしさか。 |
◆ちろりんラーメン もやし,ニラなど野菜入りのラーメンをつくる。 夜,ひとりテレビに向かって食す。 昔,大学の寮で過ごした時代を思い出す。 寮の食堂で夕食にキャベツなどがつけば それは食べ残して部屋に持ち帰る。 部屋の石炭ストーブ(!)で夜食をつくるのだ。 寮内で売っている即席麺「ちろりんラーメン」も 野菜を入れるとそれなりに「いける」。 昨夜,野菜入りラーメンをおいしいと思ったとき 食生活がほとんど向上していないことに気づく。 |
◆足下がおぼつかない 国道3号線を横断するとき,こけて倒れた。 歩道と車道を分かつ縁石に気づかず 走りながら,つまづき,勢いよく倒れた。 横断歩道の上なので,車にひかれることはなかったが それなりに見ものであったろう。 横断歩道でこけるような齢になって悲しい。 |
◆ギター 20年ぶりにギターを取り出し,弦を替える。 生活スタイルの一新に向けた準備の一環である。 ギターケースは大学に入ったとき買った安物。 そのペコペコの手触りもなつかしい。 裏に自分の名前を書いた,その文字すらなつかしい。 |
◆研究会 大学院時代の恩師の「講演」を聞くために上京した。 先生はフランスで勲章をもらったが それを「祝おう」というと先生は嫌がるから 研究会で先生の話を聞くという形の集まり。 今日はうちの奥さんも別の研究会で発表する。 奥さんは早朝,新幹線で仙台へ行った。 土曜でバーサンのデイケアもお休みゆえ バーサンの昼食はぼくが準備しなければならない。 朝はバーサンが一人でパンを食べていた。 バターを指ですくい,食パンにこすりつけ ワイルドにガシガシ食べている。 息子が「バーちゃん!何してんの!」と叫ぶ。 バターではなく,ハンドクリームだったからだ。 |
◆座薬 先生の講演後の飲み会もけっこう盛会だった。 ぼくの前に座ったご婦人は音楽家で 話すうちに,ぼくの知り合いの知り合いだとわかる。 どうやらクラシック音楽業界も狭いようだ。 ぼくの知人の好人物ぶりを話題にすると 彼女の反応は微妙であった。 「あの方はドイツで体をこわしたとき 医者から薬をもらったものの言葉がわからず 座薬を口から飲んだのよ」と笑う。 有名な話よ,ともいうが,かすかに悪意がこもる。 |
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