2004年
 つぶやき (2004年1月から配列を変えました)

2/1
◆アップルパイ
 澄みきった青空を山奥の露天風呂で味わう。
 ランチ付き入浴料千円の「スパランドららら」。
 パジャマのような服を着て,お昼を食べる。
 デザートにアップルパイを追加注文した。
 意外にも,こいつがメチャおいしい。
 隠れたところに達人がいたってことだな。

2/2
◆ホジホジ
 近所の回転寿司で夕食。
 「荒だき」と表示された粗煮は220円。
 カウンターの端で一人しみじみと肉をほじる。

2/3
◆裁判傍聴
 鹿児島国際大3教授解雇事件の裁判を傍聴する。
 これが存外おもしろかった。
 大学側の証人と弁護士とのやりとりに
 傍聴席から笑いがもれる。
 証人たちは,同僚を失職させた自分を正当化したがる。
 自分では「正論」を吐いているつもりのようだが
 心根の●しさが冗語の形で現れてしまう。

[後記:大学側が不愉快に思うことを書くと訴えられるという。
 その助言にしたがい一文字伏せた軟弱者]


2/4
◆レターヘッド
 組織の文書にはレターヘッド付きが欧米の常識。
 うちの学科はそうした便箋をもたない。
 自分で勝手にデザインして用意はしているが
 学科会議の議題にもちだす気力がない。
 そんな「ムダな話」はやめろ,と嫌がられるのがオチ。

2/5
◆弾は後から飛んで来た
 1月22日の「つぶやき」で書いた特別講義が危うい。
 教授会を前に管理職が集まる会議で
 こともあろうに同じ学科の仲間からクレーム。

 講師に招く企業人の「能力」をどう判定するか?
 何をもって講義能力ありと判断するのか?
 12回の講義は全体がきちんと体系づけられているか?
 学科長(私)は全員と会って話を進めたのか?

 いや〜,足下をすくわれたって感じ。
 学科の同僚ならこの企てを喜んでくれるはず,と
 甘く考えていたので,虚をつかれ動転。
 はい,ご期待どおり,めげました。


2/6
◆いわし
 昼の日替わり定食でいわしが出た。
 横の人を見ると,きれいに全部食べている。
 骨も皮も頭も食べて,皿には何も残らない。
 そういう食べ方を知らなかったので感動した。
 ちょっと挑戦してみたが,やっぱり頭は残す。

2/7
◆御役御免
 管理職の選挙があり,ぼくはめでたく落選。
 4月からは外野で騒ごう。

◆チョンボの遺伝
 息子が国立大学の後期入試の手続きをし忘れた。
 前期と締め切りが同日なのに願書を出さず。
 思えば父親も昔,大学入試の会場を間違えた。
 本校(国立市)でなく分校(小平市)の方に行ってしまった。
 また,大学院の修士から博士課程に上がる直前の2月
 単位の取り間違えが発覚して1年留年した。
 修士課程で受講した「フランス文化史」は通年4単位なのだが
 教養の科目ゆえカウントされず,総計で2単位不足。
 こういうバカなところだけ息子は受け継いだ。


2/8
◆いわし丸干し
 4匹65円の安さに,調理法も知らぬまま購入。
 フライパンで焼いたら,けっこういける。
 次の日,5匹200円だったが,やはり買って帰る。

2/9
◆絵日記
 Web内を放浪し,おもしろい絵日記(クリックせよ)に遭遇した。
 30才ぐらいの,普通のいわゆるOLのようだ。
 毎日自作の絵を添えることに感心した。(短文の味も良い)
 絵は Photoshop を使って描いているらしいが
 毎日それなりに時間をかけていると察する。

2/10
◆どんぶり飯
 自分でご飯を炊くと,どうしても大食になる。
 おまけに最近は自転車通勤もしてない。
 こうしてまたジーンズの腰回りがきつくなった。

2/11
◆老後の生き方
 田澤拓也『脱サラ帰農者たち』(文春文庫)でシミジミとする。
 ぼく自身に帰農願望はないが,Iターンはブームらしい。
 鹿児島の活性化に役立つヒントを得ようと
 実利志向のスケベ心で読んでみたら
 お前自身はどう生きるのだ,と根源的な問いに会う。

2/12
◆店じまい
 うちの近くの台湾料理店がつぶれた。
 若者が経営するTシャツ専門店もつぶれた。
 こりゃいかん,何とかしなきゃ,と思うのは
 「地域を活かす大学」づくりをめざした名残り。

2/13
◆鹿児島のデパート
 夕食の食材を買うため山形屋デパートに立ち寄る。
 ついでに紳士服のフロアに行き,革ジャンを見る。
 先日,特売日に3割引だったが買わなかったのを
 未練がましく,もう一度眺めに行った。
 すると,特売日が終わったら4割引になっている。
 人に聞けば,このメリハリのなさが山形屋。

2/14
◆甘味喫茶
 ケーキを食べて,しばし幸福感に包まれる。
 学生時代も国立駅前の「白十字」で
 甘いココアを飲んで幸せだった。

2/15
◆博多ラーメン
 地元テレビの情報番組で紹介された店へ行く。
 春一番の強風に逆らい自転車をこぐのもいい運動だ。
 狭い店に客があふれ,ちょっと待たされたので
 さぞかし,と期待したら,麺はゆですぎ,汁は生ぬるい。
 博多ラーメンを名乗ってほしくないな,と思う元福岡県民。

2/16
◆肩こり
 舌のつけ根あたりが口内炎みたいで痛む。
 咀嚼のし方を変えたせいで肩も凝る。

2/17
◆上書き保存
 人を誉めるため,上げ底のような書類を作る。
 最後に「上書き保存しますか」で
 まちがって「いいえ」のボタンを押してしまった。
 知恵をしぼって書き足した部分がすべて消える。
 思い出そうとしたが自分の記憶からも消えている。
 けっきょく,一晩おいて,一から作業のやり直し。

2/18
◆自分の「売り」
 永井隆『リストラに克った』(日経ビジネス文庫、2000)を
 このごろ読んで,またしてもシミジミさせられた。
 50才を過ぎて転職する者は何を武器にするのか。
 この問いを自分に向けてみて,ぞっとした。
 ガッコのセンセという肩書き以外には何の芸もない。
 変なことを考える力,これを売りにしようかと思うが
 よく考えると,これも教室のなかで自慢してただけ。

2/19
◆パソコンデスク
 スチールパイプで組み立てられた背の高い机だ。
 廃棄物を拾ってきて畳の部屋に置いてある。
 ノートパソコンのおかげで、わが家でも不要になった。
 近いうちに同僚からトラックを借りて捨てに行こう。
 でも、どこへ?

2/20
◆バックパック
 自転車通勤用のバッグを探している。
 現在使用しているのはユニクロで買った安物のリュック。
 重たいもの(パソコン+書籍)を入れると腰が痛い。
 2万数千円のボブルビーMegalopolis を買いたいと思う。

2/21
◆労働組合
 制度ではないが,うちの職場の組合は全員加盟。
 だから役員のしごとも輪番で回ってくる。
 次期はぼくに回ってきそうな気配だ。
 管理職をやめたら組合で旗をふる,ってか。
 んなら,またヒンシュクを買うようなことをやるぞ。
 よろしいか。(あ,これはうちの学生部長の口癖)

2/22
◆室内LAN
 研究室でもノートパソコンを存分に使うべく
 無線LANの環境を整えようしている。
 2年前,隣室の同僚が同じことを企て,失敗した。
 彼から発信機と受信機を譲っていただこう
 と、同僚の PowerBook の裏をあけてみたら
 そこにあるべき受信用のカードがない。
 これじゃ無線LANが作動しないのも当然だ。

2/23
◆ベニヤ板
 玄関の軒下のベニヤ板が剥がれ始めた。
 半分ほどベローンと垂れ下がり
 風に吹かれてバキバキと怪しい音を立てる。
 それはそれで風情がある。

2/24
◆コインロッカー
 鹿児島市の大型銭湯「みどり湯」のコインロッカーは
 フタを閉めてから20円投入し、鍵をかける段取り。
 ちゃんとフタを閉めてからでないといけない。
 不慣れのせいで20円損した。
 こういうときの20円はすご〜く痛い。

2/25
◆あすぱる大崎
 大隅半島の東端にある大崎町の温泉施設。
 町営なのだろうか,立派な施設だ。
 入湯料も300円と安く,客も多い。
 サウナのなかでテレビを観て世を憂いあう地元民たち。
 画面では鹿児島市内のラッパー志望の青年が語っていた。

2/26
◆ボブルビー
 スウェーデン製のバッグを通販で購入した。
 自転車で転倒しても中のパソコンは大丈夫というのがポイント。
 ハードシェルの名前どおり硬い材質なので
 布のバッグみたいにモノを適当に入れるわけにはいかん。
 収納に工夫と段取りが必要で,そこらが少し面倒。

2/27
◆指宿いわさきホテル
 かつてジャングル風呂なる家族向け施設があった。
 うちの子どもが小さかったころ何度か来たもんだ。
 2年前,サッカーのフランス代表チームが
 ここをキャンプ地にしたあたりから様子が変わった。
 久しぶりに来てみると,すっかり大人向け。
 入湯料800円で,砂浜の見える露天風呂が楽しめる。

2/28
◆加治木温泉センター
 塩分の濃い茶褐色のお湯が評判と聞く。
 昼,行ってみると「清掃中」につき入浴不可。
 毎日,朝10時から昼1時までは「お休み」だと。
 おい,商売する気あんのか、とツッコミたいが
 田舎の時間ではこうした方が合理的なのかもしれん。

2/29
◆地域調査
 3月中旬に知覧町でヒアリング調査を,と
 鹿児島県商工会連合会から頼まれた。
 メーリングリストで学生たちに都合を尋ねると
 ゼミ生の大半が参加できると返事してきた。
 むしろ何か活動したくてウズウズしている様子。
 感心,感心,ぼくもひとつ力んでみるか。

過去の記事
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1999年
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