2004年
 つぶやき

4/1
◆仕事始め
 奥さん(中学教諭)は元気一杯に職場復帰。
 2年間の充電で力がみなぎっている。
 ああいうふうに気分をワクワクさせながら
 仕事に向かえるってのは幸せだね。

4/2
◆デイケア
 4月からはバーサンのデイケアも時間を延長した。
 奥さんの職場復帰にともなう措置だ。
 これまで午後3時だった帰宅時間を6時にした。
 デイケアのおかげでバーサンの脳は活性化し
 夕方、介護の人と何か話しながら帰ってくるし
 ぼくに「ただいま戻りました」などと挨拶までする。

4/3
◆ハーモニカ
 デイケアのお迎えは朝の9時半ごろ。
 バーサンと二人で待つ。
 バーサンがバッグの中からハーモニカを出す。
 いま「お手手つないで」を吹いている。
 今日は朝から絶好調だね。
 と思ったら、また眠りこけている。

4/4
◆恥ずかしくないの?
 この「つぶやき」での自己開示ぶりを旧友♀が笑う。
 いや、もうぜ〜んぜん、と答えながら、ふと思うに
 なるほど裸で徘徊するバーサンと同列かもしれない。
 本人は平気でも、見る方が恥ずかしくなるってやつ。

4/5
◆プチ同窓会
 田舎の男子高だったが、ぼくはさらに田舎から通学。
 久留米や大牟田の連中は輝いていた。
 とくに三池炭鉱の歴史的な争議の目撃者たち
 つまり大牟田の連中はきわめて活動的だった。
 生徒会創設の準備、学年誌の刊行、超ハデな体育祭
 (石橋文化センターに灯る五輪の聖火をいただく)
 彼らの元気よさが田舎者にはまぶしかった。
 その動きへの追随から今のぼくにつながる。

4/6
◆ランチを求めて
 鹿児島に戻れば、昼食を思案する生活が待っていた。
 車に乗って隣町(郡山町)まで遠出する。
 轟温泉の昼食と露天風呂は、あわせて千円未満だ。
 風呂も貸し切り状態で、青空と田園の光景を楽しんだ。

4/7
◆南日本銀行
 鹿児島銀行に次ぐ、県内で2番手の銀行。
 そのマイナーっぽさに共通点を見出して
 産学連携を呼びかけているところである。
 地域活性化に貢献する企てを共謀したい。
 でも、反応はまだイマイチ、というか
 進取の気性に欠ける点でも共通しているみたい。

4/8
◆副委員長
 労働組合の役員となる(全員加盟ゆえのローテーション)。
 委員長や書記長の役は困ると思っていたので
 副委員長のポジションに少し満足。
 広報を担当して、組合ニュースを出そう。
 広報紙の題は「かげひなた」としたい。

4/9
◆かげひなた
 組合ニュース第1号(A4の片面ですが)を出した。
 第2号は新任教員の紹介記事でも載せようかな。
 都立大の助手から転じた男へのインタビューで
 題は「泥舟から別の泥舟へ」とかね。

4/10
◆管理職をうらやむ
 学内に設置された地域研究所の運営委員となる。
 最初の委員会で各自の役割が決められたが
 仕事を割り振った所長自身には仕事がない。
 え〜、ずるいんじゃないの〜、というと
 細部でなく大局をながめるのが所長の仕事だそうだ。
 2年前、ぼくが所長を勤めていたときは
 人に頼めず、いわゆる「請負主義」に走り
 広報誌編集やWebサイト運営など一人でやった。
 正しい管理職は力を抜くもんだ、と今になって悟得。

4/11
◆玉ねぎ
 畑から引き抜いたばかりのような玉ねぎをいただく。
 皮をむくと、あまりにもみずみずしいので
 つい生のままかじってしまった。
 野菜炒めなんかに使うのはもったいない。

4/12
◆くさい
 自慢じゃないが、昔から鼻が悪い。
 しかし、ときどきは嗅覚が活性化する。
 そのとき最初に感じるのは悪臭だから困っちゃう。
 う〜む、家の中が臭いぞ。
 自炊にともなう生ゴミのせいもあるが
 そればかりでもなさそうだから弱っちゃう。

4/13
◆データ誤消去
 パソコンにまつわる古典的な話題である。
 書き終えた文書に同名の古い文書を上書き保存し
 それまでの努力が水の泡となる。
 どうしてこんな初歩的ミスを犯したのか不明だが
 土曜日にシコシコやった翻訳の一日分が消えた。
 原稿用紙にして6枚ぐらいだけど
 ほんとうに泣きそうになったよ。

4/14
◆霧島の電波事情
 学科の新入生歓迎合宿で霧島に来ている。
 自然ふれあいセンターというお役所だから
 規則はうるさいが、利用料は安い。
 Air H"を持参し、インターネットにつなぐ算段が
 ここは山奥すぎるのか、まったく感応せず。
 これじゃAir H"を買った意味ないじゃん。
 [と、下山後に Upload]

4/15
◆大量発生
 わが家の廊下で、なめくじ4匹を踏む。
 電気をつけて見ると、ほかにも3匹。
 なめくじ駆除剤「ナメトール」を買うべきか。
 この薬がよく効くことは知っているが
 薬に集まったなめくじの死屍累々は
 見るのも片づけるのも不快だ。

4/16
◆集団給食
 ゼミのコンパというか、お食事会を計画した。
 1・2年合同、計18名の大宴会だ。
 ところが学生たちからビーフシチューのリクエスト。
 つまり、ぼくの手作り料理を所望される。
 評判がいいのはうれしいが、18人分はつらい。
 そんな大人数分の料理なんてやったことがない。

4/17
◆大盛り
 一時の摂生の後、このごろは気が緩んでいる。
 ファミレスのランチでもライスの大盛りを注文した。
 夜間部の新入生歓迎会でもおにぎり・焼きそばを
 皿に大盛りにして、一人悦に入る。

4/18
◆おフランス
 このごろ流行の「高大連携」(高校と大学の交流)で
 ぼくも21日に、近くの高校へ出前講義に赴く。
 うちの学長が「愚にもつかぬ」と評した企画
 「外国のお話」シリーズの一番手がぼくだ。
 しかし、まだ話すことは何も考えていない。
 おフランスというテーマも間抜けだし
 受講者が10人と聞いて気もなえた。
 いや、お客が少なくても商売、商売。

4/19
◆ e BOOKOFF
 大型の古本屋のサイトで、探していた本を見つけた。
 それはチンケな文庫本で、値も200円。
 注文が2千円以上なら送料不要、の文句にひかれ
 その他の駄本も数冊みつくろってオーダーした。

4/20
◆自由業
 7年続いた管理職からヒラ教員に戻ったので
 そのメリハリをつけるためグータラ暮らしている。
 つまり、なるべく学校へ行かないようにしている。
 火曜日だけは例外で、朝と夜に講義がある。
 おまけに昼間は組合の仕事も加わる。

4/21
◆出前講義
 高校生が相手なら、ますます「つかみ」が大事
 と思って、派手な蝶ネクタイをつけようとしたが
 鏡で見ると少し「浮きすぎ」とわかり
 地味な蝶ネクタイにつけかえた。
 少数の受講生を相手に熱弁をふるったのは
 やはりそれがぼくの「Nature」だからだ。

4/22
◆地方版記事
 出前講義が朝日新聞の鹿児島版で紹介された。
 学校のPRに貢献できてよかった。
  →Web版
  →鹿児島版の紙面(JPG形式、77KB)

4/23
◆試写会
 もらった券で米映画「フォーチュンクッキー」を観た。
 母娘の「とりかえばや物語」なのだが
 ひどい駄作で、これで料金をとればドロボーだ。

4/24
◆シチューパーティー
 金曜日、朝から集団給食室を借りて調理する。
 その合間に学科会議、組合アンケート印刷、そして
 社会人講師による「経済学特講」の司会と
 その講義の授業評価のまとめ作業(Web公開)。
 大忙しの一日だった。
 夕方からのお食事会は大学会館の和室にて行う。
 肝心のシチューは、なんだかとっても薄味。
 しかも量も足りず、帰宅後カップ麺を食べる。

4/25
◆減収
 4月から管理職手当と扶養手当がもらえなくなり
 加えて単身生活者には課税率も高いので
 収入は激減。(家族への仕送りは継続)
 しかし、減収とひきかえに晴朗な気分は取り戻した。

4/26
◆研究重視の大学づくり?
 大学・大学院時代に出会った先生たちの姿から
 研究者とはああいう人のこと、というイメージを刷り込まれ
 以後、ああなれない自分を恥じながら生きてきた。
 だから、頭の悪そうな人が研究者を自称するのは
 笑止千万と思えてならぬ。
 その自負心が彼らのアイデンティティの支えだから
 笑っちゃいけない、と思いながら笑っちゃう。

4/27
◆うな丼
 数年前からうちの組合はメーデーの集会に参加せず
 学内で独自の集まり、というか学習会を催す。
 開催日も4月末の平日に変える。
 ただし、メーデーにうな丼という慣例には従う。
 この弁当につられてか、大半の人が参加する。

4/28
◆顧客カード
 街中の中華料理屋でランチ割引カードをもらった。
 スタンプを押してもらうタイプではない。
 ポイントが加算されるタイプでもない。
 カードを見せれば即1割引。
 こういう安直さがうれしい。
 さっそく日替わりの麺を食べに行き
 これまたサービスのライスもいただく。

4/29
◆教育重視の大学?
 地元の南日本新聞の文化部記者が取材に来た。
 商経学科の新企画「経済学特講」の内容についてだった。
 教育重視で他大学との差別化をはかるとアピールした。
 学科長気分が蘇生し、つい冗舌になる。
 われわれは研究者としては2流〜3流でも
 学生を育てるレッスンプロとして1流をめざす
 てなことを語ると、記者から冷ややかに諭された。
 大学の先生はやはりまず研究者でなければ……
 とは、若い人ながら、りっぱなご意見。

4/30
◆タウンウォッチング
 午前中、1年生の基礎ゼミ生をつれて街を歩く。
 学生が一人では絶対に行かなさそうな地域を歩く。
 時間割のつごうで長時間は連れ回せないから
 インパクトのありそうな旧売春地帯を選んだ。
 いわゆる青線地域である。
 赤線とどう違うのか、小声で説明しながら歩く。

過去の記事
1998年
1999年
2000年---------10-11-12
2001年---------10-11-12
2002年---------10-11-12
2003年---------10-11-12
2004年--

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