つぶやき |
◆無為の人(faineant) 校費削減で盛夏前は研究室のエアコンが使えない。 だから蒸し暑い日はとても仕事ができん(と思う)。 かつては研究室でなきゃ仕事できなかったが このごろはどこでも仕事できるよう修業中。 ノートパソコンを担いで街をうろつき 涼しげな場所をみつけては、ひたすら休憩する。 |
◆ランチ・ジプシー 昼食をどこで、という問題がある。 家の近所に適当な店がないから困る。 |
◆ブログ(Blog) Web上での「日記」公開が流行しているらしい。 最近では画像付きのが無料で簡単につくれる。 隣室の同僚にも手口を教え、開設を促した。 すると当人も驚くほどイージーに開設成功。→「えらぶのBlog」 しかし日々更新できるかどうかが課題だ。 じつはそれが一番むずかしい。 |
◆静けさや どの飲食店に入ってもBGMがうるさい。 日本人は民度が低いんじゃないか、と 中島義道ばりに憤ってみたりする。 繁華街の路地裏で「昼定食」の看板につられ フラフラ入ったら、そこは無音がサービス。 しかし、隣席のオヤジの咀嚼音がうるさい。 オヤジが去ったら客はぼく一人。 妙に静かで、いたたまれない気分になる。 |
◆熱帯雨林 1月に、隣家(鹿児島銀行の頭取宅)からの苦情で 庭の樹(名前知らず)を根元から切った。 最近ふと庭を眺めたら(=ふだん見ない) ふたたび高さ2m以上の樹がそこにあった。 鹿児島もトロピカルだね〜。 |
◆雨に唄えば 夕方、チャリで帰宅する途中に雨。 しかも、だんだん本降りになった。 ずぶぬれになってしまえば、もう急ぐこともない。 むしろ笑いたくなるほどハイな気分だ。 チャリで走る三人の女子高校生とすれちがう。 彼女らも笑いながら走っている。 ずぶぬれの制服姿も絵になるな、とオヤジの目。 |
◆お殿様 雑誌『レタスクラブ』などをみて気分を高める。 さて、娯楽としての自炊作業を始めようか。 一日中、家にいて、疲れた。 腰をのばして、いそいそと買い物に出る。 夕方、混雑するスーパーのレジ前に並び まわりの民草の顔を睥睨(へいげい)する。 |
◆情実人事 鹿児島国際大3教授解雇事件の裁判を傍聴する。 菱山泉学長(当時)への尋問が続く。 菱山氏は解雇の理由を説明しなければならないのだが 今回もやはり説得力に乏しい。 口調の重々しさで頭の悪さを隠している感じ。 「3教授は仲間を引き入れる情実人事をした」と発言し 裁判官に「情実人事だという具体的根拠」を求められると 菱山氏には答えられない。 解雇は思想信条と無関係のはずだったからだ。 ならば、情実人事なんて口にしなきゃよかったのにね。 つい本音を出して、自縄自縛ってとこか? |
◆ケンカ騒ぎ 夜間の講義の終わり頃(9時頃)だった。 事務の青年が教室にきて「センセー、ちょっと」という。 駐車場で学生どうしがケンカしているらしい。 それをとめてくれ、というのである。 もめごとの仲裁は不得意というか、嫌いだ。 ほかにセンセーはいないのか、とも思うが この事務の青年は昔の斉藤ゼミ生なのだ。 彼の頼みは断りがたく、グズグズ足を運べば 駐車場にはもう人影がなかった。 ゆっくり歩いたのが正解だったね。 |
◆怪しいカメラオヤジ 注文しておいたリコーのデジカメ Caplio GX が届く。 28ミリ相当のレンズがつく廉価デジカメ。(4万円) 22ミリの広角度撮影ができる補助具も買った。 つぎは1万円程度の外付ストロボも買おう。 室内のスナップ写真を撮りたいからだ。 安っぽい外観ながら、ひとあじ違った絵がとれる そういうデジカメを首に下げてうろつきたい。 |
◆ホテル食パン 街のパン屋の食パンは案外いけると気づき 以後あちこちのパン屋で試し買いを続けている。 しかし、なかなか新発見はない。 最初に感動したパン屋のパンでさえ二度目はダメだ。 鹿児島で一番高級とされるホテルに行き 地階のパン屋で「ホテルパン」を買ったが これも単なるヘニャヘニャのパンだった。 |
◆ジャングル大学 鹿児島県の財政が破綻しかけている、というので 県立の短大も「経費の3割削減!」が求められている。 研究費ばかりでなく教育費もカットだ。 非常勤講師も減らさねばならない。 つまり、開講科目の削減は避けられない。 学内は大騒ぎで、もちろん反対の声に道理がある。 しかし、ぼくは教授会での議論を聞きながら、あらぬことを考えた。 むしろ思いっきりビンボーになる手だ。 第二次大戦中、日本軍の捕虜になった英国の兵士たちが クワイ河収容所のなかで開いた「大学」のような 教授と学生(それも互いに入れ替わり)がいるだけの 超シンプルな大学に変身してこそ「浮かぶ瀬もあれ」。 (映画「エンド・オブ・オール・ウォーズ」To End All Wars 参照) |
◆道を説く 通りがかりに入った食堂は常連客で一杯だった。 客のオバサン連中を相手に店主が語る。 凶悪犯罪の低年齢化は教育が原因だ、とか 自分は無学だが親の教えがよかった、とか オヤジは調理をしながら語り続ける。 オバサンたちは感心しながら聞いている。 ぼくも教室で同じく凡庸な話をしているが 客のつかみ方ではオヤジの足元にも及ばぬ。 |
◆リゾート気分 家は全体が傾き、雨の日は雨漏りの音が楽しめる。 玄関先はもちろん、屋根のうえにも雑草が生え 雨戸も閉めたままなので、廃屋とまちがえる人も多い。 その雨戸をひさびさに全開すれば 涼風が家の中を駆け抜ける。 道路側の窓ごしに通行人と目が合ったりする。 |
◆一海知義の漢詩道場 陸游の解説本はこれだ、と人に教えてもらった。 さっそく購入し、少しずつ読んでいる。 お勉強それ自体を楽しむ人々が集まって あれこれ談じあっている光景が浮かぶ。 この身をよじりたくなるほどうらやましい。 |
◆職場の集団健診 ふだんは体にこれといった問題を感じず 明るく朗らかに暮らしているのに 健診日は血圧測定で必ず不安な気分になる。 下の血圧が高いのだ。(数値は書かぬ) 数年前受けた食事指導をそれなりに守り 自転車通勤(有酸素運動)で血管も鍛えているが 血圧の数値は毎年少しも好転しない。 健診なかりせば人の心はのどけからまし、ってか。 |
◆クーラー 研究室のクーラーが使える時期になった。 試しにスイッチを入れるとエラーの表示。 室外機の故障で業者による修理が必要だ。 やっぱり学校には来るなってことか。 [後記:意外にも17日のうちに業者来訪、即修理!] |
◆ゼミ不調 じつは自分でも運営のしかたがわからない。 何についても学生はおもしろがってくれない。 「じゃあ今学期は今日で終わりましょうか」 と言うと、学生たちは喜んでいた。 彼らがそれで喜ぶなら、そうしよう。 しかし、新しく募集する秋からのゼミは 運営方針を一新し「客層」も変えたい。 |
◆高血圧 自分では長いこと「低血圧」だと信じてきた。 昔から上の値が低かったからだ。 しかし、下の値が高ければ「高血圧症」と呼ばれるらしい。 病気だと知ったら病気っぽい気分になった。 かつて受けた食事指導はコレステロール対策 これから必要なのは減塩だから、ちょっと趣が違う。 『栄養と料理』てな雑誌を借りて読んでいる。 |
◆労を厭わず つぎの週末(25日、金)は組合の学習会と懇親会。 委員長と書記長は出張中なので ぼくが講師役をつとめ、パーティーの準備もする。 しかし、当日は授業が2コマもあるのよ。 要するに、終日ひとりで大忙し。 こんなときに普段の人徳がものをいう。 はい、そのとおり、誰も手伝ってはくれません。 |
◆風貌 近くのタイヨー(地元スーパーの最大手)に来る客は そろいもそろって不細工というか 味わい深いというか、インパクトのある顔ばかり。 許されるものなら、ひとりずつ写真に撮りたい。 ダイアン・アーバス好みの被写体がゴロゴロ。 |
◆守る会 鹿児島国際大教職員の身分を守る会に出る。 初めて出たのに事務局の幹事になってしまった。 しかし、理不尽な解雇はいつかは我が身と思い また、逆の立場なら人の情はうれしかろうと思い ほとんど喜んで引き受けた。 |
◆ヒッキー 減塩を意識すると外食もできぬ。 三食自炊は引きこもりの形でもある。 頻繁に通る選挙カーの大音量だけが友達。 |
◆こわばり 常識の呪縛を脱すれば、見える光景も新鮮。 てなことを夜間部の学生に講義している。 多くの学生は「すなおに!」おもしろがる。 ところが、今年はなかなか頑固な人がいる。 中年の社会人だから常識にも年季が入っている。 「長いものに巻かれるのが最良の策」などと レポートに書き、ストレートに勝負してくる。 講義の残り回数は少ないから こちらが「負け」の公算大。 |
◆陰徳 アヒルはゆったり泳いでいるように見えながら その脚(水かき)は水面下で激しく動いている。 目立たぬからこそスマートってこともあるのだ。 と自分を慰める。 |
◆経済学特別講義 県内企業の社長さんに週替わりで講義してもらってる。 毎週、学生たちには予想以上に大好評である。 世話役のぼくも毎回メールで「礼状」を出す。(偉い!) ところが、昨日は社長からもらった名刺をなくした。 シャツの胸ポケットに入れたまま洗濯したからだ。 せっかく個人的なアドレスを教えてもらったのに 会社経由のメールでは、礼状の効果も低かろう。 |
◆歯科医 歯のブリッジがとれたのでかかりつけの歯医者に行く。 治療は痛くないし、説明も丁寧だが 商売に熱心で、ダイレクトメールも怠りない。 以前より歯周病の診察のため来院を促されてきた。 昨日もブリッジ装着ついでに歯石除去。 少し過剰診療のような気がする。 競争激化で、歯科医も経営が苦しいのか。 つい同情し、黙って身を任せた。 [後記:『良い歯医者、悪い歯医者』を立ち読みすれば |
◆台所用品 100円ショップで包丁研磨用の金属棒とか トングとかステンレスざるなどを購入。 だんだん装備も本格化してきたわけだが 同時に、台所では小バエがたくさん飛ぶようになった。 |
◆栄養失調? 減塩対策はダイエットにもつながっているようで お腹のまわりの肉も減った感じ。 ところが同時に、体に力が入らぬ。 講義でしゃべっていても疲れる。 |
◆散髪 おばあさんが一人でやってる床屋へ行く。 3回目のせいか顔も覚えられたようだ。 何も語らぬうちに作業が始まる。 全体を短くしたら終わり。(一切会話なし) ひげそりも洗髪もない。(1800円) これは鹿児島弁で「つんばっかい」という。 「摘むばっかり」の意だ。 ちなみに、ひげを剃るだけ=「そっばっかい」 髪を洗うだけ=「あるばっかい」 整髪のみ=「なでちけばっかい」 |
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