2004年
 つぶやき

8/1
◆プール
 姿見で腹の出具合をチェックすれば
 うむ、このごろだいぶんスリムになったな。
 水着姿を人目にさらしても平気な感じだ。
 思えばもう長いことプールに行ってない。
 子どもをつれず一人で行くところじゃないからね。
 高齢者向けの水中歩行の会にでも出るか。

8/2
◆遅延
 翻訳の仕事が遅れて、すでに約束の日をすぎた。
 「本気でやれば7月には終わる」と踏んでいたが
 その「本気」がなかなか出てこずに8月。
 上京すれば仕事に没頭できる場所もないので
 もうしばらく鹿児島にいようか。
 家族から「早く帰ってきてね」の声もないし。

8/3
◆玄米
 米穀専門店に行って玄米を買った。
 じつは玄米なんて食べたこともないのだが
 白米が切れたのを機にちょっと実験。
 炊飯器の説明書どおりに玄米を炊いた。
 できあがりはなんとも「ビミョー」な食感。

8/4
◆すりこぎ
 ネット検索で玄米の炊き方のコツを学ぶ。
 100円ショップですりこぎと金網のザルを買い
 これで玄米をゴシゴシこすった。
 玄米にキズをつければおいしく炊ける……
 はずだが、労力のわりには、って感じ。

8/5
◆息切れ?
 インドネシア行きの航空券の件で街中に出る。
 炎天下、久しぶりに自転車をこいだせいか
 あるいは急に涼しい部屋に入ったせいか
 あるいは事情を知らぬ店員を相手にしたせいか
 立って話をするうちに息が切れてくる。
 終わって外の暑い空気に触れると元気回復。

8/6
◆学長交渉
 組合が出した諸要求への回答を学校側から聞く。
 ぼくはデジカメで絵を撮る係だ。
 とりとめのない質疑の場面では
 記録した画像をみて退屈をしのぐ。

8/7
◆活性化
 まちづくり支援をめざす学生たち10人が
 勉強のために商工会議所を訪問した。
 ぼくは後見人というより、たんなる記録係として同行。
 企画産業部の人が1時間ほどレクチャーする。
 講話の後、学生が手を上げて、こう質問した。
 「街がどうなれば活性化したといえるのですか?」
 講師は「う〜む、ヘビーな質問ですね〜」と絶句。

8/8
◆しばらく留守するので
 冷蔵庫のなかのものを全部つかって
 昼食はゴーヤチャンプルー風の野菜炒め。
 大汗をかきながら食べた。
 今日から1ヶ月以上、鹿児島を離れる。

8/9
◆こむら返り
 真夜中、足の裏がつって目が覚める。
 ひさしぶりの現象である。
 4〜5年に1回ぐらいの頻度で起こる。
 小学生だったころ、父に教えてもらった解決法
 すなわち、布団のまわりをしばらく歩くこと。
 今回もこれでしのいだ。

8/10
◆自分用の空間
 子どもたちには部屋があるが、ぼくの部屋はない。
 いま、子どもたち3人はほとんど家にいない。
 さびしいような気もするが
 おかげで自分の座るイスと机がキープできた。
 おまけにエアコンまであるから
 作業効率も先日までよりアップしたぞ。

8/11
◆フランス行きの航空券
 10月にはフランスに行く用事がある。
 鹿児島発着の航空券を買いたい。
 マイレージも貯められる「JAL悟空」にしようと
 ネット予約にとりくめば、値段がそのつど違う。
 為替相場の変動のせいだろうか。
 なんだか不可解だが、値段はだんだん上がっている。
 15万円台だったのが、いまでは16万6千円。

8/12
◆外に出る
 犬の散歩のときだけ外出する生活。
 短パンに革靴という姿も変なので
 お散歩用のサンダルを買いに行く。
 原チャリに乗ろうとしたら、エンジンがかからぬ。
 家族は原チャリを使わず、放置してきたからだ。
 4年前に買ったのに走行距離3千キロ。

8/13
◆孤食
 奥さんは日直で出勤した。
 家の中にはもう誰もいない。
 冷蔵庫から食材をひっぱりだして
 一人でお昼を準備し、一人で食べる。
 なんだ、鹿児島にいるのと変わんないじゃない。

8/14
◆再就職
 知りあいの女性が離婚しそうだ。
 幼児二人をかかえて自立しなければならない。
 もと普通のOLで、いま専業主婦だから
 この時期、再就職もままならぬ。
 などと高い立場で評論しかけて、ふと気づく。
 再就職に役立つ技能や「芸」をもたぬ点では
 ぼくも同列ではないか。

8/15
◆デイケアはお休み
 奥さんは演劇鑑賞で朝から外出。
 ぼくはバーサンとふたりで留守番だ。
 バーサンはぼくが誰だか、もうわからない。
 それでもぼくのつくったチャーハンを完食。
 昼食後はずっと居眠りをしている。

8/16
◆アテネ五輪
 真夜中に放送されるサッカーの試合を録画し
 息子はそれを朝、アルバイトに出かける前に観る。
 朝の6時ごろ、ぼくもおつきあいの形で起床した。
 奥さんも加わり、親子で「心を一にして」観戦。

8/17
◆夜食
 あ〜、何ヶ月ぶりだろうか。
 いけないことと知りつつ、夜食。
 おまけに、このごろ塩分にも無頓着になりつつある。

8/18
◆てげてげ
 ものごとはアバウトに処理しよう、の意。
 漢字で「大概大概」、沖縄では「てーげー」と伸びるらしい。
 鹿児島にわずかに残る南国の美風。
 ぼくの学校の教員たちにはそれがない。
 事務職員以上に小役人的。
 インドネシアでの異文化体験授業の引率の件で
 ぼくは学会の用事で、途中参加の計画だったが
 急に「それはまかりならぬ」とされた。
 引率教員の一人が途中参加 or 帰国した例は
 これまで多数あり、問題なかったはずだ。
 しかし、今年は妙に厳格。
 もちろん厳格な方が「正しい」けれども
 それで正義漢面をされると、なんだか鼻白む。
 ぼくは9月3日の学会理事会に出られず
 来週、8月25日には鹿児島にもどらねばならない。

8/19
◆理想の体重
 当面の目標値67キロまで下がった。
 高校生のころの64キロが理想かもしれない。
 ちなみに大学生のころは58キロ。
 粗食+不摂生で、年中貧血気味だったな〜。

8/20
◆ふれあい
 人と体を接触しあうような運動はしない。
 テレビで五輪の柔道を観て、そう気づいた。
 力のかぎり人と取っ組み合ったり
 投げあいをしたり、なんてのはもちろん
 子どもとジャレて遊ぶのも、たえて久しい。

8/21
◆ Tempus Fugit.
 一橋大学図書館内に掲げられた標語である。
 意味は「時は飛ぶ」=「光陰矢の如し」
 あるいは「少年老い易く……」か。
 昔は感心させられたが、今はイヤミな感じ。
 言われんでもわかっとるわい、と言いたい。
 閲覧室には、夏休み中でもけっこう人がいる。
 ぼくも「学外者」のカードを首に下げ
 書架のあいだをうろつく。

8/22
◆添い寝
 明け方、ふと目を覚ませば、傍に人がいる。
 いつのまにやらバーサンが来て寝ている。
 ひえ〜っ、ぼくは気色悪さに飛び起きた。

8/23
◆翻訳が済んで
 レイモン・アロン『マルクスのマルクス主義』の
 経済学部分の翻訳を担当していた。
 遅れに遅れていた作業だが、ようやく終了。
 26日からのインドネシア旅行に間に合った。
 2人の共訳者にはメールでデータを渡す。
 さて、これからはブルデュー批判の原稿執筆だ。
 3週間のインドネシア滞在中の仕事か?

8/24
◆引け時
 昨日から奥さんは「教員研修」だ。
 市ケ谷あたりの施設で五日間続けられる。
 中学校の教員は大変よ、とこぼしながら
 研修自体は苦でもなさそう。
 というわけで、家には誰もいない。
 ぼくの夏休みも今日で終わりだ。

8/25
◆ホテルの予約
 10月フランスに行き,ナンシー市で5泊する。
 学会(コロキウム)に参加する他の日本人は
 一泊150 Euro(2万円)級に泊まる。
 ぼくの安ホテル好みは仲間内で知られており
 「斉藤さんは別でしょ」と既に折り込み済み。
 んで,ネットで40 Euroのホテルを予約した。
 同じホテルが,英語系の予約サイトでは49 Euro
 フランス語系のサイトで40 Euroだった。

8/26
◆インドネシアへの旅
 ソウル経由で、今夜遅くバリ島に着きます。
 朝、初めて聞かされたことによれば
 今回、バンドン市での宿泊はホームステイ。
 てっきりホテルだとばかり思っていたが
 民家の場合はインターネットが使えるかどうか。

8/27
◆Bali Hilton Hotel
 すてきな5つ星ホテルだが、電話がひどい。
 ベッドサイドの電話をひっぱったら線が切れた。
 きゃしゃな造りだ。
 さきほど修理してもらって、これを送信。

8/28
◆クタ(バリの繁華街)
 これまではいつもクタの安ホテルに泊まってきた。
 久しぶりに来て、クタの両替屋で円を交換したが
 例によって、額をごまかそうとする。
 懐かしいともいえるが、やはり不愉快。

◆ケンチキ
 インドネシアに来たら絶対食べたかったもの。
 ケンタッキーフライドチキン。
 味は日本とかなり違う(と思う)。
 ご飯が添えられるし、そして野菜スープも日本にはない。
 肉2ピース+ご飯+コーラで2万ルピア(300円)。
 野菜スープは4500ルピア(70円)。
 客の少ない店の片隅で一人しみじみと食す。


8/29
◆ホテルの朝
 おかゆ(ブブール・アヤム)がおいしい。
 ホテルでの朝食はこれだね。
 部屋に戻れば、つぎつぎに人が来る。
 ベッドメイキング、風呂掃除、冷蔵庫チェック
 ベランダの花への水やり、と係はすべて違う。
 最後に「Everything OK ?」とか聞く係の人が来る。
 落ち着いてトイレに行くヒマもない。

◆英字新聞
 28日付のThe Jakarta Post はタメになる記事が多かった。
 一つは Alison Wolf (King's College of London) の論説。
 教育の普及は経済発展と無関係だという。
 例1)エジプトは70年〜98年に中等教育を32%から75%に上げ
 大学進学率も二倍にしたのに、貧困度は変わらず。
 例2)スイスは豊かな国だが、大学進学率は西欧諸国で最低。
 この人の本を読みたくなったので、ここに記す(備忘)。
 Does Education Matter? Myth about education and economic growth.

 もう一つは大学都市ジョクジャカルタについての記事。
 有名な国立ガジャマダ大学が入学定員を増やしたため
 私立大学が軒並み経営不振に陥っているという。
 しかもこの街は性の乱れとドラッグの拡がりで知られ
 親たちもそこには子どもを行かせたがらない。

 三つ目の記事は、大学の新学期の行事について。
 インドネシアでは上級生が新入生にシゴキを与える。
 昨年はこれで4人が死んだそうだ。
 野蛮な風習だ、と筆者(バークレーの客員研究員)は嘆く。


8/30
◆ホームステイ
 2週間におよぶホームステイが始まった。
 家族との夕食も気詰まりだね。
 元銀行員のオヤジと英語で話せば、奥さんが理解できない。
 大きい息子と娘がいるが、そろって無口。
 しかし、小さいながら客用の部屋があり
 ドアの横にはトイレ(水浴場を兼ねる)もある。

8/31
◆インテンシブ・コース
 バンドンの国立パジャジャラン大学は
 日本語教育でけっこう有名な大学だが
 日本人向けのインドネシア語コースも
 その先生たちが運営してきた。
 ところが今年からシステムが変わった。
 講師以上は総入替えだ。(内紛か?)
 初学者を相手に、ほとんどインドネシア語のみの授業。
 しかも、朝3時間、午後3時間とびっしり。
 昨年までの遊び半分お気楽モードは一掃された。
 良いような、悪いような。

過去の記事
1998年
1999年
2000年---------10-11-12
2001年---------10-11-12
2002年---------10-11-12
2003年---------10-11-12
2004年------

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