つぶやき |
◆マッサージ うちの学校の裏に県立盲学校がある。 そこの生徒のマッサージ実習のために ぼくらはときどき体を貸すよう要請される。 無料で体をもんでもらって喜ぶ者が多い。 ぼくは肩など凝らないタイプなので 身を委ねて陶然としている人がうらやましい。 |
◆人生相談 男子学生が悩んでいた。 日本を飛び出して何かをしたいのに 彼女を「捨てる」ような悪人にはなれない。 この種の「善人」はこれまでも数人見てきた。 彼らは今おだやかに鹿児島で暮らしている。 それはそれでうるわしいのだが 夢を捨てたっていう思いは残っているだろうな。 しかし、いずれにせよ正解はないし ぼくも人に道を説くガラじゃない。 |
◆むだ飯 昼間部のゼミ運営はうまくいかない。 語りたいものをもたない教員と 聞きたいものをもたない学生の組み合わせで 双方にとって不快な時間をともにしている。 1回くらいはサービスにと、昼食会を開いた。 しかし、やはり互いに話すことは何もない。 |
◆城彰二 中越地震被災者を励ますチャリティ・サッカーで 往年のスター選手、城彰二の顔を久しぶりに見た。 べつにファンだったわけではないが 懐かしさで、少しウルウルしてしまったよ。 城の顔は、かつて公共ポスターによく用いられ 鹿児島県内のあちこちで見られたものだ。 |
◆逆 Switch WindowsのノートPCを買うべき理由を探してきた。 2ちゃんねる、その他の掲示板を読んでも 決定的な理由が見つからない。 マックではAccess というソフトが使えないとか PowerPoint のレイアウトが乱れるとか まあ、その程度のことなら Switch の必要性は低い。 i Book より安価なノートPCもなかなか見当たらず それやこれやで当初の意欲は薄れつつある。 |
◆存在理由 鹿児島大学は奄美にサテライト教室を開くなど 地域へのサービスも何だか本気っぽいぞ。 われわれ(県立短大)の出番はますますなくなる。 かつて鹿児島大学がボーっとしている間に 先回りしてやっておくべきことがらを 次々とおさえられているような気がする。 わが組合の執行委員どうしの雑談でも 県立短大の存在理由がまだあるかどうかが話題に。 |
◆左手首のねんざ 転倒したときはそれほど痛みを感じなかったが 数時間後、痛くてたまらなくなった。 自転車で必死に帰宅したものの 右手だけでは夕食の準備ができない。 しかたなく調理不要の刺身を買いにスーパーに走る。 ところが刺身はラップをはがすのに苦労する。 トレイを口にくわえ、右手ではがした。 お茶碗も持てず、ご飯をよそうのも食べるのも難儀。 食器洗いは放棄せざるをえない。 パソコン入力も片手で。 |
◆講演のもよう 先月末の公開講座でのスナップ写真をもらう。 壇上でしゃべるぼくの写真6枚をみると いずれの場面でもぼくは目をつぶっている。 あれれ、ぼくはしゃべるとき目をつぶるのか? 知らなかったよ。 |
◆カップ麺 塩分制限のため、ずっとカップ麺を食べずにきた。 しかし、夕方の会議が長引いたため 夜の講義の前に、とうとう戒を破った。 久しぶりゆえもっと感動するかと思ったが 全然おいしく感じなかった。 味覚が変わったのだろうか。 |
◆沖永良部島再訪 港近くの商店街を調査するためだ。 昼前に着いたので、町の図書館に行く。 今は廃れた年中行事について調べる。 まちおこし関係の話題にしようと思ったのだ。 しかし、あとで商工会の事務局長に聞くと 60歳代の彼でさえ昔の行事をよく知らない。 島尾敏雄が「南島エッセイ」に書いているとおりだった。 奄美には文化遺産的なものが全くない…… |
◆居酒屋 これまでも飲み屋に一人で入ったことがない。 しかし、地元の人から「深い」話が聞けるかもしれないので 勇を鼓してノレンをくぐる。 カウンター席に常連客のオヤジ二人がいた。 硬貨の裏表をあてる「賭け」に誘ってくる。 とても、ゆっくり話をする雰囲気ではない。 ビール1本を飲んで、あわてて退散した。 |
◆島の人々 たくさんの人に出会い、なかには不親切な人もいたが びっくりするほど親切な人もいた。 土曜日の役場で日直をしていた青年は ぼくが「町内の老人に話を聞きたい」というと 移動用に自分の車を貸してくれた。 「返すときはガソリンを入れないで」といい 「ガソリンをくわない車ですから」と優しい心遣い。 老人のたまり場だと教えられた場所に行けば そこはすでに閉鎖して人影もなかったが 快晴の島をドライブできて、まことにけっこう。 青年の名は名越ハルキさん(和泊町総務課)という。 |
◆頭痛 夜、こめかみのあたりが痛い。 ぼくの頭痛は寝れば直るので、とにかく就寝。 しかし、明け方、目を覚ますとまだ痛い。 頭痛薬を飲んで、ふたたび横になる。 くも膜下出血だったらどうしよう、とか 不安を覚えつつも、すぐに眠ってしまった。 |
◆学者のふり 昔、小鳩くるみという童謡歌手がいた。 いまは英文学の先生で、NHK教育に顔を出す。 そこでの過剰なまでに地味な風体は 芸能人だった過去を隠すためか。 また、ニュースで一橋の前学長、石弘光の顔も見る。 税制調査会の長として大増税の不可避性を説く。 頭の悪そうだった助教授時代のイメージはそのままだ。 案の定、「全て」の意で「すべからく」などと言う。 この二人には何だかニセモノくささが漂う。 |
◆記憶喪失 明け方、布団の中で夢の続きを追う。 故郷=八女にいる親戚の顔が浮かぶ。 ところが名前が思い出せない。 同年のイトコの名前は出てきたが その兄や妹の名前が出てこない。 愕然とした。 過去の記憶が脳内で少しずつ消去されている。 |
◆蒸す 沖永良部島の銘菓「ゆきみし」は日持ちが悪い。 冷凍して、食べるときに蒸せばよいと聞いた。 ところが、その蒸し方がわからない。 その方面に詳しげな人に電話で尋ねたら 蒸し器を買いなさい、とつれない。 |
◆身の程知らず 1年生の女子学生が卒業後デパートに就職したいという。 「デパートで何をしたいの?」と聞くと 「受付に座りたい」 「何で?」 「楽だから」 「その仕事、ずっと続けられる?」 「いい齢になったら売り場に行ってもいいです」 と、彼女は乱ぐい歯を見せて笑う。 |
◆街宣車 指宿で日韓首脳会談が開かれているため 県外の右翼の街宣車もたくさん走る。 県外のものは類型的に軍歌を流すだけだ。 鹿児島の右翼街宣車はちょっと違う。 われわれがふだん見かける街宣車は 「鹿児島の市民のみなさん」と語りかけ 世の不正をあばく、といった内容の話をする。 声の調子もおだやかで、好感が持てる。 |
◆お歳暮 ぽんかんを恩師に送る。 ふと思い立っての、一種の気まぐれだ。 贈り物にメッセージは添えなかった。 これが先生の不興を買ったようだ。 ちょっと叱責の混じった返事をいただく。 何をやっても叱られるのは昔と変わらず。 |
◆学科の危機 夜間部への入学希望者が減ってきた。 定員割れが現実化しそうだ。 教員は一丸となって難局に立ち向かうべきだが FD(授業改善の研究会)にも 学科忘年会にも、教員の集まりは悪い。 それでも、ぼくが学科長のときよりは良い。 |
◆夜の訪問者 夜の9時半すぎ、家のドアを叩く者がいる。 ドアを開けるべきではない、と予感する。 「佐川急便です」ともいうが、怪しいもんだ。 夜間配達を頼むような知り合いはいない。 しかし、結局、用心しいしいドアを開ける。 すると「オゼキさんのお宅ですね」だと。 オゼキさんって誰だ? 隣人か? |
◆夜食 19時半、夜間授業の前、スーパーの弁当を食べた。 22時前に帰宅し、うどんを食べた。 ずっとダイエット気味に生活してきたが このごろはかなりゆるんでいる。 |
◆発想法 ブレーンストーミングなどをゼミで試みている。 夜間部の学生ならおもしろがるはずだった。 バカなことをしゃべっているうちに ひとりでに頭が良くなる方法だからだ。 ところが、学生たちはなかなか乗ってくれない。 むだ話では勉強にならないといった雰囲気。 教員一人がはしゃいでいる形である。 |
◆シネマ 年末の鹿児島市繁華街の雑踏を楽しむ。 映画館の中はガラガラなのもよい。 トム・ハンクス主演の「ターミナル」を観る。 善人物語で心を温めて外に出た。 |
◆浮世風呂 鹿児島市の大黒温泉は古くて小さい銭湯だが 市内では希少な100%かけ流しの温泉である。 午前中に行けば入湯料は230円だ。 ただし,客は近所の農民ばかり。 つまり,常連客ばかりなので,挨拶がうるさい。 入るときも出るときも声をかけるのが礼儀らしい。 その雰囲気を楽しめるかどうかがポイント。 |
◆早熟 昔の知り合い,的場昭弘さんの本を買って読む。 『マルクスだったらこう考える』(光文社新書)は いろんな意味で教えられるところが多い。 マルクスになりかわって現代を解読する…… という一種の「いたこ」遊びの企画だが 著者はけっこう本気でマルクスを代弁する。 彼は自分にその資格があることを「あとがき」で示す。 「私はマルクス界における《卓球の愛ちゃん》のような存在だった」 と,中学時代以来の読書歴で証拠づける。 見田宗介(元東大教授)の早熟伝説は有名だが 的場さんはそれを自分で言うんで困っちゃう。 |
◆夜回り 犬をつれて一橋大学の周辺をぶらつく。 10名ぐらいの老人集団に追い越された。 火の用心あるいは歳末警戒の一団らしいが 老人の男女が大声で語り合いながら歩くのみ。 老人とはいえ女性の笑い声がなまめかしい。 ジーサンたちも楽しそうである。 ぼくもそのうち老人会に入ってナンパしたい。 |
◆チャンネル権 幼い娘二人を抱え,離婚のせとぎわにいる女性が うちの奥さんのもとに身を寄せている。 幼子たちが家の中で遊ぶのはいいが ぼくが楽しみにしていた DVD 鑑賞ができない。 子どもらが寝てから,と思えば 深夜は奥さんが「冬のソナタ」を観るんだと。 同世代の友人たちと話を合わせるためらしい。 |
◆銀シャリ 鹿児島では玄米ばかり食べているが やはり白米の方がおいしいと思う。 上京して以来,食べ過ぎの日が続く。 |
◆大家族 大学の寮で暮らしている下の息子も帰ってきた。 夕食時には娘が恋人をつれてきた。 これにバーサンと例の母子3人も加わって 小さなコタツのまわりに人があふれる。 ◆奥歯のブリッジ |
◆休日診療 国立市の休日診療センターで歯を治す。 奥歯のブリッジは一部が欠けているので しっかり接着できないようだ。 「おもち食べられますか?」と聞くと 「用心しながら食べてください」の答え。 ◆パンク |
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