2005年
 つぶやき

2/1
◆焼き芋
 昼食は街中でと思うと、決めるのに苦労する。
 え〜い面倒!ってんで市役所の地下食堂にした。
 日替定食470円を食し、外に出たが物足りない。
 近くのデパート山形屋の前で焼き芋を買う。
 1本85円は安かったし、うまかった。

2/2
◆寿福
 めでたい名前の知り合いがいる。
 寿福さんは法政大学社会学部の教員だ。
 昔はヘーゲル左派の研究をしていた。
 最近はなぜかエコロジー方面へ走っている。
 その寿福さんが鹿児島の実家に帰省中で、会おうとのメール。
 彼がゼミ生と一緒にやってるNPOの話を聞きたいが
 鹿児島はあいにくの大雪で、会えず。

2/3
◆小汚いグラフ
 学内の『地域研究所年報』の編集をしている。
 InDesign で編集し、印刷所にサッと渡すのが理想。
 原稿は MS Word か Excel で作られてくるが
 Excel で作ったグラフの貼り付けに存外難儀する。
 こんなことは全部印刷屋にまかせるのが正しい。
 なのに一人で苦労してフーフー言ってるのは
 職人っぽい仕事が楽しいからである。

2/4
◆安宿志向
 日本航空のマイレージサービスで韓国へ行きたい。
 3月末は1万マイルで往復できるからだ。
 もちろんホテルは自分で探さねばならない。
 韓国通の同僚にアドバイスを求めたら
 銭湯に泊まるのが一番安上がりだという。
 ぼくは韓式の旅館を知りたかったのだが
 「斉藤さんはとにかく安いのがいいんでしょ?」と追い打ち。
 ぼくの貧乏趣味は周囲の知るところらしい。

2/5
◆肩こり
 長時間のDTP作業が続いている。
 プロ用のソフト InDesign にもだいぶん慣れた。
 手に技があれば、やがてくる失職にも耐えられる。
 最近は有名大学の教授でも再就職は難しい。
 それを思えばこその、連日のがんばりだが
 さすがに肩の辺りがかなり痛くなってきた。

◆言わずもがなのこと
 ぼくは教授会や学内の会議でけっこう発言する。
 なるべく不穏当で挑発的な発言に心がける。
 いつからこんな野卑な人間になったのだろう。
 このごろはそういうキャラを売りにしてるというか
 役割への過剰同調といった部分もある。
 おかげで、けっこう自己嫌悪に陥るのよ、後では。


2/6
◆上京
 家族から期待されている仕事がけっこうある。
 新しい中華鍋のから焼き(2時間を要す)。
 原チャリのパンク修理。
 パソコンや無線LANの不具合のチェック。
 そして犬の散歩。

2/7
◆一橋大学の東校舎
 大学通りをはさんで東西に分かれるキャンパスの
 東側に昔はクラブ棟と院生寮があった。
 学生時代4年間と院生寮での4年間を通して
 ぼくは貧乏臭い東校舎(総称)の中で生活してきた。
 その東校舎へ久々に足を踏み入れる。
 いまは立派な建物が林立し、フツーの大学っぽい。
 ぼくがなじんだスカスカ広々した空も消えた。

2/8
◆ InDesign と Excel
 誰もいない家の中で一人シコシコ編集作業。
 エクセルで作った表やグラフも
 PDF形式に変えれば貼り付けは簡単だが
 表やグラフの総数、およそ250。
 豆粒を箸でつまんで別の皿に移す作業に似ている。

2/9
◆7万アクセス
 7ヶ月弱をかけて1万の増分をえる。
 これまでとほぼ同じペースである。

2/10
◆熊の親切
 ロシアの諺というか成句で「ありがた迷惑」の意。
 森の中で寝ていた旅人の顔に蜂がとまった。
 親切な熊がそれを見て、蜂を叩いた。
 旅人の顔までグチャグチャにつぶれた。
 ぼくの「親切心」も人に迷惑をおよぼすことがある。
 相手が黙っていると、ぼくにはそれがわからない。
 だからずいぶんいい気になっていた。

2/11
◆イッセー尾形
 鹿児島での公演を観に行く。
 昔の作品「ビルのすきまに入った男」のような
 シュールな味わいのものはなかったが
 かなり笑わせてもらって気持ちよく帰宅。

2/12
◆理髪店
 聾唖の青年が働く床屋に行く。
 いつのまにか店が広くなり、従業員も増えた。
 めでたいと思う。
 ぼくを担当したのは若い女性で
 カタログのあちこちを指さして注文を聞く。
 初心者ぽいが仕事はていねいで感じがよい。
 肩までもんでもらって 1600円は安い。

◆ Ray
 映画館でレイ・チャールズの伝記映画を観る。
 評判の映画だし、休日の午後なのに、客は少ない。
 このゆったり感が鹿児島のいいところ。
 見渡せば、ぼくと同年配の客ばかりだ。


2/13
◆せせらぎの湯
 鹿児島市の北隣、伊集院町の温泉施設「花水木」。
 昼食もそこで食べようと出かける。
 細い山道の奥にあるが、客は意外に多い。
 食堂も順番待ちだった。
 露天風呂から川が見えるのがここの売り。
 深めの湯船につかってシミジミとする。

2/14
◆「ボーン・スプレマシー」
 米映画「The Bourne Supremacy」(2004) を観る。
 この映画は昨年の夏、インドネシアで上映していたが
 ストーリーが複雑そうなので帰国して観ることにした。
 インドネシア語の字幕じゃ、ね〜。
 じっさい主人公はドイツ語もロシア語も使うのだ。
 やっぱり日本語字幕つきの方で正解だった。
 それにしてもインドネシアより封切が半年遅いのはなぜ?

2/15
◆万年筆
 紙にひたすら字を書く習慣を失ってすでに久しい。
 ふと立ち寄ったデパートの文具コーナーで
 万年筆をみて懐かしくなった。
 書きたいことや書くべき用事など何もないのに
 むしょうに万年筆で字を書きたくなった。
 机の奥から、かつて愛用した万年筆をとりだす。
 しかし、インクが固まって使い物にならない。

2/16
◆CGI(Common Gateway Interface)
 娘が人のために作成・更新している Web Page に
 自前の掲示板(BBS)を設けたいという。
 現在は無料レンタル掲示板を用いているが
 動きが鈍いし、広告がつくのも不快らしい。
 CGI という仕組みを使えば自前の BBS ができると
 ぼくが解説したら「んじゃ作って」と頼まれた。
 ぼくはすでに経験があるので、お安いご用のはずだった。
 ところが、何度試みても失敗する。
 もともと仕組みを理解しているわけでもないから
 失敗の原因もわからず、立ち往生。

2/17
◆ 100円寿司
 入試関連作業などで夕食をつくる時間もなく
 久しぶりに回転寿司の店に行く。
 ところが5皿食べたらもう満腹だ。
 ずいぶん少食になったものだ、と思ったが
 5時頃おにぎり2個食べたのを忘れていた。

2/18
◆岸辺のアルバム
 93年の水害のとき家族のアルバムを泥の中から救い出した。
 写真は水洗いして乾かしただけで未整理のままだ。
 写真ごとのコメントが書かれた台紙はもはやない。
 記憶力がしっかりしているうちに復元せねば
 と夜中に思い立ったが、またすぐ眠りに陥る。

2/19
◆アウトサイダー
 コリン・ウィルソンの自伝みたいな本を読んでいる。
 『発端への旅』と『超読書体験』、いずれも文庫本だ。
 彼の代表作『アウトサイダー』はぼくも昔読んだので
 しみじみとした懐古気分にひたっている。
 とはいえ『アウトサイダー』の内容は全然覚えちゃいない。
 今もそうだが、知的流行に遅れちゃいかんという
 ミーハー的な読書を重ねてきた。
 すべての頁をめくって「読了」と称してきた。
 しかし齢も重ねたおかげで、今は中身も少し味わえる。

2/20
◆ベンチャービジネス
 夜間部ゼミ生の新年会に出る。
 うちのゼミで起業しようという話で盛り上がる。
 思った以上にみなが積極的なので驚いた。
 ひょっとしたら駒が出るかもしれない。

2/21
◆くりからもんもん
 鹿児島市から15キロほどの山中にある「渓谷苑」は
 入湯料+バイキング料理=840円と安い。
 バイキングといってもゴーヤチャンプルーとか
 ナスの煮浸しとか肉じゃがなど家庭料理ばかり。
 ま、そういうのも田舎の味わいだ。
 温泉施設も古くて小汚いが、客は多い。
 一人、立派な入れ墨をしたオヤジがいた。
 顔はまったくの百姓面なのでバランスが悪い。

2/22
◆全館禁煙
 うちの学校も建物内は全面禁煙となったが
 それは屋外に喫煙場所を定めるのとセットだ。
 場所をどこにするかが議論となっている。
 ぼくはタバコをやめて久しいので
 テーマ自体に興味がなく、ど〜でもよい気分。
 一方、嫌煙家が煙害を力説するさまは
 小学校の学級委員会レベル。
 凡俗な正義を唱えて鼻をふくらませている。

2/23
◆無駄足
 町外れまで運転免許証の更新に行く。
 写真映りをよくするため温泉に寄れば
 大型銭湯「いろはの湯」は定休日で閉まっていた。
 交通安全センターは人であふれる。
 長蛇の列に並んでお金を払い、更新の窓口に向かう。
 ようやく窓口に到達したら
 ぼくは受付期間より2日早く来すぎたと言われる。
 お金の払い戻しを受けて、むなしく退散。

2/24
◆シネプレックス
 アミュプラザ(JR鹿児島中央駅ビル)で
 米映画「アレキサンダー」を観た。
 夜9時からの上映なのでチャリンコで行く。
 映画の終了時にはバスも電車もないからだ。
 映画館は新しく、音響が自慢のようだが
 それは単純に音がでかいということ。
 音量はほとんど不愉快の域に達する。

2/25
◆一日乗車券
 ちょっとした会議のため鹿児島大学に行った。
 車での入構は面倒なので、いつもはチャリで行くが
 あいにく朝から大雨。
 市バス・市電の一日乗車券を買った(600円)。
 これがぼくの貧乏性を刺激する。
 つまり、やたらに乗り降りをしたくなる。
 気まぐれに降りて、気まぐれに焼き芋を買う。

2/26
◆老後の暮らし方
 鹿児島の県立図書館は近くにあるが
 使い勝手というか、居心地は良くない。
 市立図書館は楽しそうだが、行くのに不便だ。
 老後は図書館の近くに住んで一日中遊びたいので
 市立図書館の周辺を今から物色しようか。

2/27
◆金属製ラック
 自炊の日常化により調理道具も増えた。
 また、根菜類は台所の床の上に置かれている。
 プラスチック製トレイなど、ゴミもたまり
 台所で動けば必ず何かが足に当たる。
 それらを整理するために組立式3段ラックを買った。
 ゴムハンマーをつかって夜中に組み立てた。

2/28
◆過保護
 3月中旬に息子が鹿児島に来る。
 何かの調査とかで、1週間ほど滞在する。
 ならば、家のトイレも改造すべきかと思われた。
 つまり、ウォッシュレット化である。
 あれは麻薬みたいなもので
 慣れると無しではすまされなくなる。
 しかし、工事する時間的余裕もなさそうだから
 息子にはしばらくガマンしてもらおう。

過去の記事
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1999年
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