2005年
 つぶやき

4/1
◆鼻茸
 ひさしぶりの鼻づまりで、寝苦しい。
 もともと鼻の中にポリープがあり
 鼻づまりしやすい体質ではある。
 手術しちゃいたいような気もするが
 ふだんはさほど苦しくないので放置している。

4/2
◆養生
 不思議なもので、また発熱。
 この1週間、ほとんどサナトリウムにいるみたいに
 体に無理なことをせず、ひたすら養生してきた。
 だからエクスキューズの種もない。
 別にだれかに謝る必要もないんですがね。

4/3
◆千葉の田舎町
 一人暮らしを始めた息子の部屋を訪ねてみる。
 隣のカラオケバーとは壁一枚で隔たるのみ。
 夜の騒音の分だけ家賃が安いという。
 なかなかすてきな環境である。
 基本は自炊だそうで、冷凍庫にご飯があった。
 母親はそれをみて、感涙にむせぶ。

4/4
◆肺炎?
 一日おきに熱が出る。
 薬を飲まなくても、熱はひとりでに下がる。
 んで、治ったかと思うと、また発熱のくりかえし。

4/5
◆予感的中
 病院に行ったら「肺炎」と診断された。
 5日に鹿児島に帰る予定だったが止められた。
 できたての病院で、内装も未完成だ。
 物置のような「処置室」で点滴を受ける。
 これから数日、点滴のため、ここに通わねばならない。

4/6
◆一人ぼっち
 近くのレンタルビデオ屋は火曜日がサービスデー。
 病院からの帰り、DVD(1本130円)を6本借りた。
 誰もいない家に戻り、こたつで過ごす。
 夕方まで誰も帰ってこないのだ。

4/7
◆欠席
 小学生のとき、風邪か何かで学校を休んだ。
 休めば、その日の学校での出来事に立ち会えず
 大事な場面を見逃すような気がして
 ひとりフトンのなかでやきもきした。
 恥ずかしながら、いま、少し似たような気分。

4/8
◆東京ER・府中
 バーサンが通っているデイケアセンターから電話で
 バーサンが 39.4度の高熱だという。
 病院に連れて行くので「ご家族の方も」といわれる。
 家には誰もおらず、ぼくが行くしかない。
 都立の府中病院は、幸い、ご近所だ。
 原チャで「たまらん坂」を登れば5分でつく。
 この病院は多摩地区の救急センターでもある。
 テレビ番組の影響か、表示は「ER」の赤文字。
 院内でも壁のあちこちに大書されている。
 ちょっとカッコ良いが、これで一般の人にもわかるのか?

4/9
◆寝息
 バーサンはデイケアを休み、家で寝ている。
 熱はあまりないようだが、ずっと唸っている。
 ときどき唸り声がやみ、静かになる。
 フトンが軽く上下しているので、死んではいない。

4/10
◆桜満開
 国立駅前の大学通り 1.5 km、その先のさくら通り 2 km
 いずれもみごとな桜並木がアーチをつくる。
 病気で鹿児島にもどるのが遅れたおかげで
 20年ぶりに国立の桜を楽しむことができた。
 最近は桜の木、一本一本が管理されているという。
 昔をはるかにしのぐ花のボリューム感がその成果だ。

4/11
◆パソコン故障
 鹿児島にもどったが、研究室のマックが動かない。
 2002年製の PowerMac G4 (Quicksilver 933MHz)だ。
 アップルのサポートセンターに電話し
 引き取り修理を頼んだ。(料金5万1450円)
 最悪の場合はハードディスクが初期化される。
 全データが消えてしまうなら修理の必要もないのだが
 修理に出さなければ故障の程度もわからない。

[付記]
 機械はリース会社のものだった。
 したがって、勝手に修理に出してはいけない。
 後日、リース会社が引き取って修理するとのこと。
 う〜む、まだるっこい。


4/12
◆にあがり(にやがり)
 図書館で週刊誌『アエラ』の少し古い号(4/11)を読む。
 久留米がホリエモンなど「異能の人」を輩出するのは
 一帯が「にあがりもん」の多い地域だからだという記事。
 そうそう、八女弁では「にやがり」といったな〜。
 「ふざけたことをするやつ」の意だ。
 小学校では先生から「斉藤、にやがるな」と叱られ
 しょっちゅう黒板の横に立たされていた(思い出)。

4/13
◆内蔵電池
 故障したパソコンをリース会社が引き取りに来る前に
 ネット検索で「電源トラブル」の一対処法を探し当てた。
 内蔵電池の横の小さなリセットボタンを押せ、という。
 実行してみると、立派な起動音とともに動き出した。
 いとも簡単な話であった。
 リース会社には「問題解消」と伝える。

4/14
◆看護専門学校
 15キロほど離れた山奥にある看護専門学校に行く。
 これから半年、非常勤講師をつとめる。
 専門学校で教えるのは初めてのことだ。
 100分講義の途中、休憩を入れたら
 気楽に話しかけてくる生徒が数名いた。
 1回目から距離感がないのも初めての体験。
 つまり、あちらの方が上手(うわて)ってこと。

4/15
◆アナル
 お尻の内側に少し異物感を覚える。
 昔懐かしい内痔核(いぼぢ)か、と肛門科に行く。
 医者に触診でさんざんグリグリされた。
 内視鏡による画像をモニターで見る。
 カメラが外に出る瞬間の画像は少し恥ずかしい。
 で、医者が言うには「べつに問題ありませんね」。
 「薬は?」と聞くと「薬も不要です」
 お尻をいじくられた感覚だけがおみやげ。

4/16
◆しごと
 本屋に行けば知人たちの本が新刊コーナーに並ぶ。
 また、郵便で論文の別刷りが送られてくる。
 一方、ぼくは早寝早起きの「正しい生活」を営みながら
 ああいうふうな「形になるしごと」はしていない。
 知人らの「しごとぶり」と生産力に、ちょっと焦ったりする。

4/17
◆おフランス料理
 新しい教務補助員を歓迎する宴会が催される。
 学科長の趣味で場所はフランス料理店だ。
 和風というか、ヌーベルキュイジーヌというか
 献立は上品で、配膳の手順もまだるっこい。
 客(われわれ)の大半は野卑なオッサンだから
 むしろモツ煮込み+焼酎の方がお似合いだったな。

4/18
◆そうめん流し
 むしょうにそうめん流しが食べたくなった。
 南の開聞岳ふもとの店が有名だが遠すぎる。
 近場といえば、15キロほど北の伊集院町に
 露天風呂とセットの店「花水木」がある。
 ところが休日は超満員で、なかなかありつけぬ。
 待たされている間に文庫本一冊を読了した。
 本宮ひろ志の自伝『天然まんが家』(集英社)ですけどね。

4/19
◆レンタルビデオ
 夕食用の買い物のついでにビデオ屋に寄った。
 鹿児島ではいまだに1本 390円だから驚く。
 国立市では1本 230円、火曜なら130円だからね。
 問題は料金ばかりではない。
 品揃えも俗受けする娯楽映画がほとんどだ。
 悲しいことに、うちの学校の図書館が貸し出す DVDも
 また県民交流センター内のビデオブースでも同様。
 つまり、鹿児島ではマイナーなゲージツ系は味わえない。

4/20
◆売り込み
 2部のゼミは「学生起業」をテーマにしているし
 1部のゼミは「コミュニティ・ビジネス」だ。
 県の商工会連合会の広域指導員に知り合いがいるので
 ゼミ活動を商店街活性化にリンクできないかどうか
 相談しに行った。
 数年前までは、むこうから地域調査の依頼などがあったのに
 最近はとんと御無沙汰ゆえ、こちらから出向いた。
 不景気のときは教員も外商に励むのである。

4/21
◆定食
 昼は非常勤で出かけた山中でソバ定食。
 夜は街中で開く2部ゼミの前に居酒屋で焼魚定食。
 いずれも塩味が強すぎて、あまりおいしくない。
 ずっと減塩生活をつづけているせいで
 塩加減だけには妙に厳格になり
 たいていのものをマズく感じてしまう。

4/22
◆タウンウォッチング
 1年のゼミ生をつれて「ご近所」視察に出かける。
 テーマは今年も桜島フェリーターミナルだ。
 建物は豪華なのに、中の店舗はさびれている。
 その「不思議さ」を学生に考えさせる。
 10名余の学生とともに周辺をウロウロし
 最後は街中にもどってケーキ屋に入る。
 600円のケーキセットをふるまって締めくくる。

4/23
◆パンフ
 大学案内パンフや2部学生募集パンフについて
 学科の教員会議で議論する。
 しかし、美意識に関わるものは全体の議論になじまない。
 最大公約数的というか凡庸にまとまるのがオチ。
 もちろん、責任を分散させるのが議論の狙いなんですがね。

4/24
◆スーツ
 学生自治会主催の新歓合宿にフラフラと参加する。
 卒業したてのOGも数名参加していた。
 団体行動には参加せず、連中とダベっていたら
 「斉藤先生はスーツの方が似合う」といわれ耳がピクつく。
 そうそう、うちのタンスにはスーツが数着眠っている。
 何かの機会に安売り店で買ったものばかりだ。
 めったに着ないので持っていることすら忘れ
 似たような紺色系ばかり買い足してしまった。
 OGたちの甘言に乗じ、今後はスーツを普段着にしようか。

4/25
◆バーゲン
 チラシを見て大型電器店のバーゲン会場に行く。
 13個限定のコードレスアイロンがお目当てだ。
 10時の開場時刻よりも早く行ったのに
 限定商品購入の整理券はすでに払底。
 たしかに会場の入口は長蛇の列だ。
 せこい貧乏人だらけじゃないか、と
 口の中で毒づき、うつむきかげんに立ち去る。

4/26
◆惨事
 尼崎の列車事故のニュースをテレビで見る。
 十数時間ぶりに救出され、病院に運ばれてきた青年に
 父親が息子の名を呼びつつ「がんばれ」と叫ぶ。
 なんだか泣いちゃったよ。
 でも、ぼくがその父親だったら
 「がんばれ」とか叫ばないような気がする。
 ただ口をハフハフするばかりだろう。

4/27
◆日程管理
 27日(水曜)は夜間部のゼミの日だ。
 ゼミはようやく盛り上がりつつあり、楽しみでもある。
 ところが27日〜28日は宮崎出張の日だった。
 同行する教員に言われて、前日ようやく気づく。
 宮崎行きをキャンセルすべきかと悩んだが
 ゼミは後で挽回可能と考え、休講にした。

4/28
◆シーガイア
 まず日南市で王子製紙工場を見学した。
 宮崎市でのお泊まりはあのシーガイアだ。
 といっても、ホテルではなくコテージの方。
 ホテルはいまシェラトンが経営しているが
 のぞいてみると客の姿はまばら。
 コテージはさらに客が少ない。
 閉鎖される前に利用できてよかった。

4/29
◆料理教室
 中央公民館の「男性料理入門」には落選した。
 応募者多数というのがまず信じられない。
 世の中にヒマな男性がそんなに多いとは知らず
 5月から金曜の午前中は「料理講座」と
 スケジュールに組み込んでいたのがパーだ。

4/30
◆塩分摂取
 OG(2年前の卒業生)の飲み会に参加した。
 出てくる料理はいずれも塩味がきついけど
 平気でどんどん食べてしまった。
 思えば、ここ数日はすべて外食ばかり。
 二日間の宮崎旅行もあったし
 5月の連休に備えて冷蔵庫を空にしたからだ。
 連休中も、塩分を控えるポリシーは守れまい。

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