つぶやき |
◆一家四散 末の息子が帰宅したが,一泊のみで去る。 いま家にいる長男もまもなく独り立ちする。 離散するのが家族の成長の常態,とはいえ 父親はもともと一人離れて暮らしているせいか よけい家族の離散には感傷的になる。 |
◆老犬 もう13歳だから,うちのバカ犬もかなり高齢だ。 谷口ジローの名作漫画『犬を飼う』(小学館)を読むと 老犬とつきあうのは重たくて,悲しい。 それを思って,ついしみじみと,いつもより長く散歩。 |
◆箱根駅伝 ふだん,こんなのは見ないのだが,ふとテレビ中継を見ると 一人の走者(順天堂大)がフラフラと蛇行をはじめ ついにはほとんど足がとまりかける。 脱水症状らしい。 次の走者にたすきを渡さないとチーム全体が失格だ。 この走者(主将でもある)は責任感のみで走り続ける。 見ていて,こちらの心臓まで苦しくなる。 |
◆DVD作成 1986年,つまり20年前のビデオをダビングする。 ビデオカメラを購入したばかりの頃の画像だ。 i Movie と i DVD という二つのソフトを使えば 複製のディスクを作るのはさほど難しくない。 ただし,それは何の芸もない複製の場合で ちょっとした芸を施そうとすると時間がかかる。 |
◆つん読 なじみの古本屋に立ち寄って本を買う。 しかしなあ,読書スピードは昔より落ちている。 斜め読みの作法には磨きがかかったものの それにも増して本を手にする時間が減った。 今じゃ,何かというとパソコンの画面を見ている。 おかげで買った本も全部は読めなかったりする。 |
◆青汁 鹿児島の地元ラジオのCMコンテストに応募し 入選はできなかったが,抽選には当たった。 缶入り緑茶1ダースと,甘藷若葉末60袋。 後者は薩摩芋の葉を粉末にしたものだそうだ。 何だかパッとしないな〜。 |
◆サーバーが故障 先月から別サイト用に借りているサーバーがダウンした。 このサーバは画像付きの掲示板CGI が存分に使える。 しかも作動が軽快な上にレンタル料も安い。 借りて正解と思っていたら,1月5日に故障。 あちらのハードディスクが死んで,データも消えた。 掲示板に載せた記事などは画像もろとも失われた。 やはり「安かろう悪かろう」ってことか。 |
◆乾燥肌 尾てい骨あたりの皮膚がかさかさしてきた。 ネットで検索したら「皮脂欠乏症」らしい。 原因は空気の乾燥・加齢・頻回の入浴・電気毛布などで あれれ,思い当たることばかりではないか。 今日も温泉に行こうと思ったのに,それは逆効果だと。 |
◆湯之元 鹿児島市から北へ約30キロの温泉地へ行く。 小さな銭湯がたちならび,入湯料150円。 東シナ海に面した浜辺も近いから ここらへんに住むのもおもしろいかな。 なんて,老後のことまで考えたりした。 数年前このあたりで高齢者の意識調査をしたので 住民どうしが妙に仲が悪いことは知っている。 新住民と旧住民,そして旅館経営者と一般の商店主 それぞれのあいだにわだかまりがある。 それを思うと,あんまり暮らしやすくもなさそう。 |
◆活動実績 学内の広報誌に各教員の「昨年度の活動実績」が載る。 その原稿を出せ,というのである。 ふりかえれば昨年度は論文のようなものが1本のみ。 年賀状によれば,友人たちはそれぞれがんばってる。 短文・随筆も含めると年間60本ってやつもいる。 そこまで華々しい人間はただ忙しいだけなんだろうが 1本のみってのは犯罪的に怠惰なのかも。 |
◆肩こり 元来,肩こりとは無縁の体質である。 なのにここ数日,左肩がこり,微妙に痛い。 歯のかみ合わせが悪いとき発生するような痛みだ。 しかし,今回はこれといった原因が見当たらない。 |
◆ブリッジ 深夜,板チョコを食べていたら奥歯のブリッジが外れた。 予兆もなく突然という感じだったが 最近の肩こりの原因はこれだったのか。 |
◆キーボード ちょっとお高いが「プロ用」を買った。 Happy Hacking Keyboard Pro (2万9千円)だ。 人のいう,その「ものすご〜い良さ」はまだ分からぬ。 最初つまづいて,泣き泣きメーカーに電話したら 対応は親切だったものの問題は解決せず。 結局,自力で難局を脱した。 |
◆管理職選挙 管理職に選ばれたらどうしよう,なんて心配した。 ありえぬとわかっていても心配した。 昔の小中学時代の学級委員選挙を思い出す。 級長から給食委員までポストは十個ほどだから クラスの半数が選ばれるので,どの役になるか心配したが ぼくの名前をあげる人はほとんどいなかった。 中3のとき給食委員になったのが唯一の例外。 つまり,昔から人望のない私である。 それでも選挙のたびに心配するんだからめでたい。 |
◆『資本論』も読む という本(著者=宮沢章夫)を買って読んだ。 宮沢は劇作家らしいが,彼の戯曲は読んだことがない。 彼のエッセイ本は読むたびにつまらないと思うのに すでに3冊も買ったのは,すてきなタイトルのせいだ。 『茫然とする技術』『わからなくなってきました』『牛への道』 そして,今回もタイトルにひかれて買ってしまった。 でも,今回はちょっと当たりだね。 彼のおもしろがり方に少し学ぶところがあった。 |
◆塩分 ふと気づけば,長いこと自炊をしてない。 外食ばかりになってるから塩分摂取過多かな。 担々麺のスープを飲み干したりしている。 |
◆共訳 レイモン・アロンの本の翻訳も最終段階。 出版社(法政大学出版局)に原稿を渡すだけだ。 パリ在の共訳者が,引用文献の邦訳を持たず 該当ページの数の確認でバタバタしている。 読者の大半が読み飛ばしそうな部分ですけどね。 |
◆授業評価 学生による授業評価の季節である。 その評点が勤務評定に使われそうな雲行き。 点数が低ければ首が危うい。 かつて授業評価システムを導入したころは 学生の厳しい評価こそが教育の質的向上につながる,と 牧歌的に信じ,低い点数を倒錯的に喜んだりした。 今や,この授業評価は二重に失敗している。 第一に,全体の教育向上につながってない。 評価をもとに集団で討議することもないからだ。 第二に,勤務評定につながるのは想定外だった。 |
◆轟温泉 体の一部(秘)が痛いような気がして湯治場へ。 鹿児島の北,車で30分ほどのところだ。 ぬるめの露天風呂で体を伸ばせば極楽々々。 なんて,感想は陳腐でもうらやましがる人は多かろう。 |
◆日仏社会学会年報 第15号もDTPソフト(InDesign)で仕上げた。 あとは印刷屋に渡すだけである。 スピーディーな仕事ぶりに我ながら感心する。 ていうか,誰も誉めないので自分で誉めるのである。 創刊号からずっと手がけてきたし 印刷費を毎号十数万円で済ませているのも自慢。 学者としては,こういうスキルはあまり評価されず 単なる物好きのカテゴリーに入れられる。 手品とかハーモニカが得意な学者と同じ範疇。 |
◆大学入試センター試験 うちの学校も昨年から参加しているが 個人的には初めてその監督業務に関わる。 遅刻しないよう早寝したが 深夜に何度も目が覚め,やや寝不足。 |
◆ロソフスキー ハーバード大学で11年間も学長だった人だ。 彼が書いた大学人マニュアルを読む。 『大学の未来へ』(1992,TBSブリタニカ)。 著者はもともと日本経済の研究者で 一橋大学(つまり国立市)にも3年ほどいた。 そのせいか国立の古本屋にはこの本が並ぶ。 40円!という値段にひかれ,つい買ってしまった。 でも,この本はなかなか良い本だぜ。 |
◆宿痾(しゅくあ)の業病 このごろ鼻づまりがひどい。 鼻のポリープ(いわゆる鼻たけ)のせいだ。 手術は簡単みたいだが,なんだか怖くて…… |
◆おとといおいで(死語?) 家の近くの今給黎(いまきいれ)病院は もともと大きいが,最近さらに拡充をすすめた。 その耳鼻科(医者数=3名)に行ってみた。 院内で撮影したCT画像を見て,医者はいう。 「鼻の奥の方は異常がないので 生活に支障がなければ,このままでいいんじゃないの?」 鼻中隔は曲がっているが,大問題ってほどじゃない。 鼻づまりに困る度合い,その感じ方には個人差がある。 よっぽどでなければ手術はしない方がよい。 点鼻薬は血管収縮剤なので使わぬ方がよい。 なんて言われて,薬ももらえずに放り出された。 |
◆高所恐怖 米映画「キング・コング」(2005)を観た。 初代「キングコング」は子どものとき観た。 母に連れられて隣町(久留米)まで観に行った。 館内満員で母に背負われて観たような気がする。 初代は驚きの映画だったが,今度のは気持ち悪いぞ。 特に最後のエンパイアステートビルのシーン。 特撮がリアルすぎて楽しめない。 あんな高いところに普通の人間が平気で立てるかよ。 愛の力が登らせたとしても,もう少しビビってほしい。 |
◆レイトショー 夜9時から映画館は料金が1200円になる。 夕食をすませてから映画が楽しめるってのは ヨーロッパ並になっててうれしいぞ。 しかも鹿児島じゃ自転車で観に行ける。 こうして「男たちの大和」も大画面で観た。 夜遅いのにけっこう客が入っている。 |
◆したたる汗 鹿児島中央駅前で食べたニララーメンも辛かった。 山形屋デパート裏で食べた麻婆定食も辛かった。 連日のように大汗かきながら食事している。 「めし食って大汗かくも下卑たこと」 という江戸の川柳(誹風柳多留)を思い出す。 でも,おかげで鼻の通りはかなりよくなった。 |
◆紅旗征戎、非吾事 不和の種をまいて楽しんでいる人がいる。 踊らされる側にいるのは悲しいので indifferent に構え,主観的には解脱の境地。 |
◆きのう勤皇,あしたは佐幕 車で通勤するときは間道の冷水峠を使う。 西南戦争での西郷軍の敗走ルートである。 このごろ拡幅工事が進み,歴史の香りは薄れつつある。 歴史つながりで,ふと「侍ニッポン」の唄が脳内を流れた。 そのニヒルな歌詞を頭で追いつつ車を走らせる。 |
◆社会派 「スタンドアップ」(原題 "North Country")を観た。 セクハラの実話をもとにしたアメリカ映画だ。 日曜の夜,客はぼくと中年オヤジの二人のみ。 |
◆鹿児島如水会 大学の同窓会に出る。 6年ほど前,学科長になったとき初めて参加した。 今はただ昔の友人に会うのが楽しみで出ている。 もう「お仕事」の意識は毛ほどもない。 だから名刺などは持参しない。 酒を注いで回ったりもしない。 友人とバカ話で独自に盛り上がるだけ。 |
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