つぶやき |
◆ほうじょうえ ホラー映画は嫌いだ。(例外="Little Shop of Horrors") しかし,日本映画の近作「輪廻」は悩ましい。 クライマックスの場面は八女なんだそうだ。 われわれが「八幡さん」とよんだ神社の境内。 われわれが「ちゃっぽんぽん」とよんだ祭(放生会)の舞台。 くは〜,懐かしいから見たいんだけどな〜。 [注:仏教行事を神社でおこなうのは神仏習合の名残] |
◆反共の闘士 Ayn Rand アイン・ランド『肩をすくめるアトラス』(1957)を読破。 2段組で1260頁という大著だ。(邦訳は2004,ビジネス社) リバタリアニズム(新自由主義の極致)を謳う思想小説で アメリカでは今でもよく読まれているという。 しかしなー,お話もお説教もつまらないぞ。 著者はかつて赤狩りで活躍した女性だが ひょっとしたらすごく深みのある人かも,と期待した。 ところが,この本は悪玉が凡庸,描写も平板で,がっくり。 |
◆吝嗇漢 お昼はどこで食べよう,と車で外に出る。 あてどなく北上し,郡山温泉郷にいたる。 轟温泉の日替定食は鶏肉のピカタで,これはパス。 スパランド「ららら」の日替はハヤシライス680円。 これを食べて,ついでに入浴(400円)。 じつは,ウィークデイには花セットというコースがあった。 880円の料理と入浴のセットで千円。 後でそれに気づき,くやしくてしょうがない。 なんだか大損をこいた気分である。 |
◆ディケンズ 夕方の便で上京するはずだったけど会議が長引いた。 東京行きを一日延ばして映画館に行く。 ポランスキー監督の「オリバー・ツイスト」。 19世紀的な貧困を映像化してると予想したが そこらへんは少し期待はずれ。 |
◆ Rwanda すっかり映画づいちゃって,上京しても映画。 夜9時,立川で「ホテル・ルワンダ」(2004)を観た。 鹿児島では観られないかもしれないからだ。 アフリカの話なら,大量虐殺にも無関心な「先進」諸国。 この映画ももとは日本公開の予定がなかったが 渋谷の1館で上映されて以後しだいに上映館が拡がった。 この勢いだと鹿児島にだって来るかもなあ。 |
◆(株)安山宣之建築設計事務所 テレビ東京のローカル番組に顔見知りの人が出ていた。 鹿児島大の安山さん(63歳だけど助教授)が 巣鴨にある自宅を自慢気に紹介していた。 自分の会社の宣伝でもある。 もう少し超俗の人だと思っていたのにね。 |
◆老犬 うちの犬も12歳だから,かなり高齢だ。 しかし,散歩道の途中にはさらに高齢の犬がいる。 道路に面した小屋で,ほとんど寝たきりに近い。 出会えば鼻をつけあい,尻尾を振りあう。 昨夜は妙に念が入り,なかなか離れぬ。 最期の面会みたいで,こちらも泣きそうになる。 |
◆人を見る 行きつけの古本屋に立ち寄る。 主人は別の客と談笑している。 大学院の入試がど〜たら,といった話だ。 そいつはどこかの大学の教員らしい。 1冊4千円の本を買って帰っていった。 主人は急にヒマになったので,声をかけてくる。 「あのね,そこの本はどれも40円」 安めの本しか買わない客を識別できるのだ。 事実,ぼくが買ったのは8冊で950円。 |
◆最後の PowerBook 下の息子のためにノートパソコンを買う。 Macはモデルチェンジも近いので悩ましかった。 しかし,ビックカメラ立川の店頭であっさり決断。 展示品の PowerBook G4 (12inch) が輝いていたからだ。 2週間後には MacBook の発売と同時に消えてゆく機種だが これまでの財産が活かせるのは利点とも思われた。 なにしろ新機種は CPU が Intel だからね。 ところが,購入した PowerBook はなかなかの難物。 どこがどう悪いかもよくわからないまま 夕方から深夜まで,さらに翌朝から昼まで格闘した。 |
◆花セット 入試関連の作業のため鹿児島にもどる。 作業は午前中で済んだので,遠出して昼食。 先日(2月2日)食べそこなった花セットを食べる。 スパランド「ららら」の入浴料込み千円のコースだ。 ご飯はセルフでお代わり自由。 ドリンクバーもつくけど,連れがいないと間が持たぬ。 |
◆鹿児島の鹿児島らしさ ドルフィンポートは鹿児島の一つの観光スポット。 開設1年にして早くも閑古鳥が鳴き始めた。 池の水中照明は色も毒々しい青色・赤色で なんだか百姓っぽくて嫌だな,と一度は思った。 しかし,この毒々しさ,下品さは逆に今どき珍しい。 時代逆行的な観光地づくりや怪しい色彩感覚を われわれはむしろ誇りに思い,胸を張って滅びたい。 アンテナの感度の悪さは,われわれを独自の境地に導いてくれる。 |
◆泣けない リリー・フランキーの『東京タワー』を読む。 おもしろく読んだが,評判通りには泣けない。 ぼくは自分の母が死んだときにも泣かなかった。 だから,この話で泣くようでは母親に申し訳ない。 むしろ父子物の映画『単騎,千里を走る』の方が泣けた。 この映画は全体として嘘くさい作りだが 父親の側に自分を重ねあわせられる分だけ 多少はホロリとしちまうのである。 |
◆都会化 夜間割引で映画「ミュンヘン」を観る前に 駅ビル内の紀伊國屋書店で遊ぶ。 こうした店の進出により地元の老舗は衰退したが 本好きの人々にとっては良いこともある。 たとえば出版社のPR雑誌が無料でもらえる。 鹿児島土着の本屋はそんなサービスをしない。 (鹿児島に来て最初に驚いたのはそれだ) このごろようやく鹿児島市も都会になりつつある。 |
◆湾岸戦争のころ 映画「ジャーヘッド」を観て,90〜91年を回想した。 あのころぼくはパリにいたんだよな〜。(遠い目) 夜になると,映画館に行くのがほぼ日課。 イベント案内 Pariscope を携えて地下鉄に乗る。 日本では観られそうにない映画を選び すっかりカルチャーしてたよな〜。 |
◆フリンジ・ベネフィット 3軒ならんだ官舎の2軒が空き家となった。 道路に面した我が家だけが残った。 ちょっとした冒険心で奥の家を見に行く。 路地の奥まで入るのは初めてなのだ。 庭の広さに驚いた。 車3台が楽に駐車できるスペースがある。 見上げると空も広い。 公務員がこんなところに住んじゃいけないと思う。 |
◆学歴 身の回りでは学歴無用の傾向が強まっている。 事務の窓口には高卒と九州大卒が並び ともに単純反復作業にいそしんでいる。 最近は,事務局全体で学歴が向上し 2ch的に序列づければ,平均して教員より上かも。 |
◆ランチジプシー お昼を食べるところを求めて,学校の周辺をうろつく。 かつては学食が社交の場を兼ねていたが ここ数年は不和の空気が学内を支配する。 昼も孤食ですますのはもともと平気でも 周辺の食事どころが少ないのは困る。 |
◆スカイプ skype インターネットを介した無料電話のシステムである。 ただし,一般の電話にかけるときは1分2.7円。 (でも,国外の一般電話には2.4円だから安いもんだ) 耳かけの送受信機,いわゆるヘッドセットを購入し ハンズフリーで会話を楽しめるようになった。 問題は,肝心の話し相手がいないこと。 |
◆怪しい豆腐屋 近所の豆腐屋は夕方にしか店を開かない。 久しぶりに行くと,オヤジはなぜか英語で注文を聞く。 Which do you like ? Soft one ? Fried ? よく聞き取れないが,オヤジの英語はしばらく続いた。 「んじゃあ,ソフトを」と日本語で答えると ふつうの豆腐と揚げ豆腐の二つが包まれた。 文句を言ってもしょうがないので,黙って買う。 壁に,Los Angelesで来月 First Live という自己宣伝の紙。 何の Live か分からぬが,オヤジの英語はそのための口慣らしか? 質問すれば話が長くなりそうなので,黙って退散した。 |
◆ Things to do before I die DVDで「死ぬまでにしたい10のこと」を観る。 スペイン+カナダ映画"My Life without me"(2002)である。 こういうマイナーっぽい映画,好きです。 DVDでも観られない佳作がたくさんありそうだ。 鹿児島でそんな作品の上映会を組織したくなる。 コミュニティシネマ支援センターちゅうところに相談に行くか。 |
◆たぬき うちのトイレの窓から表の路地が見える。 深夜,寝る前に用をたしていると 玄関先に小動物が2匹いるのが見えた。 その姿は猫じゃなく,狸だ。 やがて2匹とも側溝の穴の中に消えた。 ここらじゃ野良猫だってそんなところには入らない。 |
◆健康不安 いま,自覚的には健康そのものだ。 肩もこらず,鼻の通りもよく,快食快眠。 ふと,これって変なんじゃない,と不安になる。 あごの下のプヨプヨが少し増進したのを見て パセドー氏病とかの病名を思いつく。 ようやく「確たる」心配の種を得る。 |
◆愛想のいい受験生 うちの入試で,生活科学専攻の試験官をつとめた。 受験生は女子ばかりと思いきや,男子が1名いる。 しかも彼は,愛想良さでも異彩を放っていた。 試験官に笑顔で挨拶する姿に昔の自分を見る。 ぼくは受験した大学の試験官に廊下でも挨拶したし 帰りの道端でも挨拶して,相手を困惑させた。 今じゃ礼儀知らずの私だが,昔は純朴だったのよ。 |
◆文革 ノーベル文学賞を受賞した中国人作家,高行健の 自伝的な小説『ある男の聖書』を読む。 文化大革命の激動期を知識人はどう生き抜いたか。 あの時代の話は重たいとわかっていながら つい読んでしまい,やっぱりググッと来てしまった。 |
◆岩盤浴 夜の便で上京し,9時過ぎに家に着く。 入れ替わりに奥さんと娘は出かけてしまう。 吉祥寺近くの「温泉」で岩盤浴を楽しむんだと。 家には寝たきりのばーさんとぼくだけが残る。 |
◆フォー 何かエスニックなものを食べたくなって 立川の駅ビル内にあるベトナム料理店に入る。 フォー(ベトナム麺)と生春巻のセットを頼む。 本物というか本場の味はどうだか知らないが ハワイで食べたフォーよりもおいしい。 生春巻もフランスで食べたものよりうまいと思う。 食べながら笑みがこぼれちゃう。 |
◆家族会議システム スカイプ(IP電話)を利用すれば複数人が同時に話せる。 つまり,離れていても家族で話し合える。 と,自分では良いこと思いついた気分であった。 家族は誰も関心を示さぬので,孤独にセッティング。 無線LANでつながる4台のPCを立ち上げ 一人で家中を走り回る。 会話の相手がいないため,点検は不首尾に終わる。 |
◆ノートパソコン 息子の PowerBook をしばらく拝借してきた。 その間,息子にはぼくの iBook を使ってもらった。 27日,息子が帰宅したので,機械を交換する。 息子は家に3時間ほど滞在しただけで去る。 iBook には息子の好きな Blue Hearts のCDが やたらたくさん取り込まれていた。 |
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