2006年
 つぶやき

3/1
◆緑茶
 八女茶を飲んで育ったのに緑茶はさほど好まぬ。
 近頃,奥さんの要望に応えて鹿児島茶を買い
 上京のたびに持参するようになった。
 デパ地下で買った200グラム900円の安物であるが
 これがなぜか家の中で評判が良い。
 知り合いに配ったりもする。
 という流れで,ぼくもこのごろ緑茶ファン。

3/2
◆雨中の徘徊
 バーサンをデイケアに送り出せば家には誰もいない。
 外は雨だが,昼はどこかで食べようと国立駅まで歩く。
 見知らぬ店の前で立ちどまってはまた歩く。
 気がつけば1時間以上さまよっていた。

3/3
◆わたしは誰?
 鹿児島に戻ってきて,次の朝,目が覚めたとき
 一瞬自分がどこにいるのかわからなかったりする。
 上京したときも同様で,これも老化現象?

3/4
◆肋間神経痛
 車を降りたとき肋骨付近に痛みが走る。
 中学生のころからの持病のようなものだが
 ずいぶんしばらくぶりに覚える痛みだ。
 人影の見えない学校の駐車場でしばしうずくまる。
 この痛み,じっとがまんして,やりすごすしかない。

3/5
◆昭和レトロ
 駅ビルの映画館で韓国映画「力道山」を観る。
 観客は数名だが,ジーサンが多い。
 力道山が国民的英雄だった時代を知る人々だ。
 あのころ,自宅にテレビがある家は少なく
 ぼくも銭湯のテレビでプロレスを観ていた。

3/6
◆ The Blue Hearts の "Train-Train"
 今は解散したロックバンドのCDを聴いている。
 息子たちが好んで鳴らしていたCDゆえ
 ぼくの耳にもなじみがあり,懐かしくて泣けてくる。
 歌詞をきちんと聴くのは初めてだが,これも泣かせる。
 「おもしろいことを考えて,みんなを楽しくさせたいな」
 幼稚っぽくても,これはぼくの心情でもある。

3/7
◆三寒四温
 灯油は切れ加減だが,補給すべきか?
 と低い次元で悩みつつ,春。

3/8
◆人権
 うちもお役所ゆえ職場で人権教室が開かれた。
 問いにはすべて○×による答えがある。
 われわれはその○×を覚えなければならない。

3/9
◆与論島
 鹿児島からプロペラ機で約1時間の旅。
 島ではバイクを借りて(3千円),走り回る。
 与論の海は予想以上に美しかった。
 でも,島を3周もすると最初の感激は薄れる。
 体が冷え,鼻水が出,早くお風呂に入りたくなる。

◆夜光虫
 宿(民宿)は街中にあって,2食付き5千円。
 ネットで調べて評判が良いので予約した。
 同宿の男集団8人(土木関係?)とともに
 夕食後,グラスボートで海に出る。
 夜光虫を見せたいという宿のオヤジのサービスだ。
 夜光虫の珍しさも,男集団の騒がしさで帳消し。


3/10
◆与論の町
 朝6時45分,役場から流れる放送で目が覚めた。
 ちなみに夜の7時45分にも流れる。(しかも納税の督促だ)
 朝からの雨の中,ぼくは商店街をうろついた。
 町立図書館に行って郷土資料を調べる。
 町役場(観光課や企画調整課)や商工会にも行く。
 町はずれの公民館や体育館にも足を運ぶ。
 日本でも外国でも,旅に出るとぼくは本当によく歩く。
 これも貧乏性の一種か?

◆かりゆしバンド
 与論に根付いたバンドながら全国的にも有名だ。
 彼らが毎晩ライブをやっている民謡酒場に行く。
 チャージ料千円,焼酎4百円だから,安く楽しめる。
 常連とおぼしきおっさんたちが踊る。
 はちゃめちゃな踊り方に見えるが,様になってる。


3/11
◆船の旅
 波は静かでも,船をそれなりにゆれる。
 与論から沖永良部島まで1時間余りの旅だ。
 2等船室の広間で横になり,ゆれにたえる。

◆講演会
 夕方7時から和泊町の中学校のホールで開かれた。
 メインはキューバ大使のエルナンデスさんで
 ぼくはその前座をつとめた。
 和泊町の商店街の「活性化」について話した。
 聴衆の数は思ったよりも多く,約百名。
 後で「おもしろかった」と言ってくれる人もいたが
 これこそ島の人の「ホスピタリティ」の表れだろう。
 じっさい,キューバ大使の「追っかけ」の女性(埼玉県民)からは
 「あなたは話が下手ですね」と酷評された。
 彼女はAALA連帯会議事務局の人だが
 「正しいこと」を打撃的に表現する点でぼくと同類。


3/12
◆タラソテラピー
 海水を利用した健康施設(和泊町営)に行く
 22億円をかけたという立派な「箱」だった。
 来客数は多いときで1日4百人だと。
 料金は千5百円(1ヶ月パスなら6千円)。
 貸し水着150円,帽子は買い取りで550円。
 ぼくは昼食をはさんで朝昼遊ぶ予定だったが
 午前中の1時間で早くも疲れ果てる。
 客のおばさんたちはみなプクプク体型で
 それを見ると減量にもあまり役立たないみたい。

3/13
◆風邪?
 鹿児島にもどれば冬。(気温20°→ 5°へ)
 おまけにここ数日の「オーバーワーク」もたたり
 何だか体調がおかしい。
 首筋がこり,足首が痛む。
 食欲がないのも妙だが
 島では「過食」だったから,これはまあいいか。

3/14
◆蟄居
 体温は37度前後だが,平熱は36度なのだ。
 20時間ほど寝て,夕方いちおう起床。
 おかゆというのを食べたくて,米を買いに行く。
 嫌いだった梅干しも買う。
 イメージ的に「おかゆ」とセットだからね。

3/15
◆ It's water under the bridge.
 学校で借りた DVD「スパイダーマン2」を観る。
 主人公がおばさんに昔のことをわびたら
 おばさんは「どんな水でも流れていくわ」と答える。
 原語は「覆水盆に返らず」みたいな諺だけど
 字幕に出た訳の方が味わい深い。
 へこんだときにも効きそうな言葉だ。

3/16
◆ゲロゲロ
 学長は食道ガンを手術後ようやく復帰した。
 正午,正門前で出会ったので一緒に昼食。
 学長は食道を全摘し,胃袋と喉をつなげた。
 まだ上手に嚥下ができないみたいだった。
 会話をしながらの食事だとなおさらだ。
 そして,話の途中で咳き込み始め
 ついには,食べたものを戻してしまった。
 ファミレスの一角が修羅場と化す。

3/17
◆試写会
 中国の武闘家を描いた映画「SPIRIT」を観に行く。
 招待券をもらったからだ。
 開演前,スポンサー(携帯電話会社)のPRがあり
 景品のくじ引きもおこなわれた。
 景品はノートや筆箱など安物ばかりだが
 当選者への拍手をいちいち促される。

3/18
◆スウィングガールズ
 女子のブラスバンドという流行は
 うちの学校にもおよび,それなりに部員もいるようだ。
 卒業式の場での演奏はそこそこ良かった。
 というか,調律ができていただけでもぼくは満足。

3/19
◆すり切れ
 おばあさんが一人でやっている床屋に行く。
 イスに座ったときハタと気づいた。
 ぼくのワイシャツは襟がボロボロだ。
 十年ほど前にインドネシアで買ったシャツ。
 うちの奥さんに見つかったらすぐに捨てられただろうに
 なぜか難を逃れて,いまだに現役を続けている。
 床屋でぼくは一瞬恥じて首をすくめかけたが
 おばあさんはそしらぬ顔で仕事を始める。

3/20
◆節目
 家のテレビが死んでしまった。
 12年前,入居時に買い,いま退居の直前に臨終。
 ニュースはもちろん,DVDも観られなくなった。
 何かやるせなく映画館に行く。
 米映画「シリアナ」も何かやるせない作品だった。

◆9万アクセス
 8万から9万までは7ヶ月を要したが
 ま,ほぼ一定のペースを保っている。


3/21
◆地デジの時代
 地上デジタル放送の普及が間近なのだそうだ。
 このさい薄型テレビを買おうと思うが
 価格が下落中らしいので買うタイミングがむずかしい。
 根がせこいと買い物はつねに悩ましい。

3/22
◆熱唱
 国立にもどれば,奥さんの声が嗄れてる。
 前夜,カラオケで騒いだからだそうだ。
 ぼくはカラオケそのものが嫌いだが
 奥さんは密かに「持ち歌」を持っているようだ。

3/23
◆商売
 娘は独立自営業をめざし開店を準備中だ。
 一種の先祖返りみたいなものだから
 父親としては,苦言ではなく援助金を呈したくなる。
 娘も平然とそれをあてにしている。
 親もバカなら子もバカ,というわけで
 成功のおぼつかなさを示す定番の型。

3/24
◆お似合い
 鹿児島市内で一番「住みたい地域」は荒田だと
 地元の月刊情報誌が伝えていた。
 荒田というのは鹿児島大学近くの住宅街である。
 知事公舎もあれば県職員住宅(3階建6戸)もある。
 そこにぼくは転居できる「はず」だった。
 ぼくも荒田ならばと転居を承諾したのだ。
 ところが「予定」された空きが出なかった。
 空いた分は国からの出向者でふさがったとの連絡。
 ぼくには山側のトンネルそばの官舎が勧められた。
 スラムっぽく,ビンボー感丸出しの集合住宅。

3/25
◆コーチ
 清宮克幸(早大ラグビー部監督)絡みの新書2冊を読んだ。
 『最強のコーチング』と『指導力』(いずれもこの3月刊)。
 ラグビーをやっている息子との会話用だが
 コーチングそのものにも興味があった。
 人の育て方にかかわる技術指南の本だと思った。
 2冊のうち前者は清宮の単著だが,期待はずれ。
 後者は春口廣(関東学院大監督)との対談本で,これはよい。
 関東学院大は「底辺校」ゆえ,悩みも尽きない
 入学生の確保でも4年生の就職でもワセダとは大違い。

3/26
◆レンタルDVD
 国立のビデオ屋から割引サービスのハガキが来た。
 4月3日までは,ハガキを見せれば割引,というサービス。
 全品1本 130円で借りられる。
 マイナーっぽい作品がけっこうそろっているので
 こういうサービスはありがたい。

3/27
◆銀ブラ(死語)
 日曜日の銀座は歩行者天国(これも死語?)
 人出は多いが,あか抜けない姿・顔形ばかり。
 日曜に銀座に来るのは田舎者に決まってる。
 はい,私がそうです。

3/28
◆屋号
 娘が開く店の名前がようやく決まった。
 同じ名前で Web Site も開きたいようだ。
 ところが,望ましいドメイン名はすでに登録済み。
 未登録の名前の検索を先にすべきだった
 と,愚にもつかぬ後知恵を語る父親。

3/29
◆雲水
 大学時代,寮で同室だった男から突然メールが来た。
 屋久島に行く途中,鹿児島で一泊するという。
 残念ながら,その日ぼくは鹿児島にいない。
 彼が僧侶になった経緯とか,僧侶の暮らしとか
 興味深い話をたっぷり聞きたかったな。
 学生時代,彼は童話の語り聞かせのボランティアをしていた。
 ぼくが風邪で寝込んだとき枕元で童話を読んでくれた。
 斎藤隆介の「ベロ出しチョンマ」だった。

3/30
◆東急ハンズ
 新聞の折り込みチラシで物欲を刺激される。
 我ながら浅薄の極みである。
 鹿児島には東急ハンズもロフトもないので
 ま,その分だけ心穏やかに暮らせるわけだ。

3/31
◆強盗
 29日の午前中,近くの郵便局(国立市東)に強盗。
 ぼくがCDでお金をおろした直後かも。
 夕方のテレビニュースで報道されたというが
 それを見てないと何も気づかぬほど,あたりは平穏。
 じっさい,どの新聞にも載らない小事件なのだ。
 小口(34万円)の強盗はここらじゃ日常茶飯事ってか。

過去の記事
1998年
1999年
2000年---------10-11-12
2001年---------10-11-12
2002年---------10-11-12
2003年---------10-11-12
2004年---------10-11-12
2005年---------10-11-12
2006年-

Back to Home