つぶやき |
◆原因不明の痛み 右足首がねんざしたときみたいに痛く 犬の散歩にも,足をひきずりながらつきあう。 数日前,熊本では膝に打ち身のような痛みを覚えた。 あのときもいまも痛みは間歇的で,出たり出なかったり。 |
◆喪失感 腕時計をしたまま寝たつもりなのに,その時計がない。 腕時計を外す場面は入浴時以外にない。 日常の動線に沿って時計を探すが見当たらず。 思い出の品ってものでもないので途中であきらめた。 一日,時計なしで過ごしたら なんだか下着をつけてないみたいにココロモトない。 (あ,腕時計はですね,枕の下にありました) |
◆同類 うちの老犬は臆病で,雷の気配にもおびえる。 裏の戸をガリガリかきむしって,うるさい。 しかたなく,家の中に入れてやった。 こたつの横で丸まっている。 年老いて小汚いが,そこらがいとおしい。 |
◆B級グルメ 学習院大での用事のついでに池袋まで足を伸ばす。 池袋 Walker のラーメン部門で第一位の店「屯ちん」に行く。 もちろん,あらかじめネットで調べておいた。 期待どおり客が長蛇の列をなし,ワクワクしちゃう。 カップルの客が多いので,席は二つずつ空く。 店も心得たもので,一人客の横は空席のまま。 こうしてグングン客は回転する。 ぼくも一人,汗をかきながら大盛りを平らげた。 味はというと,列を作るほどのもんじゃなかったけどね。 |
◆ポカホンタス 夜の8時,立川まで映画を観に行く。 奥さんと二人,夜道を自転車で走る。 映画は「The New World」を選んだ。 映像は美しいとの評判ゆえ,奥さん向きかなと考えた。 館内はガラガラで,鹿児島にいるみたい。 映画が終わると,奥さんは「つまんね〜」の一言。 |
◆夏炉冬扇 家にいるとコタツトップPCがぼくのお相手。 つまり,ほとんど終日コタツの中にいる。 ぼくが鹿児島でコタツを買わないでいるのは こうした図柄を避けるためでもある。 そのかわり扇風機が年中ベッドのそばにある。 出したら出しっぱなし,このポリシーは一貫している。 |
◆流行の後追い 遅ればせながら『ダ・ヴィンチ・コード』を買って読んだ。 図書館で借りる順番を待つのに疲れたし 息子も読んでないというので,文庫(上中下)を買う。 本屋で山積みになっているのを買うのって なんだか気恥ずかしいものがあるね。 |
◆ブザンソン フランス東部の町に1年余り住んだことがある。 20年ほど昔の話だ。 その町の大学にいた日本人学生と知り合った。 日本の高校から直でそこへ進学したという。 野球(フランスでは超マイナー)のチームを作っていた。 昨日,その彼から突然メールが来た。 彼が何気なく「ブザンソン」で検索したら ぼくのホームページにたどりついたらしい。 数えてみれば彼も40歳を過ぎたオッサンだが 彼が今どこで何をしているかは不明。 [後記:今は東京で公認会計士をしているんだと] |
◆足湯 鹿児島空港にも「足湯」の仕掛けがつくられた。 けっこうにぎわっているのでめでたい。 足湯づくりは一種の流行で,全国化しており 鹿児島はいつものとおり,やや出遅れた。 いまの鹿児島に進取の気性が希薄なのは事実だから (実は薩摩の昔から基本は守旧だったともいうので) むしろ,それを逆手に突出すべきだ。 つまり,とことん流行に逆らってみせたい。 なんてことを足湯につかりながら夢想。 |
◆ Mind your own business 数日前,朝日新聞(多摩版)に斉藤孝(明大)が書いていた。 大学教育の実践談(連載もの)でなかなか読ませる。 「知のトレーニングセンター」としての大学というアイデア。 思わず膝をたたいちゃった。 で,ふと我に返ると,語り合う相手がいない。 うちの学校では教育談義はしないことになっている。 そんなことより自分の頭の上の蠅を追え,という空気。 わかっちゃいるけど,ときどき忘れるのよ。 |
◆仕分け 引っ越しを前に本棚の本を整理しなければならぬ。 駄本は捨てて,なるべく身軽になろう。 並んだ本をつらつら眺めていると 読んだ覚えのない本がけっこうある。 買ってそのままなのか,読んだことを忘れたのか? 古本屋で買った本だとその見分けもつかぬ。 |
◆大学商売 ちょっとした集会に出るため鹿児島大学へ行く。 聞けば学外者をまじえた会合には 小さな教室でも使用料3800円を払わねばならない。 国立大学は独立行政法人になったおかげで こうした小商いが必要になったみたい。 |
◆家具の始末 狭いところに引っ越すので家具は処分したい。 ベッドと本棚以外は捨てていこう。 いや,売れる物は売りたい。 リサイクルショップに電話をしたら 相手は見積に出向くのも嫌がったりする。 買い取るどころか,逆に引取料をいただく,なんて 予想外の方向に話がズレていく。 そもそも古物が売れると思った自分が世間知らず。 |
◆大儀 月末,神奈川大学で学会が開かれる。 行こうか,行くまいか,迷っている。 その次の週には,東京赤坂で恩師を囲む会がある。 これにも出ようか,どうしようか,と思案中。 自分の引っ越しの方が大事,ってのはウソ。 要するに,ちっとも勉強してないので 顔を出すのも恥ずかしい,というのが本音。 いや,それも半分はウソ。 このところやや引きこもり気分なのだ。 |
◆懐旧 本棚の後ろに古いハガキが落ちていた。 かつての同僚からの転居の知らせだ。 そこに短く書き添えられた言葉。 「学食での楽しい昼食。またあの輪の中に入りたい」 あらためて読んで思わず苦笑した。 そんな輪はとっくに消えてなくなったよ。 |
◆声域 カラオケ嫌いのせいもあって,もう何年も歌ってない。 車でブルーハーツのCDを聴いていたら いつのまにか歌詞を覚え,口ずさんだりする。 このごろはとうとう大声で歌いかけた。 ところが,たいして高音域でもない部分で 声が出ず,我ながらあきれてしまった。 これじゃいかん,と反復練習している。 ちなみに曲は「情熱の薔薇」です。 |
◆肌寒 少しずつ引っ越しし,寝具の大半を移した。 手元には夏用の薄い掛け布団が1枚あるだけだ。 ところが,このところふたたび夜が寒い。 そこらへんの衣類をかき集め 布団の上にのせて,なんとかしのいでいる。 |
◆ラスト・ショー 鹿児島の繁華街に残る映画館が2館とも消える。 場外馬券売り場などに変わるらしい。 すでに一帯はパチンコ屋やゲーセンばかりだ。 そして,その周辺は風俗店や飲み屋。 おもしろみのない街がさらにその度合いを強める。 街なかに小さな名画座を残す運動でも起こそうか。 |
◆赤帽 冷蔵庫や洗濯機など「大物」の運送に利用した。 料金は2時間8千円である。 荷造りした分の引越作業は1時間で完了。 もう1往復できたので,しまったなぁと思う。 家には箱詰めしていない本が山積みのまま。 |
◆シェリー酒 スーパー内の酒屋で「Tio Pepe」を見かけた。 なつかしさのあまり買って帰る。(2千円) 昔,大学3年のとき,ゼミで初めて飲んだ酒だ。 討論が済むと,先生は全員にシェリー酒をふるまう。 それがエゲレス流なんだと先輩に聞かされた。 当時ぼくはきわめてアルコールに弱く 強い酒だなと思ったが,いま飲むとたいしたことない。 |
◆自主性 ぼくのゼミの学生たちが勝手に活動している。 ベンチャービジネスの立ち上げを目指すらしい。 新しい形の広告宣伝の会社をつくるんだとか。 社名「新宣組!」は間抜けっぽいが,これも学生が決めたこと。 市の企業振興課や商工会議所に相談に行ったり 今朝も9時半に街に集合して何かをするようだ。 ぼくはゼミのメーリングリストでそれを知る。 つまり,学生からは総じて何の相談もない。 教員としては,うれしいような,さびしいような。 |
◆無観客試合 中腰のまま横を向きかけると,ギクッときた。 激痛でもないので,がまんしている。 いまは右腕のひじが痛い。 何かのひょうしに筋を痛めたらしい。 箸を動かすのも歯を磨くのもつらい。 団地の薄暗い部屋のなかで身を横たえ 孤独な老人の姿を人知れず演じてみる。 |
◆語りあう 夕方,鹿児島大学で開かれた集まりに出る。 科学者は社会の諸問題とどう向き合うべきか という総合的・倫理的なテーマでの集会だ。 ふだん出会わない分野の人と話すことができた。 いや〜,そもそも最近は人と語り合う機会がない。 個人的には会話の喜びを久しぶりに味わった一夕。 |
◆日曜大工 転居先の玄関に小さな棚をつくろうと考えた。 鍵や財布をのせておくのに便利だと思う。 木の板や金具を買いそろえ,工作にとりかかる。 と,最初の1本目から木ネジの山をつぶしてしまった。 押し込むことも引き抜くこともかなわぬ。 思案投げ首のまま三日がすぎた。 |
◆山の水 鹿児島市内とはいえ山の奥にある露天風呂に行く。 山中にある看護専門学校での講義のついでだ。 露天風呂はランチバイキングつきで840円。 バイキングとはいえ塩味が強い田舎料理ばかり。 それでもさすがに水だけはおいしい。 あたり一面の新緑も眼福。 |
◆演歌風呂 転居先の近くには銭湯が二つもある。 いずれも徒歩で2〜3分という近さ。 その一つ「みょうばん温泉」は施設も古く なりは小汚いが,温泉の質は良い感じだ。 他方「太陽ヘルスセンター」はいわゆる沸かし湯。 地下水を加熱した「温泉」ゆえ,ありがたみは少ない。 いや,それよりもここはモーホーのたまり場(の噂)。 「愉快な仲間が集う温泉」の宣伝文句も怪しい。 が,入ってみると,それらしい人はいなかった。 そのかわり,クリカラモンモンのお兄さんがいた。 この風呂屋ではBGMに演歌が流れる。 やはりここは「薔薇族」というより「さぶ」系列かな。 |
◆人形 学会には行かず,街中でのゼミ生の活動を眺めている。 で,街に出たついでに鹿児島三越に寄った。 「高橋まゆみ創作人形展」を観るためだ。 会場は意外にも大勢の入場者であふれる。 昔の暮らしや老人の立ち居を活写した作品群に 人々はいたく感動させられている。 すすり泣いている女性もけっこういた。 |
◆搬出完了 連休明けから始めた孤独な引越作業。 雨の日を避け,物を少しずつ持ち出す。 運び出すべき物は,ともかくすべて運び終えた。 残した家具類は家の解体屋が処分してくれるはず。 |
◆互いに災難 ナメクジからは解放されたが今度はゴキブリ。 集合住宅ゆえの宿命か。 しかし,不思議なのは連中の元気の無さ。 台所やトイレでみかけた4匹はすでに死んでいた。 居間にいたヤツはノロノロ歩きだ。 どうやらヤツらは上階でダメージを受け 下に逃れて絶命,あるいは気息えんえん。 |
◆夜は映画三昧 繁華街の映画館が6月5日で消滅することと 転居して駅ビルの映画館が近くなったことで 今月は妙に張り切って映画を観たな〜。 以下は連休の後,鹿児島で観た映画の数々: ●Brokeback Mountain(う〜む,弱ったね) |
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