つぶやき |
◆自炊くん 新しい住まいでも本格的に自炊を始めた。 本屋で買った『がんばれ自炊くん!』によれば ビギナーならパスタが一番だそうだ。 米より安く,調理時間も早い,というのだ。 なるほど! と膝を叩いてスーパーに走る。 できあがったスパゲッティはまずまずの味。 |
◆同名会社 台所のシンクの水はけが悪い。 県の庁舎管理係に電話して苦情を訴える。 夜,帰宅すると業者から留守電が入っていた。 「にっしんこうぎょうですが」と名前だけいう。 折り返し電話しようと,電話帳を調べたら ニッシン工業,(株)日新工業,(有)日新工業と 三つも同音の会社が並ぶ。(住所は別) そんなにこの名が好きなのか。 |
◆本格小説 流しの修理に立ち会うべく昼過ぎに帰宅する。 業者が来るのを待ちながら,ベランダで本を読む。 図書館から借りた水村美苗『本格小説』。 妙におもしろいので上巻を読み終えちゃったよ。 おかげで業者からの電話にも気づかず。 |
◆草むしり 団地住民は月一回の清掃作業が義務だと聞いた。 ぼくの鹿児島暮らしも長いが,集団清掃は初めてだ。 集合は朝7時。 参加者9名(戸数は12なのだが),女性はいない。 作業内容は草むしりのみで,7時半に終了した。 部屋に戻って水村美苗の小説の続きを読む。 下巻もスピードに乗り,10時前に読了。 |
◆ポップコーン 繁華街にある映画館が店じまいをした。 しめくくりに旧作の「ニューシネマパラダイス」が上映された。 観客には大盛りのポップコーンがふるまわれた。 最後に館主の挨拶があるかと思えば,それはなし。 |
◆マンディー mandi ここの団地のシャワーは出が悪い。 チョロチョロと元気がない。 インドネシアでホームステイしたときの家を思い出す。 かの地では水浴びが基本だから お湯が出るだけでもリッチっぽかったのだが。 |
◆誤解 同じ日に同じ講義を昼間部と夜間部で行う。 昼,講義の内容を誤解した者が一人いた。 講義後に提出させる小レポートでわかる。 その学生は話を逆に聞いて,「納得できない」というのだ。 しかも憤っている。 ぼくは説明の仕方が悪かったと反省し 夜間部ではいちだんと丁寧に話をした。 ところが,やはり逆に理解した者が三人いる。(3倍増) そして,やはり怒っている。 世の中にはどうしても話を逆に聞く者が必ずいるようだ。 |
◆邦画 夜の9時を過ぎてから,フラフラと映画を観に行く。 映画館が近いので歩いて行けちゃうのだ。 夜だと料金も割引で1200円になるしね。 先日観た「間宮兄弟」に続き,「花よりもなほ」も なぜか客の入りが普段より多いぞ。 しかし,客たちの私語も普段より多い。 日本映画だとお茶の間感覚になっちゃうのかね。 |
◆ホスピタリティ 夜,雨がやんでから近くの銭湯に行く。 ところが,帰るころにはまた雨になっていた。 近くだから走って帰ろうとすると 番台のおばさんが傘を貸してくれた。 一般に鹿児島市民は身内以外には不親切,と思われるので まれにこういう目に会うとちょっと感動する。 |
◆輾転反側 ワールドカップの開幕戦は深夜1時に始まる。 コーヒーを飲みながら待機していたが 0時半,睡魔に襲われダウン。 必死の思いでビデオをセットして寝る。 ふと目を覚ましたらまだ夜中の2時。 それ以後はなんだか眠れず,かといって起きるのも業腹。 |
◆転居通知のハガキ プリンターの紙送りが不調で,一枚ずつ印刷する。 やたらめんどうで,時間がかかった。 宛名は手で書くが,その作業は後日に回す。 |
◆閑居 居住空間は狭くなったが,そのせいで良いこともある。 オーディオ装置から出る音が良くなった。 思わずCDを何枚か聴いちゃったよ。 これでテレビを新調した日にゃ 部屋に閉じこもっても退屈しなさそう。 となると安物のパイプ椅子もどうにかしなきゃね。 |
◆満腹感 講義のネタを探して Net Surfin'し(これも死語?) ある高校の先生が掲載している「授業の内容」に驚く。 倫理の授業で,毎回中身がつまっている。 話が高度で豊富なうえに,難解ではない。 高校の授業がこれじゃ,大学は困っちゃう。 と,ひとしきりうなった後で考え直した。 毎回たっぷり話を聞かされる側も困っているかもね。 |
◆プレゼンの準備 今夏のインドネシア研修の引率を引き受けた。 さらに参加者を募る場でのプレゼンも引き受けた。 学生も PowerPoint には食傷気味だろうから 弁舌一本で勝負すべきかもしれない。 でもね,やっぱり絵を見せた方がわかりやすかろう。 ってんで,Mac用のソフト Keynote で準備した。 初めて使うソフトだが,出来ばえは我ながら上々。 |
◆ちょっと悪寒 非常勤で山奥に出かけ,もどってまた授業。 すると夕方からどうも体の調子が悪い。 一人で1ヶ月続けた引越作業の疲れもあるのかな。 こじらせて前みたいに肺炎になるのはごめんだ。 自炊して9時すぎに夕食をすませ 風邪薬を飲んで早々と就床。 掛け布団も一枚増やし,万全の構えです。 |
◆粗餐 同僚に呼びかけて学内でパーティーを開いた。 ワインとパンとチーズのみの質素なパーティーだ。 買い出しから会場の設営まで一人でやる。 ぼくは親睦会の会長なんだけど こうして小物っぽく働くのが好きなんだ。 途中で酒が不足し,缶ビールを買いに行く。 参加者は少なくても宴会はまずまずの成功。 |
◆営業用 学生たちと焼肉食べ放題の店に行く。 学生たちは「食うぞ〜」とか言ってたわりに さほど食わず,教員一人ひたすら食う。 店で働いていた女の子もうちの学生。 学生どうし顔見知りで,普通に会話していたが 「お肉お持ちしましょうか」というときトーンが上がる。 どうせなら,店内ではその声調で一貫してほしい。 |
◆田舎のカレー屋 地元テレビの情報番組で紹介されていた。 その店に入ったら店主が大喜び。 目玉カレーなるものを注文すればまた喜ぶ。 テレビで紹介された流れそのものだからだ。 気持ちはわかるが,なんとなく恥ずかしい。 クールにはふるまえない店主の素朴さが痛い。 |
◆掃除当番 玄関のドアノブに「掃除当番」と書かれた小袋。 中を見ると「一週間よろしく」というメモと 水道のネジ(取り外し式)が入っていた。 団地のゴミ集積場をこれから毎日清掃しなければならない。 ゴミ回収車が来た後の後始末である。 初めての体験だが,小学生時代を思い出しちゃう。 つまり,不愉快ながらもどこか懐かしい。 |
◆不親切(鹿児島デフォルト) 夜中,ハガキ(転居通知)を出そうと外に出る。 大通りに出てもポストが見当たらぬ。 深夜営業のミニスーパーに入り,店員に尋ねてみた。 そのオバサン(40歳前後)は「知りません」とそっけない。 んなわけないだろう,と思うが追求はせず。 |
◆ぞうさん 立ち読みで,まど・みちお『いわずにおれない』と出会う。 谷川俊太郎による聞き書きだが,読ませる。 子象は「お鼻が長いのね」と異形を指摘されても ほめられたと思い「そうよ,母さんも長いのよ」と応える。 てな,泣けるような話が満載だ。 次の対句はさっそく授業で使わせてもらった。 「ひとりでは生きられない……ひとりでしか生きられない……」 |
◆老後の遊び方 ある会合に出るため鹿児島大学へ行く。 早めに着いたので付属図書館で遊ぶ。 さすがに総合大学,雑誌コーナーも楽しい。 『アサヒカメラ』を眺めていたら時間がたった。 ここで自分の老後のあり方についてヒントを得た。 町の図書館に常連ジジイとして居座るのだ。 そして,騒がしいガキどもを叱りつけたりする。 |
◆お呼び うちの家族のパソコンが不調だという。 長男のPCはときどき起動に失敗するらしいし 娘もプリントがうまくできないという。 どうしたらいいの,と電話がきて ひさびさに自分の存在感を確認できた。 |
◆講釈 町はずれのラーメン屋で地鶏ラーメンを食べる。 超美味ってほどではないが薄味・淡泊さは悪くない。 2ヶ月ぶりの再訪ながら店主は妙に親しげだ。 自分のラーメン道を熱く語る。 なぜか客の方が愛想笑いをせざるをえない。 このわずらわしさがなければ再々訪もありえたのに。 |
◆M:i: III 夜9時すぎ,駅ビルの映画館に行く。 「ミッション・インポシブル・3」 集客力のある映画だとは思っていたが まさか鹿児島で満席とはね。 ケッコーケッコー,と繁盛をことほぎつつ退散した。 |
◆不埒 1週間のゴミ当番がいちおう終わった。 分別違反とかで回収されなかったゴミは 当番が預かって,しかるべき日に出し直す。 電球・電池・新聞・雑誌・不燃物など けっこうな量のゴミをぼくが「預かっている」。 違反者は団地の住民じゃなく,どうやら近所の人間だね。 弁当のポリ容器と週刊誌をひとつの袋に入れて出すし 古新聞を雨の日の深夜に出すような不届き者だ。 |
◆梅雨時 この団地ではナメクジを見かけない。 その乾いた感じを好ましく思う。 ところが玄関の革靴にカビが生えていた。 な〜んだ,やっぱり,と気落ち。 |
◆ Mac Mini 息子のPCが不調のままなので新しいのを買おう。 Apple Store のサイトでネット注文した。 マックは CPU を Intel にチェンジしつつあり いままでのソフトが動かないこともあるらしい。 こういう端境期の買い物は悩ましいね。 |
◆やる気 夜間部の学生も2年次の秋からゼミが始まる。 そのゼミ選択のオリエンテーションが開かれた。 担当教員が各自のゼミの方針を紹介する。 みな一様に学生の「やる気」を求める。 ゼミは必修ゆえ,それはムチャな要求だとぼくは思う。 必修ってのは学生の意欲とは無関係のお勉強だからね。 |
◆苦行 昼間部の学生のゼミ選択は合宿形式でおこなわれた。 市の北部,山奥の青少年研修センターに行く。 深夜には学生たちの歓声で眠りを妨げられ 早朝には国旗掲揚とラジオ体操,これがお約束。 朝食前には,体育館で15分間の「静思」が求められる。 座禅みたいに,あぐらをかいちゃいけない。 ひさびさの正座で我が身を苦しめる。 |
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