2006年
 つぶやき

7/1
◆吐き気
 合宿で睡眠不足のせいか頭が痛い。
 昼,学校にもどって保健室で薬をもらう。
 頭痛はおさまったが,夕食準備中に吐き気がする。
 お腹はペコペコなのに吐き気がする。
 この感じ,何十年ぶりだろうか。
 おかげで体も吐き方を忘れたようだ。
 生唾が出るばかりで吐けない。

7/2
◆梅雨の晴れ間
 ひさしぶりに自転車で街まで買い物に出かける。
 甲突川の橋から見上げれば空が広い。
 雲も輪郭がくっきりして,見る者を元気づける。
 生きててよかったな〜と思わせる夏の青空。

7/3
◆ガキンチョ
 団地の1階なので自転車はベランダに置いている。
 乗るときはベランダから地面におろす。
 さて出かけようとしたら隣から声がかかる。
 「どこ行くの?」
 4歳ぐらいの男の子で,顔を見るのも初めてだ。
 「ちょっとお買い物」と答えると
 「お金もってるの?」と心配してくれた。

7/4
◆異文化研修
 学生の海外での短期研修は正規の科目である。
 研修先はハワイ,南京,バンドンの3カ所。
 説明会でのプレゼンでは,ハワイ関係はお粗末で
 南京は費用の安さなど魅力たっぷりだった。
 ところが,応募者の数はハワイが約40,南京が5。
 (ぼくが引率を担当するバンドンは10)
 プレゼンの上手下手はまったく数字につながらず。

7/5
◆クラブ顧問
 夜間部の女子学生たちがサークルを立ち上げた。
 何かおもしろいことしたいといい
 その顧問を頼んできたので,引き受けた。
 サークル名は「アクティ部」で,ややオヤジっぽい。
 どうせなら「悪恥部」にしたらと思ったが
 口には出さず,一人うつむいて下品に笑った。

7/6
◆うちの車(Suzuki Twin)
 このごろガソリン代が高騰したようだが
 月1回,20リッターの給油ですむので影響は軽微だ。
 月間の走行距離は400キロだから燃費もいいぞ。
 この車はもう生産されていない。
 累計の生産台数が数千という希少さもうれしい。

7/7
◆ノスタルジー
 「カサノバ」(2005,米)はしょーもない映画だが
 サントラのバロック音楽はちょっと心に響いた。
 学生時代,ギター部にいたころの思い出とつながる。
 ぼくは一貫して下手なままで,部活は人づきあいが専門。
 合宿や旅行を含め,たっぷり楽しませてもらった。
 仲間がそれぞれ練習していたあの曲,この曲
 それらを思い出すと,泣きたいような気持ちになる。

7/8
◆岐路
 ゼミ募集の結果,斉藤ゼミは何と1名のみ。
 先日の合宿でプレゼンをしたときは「受け」がよく
 希望者が殺到したら困るな,などと心配した。
 んで,ふたをあけたらこの始末。
 ゼミ活動の予定では,地域でのイベントづくりや
 コミュニティ・ビジネス創出に取り組むはずだった。
 そんなことはお前の仕事じゃない,という天の声か。
 数年前は大学改革についても似たような天声を聞いた。
 つまり,人と絡むような方面には顔を出すな
 書物と向かい合って余生を過ごせ,ってか。

7/9
◆適正規模
 布団を干したが,天気予報じゃ午後は時々雨だ。
 だもんで放置して外出もできず,部屋にこもる。
 座り心地の悪いパイプ椅子とベッドを行き来し
 ひねもす本を読んで,あきることがない。
 本が3冊とも readable だったせいもある。
 部屋の狭さが心地よい,ってのも大きい。
 身の丈に合うとはこのことか。

7/10
◆徘徊
 最近買った靴(Reebok RainWalker)は当たりだね。
 歩くのが楽しくなる。
 意味もなく駅ビルまで2往復しちゃったよ。
 駅ビル内もくまなく見て歩き
 いかにも怪しい徘徊老人の姿でひとり悦にいる。

7/11
◆『世にも美しい日本語入門』
 そういえば道を歩きながら歌う小学生の姿を見ない。
 藤原正彦と安野光雅の対談本を読んで気づかされた。
 昔は大人も仕事しながら歌っていた。
 ぼくの母などは一日中ずっと歌っていた。
 上記の本で,ぼくは唱歌を活字で読み
 新鮮な驚きを覚える。(それまでは単なる音だった)
 たとえば「鯉のぼり」も文字で読んで初めて絵が浮かんだ。
 甍の波と雲の波,重なる波の中空を……

7/12
◆食生活
 健康診断の結果,要再検査の項目が二つあった。
 総コレステロールとアミラーゼの値が悪い。
 昨年より悪く,2年前の数値に並ぶ。
 思い返せば,2年前は食生活の改善に努めた。
 昨年の検査で数値が良くなったので
 緊張がゆるみ,ふたたび外食・暴食が日常化した。
 つまり,数値を基準範囲におさめるには
 けっして油断してはいけないらしい。
 つらいね。

7/13
◆蚊
 いま住んでいる団地には網戸がない。
 んで,夜も窓を開けて寝ている。
 台風接近時は強い風が部屋を吹き抜け
 雨の日が続くと虫が入ってくることもない。
 つまり,ここしばらく,ずっと良い調子だった。
 蚊に刺されて,やはりここもかと正気に戻る。
 あわてて殺虫剤を買いに行く。

7/14
◆塩分過多
 近々上京するので冷蔵庫の食材を使いきる。
 ゴーヤを柱に,やや豪華なチャンプルーができた。
 しかし,味付けに失敗し,かなり塩辛い。
 半分ほど残し,水をがぶ飲みする。
 それでも喉の奥にずっと塩気が残ったまま。

7/15
◆双眼鏡
 桜島遠泳なるイベントに学生たちが参加する。
 女性教員が監督として船に乗る。
 監督には双眼鏡が必要だという。
 教授会で彼女は「誰か双眼鏡を貸して」と訴えた。
 手を挙げたのはぼく一人だった。
 怪しいぞ〜,と声がかかる。
 子どもが小さかったころに買ったものだが
 あえて弁解せず,怪しいままにしておく。

7/16
◆六月燈
 7月,鹿児島各地の神社で日替わりで催される祭。
 なかでも照国神社の六月燈(15〜16日)は最大の賑わいらしい。
 数万の若者というか,青少年がたむろする。
 別にこれといったイベントがあるわけでもないから
 都会的な雑踏それ自体を楽しんでいるみたい。

7/17
◆カビ
 押入に長い金属パイプを取り付け,洋服掛けにしている。
 革ジャンも掛けておいたら,これにカビが生えた。
 そのカビがほかの服にも着いちゃってる。
 泣きながらスーツやジャケットなどをクリーニングに出す。

7/18
◆傍若無人
 JR中央線の車内で若者3人が大声で話している。
 不良って顔でもないから単なるバカ者だろう。
 語彙も用語法も頭悪そうで痛い。
 おもしろくもない噂話で笑いあう姿も悲しい。
 関西の人間なら,言葉遊びを入れるとかして
 周囲の人を多少楽しませるような気がする。
 いや,まあ,関西についてはぼくの単なる想像。

7/19
◆ HDD
 パソコン(Power Mac G4)の内蔵ハードディスクが瀕死状態。
 バックアップしきれていない最近のデータを
 救出するには約1万円の修理用ソフトが必要だ。
 しかし,それでも救出に成功するかどうかは不確実。
 1万円でギャンブルすべきか?
 どうしても救出しなきゃ,ってほどのデータか?

7/20
◆体調管理
 上京したらひどく肌寒く,ちょっと風邪気味。
 誰もいない家の中で毛布にくるまって寝続ける。
 今月末は熊本や種子島などへの出張が続くので
 こんなところでダウンしてはならない。
 美しい責任感である。

7/21
◆微熱
 鹿児島にもどっても体の不調が続く。
 サンダルをはいて夕食の弁当を買いに行く。
 ペタペタとしどけなく歩く。
 半病人の姿を気取っているのである。
 しかし,じっさい体温も37.7度と高い。
 [朝,測ると35.5度になっていた]

7/22
◆FD(Fuculty Development)
 大学教員の教育能力向上を志向する企てだ。
 かつてぼくはFDを学科改革の柱にしようと努力した。
 おもしろがる人もいたが強力にネグる人もいて
 学科としてのFDの営みは定着しなかった。
 同時にぼくの経営能力のなさが露呈して今日にいたる。
 みんなで楽しく動くことのむずかしさを痛感し
 一人遊びに習熟して老後に備えようと決めた。
 ところが学長に突然呼び出される。
 学長いわく「大学改革の柱はFDだ」
 んで,専門委員会を立ち上げたいらしい。
 この学長に人を動かす術があるのなら,それは学びたい。

7/23
◆雨に弱い九州新幹線
 熊本での学会のため新幹線に乗ろうとした。
 ところが県北部が記録的な大雨で新幹線が動かず。
 朝10時から夜10時まで待ち続けても,けっきょく乗れず。
 夜8時すぎ,ぼくが弁当を買いに行ったすきに
 1本だけ奇跡的に動いたのもくやしい。

7/24
◆ FAX
 早朝から並んだがやはり新幹線は動かない。
 タイムリミットの8時まで待ったがダメ。
 これでは学会発表用に準備したペーパーがムダになる。
 駅のコンビニのFAXを利用して送ることにした。
 店員はぼくのゼミ生で,明るく声をかけられる。
 こちらもほほえみ返して,FAXの操作は彼女にまかせた。
 ところが,向こうに届いたのは白紙。
 どうやら裏表を逆にして送ったみたい。

 [Eメール添付ファイルで送り直せたので実害はなし]


7/25
◆種子島
 南種子高校で出張講義をおこなう。
 種子島は飛行機で20〜30分だからすぐそこだ。
 カバンひとつでフライングビジネスマンの気分。
 11時半に着き,4時前に離島した。

◆熱発
 帰りの飛行機に乗ったあたりから体調が変だ。
 夕方,体温を測ると38度4分!
 ここ三日分の「疲れ」が一挙に出たのか。


7/26
◆熱冷まし
 ひたいに「熱冷まシート」なる札を貼って寝る。
 夜中に目を覚まして札を交換する。
 寝ぼけながらゆえ眉毛の上に貼っちまった。
 ジェル状の物質がなんだか気色悪い。
 それでも朝,体温は35.5度に下がっていた。

7/27
◆追慕
 病中に買ったリンゴを,朝,ガシガシと食べる。
 ふだんはめったにリンゴなんて買わない。
 皮が上手にむけないからだ。
 生まれは貧乏なのに,過保護ぎみだったもんで
 皮をむいたり鉛筆を削るのは,いまだに不器用。
 そういうのはぜんぶ母親がやってくれた。
 今,リンゴをかじりながら母の手を思い出す。

7/28
◆競売
 6月まで住んでいた官舎(一戸建て)は売りに出ている。
 家の前に「競売物件」の立て札。
 お役所なのに素早い動きである。

7/29
◆低容量
 お気づきですか? サイトが変わりました。
 自動的にジャンプするようにしてます。
 これまでのサイトは容量 20 MB の限界に達しました。
 何かを削らなければ新しい書き込みができません。
 しかし,今度のサイトは容量が 1.5 ギガ。
 4畳半の下宿から大邸宅に引っ越した感じ。

7/30
◆早起き
 自然のままにしていると6時ごろ目が覚める。
 目をこすりながらベランダに出ると
 心地よい風が吹いて,ちょっと避暑地気分。
 裏の山(というか丘)に朝日があたり緑が映える。
 この朝の味わいの代償は,昼食後に襲う睡魔。

7/31
◆餓鬼草紙
 毎秋,学校の図書館主催の講演会が開かれる。
 お金がないので宣伝ポスターも自前でつくる。
 今年はぼくがポスターづくりにあたる。
 勝手に「危ない絵」を模写して,はめ込んだ。
 責任は図書館長がとることになっている。

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