2006年
 つぶやき

10/1
◆卒業生の集い
 卒業年次の異なる昔のゼミ生3人からメールが来た。
 いずれも飲み会の誘いである。
 同年次の卒業生どうしで,しばしば会っているようだが
 ぼく(教員)にもお声がかかることはめったにない。
 しかも3組連続したので,一体何事かといぶかしむ。
 さらに「先生の家で飲みたい」というのには困惑する。
 うちは集合住宅で,夜間の洗濯も禁止されているぐらいだ。
 かしましい連中が来たら,必ず顰蹙をかう。

10/2
◆首都高速
 親子5人でドライブするのは久しぶりもいいところ。
 車内がひどく窮屈なのも,なんだかうれしい。
 高速道路で都心に向かう。
 しかし,道に詳しい者が一人もいない。
 分岐点でまちがえ,車は目的地から離れるばかり。
 帰りは帰りで,高速への入り方がわからず右往左往。
 田舎者は都内で車の運転するなってことね。

10/3
◆海賊版
 インドネシアでは海賊版の映画DVDが大流行。
 売価もバリ島で1万ルピア(120円)
 ジャカルタなら6千ルピア(70円)とめちゃ安い。
 しかも,噂どおり映画の封切りとほぼ同時に発売される。
 "The Devil wears Prada"を観たが,これは日本じゃ来月封切りだ。
 そのDVDには英語・マレー語・華語・タイ語の字幕がつく。
 しかしな〜,英語はマレー語からの直訳っぽいぞ。
 例えば,"Excuse me"は必ず"Permit"となる。
 マレー語の"Permisi"(プルミシ)そのままである。
 スペルの誤りも多く,かなり急いで字幕をつけた感じ。
 画像も後半乱れてフリーズし,結末は観られず。

10/4
◆瀕死のHD(ハードディスク)
 2日の夜あたりから iBook G4 の調子がおかしい。
 カシャカシャと異音をたて,反応も鈍い。
 3日の朝には起動すら失敗するようになった。
 起動しても,反応はさらに鈍く,使い物にならぬ。
 秋葉原のマック専門店「アミュレット」に行く。
 電話で予約してハードディスクを交換するのだ。
 それまでの内蔵HDは完全に死んでないので
 外付け用のボックスに入れた。
 家にもどってデータの復旧に取り組む。
 一晩かけても作業が終わらず,いったん中止。

[鹿児島にもどって再チャレンジし,復旧に成功。
 故障したのがインドネシア研修中でなくてよかったよ]


10/5
◆野郎ばかり
 夜間部のゼミが始まった。
 ゼミ生12名のうち女性は1人のみ。
 初回は,その女性が欠席し,男ばかりのゼミとなった。
 短大なので,こういう構成は珍しい。
 しかも,なんとなく「問題児」が多そう。
 おもしろくて楽しいゼミにしてゆきたいが
 自分としても初めてのことゆえ,その方法がわからぬ。

10/6
◆相対的過食
 夜間の講義をすませ,スーパーで弁当を買う。
 足らなそうなので,おにぎり1個を追加した。
 インドネシアではよく歩き,よく食べたが
 坐業に戻った今,食事の量もそろそろ減らさなきゃ。
 でも,満腹感のレベルは高いままで戻らない。
 んで,ついつい食べ過ぎちゃう。

10/7
◆水道使用量
 官舎ゆえ各戸の水道料金が回覧板で明らかになる。
 それによれば,うちはよその1/10。
 なんだかうちだけ生活がまともじゃないように読める。

10/8
◆肌寒
 インドネシアではまったく覚えなかった鼻づまり。
 ここ数日はそれで悩まされている。
 しかし,鹿児島には温泉がある。
 近所の銭湯で長湯を楽しみ
 明月の下,ポカポカの体で家まで歩いて帰る。

10/9
◆垂訓
 2年前のゼミの卒業生と飲み会。
 大きく化けた者がいないのでややつまらない。
 そもそも卒業生と飲むというのが不得手の私だ。
 偉そうに「教え」をつい垂れちゃう自分が恥ずかしい。
 あいかわらず先生面をしてしゃべってしまう。
 かといって老人が若者におもねるのも痛々しい。
 つまり身の置き所がない。

10/10
◆奇声
 昭和天皇を描いたロシア映画「太陽」を観に行く。
 上京しているときに見損なった映画だ。
 まさか鹿児島で観られるとは,と喜び勇む。
 休日の朝9時40分の回だが,客は意外にも多い。
 通路をはさんで隣に知的障害児が座る。
 オバアサンに連れられてきたようだ。
 その子はずっと声を発し続ける。
 感心なことに,客は誰も文句を言わず最後まで耐える。
 出るときに睨みつける人もいたがオバアサンは知らぬ顔。
 たしかに,こんなことでいちいち謝っていられない。

10/11
◆空焚き
 銭湯が近いので家で風呂を焚いたことがない。
 シャワーは使ったことがある。
 シャワーのお湯をバスタブにためようと考えた。
 風呂場の中にあるボイラーに点火する。
 ところがシャワーからはお湯が出ず
 ボイラーから煙が出てきて,焦げ臭い。
 単純な操作ミスで,風呂釜を空焚きしていたのだ。
 ずっと釜のそばにいたのですぐに火を消し,事なきを得る。

10/12
◆抜き(=射精)キャバ
 夜間部のゼミは「脱常識の発想力」をテーマにしている。
 学生たちに「おもしろい話」を求めたら
 彼らにとってなじみの世界がぼくにとっては未踏の地だった。
 パチンコの話も「抜きキャバ」の話も興味深い。
 しかし,ふと気づけば,つまらなそうにしている者もいる。
 「ついていけません」というのだ。
 たしかに,風俗関係ばかりで話が盛り上がっていた。

10/13
◆早起き
 朝8時40分からの1限目の授業が割り当てられた。
 夜間部の授業もある学校なので,負担は輪番だ。
 夜の授業の翌朝ってのはさすがにつらい。
 齢のせいで目覚ましなしでも起きられるが
 たまには早起きしすぎたりする。
 経験上,二度寝はしちゃいかんとわかっているので
 あたりがまだ暗くても起床する。

10/14
◆露悪
 夜の仕事のあと9時頃から学長や同僚と飲む。
 ぼくはなんだかすっかりゆるんじゃって
 下品な言葉を発し,聞く人を困惑させた。

 参考文献:渡辺和博『ホーケー文化のあけぼの』,1985,絶版。
 ものごとを「むけてる・むけてない」度合いで測る。
 久しぶりにその手法を思い出し,使ってみたのだが
 与えたのはインパクというより不快感にすぎず。


10/15
◆ Marx Brothers
 休日でも学校に行けば,全館停電の日と知る。
 パソコンが使えないんじゃ話にならん。
 帰りにヤマダ電器のDVDコーナーに立ち寄る。
 マルクス兄弟の映画が廉価版900円で並んでいた。
 全5巻のうち,とりあえず1枚を求め,いそいそと帰宅。

10/16
◆グルーチョ
 マルクス兄弟の映画DVDをさらに買い足す。
 笑いどころをくりかえし再生して楽しむ。
 グルーチョの踊りを,姿見の前でマネしてみる。
 15年ほど前,グルーチョの本をフランスで買った。
 [→右図:仏訳の文庫本の表紙]
 再読したくて本棚や押入の中を探すが,見つからない。

10/17
◆臭い
 まれなことながら,いま嗅覚が復活している。
 常人の5分の1程度かもしれないが,臭いを感じる。
 スーパーで買った「めざし」がひどく臭い。
 オエッて感じだけど,これまで平気で食べてたはずなので
 とりあえずしっかり焼いて食べる。
 食べて一晩たつが,体に異常なし。

10/18
◆大型商業施設
 海の近く(与次郎ヶ浜)にメガストアができた。
 駐車料金無料というのが売りだ。
 そこには鹿児島で2つ目のシネコンも含まれる。
 さっそく日本映画「かもめ食堂」を観に行く。
 こうした単館系の作品も上映されるのでうれしい。
 ただ,オープン間もないのに客数は10名に満たず。

 [後記:「かもめ食堂」はすでに先月DVD化されていた。
  鹿児島ではそれを後追い上映しているわけだ]


10/19
◆乗らない
 夜間部のゼミでは白けた空気が支配する。
 学生が乗ってくれそうなテーマを列挙するがダメ。
 必須科目だから学生はしかたなく出席しているだけだ。
 何かを学びたいわけではなく,黙ったまま時間を費やしている。
 先生に「おもしろい雑談」を期待しているわけでもない。
 むしろ頭ごなしに何かを命ぜられる方がいいってか。

◆ 10万アクセス
 7ヶ月弱で1万だから1日に50前後。
 数年来,一貫してこのペースだ。
 学校(あるいは学科)のサイトからリンクを張られていないので
 学生(あるいは卒業生)に読まれることもない。
 ほとんど「固定客」のみを相手に日々更新し続けている。


10/20
◆小心
 団地の集団清掃は第一土曜と決まっていたのに
 10月は小学校の運動会との関係で第三土曜に変更。
 ぼくは学会出張のため清掃に参加できない。
 それを心苦しく思う心臓の弱さ。

10/21
◆ラッシュ
 金曜の夜,東京へ向かう飛行機は満席だ。
 羽田から乗ったモノレールも満員。
 中央線の快速は満員のまま停止し,なかなか動かぬ。
 前を行く特急のドアが不具合で「ただいま点検中」だという。
 「線路に降りないでください」との車内放送。

10/22
◆馬齢
 日仏社会学会の大会に出席した。
 懇親会の直前,乾杯の音頭をよろしく,と打診された。
 出席者のなかでぼくが最年長だかららしい。
 たしかに会長より年上だし,会は全体として若返ってる。
 それでもやはり乾杯の件は挨拶上手の人に回す。

10/23
◆退役
 わが家で10年ほど使い続けた PowerMac 9500。
 さすがに最近はフリーズする回数が増えた。
 そこでもう一台の PowerMac (QuickSilver)と交代させる。
 最近自立して家を出た息子が残していったものだ。
 これにはこれで不具合があったので
 深夜までシコシコ修理作業にいそしむ。
 近くで寝ているバーサンも目を開けて虚空をつかみ続ける。

10/24
◆カポナータ
 鹿児島にもどればふたたび夕食は自炊だ。
 スーパーでトマトの缶詰が目にとまり
 ラベルに書いてあったレシピどおりに材料を買う。
 野菜のトマト煮という料理。
 冷えてもおいしい,とのことなので大量に作る。

10/25
◆挨拶代わり
 ドアのノブに洗剤が一箱かけられていた。
 上階の住民の名で「お礼」と書いてある。
 先週末,ぼくの不在中に転出していった人だ。
 ぼくの鹿児島暮らしは長いが,お礼をもらうのは初めて。
 こちらが差し出すことはあっても受け取ったことがない。
 引越は挨拶なしに行うのが鹿児島標準だと思ってきた。
 だから,これはちょっとした驚きである。

10/26
◆鼻フェチ
 学生のレポートを読んで,思わずオイオイと言いたくなる。
 以前,AVに出演依頼を受けました。フェチビデオです。
 本番はしないで,鼻をひもでつりあげて鼻の穴を拡げるビデオです。
 もちろん断りましたが。

10/27
◆事後指導
 学生のインドネシア研修はまだ済んだわけではなかった。
 成果を総括して,人前で発表する行事が待っていた。
 しかも,今年は芸能のパフォーマンスまで要求されている。
 ぼくには学生がそれを嫌がっているように見えるので
 個人的には,積極的に後押しする気になれない。
 しかし,もう一人の教員は「四の五の言うな」の態度である。
 なぜか学生たちは彼の命令に嬉々として従う。

10/28
◆睡眠時無呼吸症候群
 ネットで自己診断すると,多分にその疑いがある。
 このごろ特に,昼食後は眠たくてしょうがない。
 この病気は肥満でなくても鼻が悪ければ発症するらしい。
 この夏,インドネシアで過ごしていた間は
 鼻づまりもなく,昼間に眠たくなることもなかった。
 長生きしたければ南方で暮らせ,ってか。

10/29
◆塩ちゃんこ「千代茶屋」
 5年前のゼミ卒業生の集まりに呼ばれた。
 さすがに学生時代のコンパと異なり,オシャレな店だ。
 人目につかぬ路地の奥ってのも味わい深い。
 壁に有名人のサイン色紙が並ぶのは興ざめだが
 それを喜ぶ客も多いので店の方針は正しい。

10/30
◆多忙の身
 奥さんが使うパソコンはよくフリーズするという。
 いつ上京するの? と尋ねられた。
 修理のために上京しようとしても,11月はけっこう忙しいんだ。
 管理職でもないのに,なんだかね。

10/31
◆朝風呂
 このごろまた夜になって映画館に通っている。
 8時すぎると夜間料金=1200円になるからだ。
 そのかわり夜は銭湯に行く時間がない。
 ってんで,朝,学校に行く前に「大黒温泉」に立ち寄る。
 古くて小さい田舎の銭湯だけど,泉質は良い。

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