つぶやき |
◆この指とまれ しょーこりもなくまた大学改革に取り組んでいる。 今回は学校の存続(死活)問題が背景にちらつき その分だけ取り組みも全体化するはずだった。 しかし,20:80の法則どおり「乗りがいい」のは少数。 こちらもその点は慣れているから いつものように「遊びたい人」同士で楽しむ。 [付記]ぼくが主催した11/30のFDは参加率 35%で,これは上出来。 |
◆大食 入試業務で昼の弁当が配給された。 うかつにも,直前にスーパーで弁当を買った。 んで,手元に弁当が二つ。 選択に悩み,二つとも食べちゃった。 |
◆儀礼的無関心 civil indifference 鹿児島市内で未踏の銭湯に行く。 小さな女の子が湯船の中にいた。 その子の顔には鼻がない。 先天性の障害らしいとわかると,もう直視できない。 じろじろ見ちゃいけないような気がするからだ。 どこかの老人はその子に気軽に声をかけていた。 ああいう「さり気なさ」は知り合いならではのものか。 |
◆映画鑑賞 土曜・日曜と連続して映画館に行く。 夜の9時,夕食後の散歩も兼ねる。 「武士の一分」は観客が多く,邦画再興は本当みたいだ。 隣席の夫婦は小さな男の子を連れていた。 その子に映画を解説する父親の小声がウザい。 英映画「トゥモロー・ワールド」Children of Men はガラガラ。 おかげさまで,これは映画をしっかり楽しめた。 |
◆後期マルクス兄弟 初期(パラマウント)の5作品のDVDに続いて 後期(MGM)の6作品のDVD(5枚)も買った。 すべて廉価版だが,今度のは「おまけ」が充実している。 音声解説などで「マルクス理解」が深まったよ。 |
◆ Academic Duty Academic Freedom の対抗概念である。 これを大学改革がらみの勉強会のテーマにしようと思う。 で,企画した本人(ぼく)が報告者になるしかない。 ネット検索すると,参考文献としての頻度が高いのが Donald Kennedy(元スタンフォード大学長)の本だ。 “Academic Duty”(1997, Harvard UP) をようやく入手。 アメリカの大学院生の就職難も紹介されていて そこらへんは自分の人生行路と重なり,泣かせる。 大学人の責務という点で教育・研究・学内行政などと続けて 最終章に「社会の変革」を挙げているのも泣かせる。 |
◆火気 暖かくて寝やすいな〜,と思いながら就床。 朝,目が覚めると電気ストーブがつけっぱなしだった。 なんという寝つきの良さだろう。 ベッドの横のストーブの明かりにも気づかぬ。 |
◆1対1 1年生の斉藤ゼミはいま学生1人だ。 ふたりでしみじみとベンヤミン「複製技術の時代……」を読んでる。 この学生は学外の演劇サークルに属し 年末の公演に向けて,いま大忙しのようだ。 ゼミに来させるのも申し訳ないような 倒錯した気分になっちゃうよ。 |
◆コタツ いつも寝起きしている4畳半の部屋にあるのは ベッド,折りたたみテーブル,パイプ椅子,各1個。 最近はこれに電気ストーブが加わる。 狭くて窮屈な感じは嫌いじゃないが やはり貧しい暮らしにはコタツが似合う。 ヤマダ電器に行けば,1万円以下のものがゴロゴロ。 ただし,掛け布団はなく,他の店に行けと言われる。 |
◆やがてさびしき 九州大学での学会(経済学史学会・西南部会)に出る。 終わりまで黙って座っていた。 鍋料理店で開かれた懇親会では燃える。 周囲に浅薄な問いを発しながら,自分では賢いつもり。 泊まる宿の関係で,少し早めに中座した。 外に出てから,じわ〜っと恥ずかしさがこみあげる。 |
◆田舎は狭い 生まれ故郷(八女市)に戻って一泊した。 同級生の女が開いているスナックに 同級の男たちが集まると聞いていたからだ。 店がどこにあるのかはホテルのフロントで聞く。 店の名前は知らないので,同級生の親の名を出すと フロントの人はすぐ「ああ,その娘さんの店は」と教えてくれた。 何でも知ってそうな老人であった。 ぼくの昔のガールフレンドの消息も知りたくなって 彼女の実家の店名をいうと「あそこの娘さんは」とやはり詳しい。 |
◆恩師 今年は桜島小みかんの出来が良い,という。 うちに1箱送ったついでに,院生時代の恩師にも送る。 黙って送ると叱られそうなので,電話で知らせた。 今でも先生と話すときは緊張する。 案の定,話は研究の方面に向かう。 そうなると,フガフガと無意味な音で応えるしかない。 |
◆韓流 車検に出していた車を夕方ひきとり その足で,まちはずれのシネコンに向かう。 何の予備知識もないまま韓国映画「王の男」を観る。 大道芸人の物語で,おもしろそうじゃん。 出だしは絵柄もテンポもよく,わくわくさせたが しだいに話が粗雑になり,興も冷める。 |
◆フレンチ かなり昔の卒業生からハガキが来た。 レストラン開店のお知らせである。 Webで確かめると,すでに何だか評判がいいぞ。 足を運んでみたいが,ディナーは8千円からだ。 う〜む,どうしよう,と一瞬考え込む。 その程度の値段でひるむ自分が情けない。 |
◆亀虫 市の北のはずれにある温泉施設「ららら」に行く。 そこの独自商品「レイシあめ」を買ってみた。 特産の苦瓜を飴にまぜたものだ。 ゼミで学生に配ると「カメムシの味がする」という。 不味い,ってことらしいが じつは,ぼくはカメムシの臭さを知らない。 |
◆吹けば飛ぶよな大学だが うちも予算削減で教育研究の機能がマヒしかけている。 これに国旗掲揚問題が追い打ちをかける。 四の五の言えば「お取り潰し」に会いそうな気配だ。 他の大学へ逃げ出す人は利口である。 こうして,なんと1割の教員が3月に転出する。 泥舟に残る人間はバカばかり。 しかし,逆にこれからがおもしろくなりそうだ。 疲れ知らずにムダなことをするのがバカの強み。 とんでもないことを企てて,世間に突出したい。 |
◆カラオケ嫌い 学科の忘年会の二次会にもつきあう。 飲んで歌って2千円という安いスナックは オジサン・オバサンであふれ,演歌が流れる。 わが一行の面々もそれぞれの持ち歌で加わる。 ぼくにも歌える歌があったっけ,と一瞬考えた。 |
◆駅前?温泉 銭湯「西田温泉」はJR鹿児島中央駅近くにある。 駅前といえるほど近いわけじゃないが 徒歩10分なので,観光客も入りに来るらしい。 行けば浴槽が狭いのに驚くんじゃないか。 細長くて,大人なら5人で満員だ。 ぼくも洗い場でしばらく待機させられた。 その所在なさが間抜けな感じ。 |
◆清掃当番 団地のゴミ置き場を清掃する。(入居以来2度目) あいかわらずゴミ出しのルールを守らぬ者がいる。 放置しておけないのでぼくが持ち帰る。 正しい回収日に出し直すためである。 来週は上京しちゃうので処理は微妙。 このゴミをかかえたまま年を越すかもね。 |
◆シネマ・コンプレックス 鹿児島市内には大きなシネコンが2つある。 いろんな作品が観られる,と最初は期待した。 ところが,この2軒,上映作品がほぼ重なる。 つまり,メジャー系を並べて,客を奪い合ってる。 ぼくは「硫黄島からの手紙」を駅ビルで観 そして「007 カジノ・ロワイヤル」を郊外で観た。 集客力がありそうな映画なのに,どちらも入りが悪い。 おいおい,このまま共倒れか,と心配になる。 |
◆そこつ者 大学入試センター試験の監督者への説明会があった。 不意の「事故」への対応マニュアルも渡される。 受験生が試験会場を間違えた場合,とかがある。 うむ,ありうる,と思う。 ぼくがそうだったから,ね。 一橋大はキャンパスが国立市と小平市に分かれ ぼくは小平が試験会場だと思いこんでいた。 なぜそう思いこんだか,今となっては理由不明だが とにかく下見までして,当日乗り込んだら ぼくの座るべき席にすでに人がいる。 聞けばそこは法学部の試験会場。 社会学部の試験は国立の方だという。 あわてて飛び出し,タクシーをつかまえた。 運転手が「さっき乗せた客は国立からだよ」と笑う。 そこつな受験生は他にもいたのである。 |
◆そこつ者 2 そこつ者の体験談をもう一つ。 [以下削除。同じ話をすでに04/02/07に書いていた。そこつな話!] |
◆ゴミ回収 団地のゴミ置き場を清掃する当番の最終日。 金曜は燃えないゴミの回収日である。 朝,ゴミ置き場にはゴミが山積み状態であった。 昼,清掃しに帰ると,まだ半分ぐらい残っている。 紙類やプラスチック容器など,ルール違反ゴミのようだ。 清掃当番はそれをどうにかしなきゃならない。 ええい,夕方までこのままさらしておこう,と学校に戻る。 日没まぎわ,校内での会議を中座して帰宅。 明るいうちにゴミ置き場に走ると,ゴミは一つもなし。 年末ゆえ清掃車による回収は2度行われていた。 しかも,ルール違反も見逃してくれる親切ぶり。 |
◆酢キャベツ 学会の用事で上京する。(場所は恵比寿の日仏会館) 会議の後はビアホールに行くのが恒例で ソーセージとザウアークラウトを頼むのも恒例だ。 フランス語でシュークルートという酢キャベツは けっこうみんなのお好みなのである。 フランスの学食でよく出されるからね。 その貧乏くさい味をめいめいの思い出とともに楽しむ。 |
◆バーサンの世話 朝9時過ぎにデイケア施設からお迎えが来る。 バーサンを車イスに乗せて待機する。 それは娘の仕事。 その時間,家にいるのは娘だけだからだ。 たまたまぼくがいても,やはり娘にまかせる。 バーサンをだっこするのがぼくには苦手だ。 朝9時,まだ眠っていた娘をむりやり起こす。 |
◆とんぼ返り 年末に上京しても2泊のみで鹿児島にもどる。 職場全体の忘年会で「乾杯」の音頭を取るためだ。 親睦会会長の数少ない出番ゆえ欠かせない。 ここ鹿児島でも2泊したらまた上京する。 |
◆乾杯 忘年会は古くて小さなホテル「満秀」でおこなわれた。 地階にある温泉も小さいが,泉質は良い。 お湯をゆっくり味わい,忘年会に遅刻しそうになる。 全員が静かに待つ会場は空気も冷たかった。 ぼくの仕事は「では,かんぱ〜い」の一言のみだが それがなければ会が始まらないのである。 |
◆臭覚 東京駅から中央線の特別快速に乗る。 ドア近くの席に座ったら妙な臭いがする。 隣に立つ30台の女性がその源のようだ。 化粧の匂いではなく,獣のような臭いである。 ぼくの嗅覚はこのところ活性化しているが おかげで悪臭まで感知するのが困る。 |
◆ネパール料理 国立市の旭通りには,本場カレーの店が並ぶ。 インド料理店「シシュマハル」とネパール料理店「ミトラ」だ。 どちらもナンが食べ放題なのもうれしい。 ミトラのサグ(ほうれん草)カレー 840円は ちょっと泣けちゃうぐらいおいしいぞ。 ここはネパールの子どもを支援する会の本部でもある。 ホール担当の女性は京大→大学院卒だそうで そこらへんも国立(くにたち)っぽい感じ。 |
◆脱力系 ゼミ生が薦める石原まこちんの漫画『The 3名様』を読む。 深夜のファミレスにつどうニート3人組の物語だ。 なるほど,そのユルユルとした感じは悪くない。 学生は実写版のDVDも誉めていたので,観たが これは,俳優が妙に熱演で,鼻白ませる。 映画「ソウルトレイン」も原作=石原まこちんで レンタルビデオ屋で深夜働く若者の話。 たまたま観たけど,やっぱりなんだか暑苦しいぞ。 米映画「コーヒー&シガレッツ」(2003)が表現するような 軽みってのが観てて気持ちいいんだけどな。 |
◆時計じかけのオレンジ 洗面台の横の棚にバーサンの入れ歯が置いてある。 イヤでも目に入り,不快である。 バーサンは胃瘻(いろう)という措置により もはや入れ歯を必要としない。 だから,どかしといてよ,と奥さんに頼んだのに ちっともいうことを聞いてくれない。 毎晩,不条理感を覚えつつ自分の歯を磨く。 |
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