2007年
 つぶやき

6/1
◆自慢になるのか?
 この一週間,けっこう朝遅くまで家にいた。
 テレビで朝のワイドショーを見てきた。
 おかげで芸能ネタにもくわしくなり
 学生の鼻を明かすこともできた。

6/2
◆自己批評 Auto-critique
 1年生のゼミでは「社会科学する」楽しみを教える。
 たとえば,「ひとりつっこみ」の手法もそのひとつだ。
 自分の考えに自分自身でつっこみ
 自分なりの新たな考えに,さらにつっこみを入れる。
 自分でも予想外の方向へと視野が広がり
 考え方も深まる,というのが御利益。
 しかし,それを学生に教える場面では失敗している。
 こんな風に,とぼくがつっこんでみせると
 学生は単に「しかられた」と受け取る。
 おもしろがるどころか,萎縮する。
 ぼくはイヤミな先生として嫌われている。

6/3
◆メカ・フェチ
 ガキのころからの友人にモデルガン・マニアがいる。
 ぼくも少し刺激されたが,そちらの方には走らず
 オートバイやカメラのカタログ収集に向かう。
 メーカーにハガキでリクエストして取り寄せ
 メカの性能を数値で比較して楽しむ。
 安上がりの趣味だ。
 収集自体は15才までで終わったが好みは残る。
 映画「SHOOTER」(米,2006)を観に行った。
 前に原作『極大射程』を読んでプルプル来たもんで。

6/4
◆食い物の恨み
 半額クーポン(タウン誌の付録)を手に街に出る。
 あるカフェの「マウンティンパルフェ」が
 700円→375円になるので,それを食べたかった。
 午後1時すぎ,女性客だらけの店に入る。
 注文のときクーポンを差し出すと
 店員は冷たく「それは3時からです」という。
 頭をかきながら店を飛び出した。
 タウン誌を読み直したが,そんな注意は書いてないぞ。
 店に電話すると,店名も名乗らぬ留守電のみ。
 ますます怒りがこみあげる。

6/5
◆ミステリー小説
 お勉強がらみの本以外はまず再読などしない。
 ところが先日観た映画の原作をもう一度読みたくなった。
 文庫本をつめた本棚や段ボール箱をあさる。
 探しものは見つからなかったが,それはまあよい。
 他の本のタイトルがどれもおもしろそうなので困る。
 どれも読んだ本なのに,どれも内容は覚えていない。

6/6
◆人間ドック
 いつもは職場の集団検診ですませているが
 たまには「きちんとした」検診を,と考えた。
 んで,錦江湾に面した農協系病院に来ている。
 検診の内容は無料の集団検診と同じで
 ただ一つ一つの待ち時間が長いだけ。
 これで 9600円は高いぞ。
 講話と個別相談は午後からだ。

6/7
◆警戒心
 昼過ぎ,用事で家(官舎)にもどると
 玄関先に男たちがたむろしている。
 ワイシャツ・ネクタイ姿のおじさん数名だ。
 日陰で涼んでいるだけかもしれんが
 なんだか怪しくて,そばを通る気になれない。
 私の部屋はここですよ,と教えたくない。

6/8
◆降灰
 ひさしぶりに桜島の灰が降ってきたおかげで
 いつもより早めに学内でクーラーの使用許可が出た。
 20年ほど前,灰がドカドカ降ってたころに比べれば
 今の降り方はきわめて上品で,何てことない。
 あのころだって家にはエアコンがなく
 したがって,今なおエアコンなしで暮らしている私だ。

6/9
◆文才
 大学改革がらみでビラをつくり,教職員に配布している。
 同僚から原稿をもらい,DTPソフトで割り付ける。
 おかげで同僚たちの「雑文」を読む機会が増えた。
 概して読みにくい文章ばかりなので
 まれに「読ませる」文に出会うと感動しちゃう。

6/10
◆梅田徘徊
 関学のサテライト教室が大阪の梅田にある。
 そこで開かれた会議に出て,近くのホテルで一泊。
 怪しいラブホ街の奥だった
 筋違いの阪急東通りは夜遊びする若者であふれる。
 大阪に来たんだから何かおいしいものを,と
 歩き回ったが,けっきょく古本屋で本を買っただけ。

6/11
◆OS名画座
 単館系の映画は都会でしか観られない。
 というわけで,大阪で2本,観ちゃいました。
 「ボンボン」(El Perro,アルゼンチン,2004)
 「あるスキャンダルの覚え書き」(Notes on a scandal,英,2006)
 さすがに都会,こんな映画でも客は満席に近い。

6/12
◆テレビ鑑賞
 留守中に録画しておいたドラマを観る。
 マメですな〜。
 永井愛「こんにちは,母さん」(もとは舞台劇)
 山田太一「今朝の秋」(87年,再放送)
 平田オリザ「別れの唄 Chants d'Adieu」(舞台中継)
 いや〜,いずれもえがった。

6/13
◆歯肉炎
 あれれ,ちょっと歯茎がはれた。
 ブラッシングに励んで,右奥は良くなったが
 こんどは左奥がはれた。
 エアコンの試運転で,風邪気味になったぐらいだから
 どうやら体全体の抵抗力が弱まってるみたい。

6/14
◆ケータイ
 学内で会議中,同僚がケータイで話し始めた。
 ふつうなら席をはずすんだろうが平気みたい。
 本人は小声のつもりでも,少し迷惑。
 学生でさえ教室ではケータイで会話しないのに
 教員がこれじゃあ,ね〜。
 廊下や戸外でケータイを使っている教員も見かけるが
 おしなべて彼らは嬉しそうに声を上ずらせている。
 ケータイの使用は中高年者に高揚感をもたらすものなのか。
 やだね〜。

6/15
◆食い力
 先週の人間ドック以来,食が細っている。
 もともとグルマン(大食漢)なので少し異常。
 一方で,もう少し体重を減らしたかったから
 少食に傾くのは悪くないともいえる。
 しかし,「食い力」ってのも大事だ。
 これは,食べたぶんだけ力が出る,という意味。
 ぼくの母はこの言葉を「食う力」の意で使っていた。
 すなわち「食欲があれば生きる力がある」と考えていた。

6/16
◆右寄り?左寄り?
 エスカレーターの乗り方は東京と大阪では違う。
 違うけれども,それぞれ徹底している。
 鹿児島にはルールがない。
 バーサンも女子高生も,平気で横並びする。
 ぼくは「いらち」気質ゆえ,どつきたくなる。

6/17
◆鹿児島コミュニティシネマ
 いよいよ発足式が開かれた。
 南日本新聞とかの「地域での催し物」欄では予告されず。
 顔見知りが声かけあって,ひそやかに集まった形だ。
 役員や会則を決めるのが主な目的だったから
 たしかに発足は少人数の方が都合がよかろう。
 ま,盛り上がりはこれから,ってことで。

 →南日本新聞の記事(写真の左端にぼくの頭が見える)


6/18
◆アフリカーンス?
 映画「ツォツィ」(Tsotsi,2005)を観に行く。
 鹿児島で南アフリカの映画が観られるとはね。
 アカデミー賞外国映画賞をとったおかげだ。
 舞台はヨハネスブルグのスラム街。
 ぼくが中学時代に文通してたのはケープタウンの子。
 だもんで現地語「アフリカーンス」にも興味があるのだが
 映画のなかで人々がしゃべっていたのがそれだろうか?
 英語まじりの非英語。

6/19
◆昔話
 看護専門学校で社会学を教えるのはつらい。
 おもしろそうに講義しても聞いてもらえない。
 みんな「内職」するか居眠りしてる。
 ところがこのごろ少し様子が変わった。
 話を聞いてくれる数名に向かって
 自分の失恋談をしたら,寝ている人も起きる。
 こういうのに食いつくんだとわかり趣向を変えた。
 自分を語るという感じで講義を組み立てる。
 たしかに,ほとんどの目がこちらに向く。
 ただし,話を「一般化」し始めると文句が出る。
 「勉強の話はいらない」というのだ。

6/20
◆野性の喪失
 夜間部の講義を終えて,帰ろうとしたとき
 駐輪場にタヌキがいた。
 だれかが餌付けをしているのか,警戒心に乏しい。
 お前,それでいいのか,とタヌキにいいたい。

6/21
◆社風
 胃を内視鏡で診てもらうため近所の病院へいく。
 先週,予約のために訪れたときも感じたが
 この病院,受付の接客態度が悪い。
 病院長の診察を受けて,理由がわかった。
 なんだかお金儲けをしたがっているのだ。
 胃を検診した雇われ医は「異常なし」というのに
 病院長はしつこく追加的な検診を受けるよう勧める。
 しかも,「そこらはガンになりやすいんですよ」と脅す。
 上がこうだと職員もああなるわけだ。

6/22
◆羞恥心
 ゼミの学生たちは,カップルのベタつきを恥ずかしいことと見る。
 へ〜,と思った。
 若い人はそういうの平気だったんじゃないの?
 学生たちは車(ダイハツ)の,あのCMは何!という。
 男のセーターの中に女の子が入り込むCM。
 私なら絶対いやだ!という者多し。
 ただし,人前で化粧するのは全員平気らしい。

6/23
◆退居者
 また玄関のドアノブに洗剤の箱がかけられていた。
 公舎を出る人の「挨拶がわり」の品だ。
 これで3箱目だが,いずれも未開封。
 一人暮らしゆえ洗剤はなかなか減らないのである。
 それにしても,鹿児島じゃ出るときに「挨拶」するのね。
 この公舎で,入るときに挨拶した人はいない。
 ちなみにぼくは入居時にやりました。

6/24
◆だんご汁
 学会の用で大分に来てます。
 観光案内所で郷土料理の店を尋ねると
 係員はあれこれ列挙せず,一店のみピンポイントで示す。
 ま,おいしかったからいいんですけどね。

6/25
◆激安
 JR九州の6月企画「ゲキ★ヤス土日乗り放題」は
 1万円で新幹線を含む九州のJR各線が乗り降り自由だ。
 鹿児島から大分までの往復にこれを使った。
 阿蘇を経由する九州横断特急に乗ったよ。
 次の土日にも,また1万円だして遊び回ろうかな,

6/26
◆ムシカ・クバーナ
 うちの学校でサルサを踊る集まりがあった。
 地元新聞でけっこう大きく報道されている。
 ぼくの留守中のパーティーだが,出たかったな。
 隣室の同僚が鹿児島キューバクラブの主宰者だ。
 研究室で小さな集会を週末によく開いている。
 楽しそうな音が響き,いいな〜,と思う。
 そういう楽しいことにエネルギーを費やす人,好きです。
 学内行政,手続き論とかに熱心な人よりずっとよい。

6/27
◆出勤時間
 官舎ゆえ,男たちは8時前に出払う。
 ぼくは奥さんたちが洗濯物を干すころに出る。
 目が合えば黙礼はする。
 でも,やはりなんだか恥ずかしい。
 夜間勤務なもんで,と言い訳は準備しているが
 それを表明するチャンスはない。

6/28
◆非文化人
 学生によれば,ケータイに音楽をダウンロードして
 一曲丸ごと聴ける「着うたフル」ってのがある。
 ほ〜,そんなのがあるのか。
 こちら,ケータイも iPod も持たない。
 よく考えたら最近はCDもラジオも聴かない。
 つまり,まったく音楽と無縁の生活をしている。
 もともと音楽なしでも生きていけるタイプだったみたい。

6/29
◆合宿
 県営の研修施設,霧島ふれあいセンターにきている。
 学科の1年生,総数百名の一泊合宿だ。
 教員(男)十数名は畳の大部屋で寝る。
 こうした雑魚寝はひさしぶりのこと。
 いびきがすごい人より先に眠っちゃおう。
 それは成功したが,翌朝,若手教員から
 「斉藤先生がうるさかった」と文句をいわれた。

6/30
◆因果は巡る
 学科長という管理職をしている。
 その学科会議で若手教員たちから「無能・無責任」となじられた。
 その言葉に,二重に恥じ入る。
 一つは「お言葉どおりです」と納得できちゃうこと。
 一つは,同じ言葉で昔はぼくが人を難詰してたこと。

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