2007年
 つぶやき

10/1
◆ドラムサークル
 多数のドラムで輪(サークル)を作り,合奏を楽しむ。
 参加者は好きな太鼓を選び,勝手に叩く。
 ルールは何もなく,音楽的素養も不要だ。
 という集まりに参加してみた。(費用=千円)
 たしかに,ルールはなくてもいつしかリズムがそろってくる。
 無政府性と秩序の関係がおもしろい。
 しかし,後半,ファシリテーターなる人が
 指揮をとりだすと,合奏らしくなった反面
 人に操られているって感じにもなっちゃう。

10/2
◆劣化の連鎖
 フランス社会学のシンポジウムが来月初めに開かれる。
 フランス側の報告者6人のレジュメを訳さねばならない。
 報告要旨集に載せるためだから急ぎの仕事だ。
 A4用紙1枚以内ゆえ,どれも短いが
 とくに短いものは内容も謎めいてくる。
 要約のしかたがヘタというか,いいかげんな人もいて
 タイトルとどうつながるの か,意味不明だったりする。
 そのままだと翻訳者の責任にされかねない。
 さりとて,こちらが想像力を働かせすぎると
 じっさいの報告内容とは離反するかもしれない。
 伝言ゲームのようなものである。

10/3
◆歌舞伎
 NHKで放送された「法界坊」を録画しておいた。
 平成中村座のニューヨーク公演だ。
 なんで,そんなものを録画したのか自分でもわからぬが
 その自分の気まぐれに後で感謝した。
 いや〜,おもしろかったな〜。
 NY公演で,外国人向けの演出だったのもよかった。
 歌舞伎についてはぼくも外国人なみに無教養だったからね。
 おもしろがれる分野がまた拡がって,うれしい。

10/4
◆早起き
 鹿児島はまだ暑いので窓を開け放して寝ている。
 朝6時,人の声で目が覚めた。
 隣のベランダで,子ども2人がしゃべっている。
 就学年齢前後の兄弟は,とても仲良さそう。
 子どもの声はよく響くが,怒る気にはならない。
 ぼくも笑いながら起きることにした。

10/5
◆うがった見方
 フランスの社会学者の研究論文を読んで思うこと。
 日本の研究者は小さいテーマを手堅く語りたがるが
 連中は思いつきを意味ありげに語りたがる。
 日本人の論文が概してつまらないのはたしかだが
 あちらのは,自分で勝手におもしろがってる。
 連中は「うがち」で勝負しているようだ。
 読者に「ほ〜,味なことを!」と思わせれば成功。

10/6
◆秋の一重一瓶
 めいめいが酒(瓶)・肴(重箱)を持ち寄っての宴会だ。
 おしゃれな言い方をすれば Booze Party。
 ぼくが呼びかけのビラを職場の全員に配布した。
 今年1月に続いて,2回目である。
 参加者は10名を超えたから,まずまずだね。
 ロースターもこの日のために買った。(参照:9/27の「つぶやき」)
 朝1限目の授業,午前・午後と会議が続き
 その合間をぬって食材の買い出しに走る。
 と,一人で張り切って作ったわりに
 この「料理」,たいしてうまくもなし。

10/7
◆スチール棚
 通販で買ったロースターだが,置くところがない。
 台所の棚はすでにモノであふれる。
 組み立て式の棚を追加することにした。
 引越のとき,さんざんモノを捨ててきたのに
 こうしてまたモノが増えていく。
 しかも,相変わらずビンボ臭いモノばかりが増える。

10/8
◆さがしもの
 用があって,自分の研究室の本棚をあさる。
 あの本はたしかあそこに,と思えど見つからぬ。
 かわりに,奥の方で別の本を発見したりする。
 買ったことも忘れていたが,読みたかった本。
 つい読みふけって,最初の用を忘れる。

10/9
◆徒労感
 ネットで検索すると,本は県立図書館にあった。
 あそこは夜9時まで開いているはず
 と,夕方6時すぎに行ったらすでに閉館。
 そういえば,日曜・祝日は5時までだった。

10/10
◆通販の通
 ワイン,靴,DVDがいちどきに届く。
 いずれもネット経由で注文しておいたもの。
 ワインは先月買った分が先日の「一重一瓶」でなくなり
 靴(Yonex)はどうせ街の靴屋でも取り寄せ品だし
 DVDは先日「エディット・ピアフ」の映画をみて
 じっさいのコンサート記録映像まで見たくなったため。

10/11
◆朴庸坤(パク・ヨンゴン)
 録画しておいたNHKスペシャル「北朝鮮帰国船」を観る。
 東京の朝鮮大学校のパク先生(元副学長)が出ていた。
 教え子たちを説得して帰国させた自分の「罪」を語る。
 1970年代には北朝鮮の実態(矛盾)がわかっていながら
 なおも主体(チュチェ)思想を唱道していた人だ。
 今さらな〜,って気もするが
 本人としては相当の決意をもっての告白だろう。
 パク先生は経済学史(重農主義)の研究もしていたので
 ぼくもその方面でお会いしたことがある。
 テレビをみて,ディープな世界にいた人なのだな,と知った。

10/12
◆夜泣き
 夜明け前の4時頃に目を覚ます。
 団地のどこかで赤ちゃんが大声で泣いている。
 赤ちゃんの泣き声で起こされてのは久しぶり。
 またしても昔を思い出し,しみじみとしちゃいました。

10/13
◆高級回転寿司(形容矛盾?)
 近くに新しい回転寿司の店ができた。
 いつも超満員なので,どんな店かと入ってみた。
 夜の9時なのに,10人ほどの客が空きを待つ。
 この店はどの皿もけっこう値段が高いから
 鹿児島は不景気から脱したのか,と思わせる。

10/14
◆語り合い
 鹿児島コミュニティシネマの交流会に行く。
 場所は天文館(繁華街)の小さな酒場だ。
 職業不詳のひとびと6名が集まる。
 昔の日本映画の「悪役」スターについて
 その憎々しさを語り合って懐かしむ。
 こういう「サロン」風の楽しさ,久しぶり。

10/15
◆収支決算
 またしても早朝4時に目が覚めた。
 そのまま起床して「しごと」する気分になる。
 午前中たっぷりと,と思えど,それは最初の計算。
 休日も学校に行き,着いたとたんに眠たくなる。
 研究室でうたた寝し,昼食後もまた眠る。
 早起きした分だけ「休憩」が長くなりました。

10/16
◆台湾クオリティ?
 ほぼ毎日チャリ(Giant Escape R3-SE)に乗っている。
 軽快なので片道4キロ超も苦じゃない。
 ただ,プラスチック製の泥よけからカタカタ音がする。
 ネットで検索すると,この苦情はさほど特殊じゃない。
 約5万円の自転車で,高級品でもないから
 細部のところで手を抜いているのか。

10/17
◆マイク
 やや大きい教室だと,後ろまで声が届かないらしい。
 マイクを使うのは不得意だがしかたない。
 手振りがおおきくなるとマイクが口から離れ
 それを防ぐには腕の形を固定しなければならぬ。
 これってけっこう窮屈だ。
 しかし,いつもより話を聞いてもらえてる感じがして
 なんだかいつもより長くしゃべってしまった。

10/18
◆いいかげんにしなさい
 学生を叱るってことはめったにしないが
 恒常的に遅刻して平気な顔されても困る。
 その男子学生に教室でちょっと注意したら
 後で研究室まで来て,妙な弁解をする。
 理由になってないので,思わず突っこんだ。
 と,また別の言い訳をするので,さらに突っこむ。
 よせばいいのに,どんどん突っこんだ。
 すると,学生の目つきが変わる。
 オレを追いつめるな,という目だ。
 最後にゃ何するかわからんぞ,という目である。
 この目つき,前にどこかで見たことがある。
 あわてて軟着陸を試みた。

10/19
◆味の番付
 鹿児島市北部の山中にあるソバ屋「泉石蔵」に行く。
 店というより物産館のなかのコーナーだ。
 前に立ち寄ったときはおいしいとも思わなかったが
 ネットで県内ソバ屋番付「張出横綱」なのだと知る。
 あらためて食べに行くと,今度はおいしく感じる。
 はい,ぼくって,だまされやすいタイプなの。

10/20
◆残留?撤退?
 街中にある市の施設内に一室を借りている。
 産官学協同の一環だが,成果あがらず。
 使い勝手が悪いせいでもある。
 夜や土日は「外部者」は自由に出入りできず
 商店主や卒業生との会合には使えない。
 建物は新しいし,室内はきれいでも,これじゃあねー。
 この不活発さは市も把握してるらしく
 来年度も使いますか?との打診あり。
 そろそろ出てってほしい,のサインと受けとめた。

10/21
◆天日干し
 朝から夜遅くまで学校(職場)にいるので
 洗濯は帰宅後におこない,部屋の中で干す。
 ふとした気まぐれで,朝,洗濯した。
 秋晴れの青空に誘われて,のこと。
 ベランダにロープを張り,タオルケットなどを干す。
 この部屋,昼過ぎから隣のビルの陰になるが
 いや,なに,午前中だけでりっぱに乾いた。

10/22
◆マーキング
 学校の各棟の出入り口に「夜間開放禁止」の貼り紙。
 近所にすむタヌキの集団が侵入して
 あちこちに糞などをするからだとか。
 もはや連中のテリトリーなのである。
 たしかに最近,ぼくも何度か間近で出会った。
 このへんはいちおう市街地なんですけどね。

10/23
◆ステップ
 ミュージカル映画「ヘアスプレー」を観た。
 60年代のアメリカで流行した音楽や踊りは
 少し遅れながら日本でも流行したから
 この映画はぼくの高校時代をもろに思い出させる。
 女友だちが上手に踊ってみせるのに
 ぼくはちっともマネできない。
 それはほかの男たちも同様。
 みんなでただ身をくねらせながら,十分楽しかった。

◆ 12万アクセス
 1万を加えるのに,やはり6ヶ月。


10/24
◆古典資料
 ロシアの革命家ベルンシュタインは古書籍収集を趣味とし
 息子もそれを受け継いで,フランス革命の資料を集めた。
 これが4万5千点におよぶ「ベルンシュタイン文庫」である。
 1970年代,まとめて売りに出され,専修大学が買い取る。
 当時,ぼくの先生も騒動の渦中にいたので
 それがいかに貴重な資料なのか,さんざん聞かされた。
 そして今年,専修大学が創立130年とかで
 記念行事として紀伊国屋でシンポジウムを開く。
 大学自慢の「ベルンシュタイン文庫」が話の中心だ。
 ぼくの昔の研究仲間も登壇する,と新聞で知った。
 ああいう世界から遠ざかって久しいから
 ただただ懐かしさのみがこみあげてくる。

10/25
◆武道
 ベッドで宮本武蔵『五輪書』を読んでいる。
 たまたま買ったが,やっぱ名著だね。
 「心を静かにゆるがせて」なんてフレーズもすてきだ。
 動的な均衡(バランス)の心得。
 たしかに最近の学者でも,内田樹・松原隆一郎など
 武道に通じた人はやはり言うことが少し違う。
 身体の技法と思考が響きあってるせいか。
 運動が不得手なぼくには達しえぬ極意の領域。

10/26
◆焼き場に立つ少年
 1945年9月に長崎で写されたもの。
 撮影したジョー・オダネル氏が亡くなったので
 先日,遺族が原板を長崎市に寄贈した,という。
 この写真,何度見ても泣けちゃいます。

10/27
◆自由分散主義
 大学改革がらみで学科教員のお勉強会を開く。
 ぼくとしては「この指とまれ」方式でやりたかったが
 そんないい加減なことでいいのか,の叱声に負けた。
 あんのじょう参加者の間の温度差は大きい。
 じっさい,グダグダのまま話し合いは終了した。
 しかし,総括の文書は自分の好みで書ける。
 「時代と寝る」なんて死語を平気で使い
 ひとりよがりの文章を書いて悦にいる。

10/28
◆映画祭
 鹿児島コミュニティシネマの会合をうちの学校で開く。
 (会場提供という形でもお役に立ててうれしいよ)
 地方での映画祭の効用について話し合う。
 田辺映画祭(和歌山)や山形映画祭のもようが報告される。
 祭(イベント)としてはどこも成功しているようだが
 それが地域の映画環境を向上させてはいない。
 地域に映画愛好者を増やす点ではあまり効き目がないみたい。

10/29
◆飲ん方(のんかた)
 休日の研究室,夜,誰かがドアを叩く。
 隣室の同僚からお酒の誘いだった。
 彼の部屋に行くと奄美の黒糖酒が並ぶ。
 たまたま学校にいた別の同僚も招いて
 酒を飲みながら3人でバカ話に興ずる。
 最近,うちの学科に新しい教員が加わったので
 歓迎会を企画したが,人は半分も集まらなかった。
 それゆえに,こんな自然発生的な「集まり」で
 よけいに心が和みました。

10/30
◆OS劇場
 来月初めに大阪へ学会出張する。
 夜は梅田で単館系の映画を楽しむつもりだ。
 宿もその近くで予約した。
 ところが,この映画館は9月末で閉館になったと知る。
 となると,予約した宿はただ不便なだけだ。
 変更しようにも,大阪は不案内ゆえ思考停止。

10/31
◆単独清掃
 第一土曜日(11/3)は団地の集団清掃日。
 ぼくは出張のため参加できない。
 いつも担当している範囲を,あらかじめ済ませておこう。
 朝,出がけに一人で草むしりをしていると
 上階の奥さんから声をかけられた。
 「いつも子どもがうるさくてすみません」
 「いえ,いえ」
 と,ちょっとした挨拶もできたし
 ぼくの働く姿も披露できたので一石二鳥。

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