| つぶやき |
| ◆シベリア俘虜記 高杉一郎『極光のかげに』(岩波文庫)も名著だった。 簡潔な文章を連ねて,重たい話を淡々と語る。 ソビエト・ロシアの真実なんて,今じゃ「常識」みたいになってるが 1950年の初版当時は,なかなか信じてもらえなかったろう。 じっさい,高杉はソ連びいきの人々から激しく非難された。 ぼくはたまたま世代が違うのでその騒ぎを知らないが 仮に同世代だったら,中野重治などの尻馬に乗ったかもしれない。 また,仮にぼくも俘虜仲間のひとりだったら 高杉を陥れる「犬」の側だったかもしれない。 などと想像しながら読み,心がヒリヒリとした。 |
| ◆夜の大阪 学会初日の会場は西宮市の関西学院大学で 懇親会にも出たら,宿(梅田)についたのは9時過ぎ。 せっかくだから(何がせっかくなのかわからぬが) 夜の繁華街へ「視察」におもむく。 防弾チョッキみたいなのを着た警官4人組が 人混みをかきわけて警邏(難しい字だね)している。 人々が下品なまでに大声で話しているのも大阪だ。 |
| ◆大阪アジアン映画祭 学会二日目は梅田(アプローズタワー)で国際シンポジウム。 場所がいいせいか聴衆の入りも良い。 5時終了後の懇親会はパスした。 じつは心斎橋のそごう劇場で映画祭をやってるのだ。 6時から日本映画「愛の予感」は舞台挨拶つき。 主演も兼ねた監督と女優(映画出演もこの二人のみ)が出る。 入場料1200円は安かったな。 スイス・ロカルノ映画祭グランプリ受賞作。 ぼくは楽しんだが,両隣のオバサンは寝ちゃった。 |
| ◆高野山 学会三日目の会場は奈良県の高野山大学。 学会の後,参加者の大半は宿坊に泊まる。 フランス人が喜びそうなお宿でした。 お寺に泊まる感じだが,支払いはカードでOK。 ただし,団体値段でも一人8500円。 ま,精進料理はどれもおいしかったし お風呂の湯もやわらかい質感で気持ちよし。 |
| ◆エクスカーション 宿では早朝6時の勤行に参加できる「サービス」もあったが ぼくを含め,ほとんどの人が寝過ごしたみたい。 朝食は7時で,8時から遠足。 善男善女であふれる参道を歩いて奥の院へ向かう。 |
| ◆体重回復 鹿児島に戻り,銭湯で「旅」の疲れをいやす。 体重計に乗ったら 69キロだった。 夏頃 66キロ台に落ち,ちょっと心配になり しばらく,がんばって「暴食」に励んだ。 その結果があらわれてうれしい。 つまり,体重減は病的なものではなかったわけだ。 ならば,ふたたび食を細めよう。 |
| ◆礼節 ある会議で若い人の発言中,ぼくは舌打ちをしたらしい。 舌打ちした覚えはないが,若い人から「失礼な」となじられた。 このとき二重の意味で文化コードの違いを感じた。 一つは,自分の方が正しいと信ずる根拠のズレ。 もう一つは,年少者から礼儀を説教される違和感。 |
| ◆ Sociological Imagination 学生に「考える楽しみ」を教えようとする。 なるべくとんでもないこと,変なことを考える力 そして,一見無関係な事象どうしを結びつける力 これが社会学的想像力ってやつだぜ,と。 ところが,ぼく自身がその正しい用法・用量をまちがえ いつのまにか「まともな考え方」ができなくなってる。 何がまともで,何が変か,うまく識別できない。 だから,ぼくがおもしろがることはたいてい変(らしい)。 自分では「まともなこと」をしゃべってるつもりでも 客観的には,酔っぱらいオヤジの妄言とかわらぬ(かも)。 |
| ◆火災警報機 消防法の改正で,すべての住宅に設置が義務づけられた。 朝9時すぎ,わが官舎にも業者がやってきた。 設置場所は「寝室」と指定されているが ぼくの寝室は同じ団地のよそとは違うらしい。 3Kの構成で,ふつうは居間に使われている部屋。 業者は「へえ,ここで寝てんですか」という。 余計なお世話だ。 |
◆色彩感覚 駅ビルの広場にクリスマスツリーが設置された。今年は一段と毒々しい。 熟年女性のセクシー下着という趣。 画像は地元テレビ局KYTのサイトのものだが そこには「と〜ってもキレイ!!」のコメント。 つまり,これが鹿児島センス。 夏場の街路樹ライトアップの色づかいも 港近くの食堂街ドルフィンポートの池の照明も ああ,どれもこれも品がない,とぼくは思う。 |
| ◆三池炭鉱 熊谷博子監督のドキュメンタリー映画「三池」を観る。 来年1月に鹿児島で上映会をやるので,その試写会。 試写会のまえに話し合いをしたとき ぼくが「高校時代の友人は職制の息子が多かった」というと だれも「職制」(管理職)という言葉を知らない。 よっぽど特殊な言葉(ジャーゴン)なんだろうか。 ところが,この映画のなかでは,けっこう連発。 ほらね,と暗闇の中で安堵する。 |
| ◆陸上小説 佐藤多佳子『一瞬の風になれ』全3冊を読んだよ。 うちの学校の図書館でのべつ貸し出し中だったから そんなにおもしろければ,と狙っていた。 たまたま返却されたのを見かけ,即座に借りる。 んで,読了もしたが,味わいはいまいちかな。 少年小説なら,あさのあつこ『バッテリー』の方が 物語性の点ではるかに上等だし 陸上小説なら,川島誠『800』にインパクトで負ける。 |
| ◆霧の中 会話のなかでスペインが話題になった。 そうそう,ぼくも行ったことがあるよ と言いかけて,口ごもった。 あれ? スペインに行ったの,いつだっけ? 80年代の終わりだったような気もする。 バルセロナの街をひとりでさまよった思い出と フランス人といっしょだった思い出がある。 て〜ことは2回行ったってことか? あれれ〜,すっかりボケちゃったよ。 |
| ◆銭湯風景 女湯から「お父さ〜ん,いつ上がるの〜?」の声。 「45分に」と,ぼくの隣のオヤジが応える。 「は〜ぁ?」 「よんじゅう,ご,ふ〜ん!」 こういう壁ごしの会話,久しぶりに聞いた。 昔は,こういう光景が日常的だった。 自慢じゃないが,ぼくは生まれてずっと 内湯(自宅の風呂)知らずの銭湯通い。 要するに,生まれてからずっと貧乏。 だから,こういう庶民っぽい光景に余計シミジミとする。 |
| ◆高杉一郎 前に『極光のかげに』(1950)を読んでしびれたので ひきつづいて『征きて還りし兵の記憶』(1996)を読む。 ところが,これは文体がガラリと変わり センテンスが長く,くだくだしく,読みづらい。 学者(静岡大教授)になっちゃったせいだろうか。 んで,ちょっと調べてみたら かれは児童文学『トムは真夜中の庭で』の翻訳者じゃん。 う〜む,あれも名著だったなあ。 |
| ◆年の功 学会の年報用にフランス人の論文6本を翻訳している。 例の「フランス現代思想」の弊風をこうむり 変に気取って,わかりにくい論文もある。 ぼくがもっと若ければ,理解できない自分を責めたろう。 しかし,いまでは「バカヤロー」と毒づくことができる。 あ,もちろん声には出しませんけどね。 |
| ◆PC歴 思えば1991年以来,マッキントッシュ一筋だ。 いや,その前,80年代半ばは 富士通の FM-7 で Basic の「勉強」をしとりました。 (FM-7 も CPUがモトローラ社だから,反Intel歴は長い) ま,ともかく生来の「新しもの」好きゆえ Mac OS も改版ごとに即購入・即使用してきた。 しかし,最新版の OSX 10.5 Leopard は 購入はしたものの,まだインストールせず。 やりかけの仕事が一段落してから,と考えている。 そういうふうに「悠長に」構えられるあたりが老境。 |
| ◆脳梗塞 サッカーのイビチャ・オシム監督が倒れた。 他人ごとではない。 うちも父・祖父がこれにやられた。 ぼくも父が倒れた年回りにさしかかった。 しかしな〜,これって用心のしようがないんだ。 まめに健康管理していた人でも突然やられる。 すぐに発見してもらえればいいが 一人暮らしをしていると,これもムリ。 漂泊の人という美意識とともに生きていくしかない。 |
| ◆サルサ 同僚のひとりが鹿児島キューバクラブを主宰している。 かれの誘いでキューバ音楽を聴きに行く。 夜7時からバンドの演奏が始まる予定だった。 しかし,そのバンドの鹿児島入りが遅れたとかで 演奏開始は10時からになった。 その間,客はひたすらフロアで踊る。 催し名は「鹿児島サルサフェスティバル」だからね。 ステップを知らないぼくはイスに座って眺める。 ドカドカという超低音と大音響のなかで いつのまにかうたた寝をしてしまった。 |
| ◆内湯 この官舎(集合住宅)にも小さいながら風呂がある。 前に住んでいた官舎(一軒家)と違って 風呂釜が室内なので,ガス中毒が怖い。 それでも体を温めてから寝ようと,深夜,風呂をたく。 適温に達するまで30分以上かかる。 睡魔と闘いつつ,たきあがりを待つ。 やめりゃーよかった,と思ったが,もう遅い。 |
| ◆ひまなし 朝1個,昼から3個,学内で会議が続く。 田舎の短大にも「大学改革」の波が押し寄せて…… ふと気づけばすでに外は暗い。 昼食も夕食もスーパーの弁当ですませた。 そして,いまから夜の授業です。 |
| ◆火災訓練 毎年この時期,うちの学校でも行われる。 昼間部の学生は屋外で実物の消火器を使う。 夜間部の場合は体育館でビデオ鑑賞のみ。 ところがこのビデオは20年ぐらい前のものだ。 (消防署もお役所だからお金がないのだろう) 昔の俳優,昔の服装,昔の化粧法が切ない。 |
| ◆3連休 上京の飛行機は,羽田空港で Go-around。 先に着陸する飛行機が鳥を吸い込んだため その滑走路は一時閉鎖された。 機内のモニターには滑走路が見えていたのでがっかり。 強い気流のなかをまた上昇する。 大揺れして不愉快な時間が長く続く。 夕食時に帰宅したが,家には誰もいない。 しかたなく,自分で米をとぎ,夕食の準備。 |
| ◆ノートPC死亡? 3年間愛用してきた iBook G4 が起動しない。 上京中もこれで仕事する予定がパーだ。 いや,鹿児島に帰っても問題は変わらぬ。 常時携帯し,どこでも開いて楽しんできた。 新しいのを買わねばならぬが セッティングのし直しなどがメンドい。 [以上,奥さんのデスクトップPCで入力] |
| ◆ Over-Booking 奥さんと前橋までラグビーの試合を見に行くので ついでに近くの伊香保温泉に泊まろうと企てた。 ネット検索すると,土曜の夜はどの宿も満杯。 それでも1部屋空きを発見し,即予約した。 おしゃれなプチホテルである。 ところが,宿についたら空き部屋はないという。 代わりに,同系列の大型旅館の小部屋二つをあてがわれる。 (こうして奥さんとは離ればなれに) 和式の旅館なのに,ビジネスホテルっぽい部屋だ。 団体客の酔漢を隔離するためのつくりなのか。 じっさい,オヤジたちが廊下でさわぐ。 |
| ◆水沢うどん 讃岐、稲庭と並ぶ日本3大うどんの一つだという。 ガイドブックに載っている店の前には ものすごい人だかり。(入店待ちの客だ) 話のタネにと,並んで店に入った。 売りは腰の強さらしいが,富士吉田うどんには負けるね。 味はまあ普通だから、1人前1100円は高い。 讃岐うどんと違って,地元民は寄りつかぬ感じ。 |
| ◆ファイル蘇生せず 鹿児島に戻っても,むなしくノートPCの蘇生を試みる。 蘇生ソフト「Data Rescue」ってのが効きそうだが 1万数千円を投じる価値があるかどうか,悩む。 ノートPCの中に,是非とも回収すべきデータがあるのか? 基本的なデータはデスクトップにも保存してある。 ノートPCにしか入ってないデータは スケジュール表とぼくが送信したメールのほとんど全て(今年の8月以前)。 デスクトップではメールソフトの設定ミスで送信文を全消去したのだ。 スケジュールや過去の送信文が読めないことに一瞬あせった。 だけど,よく考えると,人生の大問題ってものでもない。 1993年の大洪水で昔の手紙などが消失したことに比べれば……。 |
| ◆退屈 昼,外食のついでに本屋に立ち寄る。 小谷野敦『退屈論』(河出文庫)を買う。 小才と嫌味のきいた書きっぷりが好きです。 退屈ってのは良いテーマだな,と思う。 昔,スペインの田舎町で2週間ほど過ごしたとき そこでバカンスを楽しむイギリス人たちに感心したな。 連中はそこの海岸で一日中ぼーっと過ごす。 あの退屈さをガマンできるのはひとつの力量だ。 イギリスのミステリーを読んでても 大金をせしめた犯人はどこかの海岸でのんびり暮らす。 これが人生の「成功」のイメージか。 ならば,ぼくはすでに「成功」している。 あとは退屈とどう上手く折り合うか,だね。 |
| ◆私語 2部の授業のあと,社会人学生から要望が出た。 授業中の私語をやめさせろ,というのである。 この種のリクエストは前にもたびたび受けていた。 が,学生に「静かにしろ」と命じたことはない。 もちろん迷惑行為はやめさせるのが正しい態度だろう。 それができないぼくに問題がある。 それは自分の授業に(昔から一貫して)自信がないからだ。 私語は,ぼくの話のつまらなさに原因があると思う。 自分自身の子ども時代を思い出しても つまらない話をする大人にかぎって「静かにしろ」という。 そういう大人を鼻で笑っていたぼくだ。 とても同じセリフは恥ずかしくて吐けない。 |
| ◆ Mac Book ネット注文で Apple Store から購入した。 CPU は2.2 GHz,メモリーは 1 GB,値段は 14万円だ。 OS は 10.5 Leopard が実装済みである。 これまで使ってきた iBook のデータを蘇生するための ソフト Data Rescue 2 も注文したが,これはまだ届かぬ。 戸外でのデータ通信用の部品(Fujitsu AH-F401U)も この MacBook では使えないため,別のを買わねばならぬ。 う〜む,いろいろ物入りである。 種々のソフトのインストールにも時間がかかる。 |
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