2008年
 つぶやき

4/1
◆温泉三昧
 タウポ Taupo という街もやはり温泉地。
 ここにも Spa がある。(15ドル)
 おばさんたちが水着着て長時間だべっている。
 水着着用の温泉はなかなか居心地よいとわかった。
 鹿児島にもこんなのがあればいいね。

4/2
◆NZのネット事情
 小さな町でも観光案内所( i Site)でネットが使える。
 料金は2ドルで 20分。
 ネットカフェがあれば1ドル 15分使える。
 ということはわかったが,結局使わず。
 車で地方回りしていると,けっこう忙しいからね。
 それに,どうせジャンクメールばかりだし
 ってんで,最後のホテルで「つぶやき」を更新して帰国の途に。

4/3
◆オン・ディマンド
 行きは夜中だったから,機内で映画はろくに観られなかった。
 帰りは朝から夕方まで機中なので映画を観まくる。
 座席前の液晶モニターで,自分の選んだ番組が観られる。
 かなりの数の作品のなかからマイナー系を選んだ。
 鹿児島ではレンタルDVDでも観られなさそうな映画。
 "Scenes of a Sexual Nature" (UK, 2006)
 ロンドンの公園にいる7組のカップルの会話から
 人と交わり関わり合うことの悲しさ,難しさがわかる。
 "Bella" (USA, 2006)
 NYにいるメヒカーノの心優しさに泣かされる。

4/4
◆イー・モバイル
 データ通信用の端末を Willcom から EMOBILE にチェンジ。
 外出先でもネット接続のスピードが ADSL 並みになる。
 使用料もこれまでの月額5千円から半額以下に下がる。
 原チャリで立川に行き,ビックカメラで購入しちゃいました。
 Mac の新しいOS(Leopard)には正規対応してないが
 Web上での情報によれば,使えるのは確からしいので買った。
 この機器( USB モデム)は3万3千円だが,2年契約だと1万円だ。
 家に帰っていそいそと MacBook にセットする。
 ところが,何度トライしてもうまくいかない。
 相談窓口に電話し,問題解決の方途を尋ねる。
 電話で指示されるとおり,いろいろやったんだけどダメ。
 解約する場合は,さらに2万4千円を払わねばならぬ。
 長電話を切って,ひとり半泣きで MacBook をいじってたら
 あら不思議,ちゃんと使えるようになりました。

4/5
◆老犬
 うちのバカ犬はぼくのことを「散歩係」と認識している。
 ふだんは近寄っても来ず,ましてや尻尾など振らぬ。
 夜になると一転,催促がましい声を出す。
 桜吹雪のなか,犬にひっぱられて走る。
 妙に元気がよいので,ぼくも息を切らせながら笑う。

4/6
◆ちゅうバス
 府中市のコミュニティバスに乗る。
 うちのすぐ裏にバス停があり,料金は一律百円だ。
 30分おきに出ている。
 どんなものか試しに乗り,府中でラーメンを食って帰る。
 国分寺市は「ぶんぶんバス」,国立市も「くにっこバス」が走る。
 調べてみると鹿児島市にもコミュニティバスはあるみたい。
 だが,鹿児島の場合,本数も少なく,愛称も特にない。

4/7
◆ Deja vu
 いきつけのレンタルビデオ屋はいま特価で1本140円。
 DVDをごそっと借り出し,つぎつぎと鑑賞する。
 2本ほど既に観たものが混じっていた。
 観たことは覚えているが,話の結末は覚えていない。
 あれ〜,どうなるんだっけ? と,いずれも最後まで観る。

4/8
◆たぬき湯
 鹿児島に戻り,郊外の銭湯に行く。
 露天風呂に入って,満開の桜を眺める。
 法悦の境地。
 桜の木の下を,本物の狸がゆっくりと歩く。

4/9
◆遺失
 カバンに入れたはずのデジカメがない。
 心当たりの場所を探すが,ない。
 撮ったデータは保存済みなので,焦る気持ちは薄い。
 ま,そのうち,どこかで見つかるだろう
 もの忘れも老化に伴う自然の流れ,と受けとめる。

4/10
◆財布がカラ
 気まぐれに,昼食は遠くの店で,と車で出かけた。
 650円の定食を食べた後,現金を持たないことに気づく。
 クレジットカードはあるが,この店では使えない。
 店の人に断って,近くの銀行へ走る。
 ニュージーランドでは暗証番号と金額だけでよかったのに
 こちらのATMではいろいろボタンを押さねばならぬ。
 キャッシング,借入,一括払い……などなど。
 妙な汗をかきながらようやく1万円を引き出せた。

4/11
◆集合住宅
 2棟=16戸+12戸の官舎のうち,小さい方に住んでいる。
 夜,向かいの棟を眺めたら,8戸しか灯りがない。
 つまり,半分は空き家ってことか。
 ま,今日的な感覚では極貧住宅だから入居希望者は少なかろう。
 しかし,入居者が少ないと清掃当番が早く回ってくるぞ。

4/12
◆もっこり
 評判の「まりもっこり」をもらう。
 股間のもっこりを強調した人形のストラップだ。
 ぼくも昔,子どもを寝かせるときに
 自作の話「もっこり杢兵衛」を語ったもんだ。
 いや,この話,粗筋も何もない。
 ただ「もっこり」というだけで子どもたちは喜んだ。
 「もっこり杢兵衛はな,……」と,でたらめに話をしているうちに
 子どもたちは寝ちゃうのである。

4/13
◆町内会の班長
 官舎の集団清掃の日,官舎の役員選びも行われた。
 役員とは,管理人と親和会担当と町内会担当の3役である。
 過去の未経験者(5人)のなかから3人を選ぶ。
 うかうかしてると,くじ引きでぼくが管理人になっちゃうかもしれん。
 それは困るので町内会担当に名乗りをあげた。
 これは競合する人もいず,あっさり決定。
 しごとは回覧板管理,会費徴収,総会出席である。

4/14
◆吐き気
 米映画「クローバーフィールド」は一種の怪獣映画。
 素人が撮ったビデオをそのまま再生,という趣向なので
 臨場感たっぷりなのが良い点である。
 ただ手持ちカメラを振り回す撮り方ゆえ
 大画面を前席で観ると「酔うぞ」との警告がウェブ上にあった。
 ぼくは抜かりなく最後列に座った。
 ところが,横にいた若者は途中でトイレに走る。
 後ろに座っても,警戒してないとそうなっちゃうんだ。

4/15
◆健忘症
 ノートパソコンと外部モニターをつなぐケーブルを注文した。
 大学生協のおばさんから「前と同じものですね」といわれた。
 どうやら,2ヶ月前,年度予算の残りで「買った」らしい。
 机の回りをしらべると,袋に入ったままのケーブルがあった。
 愕然とする。
 これは氷山の一角で,たまたま発覚した症状かもしれぬ。

4/16
◆道楽
 市民の映画サークルの世話人会に出る。
 総会が近く,議題も多い。
 新年度の会費徴収にむけて会員管理の問題でもめた。
 File Maker などのパソコンソフトを使えば簡単なのに
 と思うが,あえて口出しせず。
 労を厭うのではなく,分をわきまえてのこと。
 ぼくはすでに Web site 担当(他にできる人がいない)だし
 片隅でひそかに支える,といったポジションを愛する。
 会員情報や収支状況をつぶさに知る立場はディープすぎる。

4/17
◆非常勤講師
 鹿児島市の山奥にある看護専門学校に行く。
 今年は1回の講義が3時間(50分×3)と長い。
 どうやって話をもたせようか,心配だ。
 ゆる〜い話をダラダラ垂れ流すよう「努力」しなければならない。

4/18
◆和定食
 固〜い目刺しを食べたくて買ってきた。
 朝食は,これとワカメの味噌汁,納豆にご飯だ。
 うむ,おいしいけど,塩分過多かな。

4/19
◆シエスタ
 仕事場が個室なのでありがたい。
 昼食後,平気でうたた寝ができちゃう。
 イスに座ったまま居眠りする,その気持ちよさ。
 ところが,このごろ「睡眠時無呼吸症候群」なんて言葉を聞く。
 昼眠たくなるのはそのせいか,と心配になる。

4/20
◆山崎ナオコーラ
 映画「人のセックスを笑うな」の原作者だ。
 映画はちょっとおもしろかったが,原作はどうなんだろう。
 彼女の別の本『カツラ美容院別室』はあまりにもゆるかった。
 図書館の新刊コーナーにあったので借りて読んだ。
 短時間で読めるが,それでも時間ドロボーの感あり。

4/21
◆デラシネ
 仏語の根無し草の意が転じて,故郷喪失者をあらわす。
 ぼくより前の世代は独語でハイマートロストとか言ってたな。
 ぼくの場合は,故郷喪失というより単なる家なし。
 家もなければ財産もない。
 定年後は肩書きすらなくなる。
 その「すがすがしさ」を楽しむ生き方に転ずべく準備。

4/22
◆大学説明会
 町はずれの大会場で昼過ぎから始まった。
 大量の高校生を乗せた貸切バスが続々と会場にくる。
 50校ほどの大学がそれぞれブースを設ける。
 うちの学校はけっこう人気で,長い列ができる。
 客がとだえず,息つくヒマもない。
 夕方6時頃になるともうヘロヘロだ。
 寒気がして,体の節々もなんだか痛い。

4/23
◆大入り
 カリキュラム改編のせいで社会学の受講生が増えた。
 これまで縁のなかった学科の学生も来るからね。
 従来は多くて50名だった受講者が今年は 100名を超える。
 だから「ものすごく多い」と感じちゃう。
 いろんな意味で「おめでたい」話である。

4/24
◆風呂談義
 鹿児島市内の奥地にある小さな銭湯(宮之浦温泉)に入る。
 小さな風呂だが,一人ゆったり体を伸ばしていた。
 そこへ50歳ぐらいの男が入ってきた。
 とりあえず挨拶はしたが,話すことはない。
 互いに黙して,狭い浴槽内で隣り合う。
 そんなことじゃ立派な「旅人」にはなれないな。

4/25
◆嗅覚
 看護学校で講義の途中に休憩を入れる。
 教室に戻ると,学生から「コーヒー飲んだでしょ」と言われる。
 鼻の悪いぼくは,その敏感さにちょっとビビった。
 自分じゃ気づかぬ悪臭(体臭)を日頃も放っているかも。
 昔聞いたそういうノイローゼの話をふと思い出す。

4/26
◆日本茶
 八女という有名な茶所で生まれ育ったのに
 お茶の「正しい」飲み方や楽しみ方を知らない。
 値段の高い新茶も,その「良さ」がよくわからない。
 安い番茶の「渋み」こそお茶,と思う根っからの貧乏人。

4/27
◆映画会
 鹿児島コミュニティシネマの世話人として裏で働く。
 上映作品は仏映画「サンジャックへの道」である。
 一日2回の上映ゆえ,昼から夜まで立ち働く。
 差し入れの弁当(玄米おにぎりなど)がおいしい。
 おもしろいことを一緒におもしろがれる仲間といる楽しさ。
 ちょっとハマっちゃいます。

4/28
◆町内会の総会
 いちおう班長だし,好奇心にも後押しされて出席した。
 百名を超える人で公民館は満杯だ。
 3500世帯の6割を組織する大きな町内会である。
 地元の県議が挨拶し,市議が議長を務める。
 ところが,議論が始まると存外バトル模様で楽しくなる。
 朝9時半から正午まで,あまり退屈しませんでした。
 町名の入った手拭いをいただいて帰る。

4/29
◆ロシア
 奥歯のブリッジが取れたので歯医者に行く。
 予約の時刻より早く着いたので近くの古本屋に入る。
 岩波文庫の棚にゲルツェンの本があった。
 『ロシヤにおける革命思想の発達について』
 金子幸彦の訳である。
 彼の訳は数行読んだだけで名訳とわかるぞ。
 昔,一橋の金子ゼミにいた大学院生も露語の達人ぞろいだったな。

4/30
◆ミステリー小説
 イギリス人は退職後,ミステリーを読んで楽しむ。
 とかいう話,ほんとうかしら?
 ひさしぶりに一日2冊を読んでみた。
 一冊目はリンカーン・ライム・シリーズの新作。
 四肢麻痺で寝たきりの男がヒーローである。
 2段組5百頁の本を,後半は読破するのが目的で読む。
 二冊目の吉田修一『悪人』は評判どおりおもしろく
 なるほど,これなら読んだ分だけ生が充実した気分になる。

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