| つぶやき |
| ◆福島知己 若手のフーリエ研究者で,俊才である。 雑誌『思想』4月号掲載の論文抜刷をいただいた。 「シャルル・フーリエによる経済学」 福島さんのいいところは,おもしろがって研究していること そして,おもしろいことをおもしろそうに表現できること。 この分野でも時代が変わったなと感じさせる。 ぼくが大学院生のころは,おもしろがっちゃいけなかった。 いまでも多くの学者は制度化された作法にのっとり 内容希薄な論文を重々しげに書いている。 福島さんにはその弊習を打破する潜在力がありそうだ。 |
| ◆暗い眼 授業では毎回,学生にレポートを書かせる。 理解度を確かめ,かつ出欠点検にも役立つ。 感想文みたいなものだから大半の学生はさっさと書く。 ところが,ベルが鳴っても出さず,じっとしている者がいる。 ぼくは近づいて「どうしたの?」と声をかけてみた。 彼女は黙ったまま,ぼくを見上げる。 「私を深追いするな」というメッセージと受け取り ぼくもレポートをもらわず,黙って後ずさりした。 |
| ◆自重 「人をバカにするな」といった憤りを買ってる気がする。 ぼくが何かしゃべると,この種の反応がまま見られるので 基本的には「なるべく無口でいよう」と思う。 |
| ◆ドライブ 朝,市民の映画サークルの世話人会に出て 流れで昼食をともにしたら,そのままズルズル。 薩摩半島南端のフラワーパーク見物にもつきあう。 道中もずっと映画談義が続く。 ぼくも,お腹を見せて寝ころぶ犬のように 何の警戒心もなく,バカを言って楽しむ。 |
| ◆カレー むしょうに食べたくなり,市販のルーで作る。 1箱を丸ごと使い,5皿分できちゃった。 う〜む,まずくもないが美味ともいいがたい。 これから少なくとも3回に分けて食べなきゃならん。 |
| ◆指笛 奄美料理店で島唄を生で聴く。 狭い店内で踊る人もいる。 指笛を鳴らす人もいて大騒ぎだ。 ちょっと感動して帰宅し,指笛の練習をする。 やり方はネットで調べた。 深夜ゆえ成功しても困るが,心配はご無用 さっぱり音は出ず,頭がクラクラするのみ。 |
◆『金子光晴 散歩帖』 鹿児島市の南部,宇宿商店街にあるラーメン屋に行く。店主は元写真家だ。(「つぶやき」08年1月25日参照) そのラーメンを食べてみたくて足を運んだ。 ラーメンの方はともかく,店主には味があるぞ。 ほかに客がいなかったので,たっぷり話ができた。 それだけでもありがたかったのに 写真集(現代書館,02年,3500円)までいただいちゃって…… |
| ◆むだ走り 鹿児島の街は国立(くにたち)に比べると緑が少ない。 それでも車で少し走ればすぐに緑濃き山奥だ。 1年ぶりに秘湯(永盛温泉)を訪れる。 と,本日休業の看板。 主とおぼしきオジサンが出てきたので聞いてみると 2〜3ヶ月は休みにするそうだ。 その理由については方言がきつくて聞き取れず。 |
| ◆ポイントカード ご近所のスーパーのカードは持っていない。 持っていればポイントが貯まり,御利益もあるみたいだが それはなんだか俗っぽすぎてイヤだ,と思う。 そのくせJALのマイレージは必死で貯めたり ヤマダ電器に立ち寄っては来店ポイントをもらう。 つまり,根は下品なのに,ときには上品ぶりたいのである。(笑) |
| ◆機関紙 鹿児島コミュニティシネマの活動に力が入る。 機関紙づくりの担当者が離脱したので その仕事まで引き受けたいと思う。 誰に頼まれたわけでもないから,単なる出しゃばりだ。 もちろん自分の名前は出さず,匿名の美学は貫く。 [あ,ここは笑うとこです] これまで年3回がやっとだったが,これからは月刊だ。 校務が減ったのでエネルギーは余ってる。 |
| ◆サークル活動 消極論を唱えて,場の盛り上がりに水を差す人 ま,そういう人間の存在も必要だろうけど なんかイヤな感じがする。 みんなで楽しくバカを言って楽しもう,と 遊び気分で参加しているぼくの方に問題があるのか。 |
| ◆嗜好のレベル 先月「お試し」で買った新茶 50グラムは,すぐになくなった。 また日本茶を,と思うが,けっこう高いもんだね。 店先でしばらく悩んで,ひどく安いのを選ぶ。 帰宅して飲んでみたら,これが臭くて,まずい。 値段どおりなんだな〜,と納得した。 しかし,こういう風にグレードを上げていくと もう後戻りができなさそうな気もする。 |
| ◆鹿児島の不動産屋 コミュニティシネマの事務所を移転したい。 いまは別の文化団体に軒下を借りている。 だから物も置けず,作業もできない。 最近ちょっと良さげな空き事務所を見つけた。 で,とりあえず仮押さえをしておこうとしたら 不動産屋は申込用紙みたいな紙をさしだす。 その連帯保証人の欄も埋めよという。 家賃滞納などの場合に備えて,とずいぶん用心深い。 ぼくは公務員だから社会的信用の面で問題ないはずだし 人に相談もなく連帯保証人の名をあげることもできない。 これ,どうしても必要なんですか? と聞くと ええ,フォーマットですから,とニベもない。 なんだかお役所にいるような気分になった。 |
| ◆町内会費 納入用の封筒を100円ショップで買う。 領収印を押す欄などをプリントして全戸に配布した。 会費を集めて地区長に届けるのが班長のしごとだ。 月額350円でも1年分(4200円)はけっこう高い。 |
| ◆朝食 きちんと食べてます。 最近のお好みはお茶漬けだから,簡単だ。 前の晩に買ったおにぎりにお茶をかけるだけ。 見た目は悪いが,納豆も入れる。 |
| ◆構図 假屋崎省吾(華道家)を紹介したNHKの番組を録画しておいた。 ドキュメント「考える」というシリーズである。 クリエーターはどうやって感覚を形にしていくのか。 假屋崎は風景やモノをひたすらデジカメで撮り プリントを眺めてはインスピレーションを得ている。 なるほど,そのデジカメ画像はどれもきれいだ。 無造作にパシパシ撮影しているくせに どの絵も構図がぴしっと決まっている。(おみごと) 番組では,新宿西口に大きな生け花を置く作業が紹介された。 通勤者の足を止めさせるようなものを作るのが狙いだ。 しかし,その結果はほとんど失敗でしたね。(苦笑) |
| ◆ 13万アクセス 200日で1万アクセスだから,少しペースが落ちた。 最近あちこちのサイトを眺めて気づくのは カウンターってのはもう流行ってないのね。 ぼくも,今度レンタルサーバーをチェンジしたら それを機にカウンターなんか外しちゃおう。 |
| ◆編集知 松岡正剛『山水思想』(ちくま学芸文庫,2008)を読む。 編集工学と称する著者の「ほらの吹き方」が楽しい。 制度化されたアカデミズムの手法を無視し(嘲笑し) 想像力を自由に羽ばたかせる。 普通の「学者」がこれをマネすると痛い目にあう。 雑多な知識を「まとめあげる」腕力が大切なのに たいていは「成長」と引き替えにその力を喪失させられる。 学者になってから松岡を「発見」すると 自分もマネできると思うみたいだが,甘いぞ。 松岡は「学」というが,じつは「芸」なのである。 |
| ◆DV(家庭内暴力) 20年ほど前,フランスの田舎町(ブザンソン)で暮らした。 人に誘われて,いろんな政治集会に出てみた。 アナキスト,トロツキスト,エコロジスト,亡命したチリ共産党員集会 そして,フェミニストの「虐待された妻を救う会」SOS Femmes Battues。 へえ,そういう組織があるんだと驚いた。(素朴) 日本じゃ家庭内暴力の問題はないのか?と問われて 社会的に問題とされることはない,と答えた。(無知) 今じゃ,DVなんて普通の言葉だもんね。 新聞でその文字を見て,ふと昔を思い出した。 |
| ◆映画ファン ちょっとした用があって姉(東京都在住)に電話した。 その姉が「ついでに聞くけど」と映画の話をもちだす。 米映画「大いなる陰謀」(Lions for Lambs,2007)の結末についてだ。 大学教授に相談に来ていた若いボンボンは 最後に何をどう考えるようになったのか それが気になって,ずっとモヤモヤしてるんだと。 姉はネットでぼくの「つぶやき」も読んでいるらしい。 |
| ◆最近のビデオカメラ ハイビジョンの画像は 1280×720ピクセルだから 「普通」の 720×480より格段にデータが大きい。 従来のDVDで保存することはできるが 当然ながら画質はガクンと落ちる。 新型のカメラで撮ったご家庭ムービーを,頼まれてDVD化する。 元の絵より汚くなるのはぼくのせいじゃない。(小声で弁解) |
| ◆睡眠時無呼吸 5つのセンサーを装着して自宅で一晩寝る。 簡易検査だが,あまり良くない数値が出た。 重症ではないが軽症でもない。 肥満によるもの(閉塞型の無呼吸)ではなく 呼吸を司る脳中枢に由来するものらしい。 今すぐどーこーする必要はないかも,といわれたが。 |
| ◆他人のブログ ときどき「くにたち蟄居日記」というページを覗いている。 国立の風景写真があり,飲食店情報もあるので楽しい。 40代半ばの男性で,海外出張も多いみたいだが 読書も大好きのようで,いわば市井の知識人だね。 最近タイトルが「インドネシア蟄居日記」に変わる気配。 この3月スラバヤに赴任し,これから数年そこで過ごすらしい。 ますます,なんだか他人とは思えなくなった。 ただ,蟄居というのは語義的に問題がある。 |
| ◆四国最大の都市 学会の用で松山に来ている。 人口は鹿児島市と同等だが,雰囲気では勝ってる。 なにしろ,松山にはアート系の映画館がある。 シネマ・ルナティックの支配人(橋本さん)とお話ししたら 意外や,かなりお疲れのご様子だった。 個人的ながんばりで経営を続けてきたものの 家賃の値上げ等で青息吐息だとか。 |
| ◆耳学問 経済学史学会は楽しいな。 ぼくが若かった頃は,偉い先生が多く つまんない報告はしちゃいけない空気があったが いまは平気でホラを吹くやつ,無内容な話をするやつが増えた。 全体として「タガ」がゆるんでいるのだ。 だから,お気楽モードで参加できちゃう。 しかも,こっちも年季が入って,それなりに理解能力も高まった。 つまり,どの話からも「教訓」が引き出せちゃう。 |
| ◆俳風 子規記念博物館に行く。 漱石や山頭火などのゆかりの場所にも足を運んだ。 なるほど,松山は俳句を「まち」の特徴にしたいようである。 チンチン電車の中にも素人の俳句が貼ってある。 しかし,まちで見かける素人俳句はどれもつまらない。 また,ホテルでも商店でもタクシーでも,諧謔味あふれる言葉は聞けず。 気質としての俳風はもともと不在なのか,死んじゃったのか。 |
| ◆滞納 町内会費納入袋の回収が思わしくない。 12戸中3戸が空きなので,9戸に袋を配った。 2週間たつが,まだ4軒から沙汰なし。 県庁職員だからといって,みなきちんとしているわけではない。 督促状を配布しなきゃならん。 ああ,めんどい。 |
| ◆無反省 1年生向けの基礎ゼミはプレゼンテーション能力などを育てる。 各人が短いスピーチをして,周囲からのツッコミを受ける。 という段取りだが,つっこむ者はなかなかいない。 そこでじっとガマンするのが良い教師である。 ダメな教師(ぼく)は,つい口を出してしまう。 教師に何か言われると昔の学生ならうつむいたりするのだが いまの学生は露骨にイヤな顔をする。 やっぱり口を出すべきでなかった,とぼくは毎度後悔する。 |
| ◆フランス料理店 かつて住んでいた家の隣にレストランができた。 ぼくの家はすでに解体され,そこの駐車場と化している。 ちょっとくやしいので,その店に行きたくはない。 ま,値段が少々お高いというのもあるんですが。 さて,その店が半額サービスってのをやる。 数日間,1日3組までの限定だそうだ。 半額なら行ってもいいか,と予約の電話を入れた。 「あの〜,半額の〜」と言いかけたら すぐ「それは満席です」と冷たい返事。 |
| ◆リーフ茶 急須に入れるお茶の葉のこと。 今年は良いお茶がとれたのに,卸値が下落して 鹿児島県の製茶農家は難儀しているという。 もっとリーフ茶を使ってほしい,と訴える。 だからってわけでもないが,このごろ毎朝飲んでます。 そのかわりコーヒーを飲まなくなった。 だんだんジジむさくなったか。 |
| ◆16ミリ映画 幻の映画「走れクラウス」(1978年,日本)を観た。 フィルムは鹿児島の某氏宅にあった。 製作者から十年前に預かったものだという。 鹿児島教育総合センターの小さな試写室で観る。 青少年向けの教育映画だが,「何じゃ,これは」という作品。 蒸気機関車クラウス号と出会う物語のようだが 話はめちゃくちゃで,第一部(約90分)ではクラウス号は姿も見せぬ。 この映画,第二部が製作されなかったのも肯ける。 懐かしい脇役たち,あの顔この顔が拝めるのは良い。 |
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