| つぶやき |
| ◆インスタント 即席麺は食べない方針で数年がたつ。 塩分を控える,というのが趣旨だ。 スープを全部飲まなきゃいいだけかもしれないが つい「おいしくて」飲んじゃうのよね。 家族の所望で,ひさしぶりに買って作る。 お野菜たっぷりで,またおいしくできちゃいました。 それでもスープを残すあたりが年の功。 |
| ◆耄碌(もうろく) 郵便局の窓口でお金をおろそうとした。 印鑑をもたないので暗証番号を求められた。 元より承知,と4桁を打ち込もうとした瞬間 あれ,番号が頭に浮かばない。 え〜,うそ〜,って感じで背筋が寒くなる。 それらしい数字を入力したが,番号違い。 郵便局員に怪しまれながら退散した。 建物を出たら思い出したが 恐怖感は消えない。 |
| ◆サービス業 ぼくの授業,「おもしろい」「よくわかる」の声もあるが 「難しくてよくわからない」の声も複数ある。 じっさい,そういう学生はトンチンカンなレポートを書く。 ぼくが何をどう説明しても必ず「誤解」する。 これが大学院とかだったら,「誤解」する方が悪い。 しかし,短大では,上手に説明できない方が悪い。 |
| ◆異種格闘技 夜間部のゼミのテーマは「最強の生き物」について。 めいめいが考えてきたもの同士を戦わせる。 トーナメント方式で,勝敗は観客が決める。 マウンテンゴリラとボツリヌス菌とか カバ対シロアリとか,わけのわからん戦いが展開された。 |
| ◆侠気(おとこぎ) ほとんど無根拠に福岡県生まれであることを誇っている。 じっさいには福岡県民だって種々雑多なので 自分が愛しているのはその理念型 Idealtypus にすぎない。 しかし,それを基準に「らしい」「らしくない」と勝手に分別する。 ま,これもナショナリズムの一種である。 |
| ◆睡魔 入試の日,朝から監督の仕事がある。 ところが,朝まだ暗いうちに目が覚めてしまった。 おかげで,昼食後の試験監督は特に辛い。 立って巡回してても眠たい。 ペアを組んでる同僚と位置を交代し 教室の後部で5分ほど目をつぶってたら元気回復。 |
| ◆ノスタルジア 本当は,そんなことしてるヒマないのだが ポジフィルムの画像を電子化している。 二十数年前,フランスの田舎町で暮らしていたときの画像。 スライド用のポジしか持ってないので やがて映写機が消滅するときに備えて転写する。 スキャナーに,ポジを読み取る機能がついている。 百枚近い写真を眺め,ちょっと泣きながら作業した。 |
| ◆孤立分散 学科の世話役として忘年会を企画した。 やれと要求されたからだが,全員に呼びかけると 参加希望は5名のみ(総数16名)。 率は3割で悪くもないけど,絶対値が低い。 若手(准教授)はゼロである。 研究で業績を挙げて,どんどん転出してほしい。 |
| ◆1泊人間ドック 日帰りではなくお泊まりってのは生涯で2度目である。 ホテルに泊まれるってのは初めてでうれしい。 ところが,お泊まりのドックってのは,じつにマヌケであった。 1日で済むのを無理に2日に引き延ばしただけ。 値段は日帰りより1万5千円以上高い。(自己負担は3割だけど) いいお客様にされちゃいました。 |
| ◆バカの惑星 2部の授業で学生に米映画「Idiocracy」(2006)を見せた。 本邦未公開だし,アメリカでも数館で上映されたきりの そういう意味での話題作(じっさい超お下劣映画)である。 内容は,5百年後はバカ(Idiot)が支配する(cracy)というSF。 知的な人々は子どもをつくらず,知的でない人々は多産だからである。 下品だけど皮肉混じりのコメディ映画なので 学生たちも喜ぶかと思ったら,さほど反応はよくない。 出欠は取らないと予告したため,出席者も少なかった。 つまり,この企ては二重に失敗した。 |
| ◆蓄膿症 NHKテレビで新しい手術法が紹介されていた。 いまは内視鏡下手術とかいって,日帰りで済むらしい。 昔はノミでがんがん削る,すさまじいものだった。 ぼくも高校が医大の付属だったので 手術代がめちゃ安いため,高校のとき受けた。 安いのは,インターン生の訓練用にされたからだ。 おかげさまで死ぬ思いをいたしました。 |
| ◆空気を壊す 鹿児島県内の全大学が連携しておこなう事業の一環で FD(教授能力向上)協議会の会合に出る。 夕方5時から鹿児島大学で開かれた。 黙って「お説」を拝聴すればよかったのだが 耳タコの文句が続くので,つい「発言」なんかしてしまった。 型どおりのFDをやる意味がわからないと,かました。 FDで「成功」した事例を知らないからである。 もちろん個々に技量を向上させた例はあるだろうが システム,あるいは運動としてのFDで 学校の「質」が向上した例を知らない。 FDなんてやらなかった昔より,良くなった例を知らない。 てなことを発言したが,これは明らかに知的小児病。 葬式と同様,儀式の場では騒がないのが大人なのである。 |
| ◆みかん 夜はコープかごしまで弁当を買って帰ることが多い。 入口で,どこかの農家が店を出してた。 気まぐれに一山300円のみかんを買う。 帰ってストーブをつけ,一人でみかんを食す。 その味は,甘いような,悲しいような。 |
| ◆ぶす磁石 映画サークルの忘年会に出て,バーで2次会。 バーっていうのか,昔風にいえばスナックかな。 客は女性が多いが,みな常連っぽい。 美形ないし普通の容姿って人が少ないのも特徴だ。 それでいて,互いに「そのベレー帽かわいい」とか言い合ってる。 |
| ◆午睡 昼食後,ストーブにあたりながら眠る。 夢とも現(うつつ)とも判別しがたい心地。 この先,もっと年をとったら 寝ながら変なこと口走るようになるかもしれん。 てなことも寝ながら考えちゃう。 |
| ◆地域猫 団地のまわりにますます猫が増えた。 うちのベランダ(1F)も遊び場になってる。 近くの弁当屋のゴミ捨て場なんかは集いの場だ。 どの猫もちっとも愛らしくないが 好きな人にはメンコく見えるんだろうなあ。 |
| ◆自堕落 学会の年報に載せる書評を頼まれたのが夏。 締切は年明けの1月なので,ずっと放置していた。 随筆みたいにチョロチョロと書けばいいと思っていたからだ。 つまり,気分は「大家」なのである。 読んだ人が「なんじゃ,これは!」と軽蔑したって それを恥とも思わぬ程度に「退化」もしている。 |
| ◆不届き者 午前中,入試関係業務の重要なミーティングがあった。 それを忘れて,洗濯などの家事にいそしむ。 またしても学内で失点を重ねたわけだ。 管理職を経験する以前のぼくだったら 「だって,そういう人間だも〜ん」と平気な顔をしてただろう。 しかし,いまでは「そういう人間」が許せないような気がする。 経験のおかげで少しは常識も身についたってこと。 |
| ◆無一物 家の改築などで貯金をとりくずす。 おかげで,残高(地銀と郵貯)は僅少となる。 これくらい懐がさびしいのは久しぶりだ。 大学院生のころ,指導教官に借金したが 心境としてはあの頃にやや近い。 そして今,貧しさが思いのほか心地よい。 この軽やかさこそ貧乏人の誇りである。 |
| ◆人間が軽い 思えばこれもガキのころから言われ続けてきたこと。 老境にいたってもなお重みが身につかぬ。 若輩を皮肉れば,三角眼で反撃される。 こちらに重みがないからそうなる。 言葉は相手を恐縮させず,激高させるだけだ。 そこらじゅうが地雷原だと思うべし。 |
| ◆顔が利く くろくまは「黒豚しゃぶしゃぶ熊襲鍋」の略。 鹿児島名物かき氷「しろくま」のもじりである。 鹿児島市内の小さなホテル(南洲館)が売りにしている。 大きな鉄鍋を囲んで豪快に食べる。 そこで職場の忘年会をやったが,けっこう受けたぞ。 南洲館の主は大学の同窓生だが,それは関係ない。 働いてる人が知り合いなので,ビールがサービスされた。 |
| ◆テレビ環境 うちのテレビは,ゴミとして捨てられていたものである。 画面は小さく,映りも悪いが,いちおう使える。 DVDで映画なんかも見ちゃう。 サッカーの試合などは,ゴーストで球の位置が不明だ。 それでも想像力でカバーして楽しむ。 |
| ◆長風呂 小学生のころは銭湯が社交場だった。 内湯が珍しかった時代である。 風呂に入って友だちとバカ話に興じた。 長じてからはすっかり風呂が苦手になった。 服を脱いで裸になるのも面倒だし お湯の中でじっとしているのもじれったい。 しかし,最近,また少し変わってきたぞ。 ぬるめのお湯にはいると「ハア〜極楽」とか言いたくなる。 |
| ◆鹿児島の商売人 近所の果物屋で買ったみかんは安くてうまかった。 10個ほどで 200円ですからね。 スーパーの半額で,味もはるかに上等だ。 果物は果物屋で買うもんだな,との教訓をえて ふたたび,夕方遅くに行けば,すでに閉店。 少し離れた別の果物屋にチャリで行く。 店のオヤジが薦めるみかんを値札も見ずに買う。 「鹿児島産よりおいしいですよ」というのだ。 8個で 600円だった。 食べてみると味はすっぱく,中の房が潰れた傷物もある。 こういうのを平気で薦める店だったのか,と驚く。 観光客でなく地元の住民を相手にしてても そういう商売ができるのは不思議である。 |
| ◆イルミネーション 冬に,樹木や家屋を豆電球で飾るのが一般化した。 貧乏たらしい家でも夜になるとゴージャス。 趣味がいいとはいえないが 迷惑ってほどでもないから許す。 |
| ◆肋間神経痛 三日前の朝,深呼吸したときにズキンと来た。 この症状は2〜3年おきに起こる。 前回の発症は2006年3月。 今回は治りが遅く,いまも大きく呼吸するたびに痛む。 |
| ◆寒風を突いて 上京したが,こっちは寒いぞ。 家人も留守なので,食べ物もない。 弁当でも買いに出ようとしてたら 帰宅した娘に「私も」とせがまれる。 チャリで,国立駅前の吉野家まで走りました。 |
| ◆遺骨 犬の骨はまだ家の中にある。 庭の木の下に埋めればいいと思うのだが ズルズルと先延ばししているうちに冬が来た。 土がやわらかくなる春まで待つことになるのだろうか。 毎日,骨壺を目にして,気にはなるが挨拶はしない。 |
| ◆非常識 生物学者の池田清彦がバラエティ番組に出ていた。 学者としては評判悪いみたいだが,芸はおもしろい。 定説をくつがえす類の話で,一般人を驚かせる。 そういう手法,好きです。 話を聞いていると健康に気遣うこともバカげて見える。 つまり,ゆったりと生きていけるような気がする。 |
| ◆座敷犬 下の息子が犬をつれて帰ってきた。 アパートの前の住人から受け継いだ犬だそうだ。 胴長の小型犬が,家のなかをうろつく。 人々の笑顔を誘うのでめでたい。 [後記:犬は息子とともに 31日に去った] |
| ◆惰眠 鹿児島にいるときゃ明け方には目が覚めた。 上京してからは10時間近く寝続ける。 外からの騒音もなく,部屋が暗いのも良い。 やるべき仕事がないわけではないのだが 目が覚めないんだから仕方ないじゃん。 って,誰に弁解してるの? |
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