2009年
 つぶやき

10/1
◆2級正装
 県内外の大学が大きなフロアに机を並べ
 高校生に自校への受験を促すイベントに出る。
 この手の大学説明会には夏前にも参加した。
 あのときは蝶ネクタイで,さらに存在をアピールした。
 今回はノーネクタイ。
 それは10月中旬に昔の卒業生の結婚式があり
 そのとき蝶ネクタイするからだ。
 つまり,自分のなかで勝手に差をつけた。
 結果的にそれが正解だったのは,客のあまりの少なさ。
 ぼくの出番は,3時間半でわずか2回(客数4名)だ。

10/2
◆空回り?
 朝8時40分から夜9時10分まで3コマの授業。
 その合間に,知り合いのインターネット接続を援助。
 無線LANのセッティングですけど,ね。
 授業を含め,人に喜んでもらいたくて,張り切っちゃう。

10/3
◆ポリフォニー
 テレビで国立モスクワ合唱団の演奏を聴く。
 しかし,合唱ってのは歌ってる側の方が楽しそう。
 うねるような重唱は,ちょっと頭良さそうな感じもする。

10/4
◆侘び住まい
 ミッキー・ローク主演の映画「レスラー」を観る。
 主人公はトレーラーハウスに住み,貧しく孤独。
 貧しく孤独,という点は共感するが
 住居が,ぼくの官舎より上等なのでくやしい。

10/5
◆ Tidak apa apa(気にしない)
 めざしを買ったので,久しぶりに自炊する。
 味噌汁の具は,簡単にキャベツと油揚げ。
 で,味噌を投入しようとして
 ふとラベルを見ると,賞味期限は今年1月までだった。
 また味噌だけ買いに出るのも面倒だ。
 先日のテレビで,食品は賞味期限切れでも大丈夫と学んだし……。

10/6
◆退出
 研究室にいて,気づけば夜の11時。
 このごろは,それほど遅くまで居残りしない。
 けっこう,そそくさと帰宅している。
 官舎は狭くて汚いが
 だからこそ居心地が良いってか。

10/7
◆法則的
 市民の映画サークルの世話人会に出る。
 議事はいつものように段取り悪く停滞する。
 突然,一人が脈絡もなく不規則発言をした。
 「映画好きの女はみんな不細工」
 しばしの沈黙は,全員同意のしるし?

10/8
◆怪老人
 小さな大学は教職員がフレンドリーってのが売りだ。
 といっても,学生より先に挨拶をしてはいけない。
 道端で,知った顔に出会って
 微笑みかけると,ケゲンな顔をされたりする。

10/9
◆無花果
 ソウル(韓国)に行ったとき,乾燥イチジクを何袋か買った。
 日本では買えないみたいな話だったからだ。
 ところが,鹿児島でもそこらのスーパーで売ってるぞ。
 偉そうにお土産として配ったのが恥ずかしい。

10/10
◆幸せはここに〜
 畳のうえを鈴虫が一匹,力なく動く。
 さきほど聞こえた鳴き声の主は,こいつだったのか。
 と,懐メロの一節が思い浮かぶ。
 「秋の夜はふけて,すだく虫の音に」
 すだく?
 調べてみたら漢字では「集く」と書く。
 いや〜,この年になるまで知りませんでした。

10/11
◆スポーツ談義
 サッカーの国際試合をテレビ観戦する。
 銭湯にいけば,オヤジたちがその話をしている。
 試合の評価はぼくと正反対なので
 よほど口出ししてやろうかと思った。
 黙々と頭を洗いながら,きわめて不快である。

10/12
◆ Wedding
 これまで卒業生の結婚式に呼ばれたことがない。
 今回はたまたま新婦も,その弟もぼくのゼミ生で
 二重に縁があり,ご招待に応じた。
 鹿児島スタイルの結婚式はちょっと権威主義的。
 司会は地元放送局のプロを雇う。
 祝辞は,老いも若きも紋切り型。
 ま,新婦も両親も感動して泣いてたから,いいか。

10/13
◆鉄腕アトム
 アメリカ映画「ATOM」は存外良かった。
 少年時代,漫画を見て,科学者に憧れたぼくだ。
 かつての幼い「志」まで思い出しちゃったよ。
 映画のエンドロールで,谷川俊太郎作詞の歌が流れる。
 それでまた泣いちゃった。

10/14
◆師を囲む会
 ぼくの大学時代の指導教官はご健在らしい。
 誰が組織しているのか,年に一度の集まりがある。
 ぼくは,ずいぶん前に一度行ったきりだ。
 同学年の者は来ず,見知らぬ先輩・後輩ばかり。
 新たに知己を拡げたい気持ちもなく,かつ
 これといった自慢話もない者には苦痛である。

10/15
◆逆ギレ
 夜間部のゼミの男子学生から非難された。
 「何を発言しても,先生は必ず反対する」,というのだ。
 ぼくはただ「つっこみ」を入れているだけなのだが
 学生は,それでやる気をなくすらしい。
 たしかに,学生の意欲を阻喪させるのはまずかろう。
 と,それなりに反省はしたものの
 なんだかなあ,と言いたい気分は残る。

10/16
◆権威も何もない
 学園闘争が盛んだった時代,ぼくも尻馬に乗って楽しんだ。
 団交の場で,教授が学生から罵倒される。
 ぼくは田舎者なので,初めは,びっくりし
 そして田舎者ゆえ,しだいに周囲に和して同ずる。
 そして,あれからン十年。
 いまはぼくが,年下の教員や,学生からもバカにされる。
 因果はめぐる,ってやつか?

10/17
◆皇室の名宝
 東京国立博物館での展覧会に行く。
 伊藤若冲の「動植綵絵」三十幅が見られるので大評判。
 じっさい,会場は夜の8時近くになっても人であふれる。
 単眼鏡で絵の細部まで眺めようとする人もあちこちに。
 さすが東京,観客にも「プロ」っぽい人が多い。

10/18
◆おでき
 脇腹の近くにできた。
 皮膚科の医者によれば「普通の」おでき。
 鹿児島での生活環境が不潔のせいらしい。
 東南アジア級の雑菌まみれの暮らしぶり。

10/19
◆居場所
 家族宅では台所周辺の大改造が進んでる。
 したがって食事は弁当か外食。
 何だ,これでは鹿児島にいるときと変わらん。

10/20
◆緑魔子
 隠れ家風のミニシアター「阿佐ヶ谷ラピュタ」に行く。
 緑魔子が出る1968年の映画「大悪党」を観るためだ。
 この女優,好きなんだけど,じつは出演作品を観たことがない。
 だから,何で好きなのか,自分でも不明。
 高校時代,グラビアとかで見たからかなあ。

10/21
◆アイ・ウェイウェイ
 中国の現代アーティストである。
 六本木の森美術館で展覧会をやっていた。
 うーむ,と唸るような作品が並ぶが
 理に勝って,芸術的感興はその分だけ劣る。
 無料の案内フォンでの説明や,場内の解説文で
 作者の意図を知って,なるほどな,と思うのみ。

10/22
◆鼻炎
 くしゃみ・鼻水・鼻づまりの3点セットで苦しむ。
 朝一の授業のため,早寝しようとするが眠れず。
 結局,ちょっと遅刻してしまいました。
 午後はゼミ,夜は9時10分までの授業。
 息も絶え絶えというか,口呼吸しながら帰宅。

10/23
◆『1Q84』
 一時期,どの本屋でも売り切れだったベストセラー小説。
 その上下巻が学校の図書館に並んでいた。
 公共図書館では今でも予約待ちらしいから
 ラッキー!と思い,週末の楽しみ用に借りる。
 ちょっと読めば,さすがに村上春樹だね。
 嘘っぽい話をぐいぐい読ませる。
 いかん,止まらなくなっちゃうよ。

10/24
◆ Euphoria
 明治ブルガリアヨーグルトを常備している。
 なかでも「そのままで」というブランドを好む。
 バナナに混ぜて朝食にしているのだが
 このごろはさらにリンゴを加える。
 リンゴ1個分を入れるので,丼一杯になる。
 これを朝からガシガシ食べると幸福感がこみあげる。

10/25
◆ばね指
 左手の中指を曲げると,元に戻りにくい。
 このごろは,ときどき右手の助けを借りねばならぬ。
 指の付け根を切開手術すれば治るらしい。
 しかし,手術すれば当分の間,キーボードが打てない。
 まあ,その前に腕の立つ医者を見つけねばならない。

10/26
◆おフランス
 映画サークルの「通信」を毎月初めに出している。
 ぼくはDTP担当で,原稿集めは会長がやる。
 11月号に,フランス在の鹿児島県人が一文を寄せた。
 パリのミニシアターについて,だ。
 ぼくは,そのフランス自慢が恥ずかしい。
 載せたくないが,文句は言えない。

10/27
◆義に生きる
 映画「沈まぬ太陽」は日航がモデルだ。
 労働組合でがんばる者には冷や飯を食わせる。
 会社側に寄り添う第二組合を作って,団結を阻害する。
 なんて,最近では珍しい図柄を映画は示す。
 賢い生き方は醜い,という美意識がなつかしい。

10/28
◆ジーンズ
 『ジーパンをはく中年は幸せになれない』
 という新書を本屋で立ち読みした。
 年齢不詳をアイデンティティにしていると
 上手な年の取り方ができず,より大きな危機に陥るらしい。
 なるほどね,と思いながら,また1着新調しました。

10/29
◆部屋探し
 2階が銭湯で,1階に不動産屋がある。
 風呂の帰り,物件紹介の貼り紙を眺める。
 団地の集団清掃の日が近づいたもんで
 ここからの脱出を促す好物件はないかと目をこらす。

10/30
◆衣替え
 帰宅時間が遅いので,洗濯物は部屋干しだ。
 そして,タンスに収納する手間も省いている。
 朝は,その吊された服から一着を選んで着る。
 秋も深まり,半袖の服は不要となった。
 それらをまとめて,タンスへしまう。
 だいぶん空間が拡がりました。

10/31
◆些事
 そこに大問題を見出す人がいる。
 偉いなあと思う。
 が,目くじらをたてて議論しあうのは楽しくない。
 小さなことを大きく議論するのは笑いながらやりたい。

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