2009年
 つぶやき

11/1
◆反原発
 川内(せんだい)原発の増設に反対する運動がある。
 その集会の裏方仕事を「させられた」。
 知り合いが MacBook でプレゼンしたいというからだ。
 ぼく自身は鉄腕アトム=「科学の子」の影響で
 原子力=平和利用の図式が刷り込まれている。
 だから,安易に反原発を叫べないのである。

11/2
◆非主流
 市民の映画サークルに入って映画談義を楽しみたかった。
 ところがメンバーの大半は自主映画制作に燃えている。
 つまり,作って楽しむ人が多かったのだ。
 参加してないのはぼくと変なおじさんの二人ぐらい。

11/3
◆お食事会
 ゼミの学生2名と,韓国料理の店に行く。
 このゼミのテーマは「思い出づくり」だから
 町歩きとかで外に出ることを企てる。
 しかし,やっぱり人数が少なすぎて盛り上がらぬ。
 教師がひたすらしゃべって「もてなす」形。
 これで思い出にも残らぬようであれば
 老醜無残な男芸者の姿は哀れそのもの。

11/4
◆夢か現か
 鼻づまりで,夜も寝苦しかったりする。
 んで,昼間に研究室で寝ちゃう。
 見る夢は不条理なのに妙にリアルだ。
 目が覚めても,夢中の気分を引きずる。

11/5
◆和製ミステリー
 海外物のミステリーを好まぬ友人がいた。
 人名が覚えにくいからだそうだ。
 んなバカな,と思ったが,逆の現象に見舞われる。
 図書館で佐々木譲『笑う警官』を借りた。
 最近映画化されたので,ちょっと読む気になり……。
 ところが,これがぼくには読みにくい。
 なんだか人名が覚えにくいのである。

[後記]けっきょく読んじゃいました。
 途中は少し盛り上がるけど,話全体がしょぼい。
 思えば,佐々木譲は最初期の作品からそうだが
 読んでガッカリすることの方が多いね。


11/6
◆いぼ取り
 先月,上京中に「おでき」の治療で病院に行った。
 そのとき,医者から「いぼは簡単に取れる」と聞いた。
 ならば,前から気になっていた太股の「いぼ」を取りたい。
 鹿児島の皮膚科に行けば,切除するという。
 液体窒素による方法では「少しずつ」取るが
 切除・縫合なら1回で済むとのこと。
 話が違うなあと思いつつ,「流れ」で手術を受ける。

11/7
◆ナイフ
 スイス・アーミー・ナイフを買う。
 自分史的には4本目かな。
 子どもたちが小さかった頃はピクニックで重宝した。
 フランスパンやサラミが気持ちよく切れる。
 近々,ゼミの学生たちとシャッター街の調査をするときに
 これでサンドイッチを作り,食べながら歩くんだ。

11/8
◆まきばの湯
 鹿児島市の南,郊外の大型銭湯に行く。
 昨年末にできた銭湯だが,行くのは初めて。
 一般道は渋滞してそうなので,有料道路を使う。
 360円の風呂に行くのに,通行料450円を投じた。
 風呂そのものは期待したほどではなかった。
 むしろ,浴槽内の毒々しい色のライトが下品。

11/9
◆死角
 背中のいぼを取ったのはいいが
 しばらくは毎日,絆創膏を貼らねばならぬ。
 鏡を見ながらやればできるはずだった。
 鏡で位置は確認できるが
 処置しようと手を伸ばすと見えなくなる。
 だから,ほとんど手探りで誤爆続き。

11/10
◆果糖?
 夏場より体重が2キロ増えた。
 この変化は朝食の「改善」によるものか?
 このところリンゴ1個+バナナ1本を常食している。
 「朝抜き」よりも健康に良いはずだったんですが。

11/11
◆人生百戯場
 河野与一『学問の曲り角』(岩波文庫)に感心させられた。
 学殖豊富で,文章も軽妙洒脱。
 学者のひとつの模範だね。
 「あとがき」で紹介されている言葉にも泣かされた。
 いわく,学問は「要するに死ぬまでの間の遊びだよ」

11/12
◆ Fade Out
 このごろは学内でもぼくの存在感は薄い。
 人からも「影が薄いですね」と言われた。
 わざとそうしてるわけではないが
 ぼくは不在でも気づかれない人間になった。
 それはそれでけっこうな状態だ,とも思われる。

11/13
◆揮毫
 書道部の学生が頼みに来た。
 学園祭で,各教員の手書き文字を展示するんだと。
 昨年の物を返却するというので
 見せてもらうと,これが案外いい。
 今年もそれを使ってよ,と差し戻した。
 その紙には下手っぽく「欠伸指南」と書いてある。

11/14
◆かい〜の
 なんだか体のあちこちが痒い。
 腕の内側とか,脇とか,首筋とか……。
 これが未体験の病,ジンマシンってやつか?
 と,たまたま校庭で出会った同僚が赤い顔してる。
 聞けば,ジンマシンで体中が赤いんだそうだ。
 ん〜,本物の方はすごかった。

11/15
◆海外青年協力隊
 バングラデシュでがんばったという青年と話す。
 善意の人ってことはわかるから
 こっちも「本気で」ひたすら持ち上げた。
 しかし,昔からしばしば指摘されるが
 ぼくは「真実味」に欠けるらしい。
 人をほめても信じてもらえない。

11/16
◆せこ!
 昼食用に調理パンを買って学校へ行く。
 あれれ,学内では体育祭の日だった。
 教職員には弁当が出る。
 やったね,パンは夕食に回せるぞ。

11/17
◆ This is it.
 マイケル・ジャクソンの映画を観た。
 彼にはほとんど興味がなく,歌もよく知らない。
 ただ,この映画の評判の良さに惹かれた。
 なるほど,ダンサーも演奏家も「一流」が揃うとすごいね。
 観る方の感受性まで向上させそうな気がする。

11/18
◆時計産業の中心地
 テレビでスイスの田舎町を紹介していた。
 ラ・ショー・ド・フォン(La Chaux-de-Fonds)
 19世紀末,ジュラ地方のアナキストの拠点でもあった。
 ぼくもプルードン学会の「遠足」で行ったことがある。
 バスに乗っての団体旅行だったので
 街並みなど,ろくに覚えていない。

11/19
◆脳卒中
 父の発病年齢に近づいたので,そろそろ危ない。
 父も一人暮らしだったが,親戚の人が発見した。
 ぼくの場合は,おそらく発見が遅れるだろう。
 早めに発見されれば,リハビリも効果があるが
 それは望み薄だと思われる。
 あの官舎までぼくを訪ねてくる人はいないからだ。
 この「つぶやき」が数日放置されたら,少し心配してちょ。

11/20
◆ Hangover
 ゼミ生(18歳女性)が朝から二日酔いで苦しそう。
 この学生,前から「先生,飲もう,飲もう」と言っていた。
 たしかに酒を飲んで話せばおもしろそうな人物だが
 教員が未成年と酒席をともにするわけにはいかん。

11/21
◆鼻茸
 鼻づまりを解消するため,意を決して耳鼻科に行く。
 ネット検索で,最初に出てきた中央駅前の病院。
 医者は鼻の中を内視鏡で見せて説明する。
 そういうやり方,けっこう好き。
 ポリープを除去する手術は1時間半で済む,といわれ
 来週また行くことにした。

11/22
◆ご当地小説
 小島信夫『残光』(新潮文庫)を読む。
 この作家は国立駅の北口に住んでいたらしい。
 立ち読みしたら,知ってる地名がでてくる。
 ただそれだけの理由で買って読んだ。
 90歳の爺さんが身辺のことをレロレロの状態で書く。
 大家ゆえ,それは朦朧体(もうろうたい)と呼ばれるらしい。

11/23
◆道案内
 韓国でもインドネシアでも僕は道を尋ねることができた。
 しかし,日本で外国人から道を尋ねられたことはない。
 このたび上京して,東京駅で初めて体験した。
 デイパックを背負った白人系のオヤジだった。
 相手の英語はよく聞き取れず,かつ当方の口も回らない。
 いきおい体を使っての説明となる。
 ノンバーバルコミュニケーションというやつ。

11/24
◆もんじゃ焼き
 これも初体験。
 国立の「もじ蔵」は本場・月島に劣らぬとの評判で
 いつも店の前には行列ができてる。
 そこに入店したが,未知の食べ物ゆえ作り方がわからん。
 すべて個室だから,他人のやり方のマネはできぬ。
 壁に貼ってある図解を参考に挑戦した。
 できたものはグチャグチャで,食べ物の体をなさない。

11/25
◆JAL
 介護割引というサービスがあるので利用してきた。
 要介護のバーサンが死んでからもJALオンリー。
 マイレージの罠にはまって抜け出せない。
 しかし,このマイレージは会社が消えれば消える。

11/26
◆半泣きで走る
 昼,海岸近くにある釜揚げうどんの店に行く。
 客が多いので,さっさと食べて,さっさと引き上げた。
 学校に戻ってから,バッグの置き忘れに気づく。
 バッグには大事なものが全て入っている。
 店に戻ろうと車を飛ばせば,こういうときに大渋滞。
 バッグは無事に取りもどせたが
 それまでのドキドキ感。久しぶりです。

11/27
◆儀礼
 学内で火災避難訓練が続く。(昼と夜)
 訓練の最後に,消防署員の訓辞があり
 昼は学長,夜は学生部長が謝辞を述べる。
 そのいずれもが空疎である。
 空疎ではあるが,儀礼上,音として発しなければならない。
 ぼくは,それを黙って聞けるぐらい大人になりました。

11/28
◆鼻茸切除
 高校生のとき,蓄膿症の手術は痛かった。
 ところが,今回の手術はめちゃめちゃ楽だった。
 メガネをかけたまま,椅子に座ったまま
 ものの10分足らずで終了した。
 痛みは施術中も,術後も全く無し。(出血も無し)
 怖くて目をつぶっていたので,詳しいことは不明。
 長さ 2.5 cm(落花生の殻ぐらい)のポリープが取れた。

11/29
◆地球温暖化
 日本科学者会議の九州地区シンポジウムに行く。
 終日,受付のしごとを手伝う。
 自然科学系の話は難しいかと思ったが
 案外そうでもなかった。
 10万年続く氷河期と「わずか」1万年ほどの間氷期のサイクル。
 温暖化した地球も「ほどなく」氷河期に入る。
 とか何とか,甲論乙駁,この領域でも正解はなさそう。

11/30
◆店番
 鹿児島市の南端にある山中の公園で一日を過ごす。
 数年前から晩秋の1日,そこでマーケットが開かれる。
 イベントの趣旨は不明ながら,頼まれて初めて参加した。
 映画サークルの宣伝をするのだが
 じっさいは,ただ座して客が来るのを待つのみ。
 自分で持参した映画をじっと眺めていただけ。

過去の記事
1998年
1999年
2000年---------10-11-12
2001年---------10-11-12
2002年---------10-11-12
2003年---------10-11-12
2004年---------10-11-12
2005年---------10-11-12
2006年---------10-11-12
2007年---------10-11-12
2008年---------10-11-12
2009年---------10

Back to Home