| つぶやき |
| ◆野外劇 繁華街の中の公園(天文館公園)で芝居を観る。 野外劇団「楽市楽座」が鹿児島にも来たからだ。 一座は親子3人(娘10才)から成る。 入場無料・投げ銭方式である。 しかし,観客は20人にも満たない。 おもしろい芝居なのに,この人数じゃ,もったいない。 |
| ◆全国放送 老夫婦殺害の犯人とされた老人(71才)は無罪を主張している。 一方,検察側は死刑を求刑するらしい。 民間から選任された裁判員が死刑か無罪かを決める。 という鹿児島の事件を,NHKが大きく取りあげた。 空からのカメラが鹿児島地裁のビルをとらえる。 その隣のぼくのアパートも映ってる。(ピース) |
| ◆目分量 内湯が快適なので銭湯に行かなくなった。 したがって,久しく体重を測っていない。 肥満チェックは脇腹をつまんでみるだけ。 つまんだ肉は薄いので,まあ,問題はなさそうだ。 |
| ◆おはら祭 街中に住むと,こういうときに音がうるさい。 鹿児島のビッグイベントなんだけど ひどく間抜けな祭に思えてしかたがない。 歌も間抜けなら、踊りも間抜けだ。 街中の銅像と同様,この祭も頭悪そう。 |
| ◆アート 椹木野衣『反アート入門』(幻冬舎,2010年)を読む。 名前(さわらぎ・のい)は難しいが,本は読ませる。 ひさびさに「目うろこ本」に出会った感じ。 世の中には才人がいるものだ。 こういう本に出会うと,生きてるのがうれしくなる。 |
| ◆仕込み こんな「つぶやき」を書いてはいるが ぼくは発信型の人間ではない。 おわかりのとおり「内容」のあることは書けない。 外からの「おもしろいこと」を期待しながら生きている。 週末の楽しみに図書館から本をゴソっと借り出した。 横に積んでるだけでニマニマしてしまう。 |
| ◆右翼 高校の同窓会のメーリングリストで 同期生が右翼系の雑誌に論考を寄せたと知る。 読めば,日本民族の誇りを守れ,というものだった。 こいつは東大(文一)に行ったが,浪人仲間でもある。 こんな民族派になっていたとは,と少し驚く。 ま,ぼくも多少変わったから,お互い様か。 |
| ◆ESSの男 高校のときの友人に,英語好きなやつがいた。 電車の中や路上で外国人に出会えば 英語の勉強のため,やたら話しかけるのだ。 ああいう臆面のなさが大事なんだろう。 (人格とかの向上にはつながらないみたいだけどね) 彼から教えてもらったことは "Really?" は「ウイリー?」と発音すること。 |
| ◆家庭イベント 一人鍋を食べるために大根をすりおろす。 おろしながら,母を思い出す。(連日ノスタルジー) 子どものころ母に八つ当たりしてたら 怒りながら下ろした大根は辛くてうまい,と言われ 下ろし金を手渡された。 また,初物は笑いながら食べると75日長生きする,ってんで 季節のたびにみんなで笑い声をあげた。 思えば,ずいぶん素直だったなあ、昔のぼくは。 |
| ◆ボロは着てても シャツやトレーナーの襟や袖口がボロボロだ。 自分としては,良い風合いになった,と思う。 家人に知られたらゴソっと捨てられそうだが そこは一人暮らしの強み。 |
| ◆官庁街 近所の庁舎内の食堂で昼食を,と企てた。 市役所の地下食堂は職員で満杯だった。 国の合同庁舎3階の食堂も満杯だった。 裁判所には食堂がなかった。 道端で焼き芋を買って帰る。 |
| ◆路チュー(路上でキス) 鹿児島の恋愛事情を昼と夜のゼミで議論する。 ぼくにとって驚きだったのは 誰も「路チュー」など見たことがないというのだ。 明るい場所でイチャイチャするカップルもいないらしい。 学生たち自身も,人前ではハグもできない,という。 恋愛経験豊富そうな学生でさえ,そういう。 数年前,「人目を気にしない症候群」が語られていたことを思えば そうとう反動化が進んでいるような気がする。 これは特殊鹿児島的な現象なのか? だって,上京するとハグは普通に見かけるもんね。 |
| ◆異邦人気分 JALの機内誌で台北の屋台紹介を読む。 どの店もおいしそうだが,一人旅はもう飽きた。 たしかに,外国でも国内でも一人で旅するのは気楽でよい。 しかし,見知らぬ街を一人で歩く楽しみなら いま毎日,鹿児島で十分に味わってます。 |
| ◆グローバル化 電車(中央線)のなかでは多くの乗客がケータイを見ている。 昔は,車中では新聞や本を読むのが常態だった。 しかし,今では日本だけじゃなくインドネシアでも 人々はそこらじゅうでケータイの画面を眺めている。 世の中はおしなべて平準化しているってこと。 |
| ◆紙媒体 ぼくは文庫本を持ち歩く。 外出時にはこれで文字を読む。 しかし,室内ではPCのモニターを眺める時間の方が長い。 本好きを自称しながら実態はこれだ。 ケータイを眺めている人の悪口は言えない。 |
| ◆反省 愚にもつかぬことを自分では正論のつもりでしゃべる。 正論のつもりだから人を不快にさせても平気だ。 むしろ不快に思う方が間違ってると胸を張る。 ああ,これは昔の自分の姿だ。 今のぼくは不快に思う側に回ってしまった。 正義の言葉を吐く人を見ると,なんだか切ない。 |
| ◆マクドナルド この夏,バンドンでは毎日通ったのに 日本にいるとほとんど行かない。 JALのカードで搭乗したらマックの食事券が当たった。 鹿児島市内の店に入り,Wifi(無線LAN)を使う。 通信速度はインドネシア並みに遅いのでイライラ。 |
| ◆冬支度 ストーブを引っぱり出したが灯油がない。 近所にはガソリンスタンドもなく,配達店もない。 自分の車で買いに行くしかない。 が,車は職場の奥の奥に駐めてある。 自転車に乗って車を取りに行くのもめんどい。 陽の当たらぬアパートで背中を丸める。 |
| ◆客商売 肩書きは教員でも,じつは教えるべきものを持たない。 何かをしゃべって,なんとか間を持たせているが 学生が露骨に退屈そうにすると,すぐ絶句する。 正体を見破られた気分になるからだ。 全体が白けている夜間のゼミは,毎週地獄。 |
| ◆ヨロヨロ このアパートでゴキブリを見るのは初めてだ。 しかし,その動きは鈍い。 すでによその部屋でダメージを受けてきたのかもしれん。 村上鬼城の俳句を思い出す。 「冬蜂の死にどころなく歩きけり」 打ちのめされながらも生きている自分の姿と重なる。 |
| ◆ムジカ・クバーナ 鹿児島キューバクラブの催しに参加する。 竹村淳(昔のNHK-FMの DJ)の生解説でラテン音楽を聴く。 2時から夕方6時半まで音楽にたっぷりひたる。 ペレス・プラード楽団とか,懐かしくてしかたがない。 小学生のころは隣の喫茶店から毎日マンボが流れていた。 |
| ◆テント芝居 川沿いの公園に,アングラ劇団「どくんご」の芝居を観に行く。 この劇団,出自は埼玉だが,最近,鹿児島の山中に移った。 芝居は,不条理劇というより,「意味性の剥奪」を狙うらしい。 意味を求める大人の観客より,子どもに受ける(ともいう)。 ぼくは演劇の鑑賞の仕方が下手なので 十分には楽しみきれなかった。 それでも帰宅時には,妙に幸せな気分になれました。 |
| ◆妄想 夕刻,ひと気のないバス停にたたずんでいたら 40歳ぐらいの美形の女性がやってきた。 キューガーデンのマーク入りバッグを下げている。 自分で外国旅行の土産に買ったのだろうか。 彼女は近くの自販機で缶入りジュースを買い その場でグビグビと飲む。 美人が人目も気にせず,グビグビ飲むのである。 どうして,そんなに喉が渇いたんだろうか。 バスはなかなか来ないが,ぼくは物語を組み立てて楽しんだ。 |
| ◆実盛(さねもり) 小学生のとき担任の先生にそう呼ばれた。 先生はぼくを「サイトー・ベットー・サネモリ」と呼ぶ。 斉藤別当実盛とは平家物語に出てくる人物らしい。 歌舞伎や謡曲に同名のものがある。(後知恵) 昔の大人にとって,その知識は普通の教養に属する。 しかし,ぼくは当時はもちろん,今でも実盛の話をよく知らぬ。 つまり,いまだに無教養のままである。 ◆18万アクセス |
◆カート灯油の缶を乗せて運ぶための道具を通販で買う。 たまたまDVDで観た映画からヒントを得た。 米映画「恋する宇宙」("Adam", 2009)はアスペルガー症候群の青年を描く。 同じアパートに女性が引っ越してくるシーンがある。 それを見てぼくはカートを使う便利さに気づいた。 ネットで検索し,評判の良いものを注文。(Eminent キャリーカート) |
| ◆暖をとる 朝8時40分から夜9時10分まで授業が続く。 終わり頃,体に寒気をおぼえ,足下もふらつく。 必死の思いで自転車でアパートに戻る。 厚着して,灯油ストーブにあたる。 下品なまでの直火の暖かさがうれしい。 |
| ◆晩秋の一重一瓶 職場で酒肴持ち寄りパーティーを催す。 体調回復したぼくはビーフシチューを作って持参する。 安ワインも携えたが,他にもワイン提供者多し。 しかし,みな一様に安ワインだ。 安ワインの品評会のようになったが みな,それぞれいっぱしのことを言う。 |
| ◆天下一品 京都ラーメンのチェーン店が鹿児島にも進出。 開店は今月初めなのに,まだ行列が出来ている。 行列があれば,ぼくはもちろん並ぶのである。 |
| ◆ラグビー トップリーグの公式戦(東芝対コカコーラ)を観に行く。 大方の予想どおり東芝の圧勝である。 あまりにも一方的なので後半は少し居眠りした。 曇り空の下,強い風に吹かれながら眠る。 人間,眠たいとなればどこでも眠れちゃうもんだ。 |
| ◆読む落語 立川談志『人生,成り行き』(新潮文庫,2010)を読む。 落語の速記本で勉強したなんて話がある。 そういえば,てんで,ぼくも昔のことを思い出す。 小学生のころ,おじさん(農家)の家に泊まりに行き 退屈して,しかたなく農協の雑誌『家の光』を読む。 落語の速記みたいなものだけはおもしろく 誰もいない家の片隅でひとり笑い転げた。 |