2010年
 つぶやき

12/1
◆団塊
 なんでも最近,美術館などでジジイが群れているらしい。
 NHKの番組「日曜美術館」で紹介されたら
 その直後はうっとうしいほど集まるという。
 たしかにそうかも,な。
 だって,ぼくたち他に行くところないんだもの。
 ゴルフや競馬などの趣味があれば別だけど
 そうでなきゃ,図書館とか文化施設で遊ぶしかない。

12/2
◆電飾
 冬木立に電球をぶらさげる飾り付けが流行っている。
 つまり,もう全然めずらしくない。
 にもかかわらず,ぼくの心は躍る。
 根が百姓ゆえ,光り物に弱いのだ。
 アパートの近所の大通りはけっこう派手なので
 恥ずかしながら,毎日楽しんどります。

12/3
◆歩き方
 金哲彦(ランニングコーチ)がテレビで解説していた。
 肩胛骨を動かすのがコツだそうだ。
 そうすると骨盤が動き,脚が前に出る。
 お,なるほどね。
 今まで足を引きずる感じだったのが解消された。
 効果テキメン(覿面という漢字,難しいね)。

12/4
◆努力賞
 がんばらなくても「デキル」のがいいと思う。
 しかし,がんばっている姿を美しがる人が多い。
 粗悪な社会主義的空間だ。
 そういう環境では,がんばらないのは犯罪に近い。
 むしろ能率悪く働くのが正しい。

12/5
◆体内時計
 意識的に過ごさないと時間が乱れる。
 食後はひどく眠たいのに,深夜は眠たくない。
 死んだバーサン(妻の母)の晩年のように
 昼間居眠り,夜徘徊というパターンになりそう。

12/6
◆読書人
 一々書名は挙げないが,このごろ良書に当たっている。
 マクロ経済,正義論,発想術の本で目ウロコの連続だ。
 こうして知の快楽を味わっていると
 自分の出番がないことにも気づかされる。

12/7
◆離島暮らし
 県の南端,沖永良部島には3回行ったことがある。
 その島が高齢者の転入を求めているという。
 少なくともテレビ番組ではそういう話になってた。
 個人的にあまり魅力的な話ではないが
 自分の老後を考える機会にはなった。
 ぼくはまだどこでどう過ごすか決めてないのだ。
 島に行けば「センセー」と呼ばれるだろう。
 それを必ずしも嫌がっていない自分に驚く。

12/8
◆高校訪問
 自分の車じゃなくバスに乗って行く。
 約1時間の道のり,郊外の風景を眺めながら行く。
 受験生を増やすための高校訪問だ。
 かつては何もしなくても客は集まったのに
 最近は存亡の危機がリアルに語られる。
 一般の私立大学の教員が普通にやってることを
 ようやくわれわれもやるようになったわけだ。
 バスを降りて徒歩10分の坂道が辛い。

12/9
◆ホームパーチー
 1年生ゼミの学生3人を招いてお食事会を開く。
 アパートに人を招くのは初めてだ。
 おかげで部屋を掃除するチャンスになった。
 手製のビーフシチューをふるまう。
 学生から「学校給食の味がする」と評され,脱力。

12/10
◆シカト
 ゼミ必修というのは学生にとって迷惑なこともある。
 学生は嫌でもどこかのゼミに属さねばならない。
 教師だって,それはあまりうれしいものではない。
 イヤイヤ参加している学生(過半数)に語りかけても
 無視されてしまうのは教師に「権威」がないからだ。
 こっちに顔を向けてる少数者だけを相手にすべきか。

12/11
◆ポンポン
 寒い夜道を自転車で走るためにニット帽を買う。
 登山用具専門店で約4千円だったよ。
 オーストラリアのアニメ「Mary and Max」の Max が
 頭にポンポンを乗せているのを見て,ほしくなった。
 Max はアスペルガー症候群のオヤジで
 見るからに怪しげなのがいい。
 ぼくもこのニット帽をかぶると,かなり怪しくなる。

12/12
◆ストラスブール
 テレビで街のようすが映されている。
 ぼくは学会の用で訪れたことがある街だ。
 だけど,ほとんど見覚えのない街であることに驚く。
 知人(日本人)の家に2泊して
 奧さん手製のフライドポテトを食べたことは覚えている。

12/13
◆十三里
 栗(9里)より(4里)うまいサツマイモ。
 近くの焼き芋屋で「さつま金時」を買い
 歩きながら食べると,たしかに十三里だぜ。

12/14
◆パニック障害
 作家の宮本輝が 25歳で患ったのは有名だ。
 電車に乗れず,会社勤めをやめて作家に転じた。
 野球選手だった長嶋一茂は 32歳で発病した。
 最近,幻冬舎新書『乗るのが怖い』でそれを紹介している。
 それならぼくは高校時代からの筋金入りだ。
 宮本輝もテレビの対談番組で言ってたように
 昔はそういう病名がなくて苦労させられた。

12/15
◆スズキ・ツイン
 めったに乗らないのに車検に出す。
 本当は捨て時かもしれない。
 捨てるにゃもったいない,と思いながら
 またムダ金を投じたのかもしれない。

12/16
◆耳鼻咽喉科
 顎の下というか,喉の横が少しふくらんでる。
 最近そうなったのか,昔からそうだったのか
 気にし始めるとだんだん不安になる。
 思い切って病院に行った。
 以前(昨年末)鼻のポリープを取った病院だ。
 医者がいうに「これは唾液腺の部分だけど異常なし」

12/17
◆たこ焼き
 バス停の前にできた店に入ってみた。
 そこにできる店は何の店でも代々長続きしない。
 バス停の前だから人はたむろするのだが
 入店する客は稀,というのが伝統である。
 今度の店も,オヤジは脱サラ風(つまり素人くさい)。
 先々のことを想像すると痛々しい。

12/18
◆古茂田宏
 一橋大の教員だが,肺ガンで死んだ。(享年58)
 フランス社会思想がらみで顔見知りだった。
 知り合った当初は,山梨県立女子短大の教員だった。
 県立短大の教員というのもぼくとの共通項。
 しかし,いい人ほど早死にする。
 ニュースを聞いてヘナヘナとなった。

12/19
◆『ミレニアム』
 スウェーデン産の超ベストセラー・ミステリーの翻訳本。
 1〜3まで,すべて上下2冊なので全6冊を
 二晩かけて一気に読んじゃいました。
 イギリス人の理想の老後(俗説)も納得できる。
 すなわち,大金を儲けて40代で引退し
 カリブ海の浜辺で終日ミステリーを読み耽ること。

12/20
◆ Pocket WiFi
 WiFiとはインターネットに無線でつなげる仕組み。
 てのひらサイズの機器(E-Mobile社)を購入した。
 これまで使ってた機器(データカード)は
 パソコンに差し込まねばならなかった。
 だから,まあ,ほんの少し便利になりました。

12/21
◆「スタンドアップ」
 原題「North Country」(2005,米)をテレビで観る。
 鉱山労働者のセクハラ訴訟を描いた映画だ。
 昔観たときは主人公(シャーリーズ・セロン)が美人過ぎて
 リアリティがなく,鼻白んだ。
 今度は,周りが支えるシーンに注目し
 脇役のあの人この人の演技に泣きました。

12/22
◆キャップレス
 ノック式でペン先が出る万年筆である。
 半世紀前に出て,いまでも売られている。
 雑誌の広告をみて,また欲しくなった。
 しかし,ペンで文字を書かなくなって久しい。
 右手のペンだこも消えてなくなった。
 身の回りには大型ノートも原稿用紙もない。
 書きたいことも別にない(これが最大の難点)。
 だけど,やっぱりインクで何か文字を書きたいな。
 誰かに長い手紙でも書くか。

12/23
◆オルナン Ornans
 フランスの画家クールベが生まれた村である。
 ぼくが住んでた町(ブザンソン)の近所なので
 何度も自分の車で行ったことがある。
 クールベを紹介するテレビ番組を観てたら
 その村も映され,しみじみとさせられる。(お約束)
 クールベ記念館の関係者っぽいおっさんが
 頭悪そうな感じでしゃべってたのも味わい深い。

12/24
◆蕎麦
 田舎のうどん屋の息子なので、当然うどん派だ。
 数年前,長野県で蕎麦のおいしさを知る。
 で,人が言うには,鹿児島もじつは蕎麦どころ。
 しかし,長野で味わった感激はどこでも得られない。

12/25
◆かつおぶし
 職場の忘年会で「景品」としていただいた。
 いただいたのはいいが,家には削り器がない。
 大工道具のカンナを逆さまにしたようなやつ。
 あ,そういえば,カンナも今では見かけない。

12/26
◆ジジイ歩き
 前方に肥満体の同僚が歩いている。
 すぐに追いつくと思ったら,逆に差が開いた。
 ぼくはスタスタ歩いているつもりでも
 客観的にはヨタヨタ歩きなのかもしれない。
 いつのまにやら歩き方も老人と化したみたい。

12/27
◆桂花(けいか)ラーメン
 熊本に本店があるが,最近倒産した。
 同じ熊本の味千ラーメンの支援により店舗は存続する。
 新宿アルタ裏の店も昔のまま開いていた。
 ぼくにとって新宿は桂花ラーメンとセットなので
 とうぜん立ち寄り,バリカタの麺を食して満足。

12/28
◆ペアシート
 府中駅前の映画館TOHOシネマズに行く。
 プレミアと称する部屋は席数が少なくゆったり。
 韓国ソウルの映画館にも似たようなのがあったが
 あちらは値段も特別,こちらは通常料金だ。
 後部の二列はいわゆるラブチェアである。
 つまり,ここはいわゆる「そういう場所」?

12/29
◆こたつ
 誰もいない家の中。
 一人こたつに入り,見るともなくテレビを見る。
 これは死んだバーサン(妻の母)の晩年の姿だ。
 あれれ,自分もそうなってる。

12/30
◆あんか
 暖房器具のない部屋で寝るのは寒い。
 そう訴えると,あんかを渡された。
 死んだバーサンが使っていたやつだ。
 気色悪いが,使うと存外 気持ちいい。

12/31
◆個性
 いまや著名人である斎藤孝の文章術の本を読む。
 大学生に作文指導するコツが書いてあるからだ。
 小論文で,いかに凡庸を脱するか,が説かれている。
 なるほど,と思うが,鹿児島で通用するだろうか。
 つまり,採点する側(教員や人事担当者)の眼力に問題がある。
 凡庸な大人は定型的な文章を評価するんじゃないか。

過去の記事
2010年---------10-11

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