| つぶやき |
| ◆かつお節 削り器を買いたいと思う。(2千円の安物だが) 60キロ南の枕崎に行けば売っている。 数年前なら,車でサッと買いに行っただろう。 いまはそれが面倒だ。 いまや 60キロは「長距離ドライブ」に属する。 |
| ◆近所の銭湯 ここに移り住んで1年がたつ。 歩いて行けるところに銭湯が一軒ある。 20年ほど前に入ったときの印象はすご〜く悪い。 だから,ずっと選択肢から外してきた。 が,ふと足を踏み入れてしまった。 あいかわらずの汚さ(不潔感)に,むしろ感激。 |
| ◆一張羅 革ジャンを3着もっているが,使うのは一つだけ。 それは,バンドンの裏通りで買った安物(3千円)。 あ,フランスで買った超高いやつは破れたので捨てた。 使わぬ2着は,三鷹のバイク用品店で買ったものと バンドンの工場見学のとき「買わされた」もの。 この二つはいずれも茶色だ。 黒い革ジャンは,アナキストの制服(形容矛盾)なので 自分としては気取って,もっぱらこれ一帳。 人の目にはホームレスの爺さんに見えるかもしれんが。 |
| ◆始末 研究室のエアコン取替が近く行われるらしい。 作業のため机の移動を求められた。 移動しようにも床は本だらけ。 それらをまず処理しなければならない。 いつかは,と思っていたので,好機でもある。 捨てられずにそのまま積んでおいた本を このさい,どんどん捨てよう。 同じ勢いで,アパートにある本もどんどん捨てよう。 |
| ◆仕出し 三週間以上,ほぼ毎食,玄米+減塩に励んでいる。 んで,たまに会食で弁当などを食べると どの料理も美味に感じられてしょうがない。 |
| ◆キモい 女性にもてないぼくである。 ぼくの話をおもしろがって聞いてくれる人がいない。 ぼくの存在そのものを不快に思う人すらいる。 ここまでくると,生きててごめんなさい,というしかない。 |
◆趣味のカメラデジカメが壊れた。(Kodak の変則2眼 V705) 4年前(2007年4月)に買ったやつだ。 広角23ミリってのが気に入って,さんざん使ってきた。 イベントを記録するのに便利ですからね。 しかし,その種の用事はこれから一切なくなる。 写真撮影はまったく個人的な趣味に属するものとなる。 あれ,ぼくにそういう趣味ってあったっけ? カメラを携え,街をうろつくってのは いかにも爺臭く、似合いすぎて,むしろ避けたい。 |
| ◆発信型 英語で日本を紹介する論文を書いてきた先生がいる。 輸出志向の研究者ってのはそれだけで偉いと思う。 老いた今はホームページで時論的な「エッセー」を発信する。 今度は日本語のせいか,ありがたみに乏しい。 |
| ◆練馬区立美術館 鹿島茂(仏文学者)が収集した19世紀フランス版画を観に行く。 今回展示されてるのはグランヴィルの風刺絵の分。 あれだけ集めれば、人様に見せたくなるのは当然かな。 |
| ◆アルペジオ(分散和音) クラシックギターを「爪弾く」ためには 右手の爪を少し伸ばしておかねばならない。 ぼくも大学時代,いちおうギター部に属していた。 その後はギターに触ることもないのに 右手の爪の手入れだけは続けている。 アイデンティティの支えってわけでもないんですけどね。 |
| ◆ブリジストン美術館 コレクション展示の題にひかれて,中に入る。 題は「なぜ,これが傑作なの?」 この問いに,わかりやすく答えてはくれないが 石橋正二郎が良いものを集めていることはわかった。 石橋は久留米の地下足袋屋から,ここまでのしあがった人。 |
| ◆港の旅館 鹿児島にもどり,他のゼミと合同で合宿。 指宿の先,山川港に面した旅館だ。 素泊まり3千円の安宿である。 目の前が海なので,東北大地震による津波の心配もあるが ほかの大勢の宿泊客はのどかに食事している。 |
| ◆不謹慎 東北巨大地震の報道の合間に,鹿児島の地元テレビは 九州新幹線開業のセレモニーを映していた。 県知事と小里貞利(元国会議員)が嬉々としてバンザイをする。 小里は生きてる間に駅構内に自分の銅像を立てた。 それを許したJRの方にも何かの弱みがある? |
| ◆ゴミ 研究室の床を業者が清掃に来るってんで 床の上に山積みにしていた本や書類をあらかじめ片付ける。 けっこうな量である。 18年前の大水害時に救い出した書類も奥から現れる。 学生時代の日記や,父からの手紙などである。 久しぶりにちょっと読んでみたが こんなのは別に救い出す必要もなかったなあ。 洪水で紛失しても惜しくないレベルの品々。 |
| ◆宝探し 床に置いてある本の位置をずらして積み直す。 これがぼくのとりあえずの「片付け」法である。 時間がかかるのは背文字を読むせいだ。 あ,こんなところにあったんだ,と うれしくなるような本がけっこう見つかる。 |
| ◆被写体 値崩れしている機種のデジカメ(Ricoh GR 3)を買った。 ポケットに入れて持ち歩いているが写すものがない。 ふだんから風景や草花を撮る趣味がないし 通行人にはレンズを向けられない。 カメラ雑誌とか見ると,雲とか側溝だけの写真があるが そういうのを「形」だけマネるのも恥ずかしいし。 |
| ◆ Macintosh LC 研究室の片付けを続けている。 と,奥から昔の電子機器が現れた。 初期のマックも2台。(LC, Quadra) これらはそのつど廃棄してればよかったのに いまとなったら捨てるのにもお金がかかる。 |
| ◆村(そん)――谷岡ヤスジ風 卒業式に着る背広を押入から出す。 年に数回しか着ない服である。 ちょっと着てみるが,あいかわらず似合わない。 村人がだれかの葬式に出かける姿だ。 |
| ◆情報操作 放射能汚染の危険性は低いと「専門家」が語る。 一方,御用学者の言葉を信じるな,との批判も聞こえてくる。 たしかに,この批判も納得できるけど 就眠時には御用学者の言葉のほうがありがたい。 |
| ◆灯油ストーブ 寒の戻りってやつで,まだ出番がある。 ファンヒーターなので,電気仕掛けだ。 (停電したら使えない点が問題だね) さて,灯油も18リットル買い足し,がんがん燃やしてる。 すると,回転するファンから異音がし始めた。 以後は停止し,1缶分の灯油がむなしい。 |
| ◆体調不良 食材の買い出し以外は引きこもってる。 室温は低くもないのに,なんだか寒けがする。 ときどき咳き込む。 また肺炎にかかったのかもしれない。 玄米+野菜ばかり食ってるせいで栄養失調? |
| ◆アンチ・フェミニズム 岩波の雑誌『思想』3月号を県立図書館で読む。 「フランスにおけるアナキズム・フェミニズムの源流」という論文 その副題「ジョゼフ・デジャックのプルードン批判」にひかれた。 ぼくも昔「プルードンの家族論」という論文を書いたことがある。 そんなのは無視されてるだろうなと思ったら プルードン擁護するものとして,ちらっと紹介されていた。 ウェブ検索で引っかかったのだろう。 |
| ◆歩幅 普通に歩いていたら,普通のおばさんに抜かれてしまった。 そういうことが最近よくある。 寄る年波ってやつか。 もっと胸を張って大股で歩かねば。 |
| ◆ワーラー 江東区の独居老人である姉から電話があった。 東京の水は放射能で汚染されているから 鹿児島の水を送ってほしいとの要望である。 ならば,通販で鹿児島の鉱泉を送ってやろうとしたら すでにどの販売所も注文殺到で,順番待ち。 ということで,老人は水道水を飲みなさい,と姉に告げた。 |
| ◆生きている喜び 部屋の片隅で見つけた本をいま懐中に入れてる。 辻邦生『モンマルトル日記』(集英社文庫)である。 その詩的な散文を読むと,こちらの心も澄んでくる。 |
| ◆アルバム 東北大津波の被災者たちがアルバムを探している。 ぼくも1993年の鹿児島大洪水で被災し 泥の中から家族の写真だけを救出したなあ。 長男なので,親や姉妹の写真を持っていたからだ。 最近,その写真の束(未整理)を部屋の奥で再発見。 誰のいつ頃の写真なのか,ほかの人にはわかるまい。 ぼくが元気なうちに整理しておかねばならぬ。 |
| ◆朝日ジャーナル・復刊2号 2年ほど前に出た復刊1号ほどのインパクトはない。 また,こちらも齢を重ね,誰の論考にもさほど驚かぬ。 それでも,宮台真司や内田樹のヒネた感じは楽しめた。 彼らは基礎学力が高いみたいで,遊びにもゆとりがある。 |
| ◆南瓜 カボチャなんて,もともと好きでもなかった。 いまは野菜中心食の流れで,しばしば買い求める。 ネットで検索したレシピで調理する。 たっぷりのキノコとともに炒める。 とってもおいしくできたりする。 ひとりで笑いながら食べる。 |
| ◆呼び出し音 映画「英国王のスピーチ」を観に行く。 映画の途中で,誰かが2回もケータイ音を鳴らす。 そいつは音の止め方もわからぬ風で,大迷惑だが そしらぬふりする胆力は,うらやましい気もする。 |
| ◆枕頭の書 布団に入って読書する,なんてことがない。 いや,昔はそれが就眠儀式だったのに いつのころからか,ベッドに入ればすぐ眠る。 |
| ◆無芸・無才 東北の被災者のように無一物となったらどうしよう? 給与も退職金ももらえなかったらどうしよう? ぼくには芸も能もない。 いままで「勉強」はしてきたが,どれも役立たずだ。 路上でパフォーマンスして金を稼ぐこともできぬ。 山奥に逃げ込んでのサバイバル術も持たぬ。 |