| つぶやき |
| ◆死の灰 小学生のとき放射能の怖さをテーマにした記録映画を観た。 「世界は恐怖する」(1957年) 監督は亀井文夫,ナレーターは徳川夢声である。 幼いぼくを大いにビビらせた。 |
| ◆足腰 電車のなかでは立ち続けても平気だ。 必死で空席を探したりしない姿は美しいと思う。 んでも,たまたま目の前の席が空けば座る。 そして寝汚く(いぎたなく)眠りこける。 |
| ◆行列 東京ではヨーグルトや納豆が品薄になってる。 計画停電のせいで製造が難しいらしい。 入手するにはスーパーの開店前から列に並ばねばならぬ。 ぼくはどうしてもヨーグルトがほしいわけではないが 何だか血が騒ぎ,朝,そそくさとスーパーに足を運ぶ。 |
| ◆ K's Cinema 新宿のミニシアターで香港映画を観た。 一部で評判の「Mad 探偵」(原題「神探」2007)であるが ぼくの印象では,大学の映研の自主製作映画レベル。 デジタル上映だが画質は最悪だった。 VHSビデオ並みで,字もぼやける。 マイナーな作品だから上映されるだけマシ,てこと? |
| ◆社会科学古典資料センター 一橋大学図書館に併設された貴重書図書館である。 いわゆる稀覯(きこう)の古書がごまんと入ってる。 その方面では世界でもトップレベルである。 1978年に建てられたが,そのころからぼくの「遊び場」だった。 館員のティータイムには手招きされて,茶菓をいただいた。 今はもう,そのお姉さん方はみな退職され ぼくは「一般の」閲覧者として本を読む。 |
| ◆スイス・アーミーナイフ 鹿児島にもどるとき,羽田空港での検査で引っかかった。 X線でバッグにナイフが入ってるのが見えたのだ。 ああ,そうだ,入れてるのを忘れてた。 鹿児島から上京するときには,なぜか発見されなかった。 |
| ◆鹿児島の図書館 大学を含む県内の図書館の蔵書はネットで「横断検索」ができる。 ぼくの読みたい本は市立図書館にあった。 市立図書館は遠いので,車を飛ばす。 あ,本の返却ボックスは市役所にある。 これはうちの近くだから便利だ。 |
| ◆就職支援 今年のゼミでは作文の指導をしようと思った。 企業の採用試験で「一味違う」文章を書かせたい。 学生課で,県内企業の過去問を調べてみた。 すると,作文のテーマは軒並み凡庸だ。 てーことは,「おもしろいこと」書いちゃダメみたい。 普通のことを普通に考える人が求められている。 ぼくの指導は効き目があればますます裏目に出そう。 |
| ◆セレモニー 長々と演説ができるってのは才能だね。 自己批評気質の人間にはとてもできない技だ。 また,滑舌の悪い司会者にも弱っちゃう。 発声に障碍のある人かもしれないので冷やかすこともできぬ。 |
| ◆見苦しい 差別論みたいで言いにくいのだが できる人は努力とかしなくてもできる。 ぼくはそれを形だけマネしようと思った。 できる人は努力はしないが,おもしろそうにしてる。 ものごとは「おもしろがる」のがポイントらしい。 だから,ぼくはおもしろがり方を習得すべく秘かに努力した。 |
| ◆闇雲 減塩の効果のほどはわからぬが続けている。 おいしそうなものは食べないようにしている。 しかし,半年一年続けて何の成果もなければ また不摂生に回帰して,楽しく暮らそう。 |
| ◆ユーミン 松任谷由美ってのは好きなタイプじゃなかった。 テレビで昔の歌が10曲もメドレーで流れてる。 あれ,全部知ってるぞ。 やだな〜,どれもけっこういいじゃん。 |
| ◆支援物資 暖かくなったので夜は毛布一枚で足りる。 この毛布は 1993年の大洪水のとき支給されたやつだ。 家財道具を一切流されたのでいただいた。 それ以来ずっと愛用しとります。 あ,友人がくれた時計とか食器とか洋服とか どれもちゃんと使っております。 |
| ◆昼飯 ほとんど意地みたいに,3食とも自炊だ。 だから,昼どきには車でアパートにもどる。 周囲はお役所なので車はそこらに駐められる。 |
| ◆空振り ぼくは「慕われるタイプ」の教員じゃないが 例外的に一人だけ卒業後も年賀状をくれる人がいる。 20年以上前の卒業生だ。 その娘もいま在学し,ぼくの講義を受けるかも,という。 んで,名簿をみたら,その学生は受講してない。 ぼくは親子の会話に役立てないわけだ。 |
| ◆県民 福岡県民という出自を誇りにしてきた。 互いに相手にバカにして楽しむ文化がすてきだ。 ところが,バカっていうと怒る人に出会った。 びっくりした。 以後,相手が福岡県民でも警戒しちゃう。 |
| ◆ Comfortable 高級品でもないが安物でもないイスに座っている。 そのまま居眠りすることもできる。 おかげで,ずっと家に居ても平気だ。 しかし,楽チンさを覚えると後戻りがむずかしい。 安楽な環境でないと仕事ができないのは堕落。 |
| ◆「めし」 成瀬巳喜男監督の往年の名画(1951年)をテレビで観た。 夫はただ「めし」とだけ言えばいいが 妻は毎日の単調な反復作業に鬱屈している。 ぼくはその点りっぱだね。 毎日,朝食から自分で作っている。 いそいそとご飯を炊き,味噌汁まで作る。 味噌汁まで,と力説したのは ぼくにとって味噌汁は過剰な一品だからである。 |
| ◆フツーのバカ むずかしい話ができる人間になりたかった。 教員になってからは,やさしく話せるようになりたかった。 どちらの道でも挫折した。 |
| ◆筋肉痙攣? 夜10時過ぎ,太股の裏あたりに痛みが走る。 動けなくなる前に部屋を出よう。 路上で倒れて,救急車を呼んでもらおう。 なんてことを考えたが,いちおう痛み止めの薬を飲む。 と,あら不思議,飲んだ瞬間に痛みが消えた。 |
| ◆笛吹きケトル ガステーブルの下にいつも水がたまってる。 調べてみたら,ヤカンから水がもれている。 そういえば,前に空焚きしたことがある。 あわてて冷やしたときにヒビが入ったのだろう。 安物はこれだから困る,と思いつつ また前と同じ店で同じ安物(千円)を購入。 |
| ◆憑依(ひょうい) 翻訳は空き時間を利用してできる,ってもんでもない。 著者になりかわって文章を組み立てるわけだから 力の入れ加減,抜き加減も合わせねばならん。 いわば呼吸までシンクロさせる必要がある。 てなことを考えると,ますます仕事が進まぬ。 毎回,作業の始めに,前回までの部分を読み直す。 この呼吸を整える作業で日が暮れたりする。 |
| ◆仏訳 英語の原典を読みながら,その仏訳本も眺める。 たいてい仏訳のほうがわかりやすい。 ドイツの哲学の仏訳についても同じことがいえるなあ。 20年前,パリで一人暮らしをしていたころ アメリカのミステリーを仏訳で読みあさった。 セリー・ノワールなどポケット版の古本だ。 50円均一みたいな感じで古本屋の軒先に並んでいた。 散歩のたびに買い,アパートのバスタブの中で読んだ。 |
| ◆木村栄文 福岡のRKB毎日放送のディレクターで 良質のドキュメント番組をたくさん作った。 その追悼番組をNHKでやってた。 退職後,病気で体が不自由になったのを 奧さんが支える、ってのはまあ普通といえば普通。 しかし,そういうのが期待できない場合 つまり,ぼくなんかはどうする? |
| ◆足元を見られる いい靴を履いてますね,といわれた。 たしかに新品ではあるが安物だ。 靴なんかをほめられて驚いた。 社交辞令だろうが,話題が靴とは,ね。 どう返事していいか,わからなかった。 |
| ◆罪作り 1年生ゼミで「奇抜な募金活動」のアイデアをひねる。 普通の街頭募金の「いやったらしさ」を話題にした。 すると,半分泣きそうな学生がいる。 聞けば高校時代、赤い羽根でがんばった子で その「まっすぐな」善意がからかわれたからだ。 そういう「まともな」心を「ゆがめる」のが このゼミの目的なのだが,さすがに弱っちゃう。 |
| ◆箴言(しんげん) 子どものころは家に日めくりの格言カレンダーがあった。 また『菜根譚』なんてのもおもしろがって読んだ。 だから,その種のフレーズ,けっこう好きなんだけど おっさんが説教のさい用いるのは勘弁してほしい。 ところが,いまじゃ自分がその立場。 良さげな寸言を見かけると,どこかで使いたくなる。 |
| ◆マイク 教室の後ろまで声が届かないらしい。 細長い教室だから,マイクを使っているが その使い方が下手くそなのである。 カラオケが苦手なことも関係してると思う。 |
| ◆読書 read は「大学で専攻する」の意もある。 ある映画で "You read history at Cambridge."てなセリフがある。 なるほど,イギリスでも普通に知識人=読書人のイメージなのだ。 ちなみに,この映画 "Made in Dagenham"(2010)は 1968年、英国で男女同一賃金を求めた女性の闘いを描く。 |
| ◆問題点 コーヒーのCMで交わされる会話 A:"Excuse me, are you Sir George Clooney?" B:"No. You must be mistaken." あちこちのサイトで,Bの発言が問題になってる。 mistaken を受身形と誤解する人が多いのだ。 一方,英語圏のサイトでは Aの方が問題とされる。 Sir なんて付けちゃいけない,という。 |