2011年
 つぶやき

9/1
◆居酒屋
 人のブログで国立駅近くの「まっちゃん」はまだ健在と知る。
 そう,あそこの「モツ煮込み」は絶品だった。
 院生時代,ゼミの後は先生に連れて行ってもらうのが決まり。
 つまり,毎週先生におごってもらっていた。
 先生は非常勤や売文で稼いだりしてなかったので
 ずいぶん迷惑をかけたもんだ、と今さらながら反省する。

9/2
◆記憶力
 減退しているというより,もともと弱い。
 だから,たいていのことがぼーっとしている。
 自分の親の命日だって(月日も年も)覚えていない。
 鹿児島で30年の思い出も茫漠としている。
 このままいけば酔生夢死さながら。

9/3
◆孫引き
 高峰秀子(女優)の言葉が雑誌『波』で紹介されていた。
 「言ってわかる人は言わなくてもわかる」
 「言わなきゃいけない人は言ってもわからない」
 この言葉,どこかで使いたいが
 うなずきあう相手を選ぶのがむずかしい。

9/4
◆仕事環境
 家族の家にいると小さな机しか使えない。
 ミシン台と同じくらいの大きさ。
 ノートパソコンのほかは床の上に並べるしかない。

9/5
◆脳卒中
 父も、そして父の話によれば祖父もこれだ。
 だから,ぼくもこれにやられるだろうと覚悟してる。
 半身不随,言語不明瞭,人格の変化
 父を見ている分だけイメージはやたら具体的だ。
 だから,いまのうちに楽しいことは全部すませておこう。
 鬱々するのは後回しだ。

9/6
◆年金生活予定
 ちゃんと調べればわかるんだろうけど
 一体いくらぐらいもらえるんだろうか?
 月平均7〜8万円もらえれば生きていける。
 本は図書館で借りるだけにする。
 人とはつきあわず,インターネットだけで遊ぶ。

9/7
◆出不精
 鹿児島にいても最近は温泉巡りをしなくなった。
 部屋にこもる生活が常態化し、それでも平気になった。
 本とインターネットさえあれば
 刑務所や精神病院の独房でも暮らせそうな気がする。

9/8
◆ Photographic memory
 見たもの,読んだものは丸ごと覚えちゃうという能力。
 昔観た米映画「ペーパーチェース」(1973年)で知った言葉だ。
 ハーバード・ロー・スクールの学生生活を描く。
 しかし、記憶力抜群の学生は落第する。
 教授に,そんな能力は absolutely no useだと言われる。
 この教授はソクラテス的方法で学生をしごく。
 問いをたたみかけて学生を追いつめる。

9/9
◆記憶力(2)
 大西巨人『神聖喜劇』の主人公・東堂二等兵は
 超人的な記憶力を武器に,軍隊の内部で闘う。
 記憶力がある=頭が良いってのはこういう場合には正しい。

9/10
◆紫紺の闇
 東京商大予科の寮,一橋寮の寮歌である。
 「自由は死もて守るべし」と歌う。
 昭和11年の作だから、ファシズムへの抵抗が含意されている。
 作詞した依光良馨は共産青年同盟員。
 治安維持法で逮捕され,4年の下獄後,復学したばかり。
 それでもこんな歌詞を書いちゃう。
 昭和18年,雨降る神宮外苑での学徒出陣壮行会の前夜
 一橋寮内の壮行会ではこの歌が歌われたというから泣ける。
 ぼくもかつて暮らした一橋寮だが、今はもう存在しない。
 寮歌も,それにまつわる物語も,今の学生たちは知るまい。

9/11
◆ Sportif
 立川の国営昭和記念公園でトライアスロンが開かれた。
 参加者が千人という立派な大会だ。
 知り合い(息子ですけど)が出るので見物に行く。
 みんな.汗だくで走り終わって,大笑いしている。
 体を酷使して楽しめる人々ってのは幸せだね。
 ぼくが長らく理解できなかったことのひとつ。

9/12
◆無帽
 長時間 炎天下ですごしたせいか
 翌日になっても疲れが残り,終日 眠たい。
 帽子とかが必要な年齢になったってことか。

9/13
◆やっぱり 年?
 月見る月はこの月の月、てんで
 夜、一人散策でもしようと思ったら発熱。
 38度だぜ。

9/14
◆快復
 ちょうど1年前の9月にも発熱した。
 宮崎大での集中講義の期間中だった。
 街中の薬屋で買った薬が効いた。
 まだ残っているその薬を飲んで,今回も快癒。

9/15
◆本性
 学生だったとき,先輩にこう評された。
 「斉藤は真実味がない」
 自分自身ではあまり納得していない評価だが
 何かの拍子に,その言葉を思い出したりもした。
 最近,久しぶりに同じ評を聞いた。
 つまり,ぼくは全然反省できてないってこと。

9/16
◆本性(2)
 これは自覚してることだが
 人にたいして「親身」になれない。
 ていうか,根掘り葉掘り聞くってのが苦手だ。
 勝手に想像する,ってのが得意。

9/17
◆本性(3)
 この人柄ゆえ,当然ひとから相談されたりしない。
 かつては,これじゃいかん,と思ったりした。
 が,すぐさま方向転換し,以後それにあぐらをかく。

9/18
◆お墓
 母親の墓は東京都の奥地、奥多摩にある。
 夫の親族と一緒の墓(八女市)に入りたくない,と
 生前に自分で購入したものだ。
 ぼくは両親の墓のどちらもお参りしない不孝者。

9/19
◆東大
 用があって Web上で東大のシラバスを見たら
 ぼくの知り合いが教える側にいた。
 昔は頭の悪そうな感じだったので少し驚く。
 いや,ぼくには人を見る目がなかったってこと。

9/20
◆OD(オーバードクター)
 職がないので大学院の博士課程に在籍し続けること。
 OD問題は,ぼくの院生時代から盛んになり始めた。
 院生の量産化が始まったことと関係がある。
 ぼくはその流れのおかげで大学院に進めたし
 その流れのために出口のない闇にはまった。
 最近OD問題なんてのを耳にしないのは
 ぼくの情報不足か、あるいは状況が普通になりすぎたせいか。

9/21
◆レッスンプロ
 研究面でパッとしないなら
 教育面でプロになろう,なんて横着なことを考えた。
 じつはその方がよほどむずかしい。
 前にも書いたとおり,研究者にはバカでもなれるんだから。

9/22
◆帰宅難民
 台風による飛行機の欠航で鹿児島に戻れず。
 羽田空港で便の変更手続きをするのだが,これも長蛇の列。
 やっと窓口にたどりつけば、明日は全便が空席なし。
 強風豪雨のなか家族の家に引き返す。
 JR中央線もたびたび信号待ちでノロノロ。

9/23
◆おさんどん
 この春からずっと減塩生活を続けてきた。
 ところが,この夏はかなり乱れてしまった。
 ぼくが作る夕食が薄味過ぎると家族に不評だからだ。
 はい,ぼくが夕食担当なんです。

9/24
◆熊襲亭
 鹿児島にもどってすぐ繁華街を歩く。
 県外からの客を郷土料理店に案内する役。
 めでたいことに,どの店も客が多い。
 1時間待ちの店は,さすがに待てずパス。
 30分待ちの「正調さつま料理」の店に入る。
 行列があると,良い店に案内した感じでうれしい。
 でも,個人的にはこの店の「酒寿司」は苦手です。

9/25
◆へなへな
 旧友(幼稚園〜高校まで一緒)からメールが来た。
 バスから降りたとき,急に足がなえて倒れ
 縁石に顔をぶっつけ,大ケガをしたという。
 足がなえる,ってのが,いかにもありそうで怖い。
 奴は医者なのに,何の前触れもなかったってのも怖い。

9/26
◆散髪
 宮崎大での集中講義に先立ち,鹿児島で髪を切る。
 例のスピードカット(千円)の店だ。
 電気バリカンでビューって感じがいい。
 チェーンソーで丸太に彫刻する感じに似ている。
 そういう雑なカットでも気にならない年齢なんです。

9/27
◆宮崎
 興味もなく足もないので夜はホテルにこもる。
 近くのスーパーで、半額になった弁当を買う。
 どこへ行ってもこのパターンだね。

9/28
◆半分ギックリ腰
 重たいリュックを背負って宮崎に来た。
 途中で変なヒネリ方をしたみたい。
 ホテルに着いたときから左脇腹が痛む。
 寝返りと打つと痛いし,講義の途中でも痛むことがある。
 体をまっすぐにしていれば,平気なんですけど。

9/29
◆ツボ
 脇腹の痛みについて、ネットで検索したら
 足の甲に「足臨泣」(あしりんきゅう)というツボがあるらしい。
 押せば泣くほど痛いところがそれだという。
 んで,自分なりにそれを探して押してみた。
 むむ,心なしか,だんだん痛みが和らいだぞ。
 押しが効いたのか,自然快癒なのか,判然としないが
 痛みが消えれば,とりあえずはそれでいいのだ。

9/30
◆集中講義
 2回目だけど,一生のうちでもうこれが最後だね。
 聞く学生はもちろん,話す側だって辛いし,疲れる。
 他人のブログを読んでたら
 どこかの教員が「よい講義をした」と自賛してた。
 学生の反応がよかったらしいが,笑っちゃうね。

過去の記事
2010年---------10-11-12
2011年-------

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