2011年
 つぶやき

10/1
◆粗大ゴミ
 座卓を捨てようと思う。
 10月から有料となり,手数料が7百円。
 9月受付分までタダだから,あわてて申し込む。
 当然というか,電話受付はずっと「話し中」でつながらず。
 しかし,こちらも7百円惜しさゆえ,執念を燃やす。

10/2
◆島人(しまんちゅ)
 沖永良部島は鹿児島県だが,文化はほとんど沖縄。
 退職して島に帰った元同僚から「島に来い」と誘われる。
 ぼくの退職後に行くところがなかったら
 面倒見るよ、というのである。
 外交辞令ではなく,本気っぽいので泣ける。

10/3
◆ Verbal communication
 ふと気づけば,終日一言もしゃべらず。
 買い物には出かけたが,言葉を発する場面なし。

10/4
◆外気
 部屋にこもっても,気が滅入るってことがない。
 すっかり孤独に強い人間になっちゃったよ。
 しかし,体を動かすために買い物には出る。
 つまり,なるべくまとめ買いはしない。

10/5
◆気息奄々(えんえん)
 くしゃみ鼻水がとまらない。
 夏休み明け最初の講義で,途中何度も中断。
 教員は苦しいが,学生は楽しかったかもしれない。

10/6
◆日仏社会学会
 3年ごとに日仏で交互に国際シンポを開いている。
 だから,6年ごとにフランスで催されるわけだ。
 今年も参加すれば私的には4回目だけど,行かない。
 これまでは記録係とかの「仕事」で参加してきた。
 もはやお呼びもかからないので,行く義理もない。

10/7
◆戦線縮小
 このごろは人から愛されたい意欲が薄れた。
 こちらを振り向かない人は
 縁なき衆生(しゅじょう)と思い定める。

10/8
◆ The first day of the rest of your life
 あるフランスの歌および映画のタイトルにもなってたが
 今日はいつも「残りの人生の初日」なのだ。
 いつも前向きに生きようって感じか?
 故スティーブ・ジョブズは別のことを言ってる。
 今日は人生最後の日だと思って生きよ。
 If today were the last day of my life...
 これはこれで充実した生き方のコツらしい。

10/9
◆エトランジェ
 インドネシアの地方都市で暮らし始めた知人の
 ブログを楽しみに読んでいる。
 自分自身の,最初の異邦経験を思い出して
 味わい深い気分になれる。
 あのころ路地裏にわざと迷いこんで楽しんだ。
 その経験のおかげで.鹿児島を歩いていても
 異邦人みたいな目つきで光景を眺めてみたりする。

10/10
◆つながり
 ぼくもケータイ使っておしゃべりをしたい。
 声を聞くだけでもうれしい人(女性)と
 とりとめもなく,ずーっとお話をしたい。
 しかし,とりとめのない話ってのがむずかしい。

10/11
◆ Wherever there is suffering, I'll be there.
 映画「サボテン・ブラザーズ」Three Amigos のセリフのもじりだ。
 ぼくも,かつては,そんなセリフを吐いて
 人(女性)に愛されたかった。
 相手の悩み・苦しみがわかる格好をしたかった。
 でも,根っこのところで,親身にはなれない。
 格好が格好の域を出ず,自分で恥ずかしくなっちゃう。

10/12
◆勉めて強いる
 けっこうな数の学生が受講している。
 単位のために「しかたなく」受けてる感じが露骨。
 ぼくは淡々と仕事を「こなす」。
 ときどき「何かの弾みで」熱が入ったりする。
 ひとりで照れちゃう。

10/13
◆励み
 夏に出た訳書『人口論』についての感想文が編集部経由で届いた。
 まあ,ありがたいお誉めの言葉。
 ぼくの周り(親族や元学生)からは「むずかしかった」の声ばかり。
 ようやく「わかる人にはわかるんだ」と安心したよ。

10/14
◆底浅
 知りもしないことを教えて飯を食ってきた。
 学生時代から塾や予備校でアルバイトしてきて
 それ以来ずっとこの「うしろめたさ」は変わらない。
 では,ぼくの場合「知ってること」とは何か?
 じつは,今でもそれは実質ゼロに近いのである。

10/15
◆厚顔無恥
 知らないことでも平気で教えてきた。
 予備校では高校生に数学を教え
 フランスで大学生に日本企業論を教えた。
 ぼくを「素人」と見抜ける人がいないのが前提だった。
 学生は見抜いても知らん顔をしてくれたのかも。

10/16
◆クロスバイク
 安物ではないが,高価なものでもない。
 ハンドルのグリップがボロボロになったので
 ホームセンターで部品を買って付け替える。(600円)
 一段とチープな感じが高まる。

10/17
◆蟄居(ちっきょ)
 終日一歩も外へ出ず。
 いや,何,ただイスに座って居眠りしてるだけ。
 でも、このロンリーな生活スタイル,かっこいいとも思う。

10/18
◆めんどいだけ
 なぜだか人に頼み事ができない。
 人の手伝いをしたことはあるが,頼んだことはない。
 (洪水被災後の後始末のときは例外)
 人に何かを相談することもない。
 屈託なくそういうことができる人がうらやましい。
 あ,うらやましいというのはウソです。

10/19
◆雑本処分
 いまはまだその暇がないけど
 来月あたりから本を捨て始めよう。
 手元に残すべき本ってのは意外に少なそう。
 残りはどんどん捨てちゃおう。
 人生総決算の雰囲気が高まりつつある。

10/20
◆説得
 オルグ活動をやったことがある。
 たぶん物品販売の営業でもそうだろうが
 これも《聞く気のない人》に語りかける作業だ。
 昔は、めげずにしゃべった。
 今は,教員のしごとに悪慣れしてしまった。
 ぼくの話を聞かない方が悪い,と思うようになった。
 聞く気のない学生を背に,さっさと教室を去る。

10/21
◆どっちもどっち
 わかったふうなことをしゃべりたがる人がいる。
 そういうのを聞くとムズムズする人がいる。
 あ,それがぼくです。
 こらえ性がないので,つい余計なことを言ってしまう。
 客観的には,これも「わかったふう」な部類だね。

10/22
◆学内で哲学カフェ
 奇特なことにぼくと話をしたがる学生もいる。
 んで,自主ゼミみたいな体裁で語り合ってる。
 なるべく一般市民どうしの会話を心がける。
 すると,どうしても「自虐ネタ」を振ることになる。
 この「つぶやき」と同じ傾向。

10/23
◆甘味
 なぜだか,甘いものはさほど好きじゃない。
 キャンディーも果物も好んでは食べない。
 子どものころからだったような気がする。
 ボンボンに釣られて泣き止む,というタイプじゃないのだ。

10/24
◆野外劇
 繁華街の公園でやってる芝居を観に行く。
 親子3人の劇団「楽市楽座」を観るのは二度目だ。
 料金は投げ銭方式なので小銭を用意する。
 今年は客も多く,投げ銭も多めだった。
 他人事ながらうれしい。

10/25
◆お疲れ気味?
 部屋にこもって「仕事」をしているが
 居眠りばかりで能率は上がらない。
 夜はちゃんと寝てるんですけどねえ。

10/26
◆サルトレ?
 買う義理もないのに哲学者中島義道の本を買う。
 『人生に生きる価値はない』(2011年,新潮文庫)
 あいかわらずの嫌われ者の与太話である。
 本の中で上智大学の教授から聞いた話が紹介されている。
 学生から「カムスとサルトレは何を読んだらいいですか?」
 と質問され,教授は立ちくらみがしたという話。
 Camus,Sartre を学生がそんな風に読むわけがない。
 中島は、その教授におちょくられているのだが
 そうと気づかず,偉そうに笑う姿があわれだ。

10/27
◆警戒警報
 人に恨まれると何されるかわからない。
 後ろから飛び蹴りされた経験があるからね。
 ところで、学生にも「指導」とかするもんじゃないね。
 こっちは「役目」で,しかたなくやってるのに
 あちらには「屈辱もの」と思われるのか。
 それで恨まれちゃかなわないが
 恨む恨まないはあちらの勝手だからなあ。

10/28
◆スズキ・ツイン
 ぼくが乗っている車。というか,持ってるだけの車。
 生産された台数は少なく,希少な車だ。
 欲しがるやつに売ろうかな
 と思っていたら,声がかかった。
 知り合いの学生だ。
 ただ,学生が相手だと「値段の交渉」ができない。

10/29
◆温床
 車座になって学生たちと話をしたら
 生活苦を訴える者,社会が変だと憤る者がいる。
 左翼思想が簡単に注入できそうな場面だ。
 案の定,ほかの先生からすでに「たきつけられて」いた。
 学生たちは「その手には乗らないんだ」という。

10/30
◆古本
 学園祭(11.13)での古本市に雑本を提供しようと思う。
 本棚から抜き出したらけっこうな量になる。
 研究室の前の廊下に本棚を置いて並べた。
 通りがかりの人に「予め」持っていってもらう算段だ。
 値段は 10円〜100円とした。

10/31
◆エロジジイ
 2007年の仏映画"Faut que ca danse"は
 名画ではないが忘れがたく,ときどき思い出す。
 題意は「人生軽やかに踊らなきゃ」で
 80歳の爺さんがナンパに励む物語だ。
 ぼくも憧れるんだよな〜,そういう老境。

過去の記事
2010年---------10-11-12
2011年--------

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