2011年
 つぶやき

11/1
◆年金
 年金番号を知る必要があって年金事務所に行く。
 窓口その他,職員が妙に愛想良い。
 手ひどい批判にさらされての結果なのか。
 ぼくも公務員の端くれとして,少し同情する。

11/2
◆翻訳
 自分の予定より少し遅れて、10月末に訳了。
 もちろん「次」の声はまだかからないが
 今度は自分の専門のやつをやりたいな。
 いや,専門だとこれまでみたいに「気楽」にはできないか。

11/3
◆蘭学
 本棚に未読の文庫を見つけ,読む。
 吉村昭『冬の鷹』(1976年,新潮文庫)
 『解体新書』の実質的な翻訳者,前野良沢の物語だ。
 学究肌ゆえの貧しい暮らし。
 これを杉田玄白の「調子良さ」と対比させる。
 作者は調べたことを全部書くタイプらしく
 話は冗長,人物像も類型的で,小説としてはつまらん。
 これなら昔読んだ加藤文三の児童向け伝記の方がましだ。
 『学問の花ひらいて』(1973年、新日本出版社)
 副題:「蘭学事始」のなぞをさぐる。
 子ども向けの本だが,しびれたな〜。

11/4
◆街に出る
 映画館に行くの久しぶりだな。
 ついでに本屋でたっぷり立ち読みしちゃう。
 この「心置きなく」遊べる感じも懐かしい。

11/5
◆学問する
 橋本治『小林秀雄の恵み』(2011,新潮文庫)を読む。
 橋本治のうねるような語りの芸を楽しんだ。
 小林秀雄の《わかってなさ加減》が腑分けされる。
 あるいは、その根拠が示される。
 頭の良い人と添い寝して,寝物語を聞かされてる感じ。
 あ,この場合、ぼくは女役ね。

11/6
◆原チャリ
 バッテリーは上がっているが
 キック式だと,どうにかエンジンがかかる。
 このローテクな感じがいい。
 東南アジア気分で,そこらを走り回る。

11/7
◆バカ息子
 ラグビーやってる息子は楽しそうだ。
 大学出てからもクラブチームで遊んでる。
 走り回って,汗をかいて
 仲間とバカを言いあって,そりゃあ楽しかろう。

11/8
◆故・瓜生洋一さん
 うちの息子がまだ生後6ヶ月のころ
 ぼくは家族とフランスで暮らすことになった。
 瓜生さん(当時,九州工大助教授)に相談した。
 瓜生さんはフランス政府からの給費でパリにいた。
 しかも,5人の子連れ(7人家族)!
 彼からは「何とかなるよ」という励ましをいただいた。
 最近、瓜生さんのブログが停滞してるな,と思ったら
 この夏,亡くなっていた。(別の人のブログで知る)

11/9
◆内田樹ファン
 もう10冊以上買って読んでる。
 そろそろお別れしようかな,と思っていたが
 レヴィナス解説本が出たので,つい買って読む。
 『レヴィナスと愛の現象学』(2011,文春文庫)
 内田の頭の良さはわかるが,レヴィナスはやはり難しい。
 ふだん使わない筋肉を使わされた感じ。
 疲れたけど,なぜか,ちょっと気持ちいい。

11/10
◆忘我
 直射日光のせいでテレビの液晶画面に自分の顔が映る。
 口を半開きにして,間抜けっぽく笑ってる。
 そんな顔は,すでに多くの人に目撃されたに違いない。
 つまり,隠しててもバカの正体はすでにばれている。

11/11
◆人間ドック
 福岡の病院で,2泊3日コース。
 鹿児島からの旅費が支給されるのよ。
 泊まるホテルも立派。(しかもツインルーム)
 前回(2年前)は夜,外出したが
 今回はおとなしく部屋にいる。
 このごろ鍛えた「ひきこもり」の力を活かす。

11/12
◆故郷
 ぼくにとってなじみの街角は変わりすぎてて
 懐かしい気分にもなれない。
 逆に,昔さびれていたあたりは
 古い街並みとして保存され,ちょっとアートっぽくなってた。

11/13
◆サイクリング
 八女の伝統工芸館で自転車を借りた。
 レンタサイクルではなく,館の備品。
 見知らぬ観光客でも,頼めば貸してもらえる。
 ホスピタリティの極みだね。
 朝9時に借りて,4時間以上走り回った。
 八女市だけでは足りず,8キロ先の船小屋にも行く。
 あ,船小屋ってのは地名です。
 ガキのころ,仲間とつるんで川遊びに行ったところ。

11/14
◆食生活
 鹿児島にもどり,減塩生活も再開。
 しかし,ここ数日は何でも頓着なく食べて楽しかった。
 血圧が下がった「ごほうび」にラーメンも食べたし。

11/15
◆奥手
 先日,中学校の同窓会に出たけど
 男に関しては半分,女に関しては全く見覚えがない。
 人数の多い学年だったからね。
 また,中学のころ女子は別範疇の生き物だった。
 交流もなければ関心もなかった。
 久しぶりに会っても見知らぬ婆さんばかり。

11/16
◆買春
 西村賢太の小説を続けて読んだせいか変な夢を見た。
 風俗店(じっさいに入ったことないんだな,これが)で
 窓から顔を出す女性たちを見て回る。
 女性たちは全員バーサン。
 笑うと銀歯が見える。
 弱ったな〜,と思ったところで目が覚めた。

11/17
◆ e-Book-Off
 Book-Off の買取サービスを利用する。
 自宅まで取りに来てくれるのがポイントだ。
 箱も用意してくれる。
 まずは試しに2箱分を処理した。
 う〜む,こいつは便利だ。

11/18
◆ e-Book-Off(2)
 また 10箱分を売り払った。
 もともと捨てるつもりだったので,金額はどうでもよい……
 といいつつ,じつは気になる。

11/19
◆非モテ
 女性から不愉快そうに対応されて
 ようやく自分の「真価」が認識できた。
 そうだよ,あんたは小汚いジジイだ。

11/20
◆力仕事
 研究室にある雑本の山も処分したいが
 Book-Off は部屋まで来てくれなさそう。
 だから,自分でアパートの方に運ぶ。
 運ぶ車も来月には処分するので,急がねば。
 手伝う人もなく,一人で汗をかく。

11/21
◆旅のスタイル
 大学院時代にお世話になった図書館の
 お姉さん方が鹿児島に来るという。
 ならば,あちこち案内して恩返しをしようと思った。
 すると,能率良く観光したいわけじゃないという。
 道に迷ったり,駅でのんびり電車を待ったり
 旅先でぬる〜い時間を楽しみたいらしい。
 うむ,それもすてきな旅のあり方だ。

11/22
◆観劇
 川沿いの公園にテント芝居を観に行く。
 劇団「どくんご」の公演で,個人的には昨年に続き二度目。
 芝居を観ると,夜道をひとりで帰るのはさびしい。

11/23
◆古本の代金
 e-Book-Off に売った12箱分の評価は
 950冊で5400円だから,1冊5円程度。
 まあ,そんなものか,とも思うが
 どれも良い本だったので,残念な気もする。

11/24
◆身辺整理
 研究室を空(から)にする意気込みで整理を始めた。
 が,すぐに疲れてしまう。
 片付けても片付けてもゴミの山。

11/25
◆翻訳(2)
 先月末に訳了した本の初校ゲラが届く。
 今年の8月に出たマルサス『人口論』の場合も
 初校ゲラが届いたのは昨年の11月だった。
 て〜ことは,今度の本も出版は来年の夏?

11/26
◆古本の代金(2)
 e-Book-Off が付けた値段はやっぱり安かった。
 第二弾の10箱分は,1100冊で2300円だった。
 前よりさらに良い本ばかりだったのになあ。
 だから、同僚や学生にタダであげることにした。
 研究室の前に本棚を置いて,並べる。

11/27
◆思い出の品
 大事な本まで処分し始めると
 勢いづいて,残すべきものの範囲も狭まる。
 これだけは捨てられないものって,ないに等しい。
 身軽が一番(だんだん開き直っていく)。

11/28
◆カフェ
 アパートの隣にすてきな喫茶店ができた。
 道路から丸見えだから,半ばオープンカフェ。
 いかにも居心地良さそうだけど,たぶん行かない。
 居心地良さなら,自分ちが一番だもんね。

11/29
◆不得手
 長話をする人はうざいが,うらやましい。
 ベラベラとしゃべりつづけられるのは才能だ。
 セレモニーとかには欠かせない。
 ぼくの場合,講義でさえ一時間しゃべるのがやっと。

11/30
◆焦がす
 玄米を圧力鍋で炊いています。
 慣れたもので,作業の段取りはほとんど自動的だ。
 ところが,何と,水を入れずに炊いてしまった。
 別に考え事をしていたわけではない。
 だから,問題は余計に深刻かもしれないが
 悩むのも面倒なので,一人で笑う。

過去の記事
2010年---------10-11-12
2011年---------10

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