2011年
 つぶやき

12/1
◆礼儀
 ありがとうも言えないのか、と
 若者に腹を立てる老人がいまのぼく。
 かつては礼儀知らずと叱られたぼくですがね。

12/2
◆コゲ落とし
 圧力鍋についた焦げを落としたい。
 ホームセンターで重曹を買う。
 さらにクエン酸も薬屋で買った。
 それぞれ試したが十分には落ちないぞ。

12/3
◆うかつ
 奥歯のブリッジが取れた。
 行きつけの歯医者に走る。
 ところが、その時間に重要な会議があったのだ。
 スケジュール表に書き漏らしたボケ老人。

12/4
◆図書館愛好家
 学校の図書館はラベル読み取り機の不具合で
 本が借りられず週末の楽しみを奪われた。
 アパートの近くの県立図書館で遊ぼうと思ったら
 なぜか10日間ほど休館になっていた。
 鹿児島の市立図書館は遠いので不便。

12/5
◆再読?
 捨てる予定の本のなかから数冊を抜く。
 週末の「ひまつぶし」のためである。
 一度読んだはずなのに,中身は全然覚えていない。
 だから,すごく新鮮。(馬鹿の利点)
 宮崎市定『論語の新しい読み方』に感動する。
 ギャビン・ライアルの冒険小説に心が躍る。

12/6
◆書評
 学会からも引退しようと思っている。
 しかし、年報のために書評を頼まれた。
 ぼくが人から頼まれることはめったにないし
 また,学会の幹事は昔のなじみなので引き受けた。
 んで,おもしろくもない本を読んでます。

12/7
◆虫酸が走る
 ぼくはそんな気分を覚えたことはないが
 ぼくにたいしてそんな顔をする人が何人かいる。
 昔,小学生のときも似たような目にあった。
 嫌われる理由は昔も今もわからぬままだ。

12/8
◆未来は絶えず ゆれうごく
 ヨーダ(銀河系を守るジェダイの騎士の長)が
 カップヌードルのCMで語る言葉も良い。
 Always in motion is the future.
 Believe in your own power, you must.
 May the force be with Japan.

12/9
◆無趣味
 自分の未来(退職後の暮らし方)のイメージがわかない。
 せいぜい,本を読むとか,モニターを眺める姿ぐらい。
 執筆する姿は思い浮かばない。

12/10
◆ヒゲを落とす
 変な剃り方をしたので
 ついでに全部 落としちゃいました。
 鏡の向こうに父に似た男がいます。

12/11
◆学会
 経済学史学会の地方部会に出る。
 夕方からは居酒屋にて情報交換会。
 定年退職した先生方も出席して楽しく語っている。
 学会を自分の「居場所」だと思えば離れがたいのだろう。

12/12
◆会食
 女性といっしょに食事するのは楽しい。
 食べ物の味の具合などは覚えていない。
 おしゃべりに夢中になっちゃうせいだね。
 本当の大人なら,料理のおいしさも大事だろうけど。

12/13
◆笑いのツボ
 映画館に行ったら外国人の客が多かった。
 彼らは変なところで笑う。
 かつてのぼくなら,なぜそこで笑うのか知りたかったはずだ。
 いまのぼくは、好奇心も探求心も薄れている。

12/14
◆睡眠力
 早起きは老化のあかしで、それが日常化していた。
 ところが,久しぶりに寝坊をしちまった。
 人を待たせてしまったが,少しうれしい。

12/15
◆ノー・カー
 車を売り払った。
 今後はもう山奥の温泉に行くこともない。
 変化に乏しい生活に入ることを覚悟した。

12/16
◆大事なもの
 引越のさい捨てていくものは何か。
 そう考えると荷物が増えるので,発想を変える。
 どうしても持っていきたいものは何か。
 おお,数十冊の書物と若干の思い出の品のみ。

12/17
◆鼻炎
 鼻水・鼻づまりで寝苦しい。
 寝てられなくて、明け方,とうとう起床。
 起きたはいいが,やることがない。

12/18
◆午睡
 気絶するように眠りに陥る気持ち良さ。

12/19
◆子ほめ
 子どもが芸術家になった人と酒を飲む。
 当然それを話題にするのが礼儀。
 皮肉を交えずに会話ができるぼくも大人だ。
 見知らぬ人でもその成長を素直に喜べちゃう。

12/20
◆都会人
 昔,大学受験のため初めて上京した。
 試験会場でもぼくは受験参考書を読んでいた。
 ところが隣の男はスポーツ新聞を読んでいる。
 ほかにも週刊誌を読んでる者もいた。
 ああいう「すかした」感じがかっこいいと思った。
 田舎者の受験生である自分を恥じた。
[後記:2010年1月17日にも同じこと書いてるぞ]

12/21
◆貧寒
 男女を問わず,ぼくと話したがる人は少ない。
 こちらは「おもしろい話」をしようと構えているから
 余計にみじめだ。
 ン十年のお勉強の蓄積も,じつは底浅。
 そこらへんを見破られている。
 つまらない人間であることは見た目でもわかるらしい。

12/22
◆一回限り
 ありあわせの野菜で料理する。
 野菜の名前でレシピを検索して料理を作る。
 レシピに書かれてない材料も加えて
 すんごくおいしいのができたりする。
 その作り方はすぐ忘れるので再現できない。

12/23
◆キャラ
 ひとりの学生が相談に来たが,うまく乗れず。
 もともと人に助言などできる器じゃない。
 だから,ぼく自身の家族からさえ相談されたことがない。
 こんな頼りにならない人柄は昔からのもの。

12/24
◆隔たり
 雑誌『思想』を久しぶりに読む。(県立図書館にて)
 (いや,ページをめくっただけですけど)
 12月号は「ヒューム特集」で分厚い。
 慶応の坂本達哉さんが巻頭座談会や論文,翻訳で大活躍。
 そのいずれもがむずかしい。
 坂本さんは昔から頭が良かった。
 座談会の写真を見ても,賢さが顔に出るのは昔のまま。

12/25
◆老獪(ろうかい)
 忘れられた社会学者タルドの研究をしている若い学者がいる。
 彼の本を読んでいるが,あまりおもしろくない。
 また別の人は,忘れられた思想家ラスキンを紹介している。
 この先生が書いた解説本は要領も良いので読ませる。
 忘れられた人物を紹介するには
 そのおもしろさを浮かび上がらせなければならない。
 つまり,詐術にも似た力業が必要なのだ。
 まじめなだけの研究者にはできぬ芸当。

12/26
◆論文作成の術
 院生時代に一度お会いした経済学の先生からメールをいただく。
 ぼくの友人が彼のゼミ生で,何かの流れでお会いした。
 そのとき「論文はどんどん書け」と励まされた。
 曰く、文献などを読みすぎると論文なんて書けないぞ。
 本を一冊読んだら,論文を一本書くのだ,と。
 この先生から問い合わせのメールが来たので驚く。
 ぼくの訳した『人口論』の一節の訳文を知りたいという。
 いますぐ必要なのだが,本を買うひまがないのだと。
 先生はいまでも論文を書くのに忙しそうであった。

12/27
◆学会の用
 似たようなことは続くもので
 昔の知り合いから電話が来た。
 来年,学会で報告(というか話題提供)をしないか,という。
 まあ,打診なのだが,ぼくを覚えててくれてうれしい。
 分科会のテーマは「労働と余暇」だったか「労働と遊び」?
 とにかく古典的なテーマだが,やはり任じゃない。

12/28
◆ぽんかん
 例年,開聞岳麓の農家からネット通販で買ってきた。
 おじいさんが一人でやっている農家だ。
 おじいさんが自らサイトを更新していた。
 今年はそのサイトがもう存在しない。

12/29
◆思惑外れ
 翻訳の校正をしながら年を越す予定だった。
 そのゲラが届かず,作業は来年回しとなる。
 町の図書館でゆるゆる系の本を五冊借り
 読書を楽しむ形でぼんやりと過ごすことにした。

12/30
◆歯医者
 旅先で奥歯のブリッジがとれたら
 その土地の歯科医院で処置してもらうしかない。
 それは旅のつど覚悟していることだが
 じっさいにそうなったのは今回が初めて。

12/31
◆ Be simple !
 2012年になったらサイトのデザインを少し変える。
 身の回りの環境も4月から一変するので
 いわばそれを先取りする。
 2000年以来のアクセス数も20万を超えそうが
 今後はカウンターも省略する。
 自分の老い先にふさわしく,いちだんとシンプルに。

過去の記事
2010年---------10-11-12
2011年---------10-11

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