2021年
 つぶやき

4/1
◆ おいてきぼり
 表題にひかれて若い研究者の論文を(PDFで)読んでみた。
 なんだかむずかしくて、ついていけない。
 かれはことさら意識的にむずかしく書いているわけではない。
 ぼくの頭がうまくまわらないのだ。

4/2
◆ 電子図書館
 予約した本が確保されていますという連絡などは来ない。
 自分でログインして確かめねばならないから、不便極まる。
 取り置き期間は1週間なので、うかうかできない。
 じっさい、ぼくはもう2冊も予約がキャンセル。

4/3
◆ 目医者
 白内障による目の不具合がひどくなっている。
 どこかで手術をしてもらわねばならない。
 市内だけでなく近場の病院も検索してみる。
 医者の学歴や抱負などは読めるが、何をポイントとすべきか?

4/4
◆ 夕暮れ時
 6時前後のジムには客があまりいない。
 人目を気にしながらマシンを使っているぼくとしては、ありがたい。
 7時になっても、あわてて家に帰る必要もない。
 どうせ夕食は、作り置きの玄米をチンするだけだからだ。

4/5
◆「八佰」The Eight Hundred
 2020年の中国映画の超話題作を Youtube で観た。
 日中戦争で、中国軍の退却を援護した数百人の決死隊の物語。
 戦場は上海の共同租界の対岸の倉庫なので
 岸辺で眺める外国人たちのすぐ目の前で、中国人と日本人がどんどん死んでいく。
 いい映画なんだが、字幕が英語と中国語の2段書きで読みにくい。
 ぼくは緊張が続かず、1時間でギブアップ。

4/6
◆ 退職後
 元の職場の一同僚は、まちなかに事務所をもうけ、セミナーを開いた。
 市井(しせい)に隠れ住む、という考えをふりすてて
 あえて冒険(enterprise)にのりだした。
 それも老後を楽しく暮らすための工夫である。

4/7
◆ 新宿 Apple
 Macbook Pro のバッテリー交換のため新宿に行く。
 電車に乗るのは1年ぶり、か。
 新宿は、おお、人間がたくさんいる。
 ぼくは人にぶつからないよう、歩道の端をそろそろ歩く。

4/8
◆ 浴槽で読書
 半分だけ風呂に蓋をし、半身浴の形で本を読む。
 と、てきめんに眠たくなり、読み進められない。
 本がどれほどおもしろかろうと、ダメ。

4/10
◆ 重荷を背負う
 郊外のスーパーで大量の野菜とトマト缶を買う。
 30リットルのリュックがパンパンだ。
 体を鍛えているんで、のしのしと歩いて帰る。

4/11
◆ ジムのプールで
 夕方6時すぎから水中歩行に励んだ。
 30分ほど続けたら、足のスネがつった。
 水から上がり、閑散とした夕方のプールサイドにしゃがみ込む。
 持参したボトルの水をたらふく飲んだら治まった。

4/12
◆ 生活の乱れ?
 6時前に目が覚め、鼻づまりでそのあと眠れず。
 ひとり朝食をすませ、さらに昼食用の豆スープもつくる。
 ベッドに戻って、横になったら10時半まで寝ちゃう。
 午後も眠気が続き、終日グダグダ。

4/13
◆ GYAO
 ヤフー系の無料動画サイトで、映画を鑑賞している。
 Brave =「広告をブロックする次世代の高速ブラウザ」を使う。
 国際映画祭で受賞したマイナーな作品がたっぷり楽しめる。
 ははは、おかげで自分の「しごと」はさっぱりですわ。

4/14
◆ 回復過程?
 今年初めは杖をついてヨロヨロ歩いていた。
 それを思えば、いまは見違えるほどの元気さだ。
 作業療法士やジムのトレーナーの指導のおかげである。
 もちろん、いまでも歩行速度はそこらのオバサンたちに負けますけど。

4/15
◆ ルーティン以前
 まだ一ヶ月もたたないのに、早くもジムに飽きてきた。
 二日つづけて休む。
 休んで何をするわけでもないが、ご近所散歩はする。

4/16
◆ 会話なし
 ジムで週一、トレーナーの指導を受けてるが、ぼくが声を出す場面は稀。
 ジムでナンパして、話し相手をゲットできればと
 入会する前は思っていたが、この願いもすでについえた。

4/17
◆ミル『自由論』
 岩波文庫から新訳が出たが、光文社新訳文庫もちゃんと売れてる。
 両方きそって部数を伸ばしているみたいなのでめでたい。
 増刷の知らせが届き、泣きそうになる。

4/18
◆ クラフト・ビール
 うちのすぐ近くに醸造所ができた。
 このへんはコンビニ1軒のほかには、何もないところだ。
 珍しいし、めでたいので行ってみた。
 併設のレストランはまだ営業していないが
 店の軒下の長ベンチでビールは飲める。
 300cc 程度のグラスで1杯 600円。

4/19
◆ カサカサ
 ジムに行けばかならずシャワーを浴び、風呂にも入る。
 そして、家でもまた寝るまえに風呂に入る。
 おかげでぼくの肌から油分がすっかり取れてしまった。

4/20
◆ "Try to Remember"
 朝、立川の映画館で日本映画「椿の庭」(2020)を観る。
 映画ではブラザーズ・フォーの歌が何度も流れた。
 懐かしいので、帰宅してもネット経由で何度も聞く。
 歌詞も書き写し、小声で唱和しているうちにすっかり夜。

4/21
◆ 懐メロ                     (→Click)
 プールで水中歩行してるとき、頭のなかで流れる。
 フランスの古典歌曲「愛の喜び」Plaisir d'amour。
 ぼくの失恋の思い出と重なるのよ。

4/22
◆ プルードン
 アナキズムのブックガイドに、大著『貧困の哲学』の短い解説を頼まれた。
 400字原稿用紙で4枚程度だから、まあ、できなくもない。
 ぼくみたいな隠居老人に声をかけてくれただけでもありがたい。

4/23
◆ 時すでにお寿司
 熱が出た。37度4 だけど、すこぶる体調が悪い。
 頻尿だし、しかもそのつど少し漏れちゃう。
 パッドを買って対応したが、それまでに何度もパンツ交換。

4/24
◆ 病院めぐり
 午前中のうちに二つの病院で診察を受けた。
 1ヵ月前に予約した脳神経外科と、昨日の発熱にかかわる内科。
 どちらも短時間で済み、午後からはひたすら静養。
 右半身にあたる西日が心地よい。

4/25
◆「ノマドランド」(Nomadland, 2020)
 失職した高齢の女性労働者が車で放浪する物語。
 今年度の米国アカデミー賞を受賞すると噂されている。
 コロナで映画館が閉鎖されるまえに、吉祥寺まで観に行った。
 鑑賞中の頻尿が心配だが、200ccの尿漏れパッドでガード。

4/26
◆ 退行?
 体調が昔のレベルに戻った感じ。
 今年に入ってから作業療法士やジムのトレーナーのおかげで
 体の調子はいわば右肩上がりに良くなっていたんだけどね。
 この成長は、ちょっとした発熱で反転するようなものだったのか。

4/27
◆ 目の手術
 腕の良さそうな目医者を探し、なんとなくあたりをつけた。
 んで、朝から自転車をせっせと漕いで行ったわけさ。
 初診なのに、けっこう早めに順番がまわってきて
 あれあれ、来月には両目の手術、というスムーズさ。

4/28
◆ もたもた
 あいかわらずケータイ(iPhone)には慣れない。
 新しい機械を手にしたまま途方にくれる老人。
 まさか、それが自分の姿になるとは。

4/29
◆ ユン・ヨジョン(尹汝貞)
 映画「ミナリ」でオスカーの助演女優賞をとった韓国の俳優。(ぼくと同い年)
 彼女の2016年の主演映画「バッカス・レディ」をネット配信動画で観る。
 高齢の売春婦がソウルの公園で高齢者を相手に商売をする物語。
 三千円とかで春を売るが、それを買う老人たちも悲しい。

4/30
◆ 魚肉ソーセージ
 ぼくのような貧しい生まれの者には、なじみの食材だ。
 それをおいしいものにする調理法を知らない。
 むしろ、ときおり食べて、いまなお続く自分の貧しさを味わう。

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