2021年
 つぶやき

8/1
◆ ジム退会
 先月は一回も通わなかった。
 いまいち元気が出ないので、もうジムはやめる。
 しかし、体がこのまま衰えるのはイヤだな。

8/2
◆ ミッフィー展                            
 招待券をもらったので立川まで見に行く。
 基本的には歩いて外に出るのが目的です。
 展覧会は幼い子連れの家族で大盛況。
 子どもらの騒ぎ声でニコニコしている良いおじいさんです。

8/3
◆ 「イン・ザ・ハイツ」
 評判のミュージカル映画("In the Heights", 2021)を観に行った。
 たしかに、お話も絵も踊りもすてきだったが
 ラテン系の音楽ガンガンで、ぼくはちょっと疲れた。

8/4
◆ 巣ごもり
 買い物の用事がないので外に出ず。
 このごろはちょっと難しい本を読んで楽しんだりする。
 頭のいい人たちと対話している感じがして、うれしい。

8/5
◆ 座して待つ
 部屋にこもって、体の衰えるままにしている。
 ふと思い立ってスクワットなどをしてみるが
 30回1セットのみでへたばる。

8/6
◆ 廃棄図書
 町の中央図書館の出入口に本がならべてあった。
 貼り紙に「ご自由にお持ち帰りください」とある。
 う〜、素通りできないんだよね。
 すご〜く内容なさげな随筆を3冊持ち帰る。

8/7
◆ 見方を変える
 浴室の鏡に映るのは老いさらばえた自分だ。
 が、盆栽の松にたとえれば、この枯れぐあいには味がある。

8/8
◆ 抗生剤
 先月末の頻尿は薬のおかげでよくなった。
 先々月も同じように薬で治したので、やばいね。
 だんだん効かなくなってくる可能性がある。

8/9
◆ ミネラルウォーター
 硬水なので嫌う人が多い Contrex を愛飲している。
 配達された 1.5L×12本入りの箱を2階へ運ぶ。
 最近は箱ごと抱えて運ぶ元気がなくなり、悲しい。
 2〜3本ずつ、体を揺らして階段の壁にぶつかりながら運ぶ。

8/10
◆ 落語
 6代目圓生『寄席育ち』(岩波現代文庫、2021)を読む。
 口述筆記で口調もすてきだし、内容も濃い。
 調子にのって Youtube で一席聴き、これまた感激。

8/11
◆ ラタトゥイユ
 夏野菜を炒めて煮込んだもの。
 フランスでどこかの大学教員の自宅パーティーにまぎれこみ
 そこで食った奧さんお手製がとても美味だった(思い出)。
 同じ味は再現できないけど、この料理、どう作ろうとそこそこ美味。

8/12
◆ 山頭火
 新編の全集(2021年)で「行乞記」を読む。
 30年前の全集でも読んだんで斜め読み。
 新編は,坪内捻典の短い解説がとてもよい。

8/13
◆ 低位安定
 今年初め頃は杖なしでは歩けなかった。
 いまはけっこうヨロヨロだけど、歩けてます。
 思えば、これってかなり進歩なんじゃない?

8/14
◆ 雨が空から降れば
 思い出は地面にしみこむ、ってか。
 ふだん「勇を鼓して」散歩するのだが、とりやめる。
 部屋で「よしなしごと」を、とりとめなく考える。

8/15
◆ 雪の進軍
 大学院の寮にいたとき教えてもらった歌だ。
 といっても、覚えているのは最初のフレーズだけ。
 「雪の進軍 氷を踏んで どこが河やら道さえ知れず」
 散歩のときはこの部分のみ何度も繰り返して歌う。

8/16
◆ 戦争物
 映画はもちろんドキュメンタリー番組も家族が嫌う。
 録画しても、居間のテレビで見られない。
 つまり、家ではぼくひとりだけ陰気な人間なのだ。

8/17
◆「死ぬまでにしたい10のこと」
 動画配信サイトでカナダ映画を観た。(My Life without Me, 2003)
 思いがけず良い映画を観てしまった。
 余命2ヵ月の若い母親のひそかな「生き様」に
 ぼくもやっぱり人知れず死ぬのがいいかなと思った。

8/18
◆「キャタピラー」
 怖い映画なので観ないようにしてたが、観てしまった。
 若松孝二監督作品(2010)
 戦場で両腕両脚を失い「芋虫」状態で田舎に戻ってきた男。
 性欲と食欲は旺盛、ってのも辛いなあ。

8/19
◆ ポークソテー
 料理番組、見るのは好き。
 でも、自分が作るのは厚切りの豚肉を焼くだけだったりする。
 んでも、それがおいしんで困っちゃう。(努力する気が失せる)

8/20
◆ 孤老
 大学院生時代の知りあいには、一人暮らし老人になってるのが多い。
 だから、ぼくはそういう暮らしのコツをかれらに学びたい。
 だが、もう会えるような機会もなくなった。

8/21
◆ 会話?
 このごろはときおり奧さんから声をかけてもらえる。
 ぼくはうまく対応できず、「ン」と言うだけ。
 あと何回か、そんなことしてると、また元どおりになるだろう。

8/22
◆ 願望
 人と(つまり女性と)手をつないで歩きたい。
 もう何年もその経験がない。
 よ〜し、ナンパするぞ〜、と思うが
 どこでナンパしたらいいのか、わからない。
 このへんでは、声をかけたいような人に出会ったことがない。

8/23
◆ せんべろ
 千円でベロベロに酔っぱらえる店。
 ああ、ぼくもそんな店のある路地をうろつきたい。
 あるいは、もう少しましな居酒屋でくだを巻くのもいい。
 ぼくはほとんど酒がのめないので、そういうところへ行けない。
 そのぶん貧しい人生だ。

8/24
◆ 老人歩行
 小太りの中年女性に追い抜かれる。
 こりゃいかん、と思うのに,差はどんどん開くばかり。

8/25
◆ 蟄居(ちっきょ)
 買うものがなかったばっかりに一歩も外に出ず。
 しかも、終日ねむたい。

8/26
◆ 身の弱り
 往復1時間の買い物に出て、体を鍛える。
 往きはまだしも、帰りはヨレヨレだ。
 リュックに入れた玉ねぎ10個、豆の水煮缶詰8個が重たい。

8/27
◆ 炎天下
 立川までモロッコ映画「モロッコ、彼女たちの朝」(英題"Adam"、2019)を観に行った。
 こういう、いかにもミニシアター向きの映画が好きなんですよねー。

8/28
◆ 挨拶
 図書室(図書館分館)で本を借りると
 司書の女性から「ありがとうございました」と言われる。
 いつも、なんだか申し訳ないような気がする。

8/29
◆ 優雅な食事
 豆スープを作り、バゲットとカマンベールと赤ワイン。
 ワインは生協で買った 500円の安物です。
 すべてを膝の上のトレイに載せて、テレビを見ながら食す。

8/30
◆ 穏やかな一日
 四畳足らずの部屋だが,居心地はいい。
 なにしろエアコンがよく効く。
 気持ちよくうたた寝してる間に日が暮れる。
 ごめんなさい、って感じだね。(誰に向かって?)

8/31
◆ 体力
 海外はもちろん国内旅行さえ行きたい気分がなえた。
 どこであれ、そこをうろつく元気がないからだ。
 でも、おかげで家でじっとしてるのが嫌じゃなくなった。
 よくしたものだ。

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