プルードン『貧困の哲学――経済における矛盾の体系』(1846年)の
プロローグを翻訳した。


この部分は,神学談義みたいに読めるので
プルードンの経済学を期待している人にとっては厄介。
だけど、当時のひとびとの心をしっかりとらえ、多くの人に読まれた。
神の存在を仮定しておいて,結論としては無神論にいたる。
さらに,それが本書全体の体系づけにつながり
人間による社会の変革を励ます。
そういうアクロバチックな「妙技」が読者を楽しませた。

本書の翻訳は2013年ごろ、平凡社から出る予定だが
それに先だち「前宣伝」を兼ねて
冒頭部分の翻訳のみ,紹介する。

「つかみ」としてちゃんと機能するかどうか
そこが訳者として一番気にしている点である。

2012.06.27 斉藤悦則

プロローグのPDF(410KB)