2002年
 つぶやき

3/1

◆コレステロール値
 健康診断の結果,コレステロール値が高く
 要再検査という判定。
 ほかにも心電図,肝機能などでも不快な判定。
 終日ブルーな気分で,ベッドに入っても不快感が残る。
 健康診断を受けなければ何事もないのに
 だから受けたくなかったのよ。


3/2

◆立食パーティー
 定年退官する同僚の最終講義に多数の人が集まる。
 学内で「送る宴」も催される。
 立食形式だと,ぼくはなぜか必死になってガツガツ食う。
 年相応に品よく食べてもよさそうなものなんだが……。
 ほとんど条件反射的に,あれこれを次々に食べまくる。
 コレステロール値が上がるわけだ。


3/3

◆無用の心配
 このところの気鬱は『ボートの三人男』を連想させる。
 健康診断通知票を再度おそるおそる見てみたら
 コレステロール値は前回よりも下がっているじゃないか。
 肝機能の問題個所=ChEの数値は前回と同様。
 心電図で指摘された「洞性頻脈」はごく普通の頻脈。


3/4

◆春休み
 卒業式を除き,学内行事はほぼ完了したので
 今日などは学内も閑散としている。
 春休みを利用して多くの教員が「出張中」なのだ。
 ぼくもさっさと上京して家でぼんやり過ごしたいが
 ポツポツとこまかな用事があって動けない。


3/5

◆老兵は去るのみ?
 学科のWebサーバを入れ替えようと思う。
 Mac 7600/120 は4年間よく働いてくれた。
 ハードディスクから異音を発しながらも動き続けた。
 ハードディスクを交換すればまだまだ働けるだろうが
 このごろは学内にもPCが多くなり,旧機種は必要とされない。


3/6

◆商工会の指導員
 昨夏,奄美の瀬戸内町に行き,商工会のために調査をした。
 そのときの「感想文」は報告書に収められる。
 今日,報告書をもとに総括の会議が開かれたが
 瀬戸内町商工会の指導員はぼくの文を厳しく責めた。
 瀬戸内町商工会は全然しごとをしてないみたいに書いてあるというのだ。
 商店主の多くがのんびりしていられるのは幸せなことだ,と
 皮肉半分(半分本気)で書いたのを自分に対する批判ととらえた。
 他の人々は「怒るほどのことじゃない」というのだが
 誤解されないようにぼくは書き直すことにした。
 つまり,指導員の頑張りと商店主の鈍さを対比する。


3/7

◆スーパーの深夜営業
 近所の大型スーパーが閉店時間を夜11時に延長した。
 近くのミニスーパーにとっては大打撃だろう。
 やはり隣接する24時間営業のローソンやファミマも客を奪われる。
 (あ,ちなみに鹿児島にはセブンイレブンはありません)
 大型スーパーだってのんびり構えてられない時代が来たのか。


3/8

◆バーサンの入院
 バーサンがデイケアセンターで具合が悪くなり病院へ。
 何かの感染症みたいな話だった。
 本人だって,目がさめたら自分がどこにいるのかわからないだろうな。


3/9

◆上海ふたたび
 飛行機の離陸は予定より3時間以上遅れた。
 おかげで上海についたのは夜の9時過ぎ。
 本当なら夕食後に夜景を楽しむはずだったが
 さっさとホテルに連れて行かれる。
 で,今はもう11時半で,寝なきゃならない。
 なにしろモーニングコールは6時半で,8時出発。


3/10

◆上海市内観光
 上海博物館は思った以上に内容が充実していた。
 豫園(よえん)界隈のにぎわいもよかったし
 上海雑技団もそれなりに楽しかった。
 夜10時ごろ地下鉄に乗って,繁華街へ行ったが
 適当なカフェバーが見あたらず,タクシーで引き返す。
 ホテル前のバーで同僚と語り合いながら過ごす。


3/11

◆蘇州観光
 蘇州は昨年9月にも行ったので2度目だ。
 昨年泊まったホテルは町ハズレでさびしいと思ったが
 今日通りかかると,そこは虎丘という名所だった。
 斜塔で世界的にも有名らしい。
 例によって「シルク工場」も見学したが
 今回は口上に乗せられてシルクの布団を買ってしまった。
 すっかり観光客気分になっていたわけだ。
 夜は上海にもどり,外灘(Band)の夜景を見物。
 で,いま9時半……同僚の部屋で酒盛りが始まる。
 ぼくはスーパーで買った老酒をもって参加しよう。


3/12

◆ iPhoto
 デジカメで撮った画像を旅行の参加者たちに見せようと
 Web用に加工し,ある隠しページに掲載した。
 そのさい,iPhoto なるマック用ソフトを使ったが,こいつは便利。
 何の芸も技術も必要とせず,速度も速い。
 またUSBケーブルはデジカメからPCへデータを直接伝える。
 このように仕掛けはますます簡単になっていくが
 学校教員はこの種の「便利さ」を求めているのか,いないのか。
 年来のこの疑問はなかなか氷解しない。


3/13

◆中国からの客人
 南京農業大学から学長室主任と日本語学科長が来た。
 姉妹校提携に向けての本校視察である。
 一応ぼくが国際交流の担当なので「仕事」をする。
 学内見物・市内観光に随行する仕事だ。
 まず磯庭園に連れて行く。
 植えてある花の名前とか質問されるが答えられず。
 城山観光ホテルの最上階でお茶を飲ませようと思ったら
 準備中につき開店は夕方の5時半から,だと。
 しかたなく1階の喫茶コーナーで1時間ほど「休憩」。
 客人の一人には日本語が通じず,もう一人には英語が通じない。
 これは思ったよりけっこう疲れる仕事だった。
 同ホテルで6時からの夕食会には同僚が集まったので救われる。


3/14

◆露天風呂
 中国からの客人を連れて県庁訪問後,桜島へわたる。
 昨日は快晴だったが,今日は午後から雨となる。
 桜島では「古里温泉」の露天風呂に入った。
 中国人はあまり喜んでなかったような気がする。
 夜は「すき焼き」を一緒に食べることになっている。


3/15

◆平常食
 上海旅行以来,昨日まで連日「美食」が続いた。
 今日からようやく日常に復帰し,粗食。


3/16

◆家の中の掃除
 畳替えの「工期」は18日だから17日までに準備しなきゃ。
 どうせ今日16日は学校が終日停電なので,家にいるしかない。
 しかし,掃除はやはりめんどうくさく「やる気」が出ない。
 天気晴朗,春風に誘われて散歩に出る。
 200メートルほど先が森有礼生誕の地だとは知らなかった。
 その他さまざまに新発見をしながら自転車で徘徊。
 夕方,戻ってから仕事をし,8割ほど終わる。
 残る2割は明日の仕事。


3/17

◆天丼・カツ丼
 3月末で定年退官する同僚の家に行く。
 Macintoshの操作について相談に乗るためである。
 昨日も行ったが,行けば食事が出るのでうれしい。
 朝はホタテ・カレーライス,昼は天丼だった。
 つまり,けっこう長い時間いたのである。
 学校は停電じゃないけどインターネットが使えないから
 こうやって「人的援助」と引き換えに食糧援助を受けた。
 夕方,ちょっと学校へ行ったものの今日は早めに退散。
 繁華街に出て,夕食はカツ丼にした。


3/18

◆卒業式
 ゼミの学生たちの顔が識別できない。
 力一杯お化粧をして「化けて」いるせいだ。
 声をかけられて「オー!」とか思ったのも束の間
 話をすればやっぱりまだ幼い。


3/19

◆上京
 飛行機は午後1時半の便だが、朝10時ごろ奥歯のブリッジが外れる。
 大急ぎで歯医者に行って、接着。


3/20

◆ iBook(初期型)の不具合
 ACアダプタとつながる部分がぐらつき、接触不良。
 これまで爪楊枝をはさんで、しのいできた。(原始的対応)
 やはり春休み中にきちんと修理しておこう。
 対面修理してくれる店(クイックガレージ)が渋谷にある。
 電話で予約した。(代金は2万5千円だと)


3/21

◆強風
 桜が七分咲きの大学通り(一橋大前)を犬と散歩する。
 ♪桜咲いたら1年生、なんて歌もあったな〜。
 一番上の息子が小学校に入ったころを思い出した。
 なんだか泣きたいような気分になった。
 あいつも来週は大学を卒業。


3/22

◆Miserabilism
 上海に行ったとき、青色の作業着を買って帰りたかった。
 大学とか博物館の作業員が着るような服だ。
 中国ならどこでも売っていそうなのに見つからず。
 鹿児島でも、ああいう服を着て校内を歩きたい。
 今日、息子二人が渋谷で服を買ってきたが
 それはアメリカの囚人服を模した青シャツだった。
 何だか趣味が共通してる――これが血か?


3/23

◆夜遊び
 夜11時ごろ、娘は大笑いしながら電話で話していた。
 と、いつのまにか外出して、部屋にいない。
 朝9時すぎて帰宅し、居間のコタツで寝ている。
 何してたんだ、と聞きたいような気もするが
 夜遊びはさぞかし楽しかったろう、とも思われ
 枕の位置を修正するにとどめる。


3/24

◆腰痛?
 明け方、寝返りを打つとき腰を痛めたような気がする。
 コキッ、と音がして、たしかに痛みも感じる。
 しかし、寝返りがきっかけというのは納得できない。
 いやな気分のまま寝続けたが、起床すると直っていた。


3/25

◆眠る力
 年をとると眠る力も衰える、と誰かが言った。
 長時間ずっと寝ていられるのは若さがあればこそ、という。
 この説はやはり怪しい。
 なぜなら、ここ数日、ぼくは子どもたちより睡眠時間が長いからだ。
 子どもたちより先に就床しながら起床は後。


3/26

◆留守番
 家の中には誰もいない。
 皆それぞれ仕事、バイト、部活で忙しい。
 バーサンでさえ3時すぎまでデイケアセンターだ。
 ぼくはコタツでミステリーに読みふける。


3/27

◆餓鬼
 デイケアセンターから帰ってきたばかりのバーサン。
 センターでオヤツが出たはずなのに、まだ何か食べたがる。
 菓子パンを2個半、さらにカステラを5切れ食べた。
 もちろん、いちどきにではない。
 時間をあけて、1個ずつ自分の部屋に持っていく。
 満腹感を覚えないのだろうが、さすがに最後は眠って動かず。


3/28

◆2万アクセス
 1年半かけて達成。

◆自転車用の雨合羽
 昨夕、小雨のなか自転車で近くの量販店へ買い物に行く。
 その帰り、中国式の雨合羽を着て走る中年女性を見かけた。
 似たような雨合羽をぼくは中国で買ったが
 どうやら日本でも買えるみたいでガッカリだ。
 その女性に声をかけて質問するほどの胆力がなく
 売っている場所はナゾのまま。


3/29

◆昔の映画ふたつ
 昼間はコタツに入り、衛星放送で昔の映画を楽しむ。
 昨日の『黒い牡牛』(1956,米)は脚本でアカデミー賞をとった。
 赤狩りでハリウッドを追われたドルトン・トランボが
 偽名で書いたというので、ちょっと期待して観た。
 たしかに『地の塩』と同じ匂いがしたけど
 教育映画のような流れは感動をそぐ。
 これが脚本賞をとったという事実の方が感動的だ。

 今日の『赤い靴』(1947,英仏)は期待して観なかった分だけ良かった。
 超一流の芸術家になるのに恋愛はジャマか?という話として観る。
 家庭を大事にする者は一流の芸術家・学者になれない。
 これは20年前に恩師から教え諭された訓戒を思い出させ
 その意味でもしみじみとした気分になった。


3/30

◆バースデイ
 娘の二十歳の誕生日だが、何のイベントもない。
 かつてはBaskin-Robbins「31」のアイスケーキを必ず買った。
 いつの時点からだろうか、この恒例行事もない。
 それでも今日は「誕生日だね」といった会話があった。
 父親の誕生日のときは話題にすらならなかった。


3/31

◆発熱
 昨夕から体調不良――悪寒と鼻づまり。
 風邪薬を飲んで8時ごろ就床。
 12時間ほど寝たので朝はだいぶん調子いい。
 午後1時の便で鹿児島に戻った。


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