2005年
 つぶやき

1/1
◆カラフル
 大家族だと洗濯された衣類の選別が大変だ。
 畳の上に放り出された衣類の山から
 それぞれ自分のものをピックアップする。
 地味な下着だと選別がむずかしいので
 いきおい誰もが目立つ色の下着を着ている。

1/2
◆凍った道
 道には雪が残り、凍って滑りやすい。
 犬の散歩による骨折はごめんだ。
 用心しながら歩く「ご主人様」のことを忘れ
 犬は自分も高齢のくせに走りたがる。

1/3
◆食い過ぎ
 家族といっしょに食事をするとタガが外れる。
 ここ数日は、とりわけ塩分の過剰摂取が続く。
 また大食癖もぶりかえし
 なんとなく脇腹あたりがタプタプしてきた。
 奥歯のブリッジの不具合もあるので
 早めに鹿児島にもどろうかな。
 単身生活の方がよほど健康という逆説。

1/4
◆薬味醤油(ヤンニョムジャン)
 TVでプルコギをみて「あれはうまい」といったら
 奥さんから「じゃあ作ってよ」と所望された。
 インターネットでタレのレシピを調べると
 材料はほぼ共通でも配合は人によって違う。
 たとえば醤油:砂糖=3:1だったり1:1だったりする。
 つまり分量はどうでもよいらしい。
 んで適当に作ったら「おいしい」とほめられた。

1/5
◆オークション
 奥さんの家に身を寄せている女性のパソコンを
 家の無線LANにつなげるにはある部品が必要。
 (=AirMac カードアダプター)
 定価2600円の部品だがすでに製造中止である。
 ネットオークションで買うしかない。
 Yahoo オークションは入札するのも有料だが
 月額300円ほどをぼくが負担してゲットしよう。
 これも行きがかりである。

1/6
◆駄本
 息子の部屋は妙にかたづいている。
 ムダな本を年末に売り払ったからだ。
 息子のそういう潔さがうらやましい。

1/7
◆寒夜
 鹿児島に戻ったら家の灯油がほとんどない。
 買いに行くのもめんどうなので早めに寝た。

1/8
◆高校回り
 うちの夜間部が定員割れの危機にあるので
 市内の実業系高校などを手分けして回る。
 私立大学では日常的におこなわれていることだが
 うちは公立ゆえ、これまでは座して客を待った。
 今回初めて「外商」に赴く。
 ぼくも市の南部にある一校を訪問した。

1/9
◆落札
 Yahoo オークションで求める品を競り落とした。
 最初は1800円の値を付けたが
 2000円の人に競り負けた。
 2回目は2100円を最高値として入札した。
 ところが競り合う相手が早々と脱落したので
 けっきょく530円という安値で落札。
 ちょっとラッキー。

1/10
◆朝風呂
 朝、車に乗ったら手がかじかむ寒さに
 つい、そのまま大型温泉施設に向かってしまった。
 スパランド「ららら」は最近880円→400円に値下げした。
 曇天を見上げつつ露天風呂を楽しむ。

1/11
◆レンタルサーバー
 娘は知人の店のホームページを作成している。
 独自のドメイン名を得て運営するために
 安価なレンタルサーバーを利用することになった。
 ぼくが上京中には手続きが終了せず
 娘は手助けがなく立ち往生しているかな
 と思ったら、なんだ、ちゃんとすませているじゃない。
 新しいドメイン名でつながるようになった。

1/12
◆学びの手応え
 2004年度後期の授業評価アンケートを実施。
 質問項目のひとつ:「習得の手応え」
 すなわち「知識や手法が身につきましたか?」が
 ぼくの場合、いずれの科目でもやや低い。
 5段階評価の4を下回ったりする。
 教室での反応はそれほど悪くないのに
 無記名の評価は低いから、これが学生の本音か。

 →授業評価アンケートの結果


1/13
◆男の料理
 八百屋で同僚の女性(50代)と出会う。
 「あら、料理を作ってくれる人でもできたの?」
 「いや、とんでもない」
 「じゃあ、奥さんがいらっしゃってるの?」
 男でも料理することを彼女は想像できないのか。

1/14
◆DTP用フォント
 お金を出してフォントを買うのは初めてだ。
 イワタ新聞明朝で、一書体の価格が2万円弱。
 さすがにそれらしい雰囲気のプリントができる。
 組合ニュースなどに適する。
 とはいえ、執行部の任期も終わりにも近いから
 機関紙の発行チャンスはあと何回あるかな。

◆怪しい苦情
 自分の担当科目の授業評価を11日にここで公表した。
 ところが、ぼくの私的なページに対し学科の教員からクレーム。
 「学科のアンケートが公表されていないうちに
  掲載するのはいかがなものかという声がある」んだと。
 このクレームの意味も不可解だし
 誰がそんなことを言うのかも不明ゆえ、不気味。
 不気味な分だけ抗う気になれない。
 あっさり屈して「訂正の注意書き」を添えた。


1/15
◆歯の治療
 年末にとれた奥歯のブリッジを作り直して装着。
 医者は高さなどの微修正をほどこし
 「これでどうです?」と聞くので
 「なんだかまだ少し違和感が……」と答えると
 「いや、これでいいはずです」と断じられた。

1/16
◆浪花節
 NHKテレビの音声を聞きながら夕食の支度。
 ある演歌の誕生秘話が紹介されていた。
 「浪花節だよ人生は」という歌にまつわる。
 ふだん歌謡曲にはほとんど接することがなく
 この曲もきちんと聴いたのは初めてだ。
 夕食を食べながら画面を見ると
 歌い手は鬼瓦のような顔をしている。
 つまり、けっこう味があった。
 女浪曲師として子どものころからドサ回り。
 小学校もろくに行ってないという。
 そして浪曲で鍛えた喉でこの歌を歌ってみせると
 こちらも何だかジーンとしてしまった。
 ベタベタの演歌なのに、ちょっと涙が出たよ。

1/17
◆浮世風呂
 鹿児島市の南部にある大型銭湯「いろはの湯」へ行く。
 浴槽の多彩さで評判の風呂屋だ。(330円)
 日曜の午前中だが、中は客であふれる。
 浴槽群の中央になぜか足湯があり
 中学 or 高校生らが並んで談笑している。
 ぼくもガキの時分はああやって銭湯で遊んだもんだ。
 友達と風呂の中でバカ話するのは楽しかったな。

1/18
◆夜間割引
 夜9時すぎたら映画館は入場料が安くなる。
 ぜひとも利用しなきゃと思っているが
 自炊をしていると食事の終わりが9時近い。
 けっきょく家にとどまることになる。
 年末に古本屋で買ったミステリーの山を
 順次読破することに精を出す。

1/19
◆やせ細り
 受講レポートのひとつにこんなことが書いてあった。
 「先生 足がめっちゃ細い
  もっと食べて太った方がいいですよ」
 う〜む、脚が細いなんて指摘は初めてだ。
 自分としてはまだ少しプヨプヨだと思うのに
 それを「やせすぎ」と見る人もいるので驚く。

1/20
◆ゼミ生のリクエスト
 夜間部のゼミで学外視察に出かけた。
 大型商業施設を建設中の海岸である。
 学生たちは「群れて動く」こと自体を喜んでいた。
 またどこかへ行きたい、という。
 行くのはいいが、自分たちで企画してほしい。
 昔の夜間部学生は社会人が多かったので
 自主的に動いてくれたのだが
 このごろは若干ひ弱で、教員にすがる。

1/21
◆中華鍋
 中華鍋をネット通販で買った。(2900円)
 業界で有名な山田工業所の製品である。
 使い始めのから焼きが大事だというので
 2時間以上かけて、じっくりと焼いた。
 換気扇が壊れているため煙が家中に充満。

1/22
◆液体せっけん
 いただきものの石けんは泡立ちも泡切れも悪い。
 長らく箱入りのまま放置していたせいだろう。
 台所で手を洗うたびに不愉快だ。
 んで、液体石けんを使ってみたら、これが大当たり。
 台所の鏡に映る自分の顔が笑っている。
 気持ちがいいとひとりでに笑っちゃうみたい。

1/23
◆夜半の寝覚め
 家のどこかで妙な物音がするので寝てられない。
 家の外側のような、内側のような……。
 起きあがって家の中を見て歩く。
 戸袋の中の雨戸が強風で振動していた。
 あばら屋ゆえ、戸袋さえ黙っちゃいない。

1/24
◆DIY
 台所の換気扇が動かなくなって2年。
 官舎の備品だが管理課と交渉するのも面倒ゆえ
 そのまま放置してきた。
 しかし、ついに我慢できず自分で交換した。
 作業中、台所の電灯の笠に頭をぶつけると
 この笠、昔のビニール製で、ボロボロと崩れる。
 あちゃー、と思って電灯をとりはずそうとしたら
 それをつるしていた天井の金具も抜け落ちる。
 一日、電気屋とDIYショップを行き来した。

1/25
◆話の小ネタ
 工藤幸雄『ぼくの翻訳人生』(中公新書)を読んだら
 化粧品で知られるDHCは大学翻訳センターの略で
 本業は翻訳出版業だったという。
 NHK(日本放送協会)と同様の和風な略語だが
 センターの頭文字をCにしたのは不徹底だね。

1/26
◆滑川(なめがわ)温泉
 鹿児島駅近くにある銭湯。
 ぼくの母親は「けっこういい温泉」と評価していたが
 構えも小さく、外観も小汚い。
 たまたま通りかかったので入ってみる。
 湯の中で母を思い、母の供養もした。

1/27
◆二次検診
 春、職場の健康診断で高血圧などが指摘された。
 要再検査といわれても放置してきたが
 事務局から促され、ついに診察を受ける。
 血圧に関しては正常の範囲内に戻ったが
 ギリギリセーフといったところ。

◆ゲバラ
 映画館で「モーターサイクル・ダイアリーズ」
 "Diarios de Motocicleta"(米、2004)を観た。
 チェ・ゲバラの青年時代を描いた映画だ。
 鹿児島も映画館が増え、こんな作品も観られる。


1/28
◆鹿児島如水会
 大学の同窓会に出た。
 鹿児島の企業人に知己を得るべく
 数年前から顔を出すようにしてきた。
 しかし、この「努力」は空しかった。
 産学連携は学内的には歓迎されない。
 むしろ妨害され、不愉快な目にあった。
 したがってもはや同窓会に出る必要もないのだが
 同期の友人幾人かに会いたくて出る。

1/29
◆ A University is not a building
 夜間部の定員割れの危機はとりあえず去った。
 けっこうな数の受験生を確保できた。
 年始めにおこなった高校回りの成果ならめでたい。
 高校回りで用いた宣伝パンフを、あらためて眺めてみた。
 夜間部が「県内で最良の大学といわれる10の理由」というパンフだ。
 昨年度のパンフ(ぼくが作った)では「11の理由」だった。
 表紙がそっくりなので削除に気づかなかった。
 全体の文章も変わり、諧謔味も消されたが
 最後の「オチ」の欠落はとりわけ痛くて悲しい。
 そこで以下に最後の部分を再録し、旧を懐かしむ。

 理由11=《施設がお粗末!》
  放送大学は県の荘厳な建物に祭られていますが
  それに比べると、県立短大の施設はお粗末。
  でも、それが自慢です。
  大学は建物ではありません。
  意欲のある人々が集まり、学びあうところ。
  つまり、県立短大は西郷隆盛の「私学校」の
  精神を受け継ぎ、発展させています。
  建物にお金をかけず、机やイスは貧弱ですが
  学生も教員も楽しげで、輝いています。


1/30
◆コレステロール
 先日受けた二次検診の結果が届いた。
 総コレステロールの値が下がっている。
 長いこと正常値を超え続けてきた項目だ。
 やや不自由な自炊生活が少し報われた思い。

1/31
◆中華鍋2
 奥さんのために山田工業所の中華鍋を発注。
 やはり通販だが、こんどは別の店
 ネット通販店の成功例に挙げられる店だ。
 じつはページの使い勝手はあまりよくない。
 ただ値段が格別に安いのが取り柄。

過去の記事
1998年
1999年
2000年---------10-11-12
2001年---------10-11-12
2002年---------10-11-12
2003年---------10-11-12
2004年---------10-11-12

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