つぶやき |
◆合宿 商経学科の教員と1年生全員で合宿をした。 これまでは入学早々の4月に実施していた行事だ。 今回の合宿では、学生のゼミ選択に役立つよう 教員が各自の「売り」をアピールした。 斉藤ゼミは脱力系で、「ゆるさ」が味わい、と宣伝。 この逆説的な物言いは多分きちんと伝わらず 文字どおり「ゆるい」学生ばかりが集まるかもね。 |
◆ War of the Worlds 毎月1日は映画の日で、千円均一。 そのことにハタと気がつき、チャリで街に出る。 駅ビルのなかの映画館で「宇宙戦争」を観た。 前半はドキドキしたが、だんだん力が抜ける。 親子のきずな回復の物語だというのに 子どもたちが少しもめんこくないからだ。 パニクるたびにギャーギャー騒ぐ娘には ぼくが親なら頭でもドツイたろか、と思うほど。 |
◆大作もの このごろよく映画館に行ってる。 "Batman Begins"も"Star Wars Episode 3"も観た。 どれも「大味の」大活劇ばかりだね。 CGに慣れてきたせいか、眠気すら催す。 一昔前なら、どのシーンにも驚かされただろうに。 |
◆授業満足度 学期末が近く、恒例の授業評価アンケートを実施。 こういう日はお客様=学生に愛想よくすべし と思いながら、普段になく「切れて」しまった。 なぜかいつも以上に私語が多かったので 誰も聞かない授業なら、と早めに切り上げた。 ところが、提出させたペーパーを読むと マイクが入ってないとか、先生の声が聞こえないとか 明らかに教員側にも問題があったことがわかる。 たしかにマイクの使い方は下手だが かつて教室に拡声装置がなかった時代には ぼくの声はむしろよく聞こえると言われたものだ。 |
◆潔癖 ぼくの「現代社会論」についての授業評価で つぎのような感想を書いた学生がいる。 「ときどき下品で耳をふさぎたくなるけど内容はおもしろいです」 耳をふさぎたくなるほど下品な話とはどんな話なのか。 (そんな話なら、ぼくも聞いてみたい) 似たような意見は6月21日の「つぶやき」で紹介したが これらの意見の主は同一人物のような気がする。 |
◆赤信号 車で夜道を帰るとき赤信号を無視しかけた。 前を走るバスに隠れて、よく見えなかったのだ。 なんて言い訳はしちゃいけない。 横断歩道にいたオジサンににらまれた。 しかしな〜、オジサン、信号機を信用するのも危険だぞ と思いつつ黙礼。 |
◆弁当屋 学校近くの「ほっかほっか弁当」の店が消えた。 国道3号線沿いの店で大繁盛だったのに フランチャイズ料か何かでもめたのか。 最近、近くに無名の(!)弁当屋ができた。 働いているのはかつての「ほか弁」の従業員だ。 チェーンを離れて食材を調達しているためか 弁当は外見にも味にも「素人」っぽさが漂う。 バス停の前なのに(あるいは、そのせいで)客は少ない。 経営も危ういと予感させるが、がんばってほしい。 |
◆福祉館 公民館とどう違うのか知らないが うちの近所に福祉館なる施設がある。 市の広報によればそこでも料理教室をやってる。 今まで足を踏み入れたことのない建物に ついフラフラと立ち寄り、窓口で相談してみた。 受付のオジサンは料理の先生に電話をかけ ぼくに受話器を渡して、自分で聞けという。 引っ込みのつかない状況に陥る。 しかも先生から開口一番「まあ、うれしい」と叫ばれ たちまち来週から教室に通うことが決まる。 生徒は現在6名だそうです。 |
◆雑本 うちの学校の図書館内をうろついては本を借りる。 おかげで自分では買わなさそうな本を読んでいる。 近頃評判の『電車男』も読んだ。 1時間で読めるが、少し感動したりして自分でも驚く。 また、図書館では思いがけず良い本にも出会う。 『戦争が遺したもの』(04年、新曜社)では 鶴見俊輔の含蓄のある思い出話が楽しめる。 座談の相手である上野千鶴子の人柄の悪さや 小熊英二の要領の良さも印象に残る。 |
◆ FileMaker Pro 7 PCソフト「ファイルメーカー」ユーザーの集いに出る。 場所は県民交流センター内の研修室だ。 鹿児島や宮崎から30人ほどの人が集まる。 ぼくは初歩的な質問を三つほど抱えて参加。 ところが専門的な質問が先行し、出鼻をくじかれる。 けっきょく黙りこんで退屈な時間を過ごす。 閉会後、いかにも詳しげな人に近づき、尋ねてみた。 ぼくの疑問はいずれも解消しなかったので なんだ、ぼくだけじゃないじゃん、と安心する。 |
◆レンタルDVD 鹿児島では390円が標準価格であるが 近所の店は昨日100円というサービスを実施。 それで数年ぶりに利用する気になった。 5枚借りて、鹿児島の「都会化」を実感する。 仏映画「女はみんな生きている」("Chaos", 2001) を 観ることができ、ちょっとうれしい。 |
◆茶碗屋 重宝してきたラーメン丼が割れた。 わが家で大きい器はそれ一個だったので困る。 鹿児島駅近くに瀬戸物屋があったことを思い出す。 客を遠ざけるような古ぼけた構えの店だ。 やや暗い店内に勇を鼓して入る。 ラーメン丼を探している、というと 店主:「かけらをお持ちなら探せます」 中華料理屋への弁償用、との早とちりだが どうやら各店の丼をそろえているのが自慢らしい。 う〜む、ここは隠れた名店だったのだろうか? 大盛り用の丼(800円)を買って帰る。 |
◆茶碗屋馬場 茶碗といえば鹿児島市内に「ちゃんや馬場」がある。 茶碗屋が「ちゃんや」となまった地名だ。 と、これはうろ覚えの記憶ゆえ インターネットで検索したがヒットしたのは1件のみ。 ただし、「ちゃんやばば」とは呼ばれていない。 さらに、在の者(学生や教職員)に尋ねても そろって「茶碗屋馬場」など知らぬという。 学生にいたっては、有名な「ボサド通り」や「いづろ交差点」が 「菩薩堂」や「石灯籠」のなまりであることも知らぬ。 これまた鹿児島の都会化を物語る事象か。 [追記:7月15日] [後記:地元における茶碗屋馬場の読み方=ちゃんやんばあ] |
◆荒れる料理教室 近所の福祉館での料理教室に出る。 2階に1テーブルだけの小さな調理室があった。 ジーサンばかり男6名が生徒だ。 献立の柱は豚冷しゃぶで、かなり簡単。 ところが先生は材料=豚肉を自宅に忘れてきた。 先生、あわててタクシーで取りに帰る。 その間われわれは無政府的に作業を進める。 炊飯器のスイッチを入れたオヤジは ただ「保温」のボタンを押しただけだった。 最後には大騒ぎが待っていた。 |
◆閉店 先月号のタウン情報誌で紹介されていた店へ行く。 繁華街のなかにある「人気の」中華料理屋 龍華樓(りゅうかろう)のランチがお目当てだ。 店は探し当てたが、入口は固く閉ざされていた。 倒産したらしく、店舗差し押さえの形。 情報誌に載ったのは最後のあがきだったのか。 |
◆炭化 干し椎茸と昆布を水に入れて煮る。 公民館での料理教室で学んだ「煮出し法」。 昆布を途中で取り出さず、そのまま煮続ける方法。 この方法で夜のうちに出汁をつくっておこうと考えた。 火にかけたまま放置してテレビを観る。 1時間後に気づき、あわてて火をとめた。 中身はすっかり炭化し、鍋そのものも真っ黒。 |
◆おはら節 中国は南京農大から短期研修生10名が来たので 学食にて歓迎会が催された。 うちの学生たちが浴衣を着て踊りを披露した。 おかげでぼくも初めて「おはら節」の踊り方を知る。 福岡の炭坑節をさらに単純化した感じ。 覚えるのは簡単だが、頭の悪そうな踊りである。 鹿児島のビッグイベント「おはら祭」では 数万人がこの動作を緩慢にくりかえすのだろうか。 じつは祭もじっくり見物したことがない。 踊り方がこれだと、いささかゾッとさせられるね。 |
◆「マラソン」 泣かせると評判の韓国映画を観に行った。 近所の神社がお祭りで、夕方から騒々しく そこから避難するためでもあった。 映画は、自閉症の青年とその母親の物語だが 泣かせどころや笑わせどころのツボがずれる。 だから、比較文化論的にはちょっとおもしろい。 |
◆FD 世間では休日だが学内でのお勉強会に出る。 このごろ諸大学で流行のFD= Faculty Development。 大学教員も授業技術改善に努めなければならない。 しかし、数年前ぼくが呼びかけたころと変わらず いまも先生方はなかなかFDに寄りつかぬ。 ボランタリーな勉強会だとこんなもの。 |
◆まいう〜 鹿児島の中華の老舗「美華園」に行く。 テレビ番組「でぶや」御一行様来訪と貼り紙があり 出演者たちの色紙が飾ってあった。 グルメ番組に取材されての歓喜ぶりが伝わる。 しかし、その分だけ店が安っぽくなった。 老舗の矜恃、保つべし。 |
◆繕い物 南京農大の学生をつれて県知事に会いに行く。 というんで、普通っぽいズボンを奥から引っぱりだした。 ところが裾の糸がほつれて、ヘロヘロになってる。 あわてて朝、下半身をさらし、応急処置の針仕事。 すーすーすー[福岡弁で「スースーする」の意] |
◆配所の月 鹿児島で一番立派な建物は県庁である。 中で働く職員たちもちょっと胸を張っている。 うちの学校の事務●長は、ふだん影が薄いが 一緒に県庁に行けば、彼は生気あふれる姿を見せた。 自分の本当の居場所はここ、という趣。 |
◆佐賀に行く 九州新幹線を初めて利用した。 佐賀大学での学会に出るためである。 二度寝したおかげで8時半に起床し、あわてる。 8時45分発に乗る予定だったからね。 |
◆まるで異邦人 学会の後、その日のうちに鹿児島に帰る手もあった。 しかし、高校まで過ごした故郷を眺めてみたくて 久留米のホテルに泊まることにした。 夜9時過ぎ、JR久留米駅に降りたち 繁華街へ向かうバスに乗った(つもりだった)。 行き先表示に「西鉄久留米」の文字があったからだが じつは「西鉄久留米→佐賀」と書いてあったらしい。 バスは街に背を向け、ひたすら暗闇を走る。 大回りの循環バスかな、と思って乗り続け 15分ほどたって、ようやく誤解に気づく。 あわてて降りたが、車などめったに通らぬ田舎道。 おぼろ月の下、周囲の田んぼで蛙たちが鳴く。 |
◆スモール・タウン 生まれ育った町(八女市)に行ってみた。 20年ぶりに見る町の荒廃ぶりに涙した。 開いている商店は少なく、通行人の姿もまれだ。 昔ぼくたち家族が住んでいた長屋は 今見ると驚くほど小さく、屋根も低い。 また、町そのものまで縮んでしまったようだ。 町をざっと一巡りしたが、要した時間は30分ほど。 こんなにちっぽけな町だったのか! ◆墓参り? |
◆放置と過干渉の間で ゼミ学生たちに、新しいイベントづくりを励ます。 学生らはうなずきながら、動きが遅い。 ヤキモキして、ぼく自ら少し動いたりする。 いや、それじゃいかん、と振り返れば 学生は教員の動きに期待している様子。 ぼくは適正な距離のとり方がつかめず 進むもならず退くもならず、立ち往生。 |
◆ハッチオープナー![]() 運転席から後部ガラスに手が届くほど小さい。 このガラスハッチを内側から開ける装置を自作した。 改造愛好者のWebページを参考に、約1時間の作業。 材料は100円ショップで買ったスチールワイヤと もらいもののキーホルダー(招き猫)のみ。 [→右の画像をクリックすると全体像] |
◆荒野に叫ぶ 看護専門学校での非常勤の授業が終わった。 生徒たちは教室に閉じこめられ 受講を強いられて、心ここにあらず。 ぼくの言葉は彼らの頭上を素通りしていく。 成人式で記念講演をする「文化人」が 聴衆に向かって、ときどき怒ったりするが ぼくも似たような空しさを味わうことができた。 |
◆内紛の種 イベントづくりについて、ゼミ外の学生にも語ってしまった。 すると、ぜひ参加したいとの反応。 ところが、ゼミ生の数人はその学生の参加を喜ばぬ。 そりが合わない、ということらしい。 今からこれじゃ先が思いやられる。 |
◆プラプラ レンタルDVDで「サイドウェイ」Sideways を観る。 2004年のアカデミー賞(脚色賞)受賞作だが 期待した度合いからすれば満足度は半分。 いまちょっと心に残るのは裸のオヤジが走るシーン。 性交渉の最中に闖入してきた男を追って 小太りの亭主が公道を全裸で走る。 ポコチンも揺れる。 その揺れ方がせつない。 |
◆豪雨 郊外の温泉に行こうと国道3号線を北上した。 途中からものすごい雨でワイパーも効かぬ。 左側の川(甲突川)の濁流も恐ろしい。 なにしろ93年の大水害もこんな雨から始まった。 来なきゃよかったと後悔しつつノロノロ走る。 |
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